Fate/Zexal Order   作:鳳凰白蓮

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なんとか書けました……。
とりあえず今後は月1ぐらいの更新になると思います。
今後ともよろしくお願いします。


ナンバーズ187 混沌を統べる者

試練を乗り越え、遂に姿を現した初代ハサン。

 

「……初代様。恥を承知でこの廟に訪れた事、お許しください」

 

呪腕のハサンが代表で初代ハサンに話をしようとしたが……。

 

「待つがよい、呪腕よ。まずは……確認せねばならぬことがある」

 

初代ハサンは呪腕のハサンから視線を美遊に向けた。

 

その視線だけで人を殺せそうなほど恐ろしい髑髏の仮面の奥に輝く双眼を向けられてビクッとなる美遊は思わず身構える。

 

初代ハサンの骸骨の仮面の奥の双眼が怪しく輝くと美遊の中にあるアサシンのクラスカードが勝手に飛び出して夢幻召喚が解除されてしまった。

 

「あっ!?アサシンのクラスカードが!?」

 

アサシンのクラスカードはそのまま吸い込まれるように初代ハサンの手に収まり、数秒間の沈黙の後に静かに尋ねた。

 

「娘よ、この札からハサン・サッバーハの……歴代の翁の力を感じ取れる。そして、貴様は静謐の翁の力をその身に宿していたな?」

 

初代ハサンは『ハサン・サッバーハ』と繋がる力を持つクラスカードに疑問を抱き、威圧するように美遊を睨みつけた。

 

「──っ!??」

 

殺すつもりは無いがその恐ろしい視線に美遊は恐怖で震えて体が動かなくなる。

 

声も出せずに震えていると、ソッと両側から優しく手を握られる。

 

「ミユ、大丈夫だよ」

 

「私達が側にいるから」

 

「イリヤ……クロ……」

 

イリヤとクロエは初代ハサンの恐怖を必死に耐えながら美遊に寄り添った。

 

美遊は二人の手を握り返し、初代ハサンに真っ直ぐ目を向けながら口を開く。

 

「お話しします。そのカードが何なのか……私達が何故それを手にしていたのか……」

 

美遊はクラスカードとクラスカードを集める戦いについて簡潔に説明をすると、初代ハサンは納得したようにアサシンのクラスカードを見つめた。

 

「成程……まさか、このような手段で英霊の……歴代の翁の力を手に入れようとした輩がいたという訳か……許せぬ」

 

初代ハサンは誰が作ったのか知らないが、歴代ハサンの力を勝手に盗み取りするような事をしたクラスカードの製作者に対して静かに怒りが込み上げ、可能ならこの手で首を切り落とそうと思うほどだった。

 

そんな中、イリヤは深く頭を下げながら初代ハサンに頼み事をする。

 

「あ、あの!初代ハサンさん!大変身勝手なお願いですけど、アサシンのクラスカード……私達に使わせてください!」

 

クラスカードはイリヤ達にとって貴重な戦力であり、現在ではアサシン以外のクラスカードの使用は認められている状況だ。

 

イリヤ達の日頃の頑張りや熱意で認められていたが、アサシンだけは使用者によって歴代ハサンの誰かの力を使えるということなので、認められるのは難しかった。

 

しかし、歴代ハサンが恐れ、敬う存在である初代ハサンに認められれば……?

 

その可能性に懸けてイリヤは頼み込んだ。

 

「……娘よ、何の為に力を求める?」

 

初代ハサンは試すように静かに問うた。

 

アサシンのクラスカード……否、それだけではない。

 

イリヤ達からその可憐な姿から想像出来ないほど貪欲に強さを、力を求める気迫を感じられた。

 

その問いに対し、イリヤ達三人は互いに目を合わせてアイコンタクトを交わし、イリヤが代表として前に出て答えを示す。

 

「私たちの大切な人たちも、世界も……両方救うためです!!!」

 

その答えに初代ハサンは一瞬言葉を失った。

 

それは遊馬と同じ全てを守り、救うと言う幼稚だが、貪欲過ぎる答えだった。

 

まさか同じ答えを持つ者が他にもいるとは思いも寄らなかった。

 

そんなイリヤ達に呆れと同時に小さな興味が出てきた。

 

「……良かろう」

 

初代ハサンはクラスカードを投げ渡し、美遊の元に返した。

 

「娘達よ……英霊ですらない、未熟で不安定な存在。その小さき力でどこまで戦えるか……この地で示して見せろ」

 

それはこの特異点でイリヤ達が獅子王陣営に対して、何らかの形で力を示して見せろと言うものだった。

 

それはイリヤ達にとってあまりにも過酷な条件だったが、既に答えは決まっていた。

 

「「「やります!」」」

 

イリヤ達は即答で答え、初代ハサンは静かに頷き、ひとまずはこの問題はこれにて収まるのだった。

 

ちなみに初代ハサンと堂々と対話できるイリヤ達にハサン達は凄いと密かに感心するのだった。

 

「さて……この我に何を望む?呪腕よ、そして……魔術の徒よ」

 

初代ハサンは話を戻し、改めて呪腕のハサンと遊馬達に何を望むのか尋ねる。

 

それに対して獅子王と戦うために力を貸して欲しいと頼むが……。

 

「その必要は無かろう。何故なら、汝らには獅子王に匹敵するほどの力を既に有している。我が剣を振るうまでもない」

 

初代ハサンは既に遊馬達の持っている力を見極めており、遊馬達なら既に充分すぎるほど獅子王と戦う力は備わっていると指摘した。

 

「だが、汝らは、知らねばならぬ。獅子王の真意。太陽王めの戯言。人理の綻び。そして──全ての始まりを」

 

「全ての、始まり……!?それってどういうことだよ、えっと……」

 

遊馬は初代ハサンと言うのもなんだか変な感じに思えてきたので、咄嗟に新しい名前を思い浮かんだ。

 

「……そうだ、キングハサン!一番最初のハサンでハサンの中で一番偉い人だからキングハサンだ!」

 

「遊馬君!?キングハサンと言うのもどうかと思います……!ほんと、これ以上失礼なことをしたら、さしものキングハサンさんもご機嫌を損ねるかと……!」

 

「フォウ、フォーウ!」

 

マシュとフォウが遊馬の命名に突っ込みを入れるが……。

 

「──良い」

 

「え?」

 

「好きに呼ぶがよい。我が名は元より無名。拘りも、取り決めもない」

 

遊馬のキングハサンという命名に初代ハサンはあっさりと了承した。

 

まさか初代ハサンがキングハサンという呼び名を了承したという事態にハサン達は唖然とし、空いた口が塞がらないほどだった。

 

「……では、キングハサン。貴方が指示した内容を知る為には何処に行けば良いんだ?」

 

アストラルはキングハサンに獅子王や人理焼却の答えを知るための方法を聞き出す。

 

「──砂漠のただ中に異界あり。汝らが求めるもの、全てはその中に。砂漠においてさえ太陽王めの手の届かぬ領域。砂に埋もれし知識の蔵──その名を、アトラス院と言う」

 

「っ……!」

 

アトラス院……その名前にマシュは言葉を失うほどの衝撃だった。

 

「アトラス院?」

 

「確か、以前オルガマリーから少し聞いた事がある。時計塔と並ぶ魔術教会の一つで、西暦以前から存在する、エジプトを根拠とする錬金術師の集団……カルデアにもアトラス院の技術が使われたものがあると」

 

アストラルはオルガマリーから時計塔の他に魔術教会があるのかと聞いた事があり、それがアトラス院でカルデアにも大きく関わっている。

 

「魔術の徒よ。人理焼却の因果を知る時だ」

 

「分かったぜ、キングハサン」

 

「しかし、問題は獅子王ではない。この地に蔓延る巨大な闇……この我でも把握出来ぬほどの闇がいる」

 

キングハサンは獅子王以上に警戒しなければならない存在を気付いていた。

 

もちろんそれは遊戯達が追う大邪神ゾークの存在だ。

 

遊戯は大邪神ゾークの事をキングハサンに説明した。

 

「大邪神ゾーク……まさか、異世界の大邪神がこの地に流れ着いていたとは……」

 

ソロモンに匹敵する大邪神の存在に流石のキングハサンも驚きを隠せずにいた。

 

「良かろう。魔術の徒よ、汝らが必要な知識を得て、危機が迫りし時……我は戦場に現れる。──天命を告げる剣として」

 

キングハサンはもしも大邪神ゾークとの戦いで遊馬達が危機に陥った時、その力の一端を貸すと誓ったのだ。

 

流石に遊馬と契約は出来ないが、偉大なアサシンの力を借りれるのは今の遊馬達にとっては心強いことだった。

 

しかし、キングハサンは眼を真紅に輝かせながらとんでもないことを口にした。

 

「では呪腕のハサンよ。首を出せい」

 

「……は。呪腕のハサン、我が咎を受け入れまする」

 

「っ!?ま、待てよ!どう言う事だ!?」

 

キングハサンは呪腕のハサンの首を斬ろうとしていた。

 

その理由をキングハサンは静かに語り始めた。

 

「我が面は翁の死。我が剣は翁の裁き。我は山の翁にとっての山の翁。──即ち。ハサンを殺すハサンなり。山の翁が膿み、堕落し、道を違えた時、我はその前に現れる。分かるか。歴代の山の翁はみな、最期に我が面を見た。ただ一人も、我が剣を免れた者はいない。故に、我が面を見た者こそ真の翁であり──その時代のハサンが我に救いを求めるという事は『己に翁の資格』と宣言するに等しい。──翁の面を、剥奪されるのだ」

 

キングハサンはここにいる呪腕、百貌、静謐を含める歴代のハサンの最期に現れて首を斬ってきた。

 

呪腕と百貌と静謐はこの時代を救う為に覚悟を持ってキングハサンに会いに来たのだ。

 

そして、今回はキングハサンは呪腕のハサンの首を斬ると決めたのだ。

 

「何でだよ……何でそれを話してくれなかったんだ!!話してくれたなら、最初からキングハサンに頼まなかったのに!」

 

「呪腕、百貌、静謐よ。一時の同胞とは言え、己が運命を明かさなかったのか」

 

「──キングハサン!!!」

 

遊馬は前に出ると同時にヌメロン・コードを出現させて眼の色を虹色に輝かせ、背中から純白の翼を広げてデュエルディスクを構える。

 

「キングハサン、俺の仲間に指一本触れさせねえ!俺が全力であんたを止める!!」

 

遊馬はキングハサンを止める為に全力で戦おうとしている。

 

愚行にも思えるその行動に呪腕のハサンは声を荒げた。

 

「おやめください!これは私達の問題です!」

 

「そんな事は関係ねえ!俺はもう二度と仲間が犠牲になるのはもう嫌なんだ!!」

 

最初から自分の命を犠牲にしようとしたハサン達に遊馬は仲間達が次々と犠牲になって消滅した光景がトラウマとして蘇っていた。

 

キングハサンは遊馬の姿を見て何かを感じたのか静かに殺意を収めた。

 

「魔術の徒よ、貴様の信念を何処まで貫く?」

 

「信念……決まってるだろ、最後の最後まで貫いてみせる!!!」

 

遊馬の仲間を守る信念とその覚悟、その強い意志を聞いたキングハサンは呪腕のハサンに告げた。

 

「呪腕よ、やはり貴様は何も変わっておらぬ。諦観も早すぎる。既に恥を晒した貴様に、上積みは許されぬ。この者達と共に責務を果たせ。それが成った時、我は再び貴様の前に現れよう」

 

「……ありがたきお言葉。山の翁の名にかけて、必ず」

 

キングハサンはこの場で呪腕のハサンの首を斬らず、この特異点の戦いが終わるまでの猶予を与えた。

 

「アトラス院に急ぐがよい。残された時間は少ない。獅子王の槍が『真の姿』に戻る前に聖地を──聖なるものを、返還するのだ」

 

最後にそう言い残し、キングハサンは姿を消した。

 

ひとまずはキングハサンの試練と謁見は終わったが、キングハサンの最後の言葉が引っかかった。

 

「獅子王の槍が真の姿……?アルトリア、どう言う事だ?」

 

「私にも分かりません……聖槍は確かに使っていましたが、それがどういう意味なのか……」

 

アルトリアは心当たりが無いが、ベディヴィエールをチラッと見た。

 

ベディヴィエールの様子から何かを勘付いたアルトリアは今はまだ話すべきでは無いと判断した。

 

「……申し訳ありません。まだ獅子王について情報が足りなすぎます。あくまで憶測に過ぎないので何か分かりましたらお伝えします」

 

「分かったぜ、アルトリア」

 

「遊馬、一度村に戻ってからアトラス院に向かおう」

 

「おう!」

 

アストラルの提案通り寺院の外に出て、西の村に向かう為にかっとび遊馬号を呼び出そうとしたその時、空に暗雲が広がる。

 

暗雲の中から闇が溢れ出し、4枚目の闇のカードが出現し、そこから何かが飛び出すように現れた。

 

「あれは、まさか!?」

 

現れたのは『TOON WORLD』と書かれた大きな緑色の本だった。

 

本が開くと中は仕掛け絵本となっていて不気味な城が出てくるとそこからデフォルメ化したようなモンスターが次々と現れた。

 

「カートゥーンみたい……」

 

イリヤはそのモンスター達の姿からアメリカの漫画を思い浮かべたが、まさにその通りだった。

 

「あれって、まさか……『トゥーン・ワールド』と『トゥーンモンスター』!?」

 

遊馬は本と独特な姿をしたモンスター達に見覚えがあった。

 

「トゥーン……?」

 

聞きなれない単語にマシュは首を傾げ、アストラルは腕を組みながら説明を始める。

 

「トゥーン・ワールド、トゥーンモンスター……それらを操るデュエリストは世界に一人しかいない。デュエルモンスターズの創造主、ペガサス・J・クロフォード……」

 

「えっ!?デュエルモンスターズの創造主さんが使っていたカードなんですか!?」

 

マシュはトゥーンカードがデュエルモンスターズの創造主であるペガサスが使っていたカードと知り、とても驚いた。

 

アメリカ人であるペガサスはアメリカの漫画……カートゥーンが大好きで、デュエルモンスターズに自分の理想のカードを作り上げた。

 

それこそがカートゥーンのような破茶滅茶なキャラや展開を模した効果を持つトゥーンカードであり、一般流通はされておらず、世界でペガサスしか所持していないレアカードなのだ。

 

そして、トゥーン・ワールドの上の空間が闇に染まり、中から新たなモンスターが姿を現す。

 

しかし、それはトゥーンモンスターではなく、あまりにも予想外過ぎるモノだった。

 

「な、何ですか、アレは……!?」

 

その姿にマシュは口を押さえて声を振るわせるほど驚愕した。

 

マシュのみならず他のサーヴァント達もそのモンスターの姿に多かれ少なかれ驚きを隠せずにいた。

 

鋭い爪を持つ両腕に、異様な形の胴体と翼、ここまでならまだ良い。

 

しかし、下半身は円錐で宙に浮いていて胸元には不自然な形をした円形の穴。

 

そして、何よりも驚きなのは蛇のように長い首にその先端には遊戯の持つ千年パズルにもある眼の刻印である『ウジャドの眼』を持つ不気味な球体なのだ。

 

『────────!!!』

 

そのモンスターは言葉にならない叫び声を上げると、次の瞬間には全身に不気味な眼玉が数えきれないほど作られていき、体が藍色から赤紫色に変化した。

 

ただでさえ不気味なモンスターが更に不気味になったが、それだけでは終わらなかった。

 

顔と思われる眼の球体が金色に輝いてその周りに豪華な装飾が施されると、翼が金色に変化し、全身に浮かび上がった眼玉が全て金色の眼の球体に変わり、モンスターの不気味さが最高潮にまで高まった。

 

これまで様々な敵と対峙してきた遊馬達だが、これほどまでに不気味過ぎるモンスターは初めてだった。

 

ある意味では魔神柱の不気味さを遥かに越えるほどの存在感だった。

 

サクリファイス。

 

生贄を意味する名を持つモンスター。

 

そして、全身に数多の金色の眼球を宿すその姿はミレニアム・アイズ・サクリファイス。

 

「あのモンスターの金色の眼……遊戯さんの千年パズルと同じマークだ!」

 

「……千年眼。ペガサスが所持していた千年アイテムだ」

 

千年眼。

 

千年パズルと同じ七つの千年アイテムの一つで球体の形をしており、眼球を犠牲にし、義眼として埋め込まなければならない。

 

「千年眼!?ペガサス会長も千年アイテムの所有者だったんですか!?」

 

「ああ。ペガサスは己の願いを叶えるために自分の左眼を犠牲に千年眼を埋め込まれた。これはオレの想像にすぎないが、あのモンスター……サクリファイスはペガサスと千年眼に込められた邪念から生み出されたモンスターだ」

 

ペガサスは亡くなった恋人を一途に愛し続け、子供達に夢を与える優しい心を持っていた。

 

しかし、千年眼の込められた邪念によって冷酷で残虐な心を宿してしまい、その象徴がサクリファイスだと遊戯は推測する。

 

「みんなは下がっていろ。サクリファイスは敵を吸収して己の力に変える吸収能力を持つ。一度吸われたら助かる見込みは無いぞ!」

 

遊戯はサクリファイスの恐ろしさを覚えているので遊馬達を急いで下がらせ、宝具を発動してデュエルディスクを構える。

 

遊戯はデュエリストとして最初の強大な敵として立ち塞がったペガサスとのデュエルが頭をよぎった。

 

遊戯は一人の力でペガサスに勝つことはできなかった。

 

大切な相棒と仲間達との結束の力でペガサスの闇を打ち破る事ができた。

 

今の遊戯には相棒と仲間達は側にはいないが、心に宿る結束の力を感じながらデッキからカードを引く。

 

「行くぜ!オレのターン、ドロー!フィールド魔法『混沌の場(カオス・フィールド)」を発動!」

 

遊戯がフィールド魔法を発動すると、周囲の空間が光と闇が混ざり合った混沌の世界へと変わる。

 

遊馬とアストラルは遊戯の展開した混沌の世界に少なからず驚いていた。

 

遊馬とアストラルの知る混沌……カオスの世界はバリアン世界であり、その独特な雰囲気は今でも覚えている。

 

しかし、遊戯が展開した混沌の場は純粋な光と闇の融合した世界なので、同じ混沌でも違う性質を持っているのだ。

 

「混沌の場の発動時の効果処理として、デッキから『カオス・ソルジャー』儀式モンスターまたは『暗黒騎士ガイア』モンスター1体を手札に加える。オレはデッキから『カオス・ソルジャー』儀式モンスターを手札に加え、魔法カード『トレード・イン』!手札からレベル8モンスター1体を捨てて、デッキから2枚ドローする。手札に加えた『カオス・ソルジャー』儀式モンスターを捨てて2枚ドロー!この瞬間、混沌の場の効果で互いの手札・フィールドからモンスターが墓地に送られる度に魔力カウンターを1つ置く!」

 

手札に加えたカオス・ソルジャーを捨てて2枚ドローし、ここから怒涛の展開を見せていく。

 

「今ドローした『ワタポン』の効果!カードの効果によってデッキから手札に加わった場合、手札から特殊召喚できる!ワタポンを守備表示で特殊召喚!」

 

遊戯のフィールドに現れたのは綿のようなフワフワした体をした小さな可愛らしいモンスター。

 

このモンスターは特殊召喚以外には特に効果を持たないが、遊戯は後の展開を考えて特殊召喚したのだ。

 

「『砲撃のカタパルト・タートル』を通常召喚!」

 

ワタポンの次に背に大きな大砲を背負った亀を召喚する。

 

「砲撃のカタパルト・タートルの効果!自分フィールドのモンスター1体を生贄に手札・デッキから『暗黒騎士ガイア』モンスターまたはドラゴン族・レベル5モンスター1体を特殊召喚する。カタパルト・タートルを生贄に捧げ、デッキから『暗黒騎士ガイア』モンスター、レベル8『暗黒騎士ガイア・ソルジャー』を特殊召喚!混沌の場の効果で魔力カウンターを1つ置く!」

 

カタパルト・タートルの代わりにカオス・ソルジャーに似た鎧を纏った暗黒騎士ガイアが姿を現す。

 

「ガイア・ソルジャーの効果!このカードを生贄に捧げて発動できる。デッキから『暗黒騎士ガイア・ソルジャー』以外のレベル7以上の戦士族モンスター1体を手札に加え、混沌の場の効果で魔力カウンターを更にもう1つ置く!」

 

ガイアソルジャーを経由して新たな戦士族モンスターを手札に加える。

 

「混沌の場の最後の効果!魔力カウンターを3つ取り除き、デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える!」

 

混沌の場の最後の効果を発動し、儀式魔法を手札に加える。

 

「行くぜ、オレは儀式魔法『超戦士の萌芽』を発動!レベルの合計が8になるように、手札・デッキから光と闇のモンスターを生贄に、自分の手札・墓地から『カオス・ソルジャー』儀式モンスター1体を儀式召喚する!オレは手札から光属性『開闢の騎士』、デッキから闇属性『宵闇の騎士』を生贄に捧げる!」

 

カオス・ソルジャーに似た鎧と剣を持つ二人の少年騎士が力を合わせ、伝説の最強戦士を呼び起こす。

 

「ひとつの魂は光を誘い、ひとつの魂は闇を導く!やがて、光と闇の魂は混沌の光を創り出す!『超戦士カオス・ソルジャー』!!超降臨!!」

 

墓地から現れたのは新たな混沌の力を手に入れたカオス・ソルジャー。

 

更に儀式の生贄に捧げた開闢の騎士と宵闇の騎士はカオス・ソルジャーに新たな力を捧げ、混沌の力を究極にまで高めた。

 

「更に、墓地の光と闇のモンスターを1体ずつ除外し、手札から特殊召喚!開闢の騎士、宵闇の騎士、再びお前達の魂を混沌に!天地開闢!光と闇の魂を生け贄に捧げ、混沌の場に降臨せよ!『カオス・ソルジャー -開闢の使者-』!!」

 

儀式モンスターではなく、墓地の光と闇のモンスターを除外する事で特殊召喚出来る、もう一人の伝説の最強戦士。

 

その姿は元の儀式モンスターのカオス・ソルジャーと変化はないが、モンスターとの戦闘及び除去において強力な効果を持つ。

 

「除外された開闢の騎士、宵闇の騎士の効果発動!デッキから新たな儀式魔法と儀式モンスターを手札に加える!!」

 

開闢の騎士と宵闇の騎士の力により新たな儀式魔法と儀式モンスターを手札に加え、カオス・ソルジャーに続くもう一つのカオスの力を持つモンスターを呼び出す。

 

「儀式魔法『カオス・フォーム』!レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分の手札・フィールドのモンスターを生贄、または生贄の代わりに自分の墓地から『青眼の白龍』または『ブラック・マジシャン』を除外し、手札から『カオス』儀式モンスター1体を儀式召喚する!手札からレベル8モンスターを生贄に捧げる!」

 

遊戯の背後に混沌の世界へと続く巨大な扉が開き、新たな混沌の力を宿すモンスターを呼び出す。

 

「我が生け贄を儀式の糧とし、その姿を現せ!黒き混沌の魔術師!『マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX』!超降臨!!」

 

現れたのは光と闇の融合が生み出したカオスの宿りし、至高にして崇高な、マジシャンの中のマジシャン。

 

そのブラックカオスが更なる混沌の力を得て進化した姿である。

 

「マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAXの効果発動!このモンスターが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドのモンスター1体を生贄に捧げる事でこのターン、相手はモンスターの効果を発動できない!オレはワタポンを生贄に捧げる!ブラックカオス!仲間の力を糧にフィールドを混沌の力で支配しろ!カオス・コントロール!!」

 

ワタポンの命を剣杖に捧げ、混沌の力を解放してフィールドを支配した。

 

混沌の力によってトゥーンモンスター達とミレニアム・アイズ・サクリファイスの力が封じられる。

 

「そして、魔法カード『死者蘇生』!墓地からモンスターを復活させる!」

 

マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAXの隣に魔法陣が展開され、中から混沌の魔力が溢れ出す。

 

「光と闇!二つの力を宿し混沌の最上級魔術師、今ここに降臨!『混沌の黒魔術師』!!」

 

魔法陣から現れたのは混沌の力が洗練された混沌の黒魔術師。

 

混沌の最強戦士と最強黒魔術師が遊戯のフィールドに威風堂々と並び立つ。

 

「すげぇ……!伝説のモンスター達、カオス・ソルジャーとブラックカオスが揃った!」

 

「カオスモンスターの中でも最高クラスの力を持つカオス・ソルジャーとブラックカオスを1ターンで揃えたか……流石だ、遊戯さん!」

 

融合召喚とはまた違う召喚に一手間もかかる儀式召喚を

 

「ペガサス!お前の心に宿っていた狂気の闇を打ち砕く!一掃せよ、カオスモンスター達よ!!」

 

遊戯にデュエルで敗れ、千年眼を失った事で改心し、光の道を歩んだペガサスの為に最強のカオスモンスター達による一斉攻撃を仕掛ける。

 

「超戦士カオス・ソルジャー!ハイパー・カオス・ブレード!!」

 

究極にまで高められた混沌の力を剣に乗せて解き放ち、

 

「カオス・ソルジャー!開闢双破斬!!」

 

天地を開闢する混沌の剣で斬撃を放ち、

 

「マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX!マキシマム・デス・アルテマ!!」

 

敵を滅却する滅びの呪文を放ち、

 

「混沌の黒魔術師!滅びの呪文!!」

 

混沌の魔力を込めた黒魔術の砲撃を放つ。

 

四大モンスターの混沌の攻撃でトゥーンモンスター達とミレニアム・アイズ・サクリファイスが一瞬で破壊された。

 

モンスター達を破壊し、残された闇のカードは消滅した。

 

「ペガサスの闇よ、永遠に消え去れ。ペガサスはもう二度と、闇を抱くことはない」

 

遊戯は消え去ったモンスター達に向けて手向けの言葉を送った。

 

超強力なカオスモンスター達を繰り出し、闇のモンスター達を瞬殺し、まだまだ余力を残している遊戯に遊馬は爪が手に食い込むほどギュッと手を強く握った。

 

「強くなりてぇ……もっと、もっと……!」

 

遊戯のデュエルを見る度に感じるデュエリストとしての遥かなる高み。

 

どうすれば遊戯の高みまで登れるか自問自答している。

 

「遊馬……」

 

アストラルは遊馬の抱く葛藤に気付き、その気持ちを察して深く同意するのだった。

 

遊馬達は西の村に戻り、アトラス院に向かう人選をした。

 

アトラス院に向かうメンバーは遊馬とアストラル、マシュとフォウと遊戯、アルトリアとエミヤ、ダ・ヴィンチちゃんとベディヴィエールの8人と1匹となった。

 

遊馬達は真実に辿り着く為にかっとび遊馬号でアトラス院へ向かった。

 

 

 




アサシンのクラスカードについてはキングハサンの了解を一応得る感じにしました。
ってか、クラスカードの経緯と能力からプリヤのラスボス?のダリウスはキングハサンに狙われてもおかしく無いことをやらかしてるんじゃね?と思ってこんな話にしました。
あとはイリヤちゃん達が頑張って戦います。

遊戯のカオスモンスター勢揃いでえげつない感じになっちゃいました(笑)

次回はアトラス院の話です。
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