Fate/Zexal Order   作:鳳凰白蓮

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新年、あけましておめでとうございます。
今年もFate/Zexal Orderをよろしくお願いします。

2020年の記念すべき元旦なので頑張って執筆しました!
今回はタイトルから色々バレバレですね(笑)

それと、遊馬役の畠中祐さんご結婚、おめでとうございます!
お相手が千本木彩花さんと聞き、驚きました。
お二方、お幸せに〜!


ナンバーズ136 光を導く者、希望皇ホープ・ダブル!!!

遊馬達はケルト兵を壊滅させ、かっとび遊馬号でケルト軍の本拠地、ワシントンのホワイトハウスに突撃する。

 

かっとび遊馬号のモニターでホワイトハウスを見るが、そこには信じられない光景が広がっていた。

 

「何だこの異様な雰囲気は……!?」

 

「これは……ホワイトハウスが異界化しているのか!?」

 

ホワイトハウスはアメリカ大統領の官邸でアメリカ政府の中枢を象徴する建物だ。

 

しかし、ホワイトハウスを中心に空間が変異して異界化するという謎の現象が起こり、建物が不気味な形へと変貌していた。

 

十中八九、これはこの世界の特異点である聖杯の力によるものだった。

 

アストラルは顎に手を添えて考える動作をして遊馬に提案する。

 

「……遊馬、ホープ・カイザー達を戻して一度フィールドをリセットしよう」

 

「えっ?何でだよ、せっかく最強の布陣が整っているのに……」

 

遊馬とアストラルのフィールドにはホープ・カイザーをはじめとする十体のナンバーズ軍団がいる。

 

最強といっても過言ではないその布陣を全て戻す理由をアストラルが説明する。

 

「あくまでホープ・カイザーの目的はケルト軍を壊滅させる事だ。その役目は既に果たした。ホープ・カイザーの力を存分に振るったいうことはその能力を敵にある程度把握されたということだ。もしかしたら敵が何らかの隙を突いてこちらに大打撃を与える可能性も考えられる」

 

「……分かった。ここはあえてホープ・カイザー達を戻して、敵にも知られてない力で対抗する訳だな?」

 

アストラルの説明からその意図を理解し、遊馬は納得してデュエルディスクに並べられたナンバーズ達を見る。

 

「その通りだ。幸い、私達にはアナザーから託された新たなホープがある」

 

「オッケー、じゃあその方向で行くか。マシュ、サンキューな。お陰でここまで助かったぜ」

 

「いえ、私も遊馬君とアストラルさんのお役に立ててよかったです」

 

遊馬とアストラルはフィールドと手札と墓地のカードをデッキに戻して一度リセットし、マシュの姿も希望の守護者から元のシールダーに戻る。

 

「これでこの戦争を終わらせる……みんな、行くぞ!」

 

遊馬の言葉に全員が頷き、かっとび遊馬号から降りてホワイトハウスに向かう。

 

全員が神経を尖らせて警戒する中、ホワイトハウスから二人の男女が出て来た。

 

一人は体に受けたダメージを回復して万全の状態となったクー・フーリン・オルタ。

 

そして、もう一人は初めて見る顔で綺麗なピンク色の長髪に白を基調とした衣装を身に纏う清楚な雰囲気を漂わせる美少女だった。

 

「クー・フーリン、あいつがそうなのか?」

 

「ああ、女王メイヴ。コノートの女王で俺を死に追いやった張本人だぜ」

 

女王メイヴ。

 

アルスター伝説のコノートの女王で数多くの王や勇士と婚約・結婚をし、時には肉体関係のみを築いた恋多き少女。

 

アルスター伝説最大の戦争を引き起こした張本人でもある危険な少女。

 

「久しぶりね、クー・フーリン。まさか、クーちゃんを呼んだのにアンタまで来るとは思わなかったわ」

 

「俺は別に会いたくは無かったけどな──おい、ちょっと待て。今、クーちゃんって言わなかったか?そいつのことをそう呼んでるのか?」

 

クー・フーリンはメイヴの衝撃的な言葉に耳を疑って思わず聞き直してしまった。

 

自分の狂った存在を敵の首魁が『クーちゃん』と呼んでいたら聞き直すのも当然だった。

 

「ええ、そうよ。私の王様だもん。どう呼んだって構わないでしょう?」

 

「すぐに止めろ、俺に向けたもんじゃねぇけど気色悪いんだよ」

 

「イヤよ、この呼び方は絶対に変えないわ。それよりも……そこのあなた、君が世界最後のマスターかしら?」

 

メイヴはクー・フーリンからその隣にいる遊馬に視線を向けた。

 

令呪とこの中で明らかに違う空気を持つ人間に遊馬がすぐにマスターだと分かった。

 

「九十九遊馬だ。メイヴ、あんたを倒してこの戦争を終わらせる」

 

「なかなか勇ましいわね。でも、アンタ達じゃ私とクーちゃんには勝てないわ」

 

「それはどうかな?俺とアストラルの希望と絆の力を見せてやる!!」

 

「行くぞ、遊馬!私と共に!!」

 

遊馬は右拳を、アストラルは左拳を軽くぶつけてからXに腕を交差させる。

 

「俺と!」

 

「私で!」

 

「「オーバーレイ!!」」

 

遊馬とアストラルがそれぞれ赤い光と青い光になって空に登る。

 

「「俺達/私達二人でオーバーレイ・ネットワークを構築!!」」

 

二人はそれぞれ赤と青の光を纏いながら空中を駆け抜ける。

 

二つの光がぶつかり、大きな『X』の光が輝き、二人の肉体と魂が一つに融合し、そこから遥かなる高みへとランクアップする。

 

「「真の絆で結ばれし二人の心が重なった時、語り継ぐべき奇跡が現れる!」」

 

肉体と魂が融合すると共にその力を今までよりもランクアップさせるために、光の中で再構築していく。

 

そして……光の中からこの世界を救う最後の希望である英雄が降臨する。

 

「「エクシーズ・チェンジ!ZEXAL II!!」」

 

希望の英雄・ZEXAL IIが降臨し、その未知なる存在に敵味方でも驚愕するサーヴァントは多かった。

 

「Gyaooooo!?マスターとアストラル君が一つに合体した!?こ、これはまるで私とアメリカ歴代大統領が一つになって今の私のようになったみたいではないか!英霊である私ならまだしも、生者であるマスターにそんな事が可能なのか!?」

 

「う、嘘でしょ!?憑依とは違う、人間と精霊が合体して一つの存在になるなんて……そうか、遊馬の魂は元々アストラルだから二つに分かれた魂が元の一つに戻るように合体が可能なのね!でも、この力は私も知らない……素晴らしいわ!なんて素敵なマハトマなの!」

 

「これは……!?ユウマとアストラル、お前達二人が合体して一つの存在に……!?これが、この世界の未来を救う世界最後のマスターの真の力と言うわけか……フッ、オレなんかよりも本当に素晴らしい英雄だな、二人共」

 

エジソンとエレナとカルナはZEXAL IIの合体とその強大な力に驚愕し、自分達はまだまだ遊馬とアストラルの事を何も知らないのだと悟った。

 

「何だ?何なのだ、あれは……人と精霊、全く異なる存在が一つになり、神に匹敵するほどの大きな力を持つとは。なるほど、あの若さで神殺しを為せた理由もこれではっきりしたな。面白い、それでこそ私のマスターで、世界を救う英雄に相応しい存在だ!益々鍛え甲斐があるな!」

 

スカサハは遊馬が勇者であると既に前から認めていた。

 

しかし、アストラルと合体してZEXAL IIへと進化し、その強大な力は自分に匹敵するものだと益々気に入り、師匠として鍛え甲斐があると心の底から喜んだ。

 

「馬鹿な……あのガキが、精霊と合体してサーヴァント……いいや、英霊に匹敵する存在になったと言うのか……!?」

 

クー・フーリン・オルタは自分を追い詰めたカオスナンバーズ以上の更なる隠し球であるZEXAL IIに驚愕し、ただの世界最後のマスターではないとその評価を敵ながら改めるのだった。

 

「あはっ……あはははははっ!なんて事なの!まだ幼い勇敢な少年だとは思っていたけど、そんなにも素敵な男になるなんて驚きだわ!生前や、この世界でも今まで見た事のないタイプの男ね!」

 

そして……メイヴはスカサハと同等かそれ以上の力を持つZEXAL IIに大興奮していた。

 

メイヴは今まで数多くの男と出会い、愛し合い、自分の恋人にしてきた。

 

遊馬とアストラル……ZEXAL IIはそれらとはまるで異なる未知の存在としてメイヴは直感的に理解した。

 

しかし、それと同時にあまりにも恐ろしいと感じた。

 

ZEXAL IIを勇しくも美しいと感じるが、これほどまでに恐ろしい存在だと思うのは初めてだった。

 

クー・フーリンに彼の師匠であるスカサハ、カルナは怪我をして動けないがそれを補えるほどの沢山の数のサーヴァント。

 

そして、それを束ねるマスターで精霊と合体し、未知なる英雄へと進化したZEXAL II。

 

対してこちらはこの世界の特異点である聖杯を持つ自分とその聖杯で願い、召喚した最狂の王、クー・フーリン・オルタ。

 

クー・フーリン・オルタは確かに強いが、クー・フーリンとスカサハに抑えられる可能性は十分にある。

 

メイヴは女王として勝つためにある決断をする。

 

「クーちゃん……ここでお別れよ……」

 

「メイヴ?」

 

「愛しているわ、クーちゃん。私は彼らを滅ぼすわ……」

 

メイヴの胸元から金色の光が漏れ出し、その中からこの世界の特異点である聖杯が現れる。

 

聖杯を抱きしめたメイヴはクー・フーリン・オルタに対する想いを込めて願いを託した。

 

「我が名はメイヴ!女王メイヴ!私の伝説に刻まれた最高傑作をご存じかしら?その名は『二十八人の戦士(クラン・カラティン)』!稀代の英雄クー・フーリンを倒す集合戦士!」

 

「ハッ、そんなものを今更出してもここにいるサーヴァント全員にかかれば倒せるぜ?」

 

「……あはは……違うの、ぜんっぜん違うの。あなたたちが思っているものとは、何もかも!何もかも、全く違うの!聖杯よ、私の願いを叶えなさい!彼らに滅びを与える最高の力をここに!!」

 

メイヴが聖杯に願った瞬間、膨大な魔力が聖杯から溢れ出した。

 

そして……邪悪な力が一気に膨れ出した。

 

「何をするつもりだ!?」

 

「ま、待って……何よこの術式構成……まずいわ!みんな!早くここから退避して!」

 

エレナはメイヴが発動した何かの術式構成に顔が真っ青になり、急いで退避するように叫んだ。

 

全員はエレナのその言葉に従ってすぐにその場から退避した。

 

そして……メイヴが光に包まれた次の瞬間、巨大な存在へと姿を変えた。

 

不気味過ぎる無数の目玉と触手が絡み合い、巨大な柱のようなものとなっていた。

 

「あれは魔神柱……!?」

 

それは特異点で何度も対峙したソロモンが使役する邪悪な魔神。

 

「ロマン先生!何が起きているんだ!?」

 

D・ゲイザーでカルデアにいるロマニと連絡を取り、メイヴが何をしたのか調べてもらう。

 

『有り得ない……!こんな術式の構成が有り得るのか!?これはソロモンですら試そうとしない試みだぞ!?メイヴが『二十八人の戦士』という枠組に押し込むことで魔神柱を丸ごと召喚したんだ!そこには二十八体の魔神柱の反応がある!!そして、その集合体の中心にメイヴと聖杯が取り込まれてしまった……!』

 

「二十八体だって!?」

 

メディア・リリィの時以上の最悪な状況となってしまった。

 

二十八体の魔神柱を呼び出し、その中にメイヴと聖杯が取り込まれてしまった。

 

これがメイヴが見つけたカルデア連合軍を滅ぼすための最恐最悪の力。

 

巨大な魔神柱にZEXAL II達もゴクリと息を呑み込んだ。

 

そんな中、クー・フーリンはZEXAL IIの肩に軽く手を置いた。

 

「マスター、俺一人であいつと戦う。そっちは任せても良いか?」

 

「クー・フーリン……分かった、お前に任せる。絶対に負けんじゃねえぞ」

 

「ああ。必ず勝利を勝ち取ってくる」

 

「頼むぜ、ついでにこいつを持ってけ。令呪によって命ずる。クー・フーリン、狂王に打ち勝ち、我に勝利を捧げよ!!」

 

ZEXAL IIは令呪を一画使い、クー・フーリンをブーストさせる。

 

「承知したぜ……マスター。必ずあんたに勝利を捧げるぜ!」

 

クー・フーリンはZEXAL IIからの令呪を受け、頷いて了承するとその場から離れてクー・フーリン・オルタの元へ走る。

 

ZEXAL IIは魔神柱に目線を向け、デュエルディスクを構える。

 

「アストラル、どうやってアレを倒す?」

 

「心配するな、遊馬。勝利の方程式は全て揃ってる。新たなホープの力とここにいる全ての英霊の力で魔神柱を討つ……!」

 

「新たなホープ……分かった!アナザーから託された力を今こそ使う時だな!」

 

「その通りだ!行くぞ、遊馬!」

 

「おう!!」

 

ZEXAL IIはデッキからカードを5枚手札にして右手に聖なる光を宿して光り輝かせる。

 

「「俺/私のターン!全ての光よ、力よ!我が右腕に宿り、希望の道筋を照らせ!シャイニング・ドロー!」」

 

ZEXAL IIはシャイニング・ドローでデッキからカードをドローし、この異界化したこのワシントンに新たな光が広がる。

 

「フィールド魔法『希望郷 - オノマトピア -』を発動!」

 

異界となっていたワシントンが一瞬で空に無数の星々が輝き、細長い塔のようなたくさんの建物が天を貫くようにそびえ立つ幻想的な不思議な空間へと姿を変える。

 

「「レスキューラビットを召喚!このカードを除外し、デッキからレベル4以下の同名通常モンスター2体を特殊召喚する!現れよ、ちびノブ!!」」

 

レスキューラビットの効果で2体のちびノブがデッキから呼び出され、これでレベル4のモンスターが2体揃った。

 

「アナザー、一緒に行くぜ!」

 

「私と遊馬が共に歩んで来た希望皇の光、そして君が作り出した最高の希望皇を見せてやろう!」

 

ZEXAL IIは自分達に未来を託し、消えていったアナザーを想いながらデッキケースから光り輝く1枚のカードを高く掲げる。

 

「「かっとビングだ!俺/私!レベル4のちびノブ2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」」

 

2体のちびノブが光となって地面に吸い込まれ、光の爆発が起こる。

 

「「無限の未来へと続く、重なる願いと想い!遥かなる高みへと繋がる時、星河一天の希望が光を導く!!」」

 

聖なる光が無数の波動と共にその姿が現れる。

 

「「現れよ!!『No.39 希望皇ホープ・ダブル』!!!」」

 

現れたのはアナザーが作り出した新たな希望皇。

 

希望皇ホープ・ダブルは希望皇ホープと全く同じ姿で唯一違うのはまるで幻のようにその姿が白い朧気なものとなっていた。

 

「「この瞬間、オノマトピアの効果で希望皇ホープモンスターが特殊召喚される度にオノマトピアにかっとビングカウンターを1つ置き、かっとビングカウンター1つにつき自分フィールドのモンスターの攻撃力は200ポイントアップする!」」

 

空に大きな星が登り、かっとビングカウンターが1つ乗る。

 

「「希望皇ホープ・ダブルの効果!1ターンに1度!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、デッキから『ダブル・アップ・チャンス』を手札に加える!」」

 

ホープ・ダブルのオーバーレイ・ユニットが胸の水晶に取り込まれると、希望皇ホープの最強コンボの必殺カードでもあるダブル・アップ・チャンスがデッキから手札に加わる。

 

そして、更にここでホープ・ダブルの真の力が発動する。

 

「「その後、ホープ・ダブル以外の『希望皇ホープ』モンスターエクシーズ1体をこのカードに重ねてエクシーズ召喚扱いで特殊召喚する!」」

 

「そ、それって、ホープ・ダブルがあらゆる希望皇ホープになれるって事ですか!?」

 

「はぁ!?ランクアップに必要なランクアップマジック無しで高ランクのホープも呼べるの!?強すぎるわよそれは!」

 

マシュとレティシアはホープ・ダブルの破格で強力な効果に驚愕した。

 

今まで数々のデュエルを見たからこそホープ・ダブルの効果は強力だと感じた。

 

ZEXAL IIはデッキケースから1枚の希望皇ホープモンスターを掲げてホープ・ダブルに重ねる。

 

「「希望皇ホープ・ダブルでオーバーレイ・ネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」」

 

召喚条件などを無視し、遊馬とアストラルの持つあらゆる希望皇ホープへと転身することが出来る希望皇ホープ・ダブル。

 

それは希望皇ホープを誰よりも愛し、共に戦い続けてきた遊馬とアストラルにとって最強の能力を持つといっても過言でもない。

 

そして、ZEXAL IIがホープ・ダブルの効果で呼び出した希望皇ホープモンスターは……。

 

「「現れろ、CNo.39!希望に輝く魂よ!森羅万象を網羅し、未来を導く力となれ!『希望皇ホープレイ・ヴィクトリー』!!」」

 

勝利の名を持ち、勝利をその手に掴む勝利の希望皇……希望皇ホープレイ・ヴィクトリー。

 

「ホープ・ダブルのこの効果で特殊召喚したホープレイ・ヴィクトリーは相手に直接攻撃出来ない……だが!」

 

「ホープ・ダブルの最後の効果で、特殊召喚したホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力は倍になる!更にオノマトピアにかっとビングカウンターが1つ乗る!」

 

2つ目のかっとビングカウンターがオノマトピアに乗る。

 

ホープレイ・ヴィクトリーの元々の攻撃力は2800。

 

ホープ・ダブルの効果で倍となり、その攻撃力は5600となり、オノマトピアの効果で400ポイントアップし、攻撃力は6000となる。

 

戦闘において最強クラスの力を持つホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力が驚異の6000となるが、遊馬とアストラル……ZEXAL IIのコンボはこれで終わるわけがない。

 

「「魔法カード『オーバーレイ・リジェネレート』を発動!このカードをホープレイ・ヴィクトリーのオーバーレイ・ユニットにする!」」

 

オーバーレイ・リジェネレートでホープレイ・ヴィクトリーのオーバーレイ・ユニットが1つ追加され、これでオーバーレイ・ユニットを3つとなる。

 

「「更に魔法カード『強欲で貪欲な壺』!自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外し、自分はデッキから2枚ドローする!全ての光よ、力よ!我が右腕に宿り、再び希望の道筋を照らせ!ダブル・シャイニング・ドロー!」」

 

シャイニング・ドローで新たに2枚のカードを創造し、そのカードで魔神柱を追い詰める。

 

「来たぜ、アストラル!」

 

「当然だ!これで、勝利の方程式は全て揃った!」

 

ZEXAL IIは創造した2枚のカードを発動する。

 

「「手札から『ZW(ゼアル・ウェポン) - 極星神馬聖鎧(スレイプニール・メイル)』をホープレイ・ヴィクトリーに装備!」」

 

現れたのは美しくも勇ましい白と赤の鎧に身を包んだ神馬でその背にホープレイ・ヴィクトリーが騎乗する。

 

「「極星神馬聖鎧は希望皇ホープモンスターの装備カードとなり、攻撃力を1000ポイントアップさせる!」」

 

攻撃力6000に加えて1000ポイントアップし、攻撃力は7000。

 

更に天地を自由自在に駆ける事が出来る極星神馬聖鎧で機動力を確保した。

 

「「更に手札から『ZW(ゼアル・ウェポン) - 阿修羅副腕(アシュラ・ブロー)』をホープレイ・ヴィクトリーに装備!」」

 

ホープレイ・ヴィクトリーの両肩に屈強な二本の腕が装着されると共に新たな双剣がその手に握られる。

 

「「阿修羅副腕は希望皇ホープモンスターの装備カードとなり、攻撃力を1000ポイントアップさせ、相手フィールド上のモンスターに全てに1回ずつ攻撃出来る!」」

 

阿修羅副腕の双剣に加え、ホープレイ・ヴィクトリーは両腕の内側から新たな二本の腕が現れ、背中にある四本のホープ剣を引き抜いた。

 

これで更にホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力が上昇し、7000+1000で8000となり、阿修羅副腕の効果で全体攻撃能力も加わった。

 

神馬に六本の剣……天地を駆ける神馬に跨り、六刀流を操る最強のホープレイ・ヴィクトリーが誕生した。

 

「みんな、派手にぶちかまそうぜ!」

 

「ここにいる全ての英霊の力を一つに集結させ、魔神柱を討滅するぞ!」

 

ZEXAL IIか召喚した最強のホープレイ・ヴィクトリーと共にここにいる仲間達のサーヴァントと共に魔神柱討滅作戦が始まる。

 

 

 




ホープ・ダブルからのヴィクトリーを呼んで神馬と阿修羅装備……うん、モンスター絶対殺すマンの鬼畜コンボの完成ですね(笑)
次回は少し先になりますが、ヴィクトリーとサーヴァントのみんなと連携して魔神柱を攻略します。


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