仕事と体調を崩してなかなか書けませんでした。
久々にFGOをやっていたらスカサハ師匠を当てました!
やはりFGO小説を書いていると何らかの加護が来るのでしょうか……?
遊馬とアストラル──ZEXAL IIとサーヴァント達が魔神柱と対峙している頃……二人の戦士が対峙していた。
一人はこのアメリカを恐怖に陥れた最狂の王……クー・フーリン・オルタ。
もう一人はそのクー・フーリン・オルタの本来の正しき存在……クー・フーリン。
「決着をつけようぜ、狂王……」
「ふん。テメエは俺にとっては最大の邪魔者だ。テメエを殺したら次はあの小僧だ」
「させねえよ。ま、うちのマスターが全力を出したらお前に対抗出来るが、煩わせる訳にはいかねえ。ここでオレがお前を殺す」
「出来るのか?オレは歪んだ存在だが、メイヴが邪悪な王として願ったことでテメエよりも強いぜ?」
クー・フーリン・オルタはメイヴが聖杯に願って召喚した最強の王。
それは師匠のスカサハですら越える力を持つ力を持つとされている。
「見せてやるぜ……オレの力を、テメエやスカサハすら越える荒れ狂う狂王の怒りを!!!」
クー・フーリン・オルタの体から魔力が解放され、邪悪で怪しく輝く呪いの力がクー・フーリン・オルタの全身に纏われる。
「全呪解放。加減はなしだ……『
宝具の真名解放を行うとゲイ・ボルクが消えると、クー・フーリン・オルタの全身に鋭い角や骨のような凶悪な鎧が装着された。
それは魔槍ゲイ・ボルクの素材となった紅海の魔獣・クリードの外骨格を一時的に具象化させ、鎧のように身に纏うクー・フーリン・オルタの最強宝具。
ゲイ・ボルクが使用出来ない代わりにクー・フーリン・オルタの耐久がランクアップし、筋力パラメーターがEXになる。
クー・フーリンは自分には出来ない戦い方に面白いと思いながら笑みを浮かべた。
「それがテメエの奥の手か……それならオレも派手に行くぜ!!」
クー・フーリンは右手で胸を軽く叩くと胸から金色の輝きを放ち、右手の甲にナンバーズの『07』の刻印が輝く。
クー・フーリンには適正クラスからランサーとキャスターの姿がある。
遊馬と契約したことでその二つのクラスを自由に変えることが出来るが、戦闘ではやはり使い慣れたランサーで戦うことがほとんどである。
そして、クー・フーリンが光に包まれるとその姿は奇怪なものとなった。
光が収まるとそこにいたのはランサーとキャスターの衣装、そして『No.7 ラッキー・ストライプ』の力を得たフェイトナンバーズの時に装着した装飾が合わさったような姿へと変身した。
「何だ、その姿は……!?」
クー・フーリン・オルタは自分も宝具で姿が変わっているが、クー・フーリンの姿は異様で驚きを隠せなかった。
「それはな、こいつのお陰だ」
クー・フーリンの胸元が金色に輝くとそこから一つの物が現れた。
それは金色に輝く杯……聖杯だった。
「聖杯だと……!?」
「マスターの聖杯だ。マスターがオレに託したんだよ」
クー・フーリンの中に宿っていたのは遊馬の聖杯だった。
少し前に遊馬がクー・フーリン・オルタに勝つ為にクー・フーリンに託したのだ。
聖杯は人間に大きな力を与えるが、同時にサーヴァントにも大きな力を与える。
これにより今のクー・フーリンはランサーとキャスターの力を同時に発現し、更にはフェイトナンバーズの力も混ざり合い……師匠のスカサハをも遥かに超えるカルデア連合軍最強の戦士として誕生した。
クー・フーリンは愛槍のゲイ・ボルクを構えて不敵の笑みを浮かべる。
「さあ、行くぜ狂王!!!その心臓を貰い受ける!!!」
それに対し、クー・フーリン・オルタは鎧で顔も包まれているがその内側ではニヤリと怪しい笑みを浮かべた。
「上等だ、光の御子!!!我が絶望に挑むがいい!!!」
クー・フーリンとクー・フーリン・オルタは同時に動き、互いの命を奪う為に槍と爪を振るう。
激しい紅と黒の閃光が轟き、アメリカの運命を左右する戦いが始まる。
☆
二十八体の魔神柱に取り込まれたメイヴとの最終決戦に臨むため、ZEXAL IIは神馬と六刀流を備えた最強のホープレイ・ヴィクトリーを召喚した。
「みんな、ホープレイ・ヴィクトリーの攻撃と一緒に宝具を叩き込むんだ!」
アストラルは巨大な魔神柱を倒す為にはホープレイ・ヴィクトリーの力だけでなくここにいるサーヴァント達の力も必要だと確信していた。
すると、魔神柱がホープレイ・ヴィクトリーの力に反応し、触手を伸ばして攻撃をしようとした。
ZEXAL IIやサーヴァント達がすぐに対応しようとしたその時。
ヒュンヒュンヒュン……ドォン!!!
風を切る音が鳴ったその直後に巨大な斧が回転しながらその魔神柱の体に突き刺さった。
斧が突き刺さった魔神柱は苦しみながら悶えた。
「何だあの斧は!?」
「なんて巨大な斧なんだ……なっ!?遊馬、あれを見るんだ!」
「えっ?」
北の方角からこちらに来たのは魔神柱以上の大きさを持つ巨人だった。
「きょ、巨人!?」
「あれもサーヴァントなのか……!?」
巨人からはサーヴァントの気配があり、深緑のベレー帽とコートを身に纏った金髪金眼の少女だった。
そして、その巨人の肩にはもう一人のサーヴァントの気配があった。
「──ハハハハハ!無様なり、無様なりエジソン!所詮は凡骨、この私の前に立ちはだかる資格などない!疾く、項垂れ消え失せるがいい!」
「「この声は……」」
「どこかで聞いたような……」
立派な高笑いが響き、その声に遊馬とアストラルとマシュは聞き覚えがあった。
「……この……この忌まわしい声と……無駄な高笑いは……ま、まさか……おまえは……」
「あら?もしかして……」
エジソンは顔を真っ青にしながら震え、エレナは目をパチクリさせていた。
そして、巨人の肩に乗っていた影は高くジャンプしてエジソンの前に降り立った。
「そのまさか、だ!この真の天才、星を拓く使命を帯びたる我が名は──」
「すっとんきょう!ミスター・すっとんきょうかぁ──!!!」
「ニコラ・テスラ!である!」
それは第四特異点のロンドンでゾォルゲンにロンドンを滅ぼす為に召喚され、遊馬達と対決したニコラ・テスラだった。
ニコラは体に巨大な斧が突き刺さって怯んでいる魔神柱に向けて神話で語られる雷電神たちの再臨を思わせる雷撃を放って魔神柱を痺れさせて動きを封じる。
痺れさせて時間を稼いだニコラは大胆不敵で堂々とした表情を浮かべてエジソンに向ける。
「エジソン。貴様はただ、この大雷電の美しさに臥せるがいい……!ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!」
「むう、この日のために発声練習をしてきたとしか思えぬ高笑い!その周到さ、さすが天才である!」
「どうでも良いんだけど、ニコラのおっさん。何でここに?」
「誰がおっさんだ!?そこはおじ様と呼ぶが良い!そういう君は誰だ!?」
ニコラは実は初めて出会うZEXAL IIに目を見開いて驚愕した。
「えっ?ああ、俺だよ俺。ロンドンで戦った遊馬。今はアストラルと合体しているんだ」
「がっ、合体だと!?世界を救う勇者がまさか合体するとは驚きだな!その話はまた詳しく聞くとして、彼女を紹介しょう!」
ニコラは謎の巨人の少女の姿をしたサーヴァントを紹介する。
「彼女はポール・バニヤン!カナダに避難していたところを保護していたのだ!」
ポール・バニヤン。
アメリカ合衆国開拓時代のトール・テイルに登場する樵夫で、雲をつく大男として語られるが何故か少女の姿をしている。
その巨大さを生かした無闇にスケールの大きな伝説が数多く存在し、北アメリカの特徴的地理の多くはバニヤンの行動の影響で生まれたとされている。
バニヤンはアメリカで召喚されていたが、ケルト軍を恐れて隣国のカナダに避難していた。
幸いにもカナダまでにはケルト軍の手は及んでいなかったのでバニヤンは今まで無事だった。
ニコラはケルト軍に見つからないように暗躍し、バニヤンの存在に気付いてきっと戦力になると確信して探し出した。
そして、説得してバニヤンと共にワシントンにまで来たのだ。
「助太刀に来てくれたんだな。ありがとう、ニコラのおっさん!」
「だからおっさんはやめないか!君たちにはロンドンで迷惑をかけてしまったからな。そのお詫びでもある」
「そっか。じゃあ今からこの二十八体が合体した魔神柱にサーヴァントみんなでホープレイ・ヴィクトリーとの連携攻撃をするんだ。協力してくれ」
「良いだろう。我が神の雷霆でこの魔神を焼き尽くしてやろう!」
ニコラはバチバチと手から雷電を軽く放出させながら気合十分で了承した。
ZEXAL IIはバニヤンに向けて声が届くように大声で叫んだ。
「おーい!バニヤン!お前も力を貸してくれー!」
「あなたがマスター……?うん!分かったよ!」
バニヤンは魔神柱から自分の斧を引き抜いて下がり、これで全ての準備は整った。
「皆さん、お待ち下さい!」
「ナイチンゲール?」
ナイチンゲールは両手を広げて魔力を解放する。
「全ての毒あるもの、害あるものを絶ち、我が力の限り、人々の幸福を導かん!」
ナイチンゲールに似た巨大な『白衣の女神』が大剣を持って幻として出現する。
それはナイチンゲールの回復宝具でこの場にいる全ての仲間たちと敵である魔神柱に効力を与える。
「『
女神が大剣を振り下ろすとそこから光が解き放たれ、光の粒子が遊馬達と魔神柱に降り注がれると、遊馬達の体力を回復し、魔神柱を弱体化させる。
「私に出来るのはここまでです。さあ、お行きなさい!未来を救う戦士たちよ!」
ナイチンゲールにはあの魔神柱と戦うだけの力は無い。
だからこそ、看護婦として戦士たちに活力を与えたのだ。
それがナイチンゲールだけにしか出来ない戦い……その想いに応えてZEXAL II達は最後の戦いに臨む。
「サンキュー、ナイチンゲール !行くぜ、アストラル!みんな!」
「ああ!行くぞ、遊馬!」
ZEXAL IIはナイチンゲールから受け取った力と想いを胸にホープレイ・ヴィクトリーと共に戦う為、極星神馬聖鎧に一緒に乗る。
極星神馬聖鎧から手綱が現れ、ZEXAL IIがそれを握り、そしてホープレイ・ヴィクトリーに命令を下す。
「「行くぞ、ホープレイ・ヴィクトリーで魔神柱に攻撃!」」
ホープレイ・ヴィクトリーの真紅の瞳が輝き、ZEXAL IIが手綱を引くと、極星神馬聖鎧の翡翠色の瞳が輝くと宙を華麗に、そして力強く駆け抜ける。
「「この瞬間、ホープレイ・ヴィクトリーの効果発動!ホープレイ・ヴィクトリーが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠を発動出来ない!更にオーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、ターン終了時まで相手モンスターの効果は無効化され、ホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする!ヴィクトリー・チャージ!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーはオーバーレイ・ユニットを胸の水晶に取り込み、魔神柱の力を封じ込めると同時にその膨大な攻撃力を得る。
この時点で既にホープレイ・ヴィクトリーは魔神柱の攻撃力を遥かに上回った事になる。
ホープレイ・ヴィクトリーのターン終了時まで攻撃力上昇効果が適用される。
本来ならばモンスターの攻撃は一度しか行えないが、阿修羅副腕の効果で相手モンスター全てに一度ずつ攻撃をする事が出来る。
メイヴが召喚した魔神柱は複雑に絡まって一つの存在となっているが、元々は『二十八人の戦士』という枠組に魔神柱を押し込んでおり、二十八体の反応が確認されている。
つまり、今の魔神柱は一体ではなく二十八体のモンスターとして存在している事となり、阿修羅副腕を装備しているホープレイ・ヴィクトリーは合計28回の攻撃が可能となっている。
「「行け、ホープレイ・ヴィクトリー!ホープ剣・ヴィクトリー・アシュラ・ディバイダー!!!」」
六本のホープ剣から放たれた巨大な『V』の斬撃が魔神柱を斬り裂く。
「まずは1回目の攻撃!」
「まだまだ行くぞ!」
魔神柱の1体分は戦闘破壊したがまだ残り27体分は残っている。
しかし、ホープレイ・ヴィクトリーの攻撃に続くようにサーヴァント達の攻撃も始まる。
「それでは、最初にこの私!アメリカ合衆国大統王、トーマス・アルバ・エジソンがサーヴァントを代表して先陣を切らせてもらおう!」
「こう言うのは勢いが大事だから派手にぶちかましてやれ、エジソン!」
先陣を切ったのはエジソンで巨大なEDISONロゴが現れ、その上に乗ってポーズを決める。
「万人に等しく光を与えよう。それこそが天才の成すべきカルマだ!『
全てを照らし出す光で一切の神秘をはぎ取り真実の姿を露わにする性質を利用し、魔神柱全体にダメージを与える。
「「ホープレイ・ヴィクトリー、2回目のバトル!」」
尽かさずホープレイ・ヴィクトリーの攻撃が炸裂し、2体目の魔神柱を斬り裂く。
エジソンに先陣を切られ、ライバルであるニコラは悔しそうに歯切りをして拳を握りしめる。
「ちっ!おのれ、凡骨エジソンめ!先を越されたわ!負けてたまるか!次は私だ!」
「頼むぜ、ニコラのおっさん!」
「だからおっさんと呼ぶな!君はせめてミスターと呼んでくれたまえ!全く……行くぞ!」
ニコラはツッコミを入れながら神の雷霆をその身に纏う。
「神の雷霆は此処にある……さぁ、御覧に入れよう!『
天から数多の雷霆が轟き、W・F・Dで弱体化した魔神柱に更なるダメージを与えて痺れさせる。
「「ホープレイ・ヴィクトリー、 3回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーはニコラの雷霆をホープ剣に吸収させ、雷神猛虎剣に匹敵する雷撃を放ち、魔神柱を感電させて焼き尽くす。
「全くもう!二人は相変わらず子供なんだから!ユウマ、アストラル、行くわよ!」
エジソンとニコラの生前からの知り合いであるエレナは呆れながら自身の宝具を発動し、巨大な未確認飛行物体──UFOを召喚する。
「エレナ、あの未確認飛行物体に乗せてくれるかな?」
「アストラル!?」
アストラルの突然のお願いに遊馬は驚くと、エレナは笑みを浮かべて手招きする。
「いいわよ、来なさい!」
「感謝する!」
「ちょっ!?アストラルさん!?」
ZEXAL II──アストラルは手綱を操って極星神馬聖鎧をUFOの近くまで行き、そこから飛び乗ってエレナの隣に立つ。
「本当にUFOだよな、これ……」
「まさかUFOに乗れる時が来るとは……興奮が抑え切れないぞ!」
「はいはい、その興奮はエレナをカルデアに呼んだときに存分に話し合った時にしてくれ!エレナ!」
「私もアストラルと話し合う時を楽しみにしているわ!海にレムリア! 空にハイアラキ! そして地にはこの私!『
UFOから無数のレーザーが放たれ魔神柱の体や触手を貫き、ZEXAL IIはホープレイ・ヴィクトリーに攻撃命令をする。
「「4回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーは貫かれた触手を更に斬りながら四体目の魔神柱を斬り裂く。
ZEXAL IIはUFOから降り、迎えに来た極星神馬聖鎧に乗る。
順調に魔神柱を倒していくと次に名乗り出たのは……。
「次は……オレがやる……!」
「カルナ!?」
それは心臓に重傷を負っていたカルナで槍を構えて宙に浮いた。
背部左側にある四枚の羽の装飾を展開し、右側に翼のような形で炎のオーラを纏う。
その後、カルナの翼及びその中心である背、そして槍の輝きが増したところで穂先から強烈な光の一撃を放つ。
「神々の王の慈悲を知れ。インドラよ、刮目しろ。絶滅とは是、この一刺。灼き尽くせ、『
インドラが黄金の鎧を奪う際、彼の姿勢が余りにも高潔であったため、 それに報いて与えた光槍。
それは神をも滅ぼす究極の力。
真名解放と共に解放されるエネルギーはこの世の存在が抵抗し得るものではなく、神獣や盾、城等の物理的なものは無論、結界も含めたあらゆる「存在」という概念を一片の慈悲もなく焼灼し破壊する。
「「5回目のバトル!!」」
焼灼した魔神柱の一体にホープレイ・ヴィクトリーはホープ剣の一閃で難なく斬り倒す。
「くっ……」
自身の最強宝具を放ったことで体に大きな負荷が掛かり、塞いだ心臓に大ダメージが与えられて全身の力が抜けて地面に向けて落下する。
ZEXAL IIやエジソン達がすぐに助けに行こうとしたが……。
ガシッ!
「全く、そんな体で無茶をするなんて相変わらずですね」
「アルジュナ……?」
落下したカルナを受け止めてそのまま地面に下ろしたのはアルジュナだった。
「来てくれたのか……?」
「約束を破るわけにはいきませんからね。それに、私を信じてくれたユウマにも応えなければいけませんからね。ところで、ユウマの姿が見えませんが……」
「アルジュナ!来てくれたんだな!」
ホープレイ・ヴィクトリーが地面に降り立ち、極星神馬聖鎧からZEXAL IIが降りると、アルジュナは「誰だ!?」と驚いて警戒するが、その嬉しそうな少年の声には聞き覚えがあった。
「その声は……まさか、ユウマ、君なのか!?」
「ああ!アストラルと合体した希望の英雄、ZEXAL IIだ!」
「精霊と合体するとは……それに、今の君やその魔物から神に匹敵する力を感じます。やはり君は素晴らしい英雄ですね……」
「そんな事より、魔神柱をぶっ飛ばすのを手伝ってくれるか?」
「ええ。私のアーチャーとしての力を見せてあげましょう」
アルジュナは弓を構えると矢先が螺旋状となった独特な形をした矢を添えた。
それは炎の神・アグニがアルジュナに授けた神の弓。
「これぞアグニの咆哮……!『
放たれた矢は炎を纏い、高速に飛ぶミサイルとなって魔神柱を一瞬で穿つと同時に爆撃でその体を吹き飛ばす。
「ははっ、カルナもアルジュナもすげぇな!」
「これがインド神話のサーヴァントの力……凄まじいが、我々も負けてはいられないな!」
ZEXAL IIは再び極星神馬聖鎧に跨がり、ホープレイ・ヴィクトリーに命令を下す。
「「6回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーはカルナとアルジュナの放った二つの宝具に秘められたインド神話の神々の力の一端をホープ剣に吸収させ、強大な神力を宿したホープ剣で一度限りの強力な斬撃を放ち、魔神柱の一体を完全に消滅させる。
「ユウマ様!アストラル様!次は余とシータが参ります!行こう、シータ!」
「はい!ラーマ様!私達の力を合わせましょう!」
ラーマは剣を高速回転させ、シータは弓の鉉を引くとその背後に巨大な弓が現れて矢がつがえて光を宿す。
シータの弓はシヴァ神が力と勇気を試すためにジャナカ王の祖先に授けたという弓でラーマと結婚する始まりとなったものだ。
「羅刹王すら屈した不滅の刃、その身で受けてみよ! 『
「この弓は我が永遠の愛の始まり……『
ラーマとシータの宝具が同時に繰り出され、回転する剣と光の矢が並列して高速に飛ぶ。
「「7回目、8回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーは六本のホープ剣を投げ飛ばし、ラーマとシータの剣と矢と一つになって二体の魔神柱を同時に貫く。
六本のホープ剣は瞬時にホープレイ・ヴィクトリーの手に戻る。
「マスターには多大な迷惑をかけてしまった……その償いをさせてもらう!覚悟しろ、化け物よ!」
「ディルムッド!化物退治ならお前の宝具は効果覿面だぜ!」
ディルムッドは二本の異なる能力を秘めた槍の宝具を発動し、一気に魔神柱に近づいて振るう。
「穿て! 『
魔力効果を打ち消す槍と治癒不能の傷を負わせる槍の連続攻撃で魔神柱に強い呪いを与える。
「「9回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーは治癒不能の傷口にホープ剣を深く突き刺し、左右に切り開く。
「やるな、ディルムッド。流石はケルトの戦士。これは、同じ二槍流として負けるわけにはいかないな!」
「スカサハ師匠!師匠の槍捌きを見せてくれ!」
「任せろ!」
スカサハは二本のゲイ・ボルクを構えて魔神柱に向けて走り出す。
「刺し穿ち……突き穿つ!『
』!!」
一本のゲイ・ボルクでクー・フーリンが編み出したとされる対人用の刺突技『刺し穿つ死棘の槍』を放つ。
その直後にもう一本のゲイ・ボルクで全身の力と全魔力を使い、魔槍の呪いを最大限発揮させた上で相手に投擲し、炸裂弾のように一撃で一軍を吹き飛ばす『突き穿つ死翔の槍』を同時に行う。
スカサハには異教・魔境である「影の国」の門番として、数多くの神霊を屠り続けたことでスキルとして神殺しの力がある。
それによりスカサハの二本のゲイ・ボルクの攻撃により、魔神柱に大ダメージを与える。
「「10回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーはスカサハによって既にボロボロとなった魔神柱にトドメを刺す。
「いやー、皆さんとんでもない宝具をばかすか使いまくりますねー」
「ほんとほんと。正直格の違いを感じるね〜」
「だが私たちも負けてはいられないな!」
「今度は3人同時攻撃か!頼んだぜ!」
ロビンフッドとビリーとジェロニモは他のサーヴァント達の宝具の威力に驚き、自分たちも負けていられないと三人同時で放つ。
「弔いの木よ、牙を研げ。『
ロビンフッドの弓から矢が放たれ、魔神柱に突き刺さると、溜め込んでいる不浄を瞬間的に増幅・流出してそれが火薬のように爆発が起きた。
「さぁ、早撃ち勝負だ。先に抜いてもいいよ?僕の方が速いから……ファイア!!」
ビリーが愛用していたと言われるコルトM1877ダブルアクションリボルバー通称「サンダラー」によるカウンターの三連射撃で爆発でダメージを受けた魔神柱に更なるダメージを与える。
「精霊よ、太陽よ。今ひととき、我に力を貸し与えたまえ!その大いなる悪戯を……『
ジェロニモはアパッチ族に伝わる巨大なコヨーテを召喚し、コヨーテが召喚されることでコヨーテに煙草を奪われた太陽がコヨーテを追いかけ始め、広範囲に渡って強烈な陽光によるダメージを魔神柱に与える。
更に守護者であるコヨーテによって味方側の力を増幅させる。
「「11回目、12回目、13回目のバトル!!」」
コヨーテによってホープレイ・ヴィクトリーの力が増幅され、太陽の光をホープ剣に纏わせて3体の魔神柱を斬り裂く。
「バニヤン、お前の力を見せてくれ!」
「う、うん!」
バニヤンは少し緊張しながら気合を入れて宝具を発動する。
「これが開拓者魂だぁーっ!『
バニヤンが叫ぶと空から巨大な足が出現し、そのまま魔神柱を踏みつけてダメージを与える。
これはアメリカ合衆国そのものを概念宝具とし、その建国史をエネルギー化して敵に叩きつけそこにある全てを薙ぎ払う宝具……なのだが、どう見ても実際は巨大な足で踏みつけているようにしか見えない。
「「14回目のバトル!!」」
巨大な足で踏みつけられて怯んでいるうちに魔神柱を叩き斬る。
「よーし!次は冷やし剣豪になったお姉ちゃんが行くよー!」
武蔵はセイバーには戻らずバーサーカーのままで魔神柱に挑む。
セイバーの宝具の方が良い気がするが、バーサーカーで狂化されているのでその考えには至っていない。
「頼むぜ、姉上!」
「いぇーい!冷やし剣豪、はじめましたぁー!!」
武蔵は海のフィールドを作ってからジェットスキーを召喚してそれに乗り、フルスロットルで動かし、海を掻き分けながら魔神柱に近づいて水の壁を生成してその中に閉じ込める。
「これぞ水懸りの陣!伊舎那水天象! 」
そして、武蔵は水の壁に包まれた魔神柱をガンブレードで斬り裂く。
「「15回目のバトル!!」」
武蔵が横に斬り裂いた後にホープレイ・ヴィクトリーで縦に斬り裂く。
「次は私とネロの魅惑の最強デュエットで行くわよ!」
「魔神柱を痺れさせてやろう!」
「最恐最悪のコンビが来たか……」
「ネロ、受けとれ!!」
ZEXAL IIは遊馬の所有する原初の火を出現させてネロに投げ渡す。
「俺とネロの原初の火、二刀流で派手に決めろ!」
「おお!よし、ではユウマやムサシに倣って二刀流で決めてやるぞ!」
ネロは皇帝特権と呼ばれるスキルがあり、本来持ちえないスキルでも本人が主張すれば短期間獲得出来、それで初めて使う二刀流を扱う事が出来る。
「サーヴァント界最大のヒットナンバーを、聴かせてあげる!『
「春の陽射し、花の乱舞。皐月の風は頬を撫で、祝福は星の彼方まで……開け、ヌプティアエ・ドムス・アウレアよ!」
エリザベートの魔城とアンプがせり上がり、更にネロの建築物「ドムス・アウレア」が同時に出現して魔神柱を閉じ込めてパワーダウンさせる。
そして、エリザベートはマイクを構え、ネロは二振りの原初の火を構える。
「響け!『
「謳え!『
エリザベートの口から絶対的音痴の怪音波を放ち、ネロは炎を纏う原初の火で魔神柱を斬り裂く。
「「16回目、17回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーは弱体化した魔神柱を斬り裂き、その直後にドムス・アウレアが解除される。
「旦那様!私も行きます!」
「ああ!清姫の炎で熱々にしてやれ!」
清姫は扇子を広げて青い炎を纏って広げていく。
「穢らわしい神よ……私の炎で焼き尽くしてあげましょう。『転身火生三昧』!」
扇子で仰ぎ、青い炎を天高く燃え上がらせて魔神柱を包み込んで焼き尽くしていく。
「「18回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーは青い炎に突っ込んでそのまま全身に纏い、魔神柱に突撃して更に焼き尽くして灰にする。
レティシアは旗を広げるが清姫のように炎を出さず、柄を地面に突き刺して何者にも屈しない不敵の笑みを浮かべる。
「ただ復讐の炎を燃やすだけじゃもったいない!せっかくこのアメリカでランクアップしたんだから、その力を使わなきゃ損よね!」
両手にそれぞれ異なる銀河の輝きを宿し、レティシアはその輝きを握りしめて高らかと叫んだ。
「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!私に力を貸して!最強の銀河眼達!!」
時空が歪むとその中から数多のドラゴンの魂が出現してレティシアの元に集結し、その力が一つとなり、『竜皇の天后 レティシア・ドラゴニックエンプレス』へと進化し、その手には銀河眼の光子竜皇と銀河眼の時空竜の宝剣と妖刀を構えて走り出す。
「『
宝剣と妖刀が煌めき、乱れ斬りを放って魔神柱を斬り刻む。
「「19回目のバトル!!」」
「ホープレイ・ヴィクトリー!ついでだからこれを使いなさい!」
必殺技を放ったレティシアは宝剣と妖刀をホープレイ・ヴィクトリーに向けて投げ渡した。
ホープレイ・ヴィクトリーは二振りのホープ剣を背中に納め、受け取った宝剣と妖刀を握りしめると巨大化して柄を握り締め、銀河眼の美しい輝きを纏いながら魔神柱を斬り裂く。
これで残るサーヴァントはマシュだけとなり、最後にマシュが魔神柱に一撃を与えようとしたが、その前にD・ゲイザーに連絡が入った。
『マシュ。少しだけ待ちなさい』
「えっ!?オルガマリー所長!?」
それは上空でかっとび遊馬号で待機しているオルガマリーだった。
D・ゲイザーの連絡はZEXAL IIにも伝わっており、上を見上げるとかっとび遊馬号が魔神柱の攻撃が届かない高さにまで静かに降りてきた。
すると、突然空に無数の星が広がり、それが翡翠色に輝いていく。
「所長、何をするんだ!?」
「私もこの特異点に降り立ったからには少しはみんなの役に立ちたいからね。それに、せっかくだから私の力を少しは見せるチャンスだから!」
「チャンスって、所長は戦えるのかよ!?」
冬木ではオルガマリーがまともに戦える事ができない姿が思い浮かべていたが、この直後にそれが覆される事となる。
星々の光が強さを増していき、少しずつ大きくなっていく。
「これが私の……オルガマリー・アニムスフィアの大魔術よ!」
オルガマリーは今ではカルデアの所長だが、元々はマスター候補の一人で魔術回路の質も量も一流である。
今まで遊馬とアストラルとマシュに戦闘を任せていたのでその実力を見せる機会は無かったが、その高い身分や血統に相応しい力を秘めている。
アニムスフィアは遥かな昔から天体運動を研究し司る魔術師で、その真価は天体魔術にある。
「
詠唱が終了すると同時に夜空の星から何十もの翡翠に輝く光の槍を振り落とされていく。
光の槍は魔神柱の体を貫き、大きな風穴を空けていく。
これがオルガマリーの天体魔術、隕石群落下による広域攻撃を行う大魔術……『星光の魔弾』。
「へぇー!やるじゃない、あの子!あれだけの大魔術を使いこなすなんて!」
「戦いには向かないとは思っていたが、素晴らしい魔術の才を秘めているな」
エレナとスカサハはオルガマリーが放った星光の魔弾に感心していた。
実はこの大魔術は詠唱してから隕石を引っぱりこんでいたら当然間に合わないため、「過去に隕石を落とそうとしていた」という因果逆転まで含まれる非常に高度な魔術である。
「す、凄え……!所長、こんな魔術を使えるのかよ……!?」
「まさか隕石を落とすとは……!カルデア所長の名は伊達じゃないと言うわけだな……!」
ZEXAL IIはオルガマリーの本気の大魔術に驚愕と同時に興奮していた。
『何をしているの!?私がとっておきの大魔術を使ったんだから早くあなた達も攻撃しなさい!』
「はっ!?りょ、了解しました!!」
しかし、攻撃するのをすっかり忘れていたので慌ててホープレイ・ヴィクトリーに指示を出す。
「「20回目のバトル!!」」
未だに降り注がれる魔弾をホープレイ・ヴィクトリーはホープ剣に取り込み、刃が翡翠色に輝き、星の力を宿したホープ剣で風穴を空けられた魔神柱を更に穿つ。
「最後は私が行きます……はぁあああああっ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!」
マシュもオルガマリーの星光の魔弾に興奮しながらも自分も負けられないと心を震わせ、自分の肉体と魂をランクアップさせて『希望の守護者 マシュ・ホープライト』へと進化する。
マシュは双翼を展開して空を飛びながら二振りのホープ剣を上に投げ飛ばして盾を構え、盾とホープ剣が並んで金色の光に包まれると、巨大な光の剣となる。
「『
振り下ろされた光の剣は魔神柱の天辺から見事に叩き斬り、すぐさまZEXAL IIはホープレイ・ヴィクトリーに指示を出す。
「「21回目のバトル!!」」
ホープレイ・ヴィクトリーはマシュの縦の攻撃に合わせて横に切り裂くと、斬撃の形が大きな十字となり、魔神柱は光に浄化されて消滅する。
「遊馬君!アストラルさん!後はお願いします!」
これで全てのサーヴァント達の攻撃が終わり、残る魔神柱は7体となる。
残る魔神柱への攻撃はZEXAL IIとホープレイ・ヴィクトリーに託された。
「「22回目のバトル!ヴィクトリー・チャージ!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする!」」
オーバーレイ・ユニットを胸の水晶に取り込むと更にホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力が上昇し、目にも止まらぬ速さで魔神柱の横を通り過ぎると次の瞬間には魔神柱の体が細切れに斬り裂かれた。
「一気にトドメを刺す!決めるぞ、遊馬!」
「おうっ!駆け抜けろ、極星神馬聖鎧!!」
極星神馬聖鎧は目を輝かせながら空中を凄まじい勢いで駆け抜け、これまでの宝具のダメージで既に残りの魔神柱は大ダメージを受けており、ホープレイ・ヴィクトリーの攻撃に反撃する事もできずに5体の魔神柱は次々と斬り裂かれていく。
「「これでファイナルだ!28回目のバトル!!更に最後のヴィクトリー・チャージ!!!」」
遂に魔神柱は残り1体だけとなり、ホープレイ・ヴィクトリーは目を輝かせながら最後の魔神柱に向けて突撃する。
最後のオーバーレイ・ユニットを使って攻撃力を最大限にまで上昇させてホープレイ・ヴィクトリーは全てを込めてホープ剣を振るう。
「「ホープ剣・ヴィクトリー・アシュラ・ディバイダー!!!」」
魔神柱を討滅する最後の攻撃。
六つのホープ剣が魔神柱の体を叩き斬り、消滅しかけた次の瞬間。
魔神柱の中から金色の光が飛び出すとそのままホープレイ・ヴィクトリーの胸を貫き、地面に激突した。
胸に大きな風穴を空けられたホープレイ・ヴィクトリーは破壊されてしまった。
「くっ!?ホープレイ・ヴィクトリー!?」
「馬鹿な……!?一体何が……!??」
ホープレイ・ヴィクトリーの効果でバトル時にモンスター・魔法・罠の効果は全て無効となっているはずだが、何かの力によって破壊されてしまった。
魔神柱の中から出てきたのは……。
「はっ……はっ……まだよ……まだ、私は消えないわ……」
「メイヴ……!?」
「魔神柱に取り込まれ、私達の連続攻撃を受けながらもまだ生きているか……」
それは自ら魔神柱に取り込まれていたメイヴだった。
全身がところどころ汚れており、満身創痍な様子でその手にはフェルグスの宝具である魔剣カラドボルグが握られていた。
何故他人の宝具をメイヴが使えるのかと言うと、メイヴとフェルグスは生前恋人同士だったのでその関係もあってメイヴは一時的にカラドボルグを借りる形で召喚して使うことが出来る。
メイヴは魔神柱が討滅されて解放された瞬間に決死の覚悟でホープレイ・ヴィクトリーの胸元に飛び込んでカラドボルグの一撃を叩き込んで破壊したのだ。
「魔神柱は倒されちゃったけど、クーちゃんの為に貴方だけは道連れにしてでも倒すわ……」
メイヴは今も戦っているクー・フーリン・オルタの為にZEXAL IIを道連れにしてでも確実に倒そうとしている。
「下がれ、マスター。メイヴには私自ら引導を与えてやろう」
スカサハが前に出てメイヴにトドメを刺そうとするが、ZEXAL IIは片腕を広げてスカサハを制する。
「師匠、俺は連合軍のマスターとしてケルト軍の女王メイヴと決着を着ける」
「しかしお前のモンスターは……」
「心配ない。こうなる事も予想して予め手を打っておいた」
ZEXAL IIが手を前に出すと巨大な魔法陣が展開された。
「「極星神馬聖鎧のもう1つの効果!装備モンスターが相手に破壊されてこのカードが墓地へ送られた時、自分の墓地の希望皇ホープモンスター1体を選択して特殊召喚出来る。蘇れ……ホープレイ・ヴィクトリー!!」」
魔法陣の中から極星神馬聖鎧と阿修羅副腕を失ったが、ホープレイ・ヴィクトリーが復活した。
ZEXAL IIはもしも破壊されてしまった時のことを想定して極星神馬聖鎧も創造しておいたのだ。
「なっ……!?せっかく倒したのに復活したの……!?」
「「更にオノマトピアの効果でかっとビングカウンターが1つ乗り、更に200ポイント攻撃力がアップする」」
オノマトピアに乗ったかっとビングカウンターは3つとなり、これでホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力は合計3400となる。
「これで最後よ……私の宝具……!!」
メイヴは聖杯で魔力を得て自分の象徴する宝具を発動する。
「あらゆる力が私の力……人を総べる王権……人を虐げる鋼鉄……人を震わす恐怖!」
メイヴは「クーリーの牛争い」にまつわる牛が引く二頭立ての戦車を召喚して乗り込み、突進攻撃をする。
ZEXAL IIはメイヴに立ち向かう為にホープレイ・ヴィクトリーに最後の攻撃命令を下す。
「「ホープレイ・ヴィクトリーで攻撃!更に手札から速攻魔法『虚栄巨影』を発動!モンスターの攻撃宣言時、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターの攻撃力は、そのバトルフェイズ終了時まで1000アップする!」」
虚栄巨影でホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力は更に上昇し、攻撃力の合計は4400となり、オーバーレイ・ユニットは無いが充分に攻撃力が強化された。
ホープレイ・ヴィクトリーは第三、第四の腕を出現させて背中の四本のホープ剣を引き抜いて構え、メイヴに突撃する。
「『
「「ホープ剣・ダブル・ヴィクトリー・スラッシュ!!!」」
メイヴの戦車の突進とホープレイ・ヴィクトリーの斬撃が交差する。
メイヴは自分の魔力の全てを費やして戦車のスピードを上げて突進力を強化した。
しかし、ホープレイ・ヴィクトリーの重なる『V』の斬撃が戦車ごとメイヴを叩き斬り、メイヴは宙に投げ飛ばされる。
「クーちゃん……」
メイヴは最後にクー・フーリン・オルタの名を呟きながら目を閉じ、消滅していった。
消滅したメイヴの体からこの世界の特異点である聖杯とフェイトナンナーズが現れて地面に落ちた。
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次回でアメリカ編最終回です。
それが終わったら鬼ヶ島かプリヤのどちらかを書く予定です。