ゴールは決まっているのですが途中で悩んでしまい時間がかかっております。
私は今アインズさんと執務室にいる
「アインズさん、そろそろ宝物殿に行きませんか?」
「む、ちょっと待ってくれ、警備の書類の確認が…」
「それは後でもいいし、そもそもOKを出すだけじゃないんですか?」
アインズさんが中々宝物殿に行きたくないのはもちろん彼が居るからだろう…
私はカルネ村から帰った後、アインズ・ウール・ゴウン改名宣言を聞き、デミウルゴスからアインズさんが世界征服を企んでいると聞いた
この世界に転移してから5日ほど経っているが、一向にアインズさんが宝物殿に行こうとしてくれない…
「サクヤなら一人で行って来れるんじゃないか?」
「いやいや、トラップで死ぬ未来しか見えませんよ?」
「そうですよね…はぁ、では行きますか」
「私の命がかかっているんですからお願いしますね」
こうして私たちはアルベドとユリを連れ宝物殿の前まで転移して来た
ユリは指輪を預かって貰うためだけど、アルベドはユリを呼びに行くところを見つかってしまった
「3人とも宝物殿ははじめてか?」
「はい、宝物殿へはリング・オブ・アインズウールゴウンを使用しないと来ることができませんから」
「それもそうだな」
そして武器庫の扉の前まで移動する。道中は猛毒の空気の汚染されていたが種族特性の毒無効のお陰で何事もなく移動できた。一人でなんて絶対来るものか…
扉の前に立ったアインズさんが呪文を唱えだした
「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ」
すると扉にヒントのようなものが現れた。うん…私は理数系女子だったから読めないよ。頑張れアインズさん!
「確か…かくて汝、全世界の栄光を我がものとし、暗きものは全て汝より離れ去るだろう…だったか?」
扉の闇が無くなり通れるようになった。普通に私一人で来れないよね?
「ここから先は罠はないな…サクヤよ、先に行きパンドラズ・アクターに私が来たことを伝えてくるのだ。ただし、絶対に霊廟に足を踏み入れるな」
「はっ!了解致しました」
私は全力でパンドラズ・アクターの元へと疾走する。そして少し広い部屋へと出た…居る
「あなたがパンドラズ・アクターね?」
やはりそこにはタブラ・スマラグディナの姿をしたパンドラズ・アクターがいた
「…」
首をかしげて話す気はないようだ…いや、喋れないのかも?
「私はサクヤ。モモンガ様はアインズ・ウール・ゴウン様と名を変えました。アインズ様がもうすぐここに来られます。それまでに元の姿に戻り待機するようにとのご命令よ」
するとパンドラズ・アクターがうねうねと黄色い軍服に変形する
「はじめましてお嬢様。私はパンドラズ・アクターと申します。以後お見知りおきを」
パンドラズ・アクターが手で大きな弧を描きながら礼をしてくる
「はい、よろしくお願いします。パンドラズ・アクター」
「ところでアインズ様がこの宝物殿にいらっしゃるとは、何か非常事態があったのですか?」
「そうね、あなたにも動いて貰うから楽しみにしててください」
「おぉ!ついに私の力を使う時が来たのですね」
いちいちパンドラズ・アクターがアクションを取りながら喋りかけてくる…面白いけど目の前でやられると鬱陶しいなぁ!
「そうね、至高のお方のために全力を尽くしましょうね」
「もちろんでございますとも!」
鬱陶しいなぁ…そんな話をしているとアインズさん達がやってきた
「ようこそおいで下さいました、私の創造主たるアインズ・ウール・ゴウン様!」
「…お前も元気そうだな」
「はい、元気にやらせていただいております。サクヤ嬢から私の力を必要としていると聞きました。何なりとお申し付けください」
「…お前にやって貰いたい事は後々説明するとしよう、今回は最奥にある秘宝、
「なんですと!あれらが力を振るうときがきたと?」
「…うむ、その通りだ」
プロポーズの時より精神の抑制の効果が発動しているかもしれない…
「アインズ様、
「…ナザリックが異世界に転移したのだ」
「おぉ、そんな一大事に何も知らずに宝物庫に居たとは!んんアインズ様!このパンドラズ・アクターはアインズ様にもうし」
「おい!ちょっとこっちに来ーい!」
アインズさんがパンドラズ・アクターに壁ドンしてる。こんなトキメかない壁ドンもあるんだな…
アルベドとユリも冷たい目でパンドラズ・アクターを見ているよ…っとアインズさんが戻ってきた
「アルベドとサクヤはリング・オブ・アインズウールゴウンをユリに預けよ。パンドラズ・アクター、受け取れ」
「これは…リング・オブ・アインズウールゴウン、ですが2つですか?」
「1つはお前の物、もう1つは私のものだ預けておく」
「畏まりました。アインズ様」
「ユリ、お願いします」
私はユリに渡したがアルベドが嫌そうにしている。婚約指輪感覚なのかな?
「わ、私の指輪…」
「アルベド、お前が渡さないのであれば置いていくぞ」
「はいユリ、くれぐれもよろしくね」
「はいアルベド様、畏まりました」
アインズさん、アルベド、私の3人で霊廟を歩く
「モ、モモンガ様…このゴーレムたちは至高の御方々を象った姿では…」
「よく気が付いたな、その通りだ。これらは私がかつての仲間たちを模して作ったものだが、かなり不格好であろう」
「とんでもございません。しかし、霊廟という名前といい、像といい、もしや他の至高の御方々はお亡くなりになられたのですか?」
「それは…正解ではないな」
「そうですね、至高の方々はリアルから戻れなくなっただけよ」
「サクヤはりあるの事を知っているのですか?」
「ええ、聞いております。アインズ様説明してもよろしいでしょうか?」
「む…そうだな、任せたぞ」
「畏まりました。ではアルベド、リアルとは至高の御方々が戦われている場所で私たちシモベには行けない世界よ。至高の御方々はリアルでとても苦しい戦いを繰り広げていて段々とユグドラシルの世界に来ることができなくなっていったのよ」
「そんな!ならばユグドラシルの世界にずっと居て下さればいいじゃないの!」
「それが出来ないの、至高の御方々はリアルの世界で死ぬとユグドラシルの世界でも存在できなくなるの…」
「それでは…モモンガ様はどうなるの!ずっとこちらにいらっしゃるわ!」
「この世界に転移したことで戻れなくなってしまったのよ。戻れなくなったというより断絶されたというべきかしら。リアルのアインズ様とこちらの世界のアインズ様は全く別の存在になったといっても過言ではないわね。だから安心して、ずっと一緒に居られるわ」
「そうだったのですね。モモンガ様申し訳ありません。至高の御方々は私たちをお捨てになられたと思っておりました。ですが、間違っていたのですね…至高の御方々ですら苦戦する世界で戦っていらっしゃったのですね。どうかご命令を、この命をもって償わ」
「黙れアルベドよ。お前は私の隣に立つのだろう?」
「はっ!」
「ならば黙って付いてくるがよい。途中で居なくなることは許さん、何があってもだ」
「有りがたき幸せでございます」
アインズさん…段々と男前になっていくな
「よい、私もかつての仲間たちも伝えなかった落ち度もある。この件に関してはこれ以上追及することを禁ずる」
「「はっ!」」
もしかしてアルベドがアインズ・ウール・ゴウンを憎しみ出したのは、ここに自分のゴーレムを置くと言われた時に、アインズさんを失いたくない気持ちが暴走したのかもしれないね。
絶対に自分のゴーレムはここに置く予定だなんて言わせないために、私はずっとアインズさんを監視していた
その後私たちは
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現在宝物殿から戻ってきてから3日ほど経っている。アインズさんがアルベドから報告を受けている最中だ
「周辺の調査に出ているアウラの報告では現在のところ、ユグドラシルのプレイヤーとの接触はなく、調査範囲をナザリックの近くに広がる大森林まで拡大中…とのことです」
「了解した。このままアウラたちには命令を遂行するように伝えてくれ」
「畏まりました。では、本日のご報告は終了させていただきます」
「ご苦労」
「勿体なきお言葉ありがとうございます。モモンガ様」
報告が終わり、アルベドがアインズさんとイチャつきだそうとした時に部屋の扉がノックされた。アルベドが扉に行きノックの主を確認している
「シャルティアがご面会を求めております」
「シャルティアか、構わない、部屋へ入れろ」
「アインズ様、ご機嫌麗しゅう存じんす」
「お前もな、シャルティア。それで、私の部屋に来た理由は何だ?」
「もちろん、アインズ様のお美しいお姿を目にするためでありんすぇ」
「ならば満足でしょ。下がりなさいシャルティア」
「いやでありんすねぇ、おばさんは。賞味期限切れのせいか忙しなくて」
またこの二人は…喧嘩してもアインズさんが引くだけだぞ。止めておきますか
「二人ともやめなさい。アインズ様の御前ですよ」
「「申し訳ありません、アインズ様!」」
「再び聞こう、何用だ、シャルティア」
「はい、これから君命に従いまして出立し、先に出たセバスと合流しようと思っておりんす。今後少ぅしばかり、ナザリックに帰還しがたくなると思われんすから、その…ご挨拶にまいりんした」
「了解した。シャルティアよ、油断せずに務めを果たし、無事に戻ってこい」
「はっ!」
「サクヤ、シャルティアに例の物を」
「はっ、シャルティア、これを…」
「これは…?」
「シャルティアよ、もしも不測の事態が起こった時にはその《メッセージ/伝言》のスクロールで私かサクヤに連絡を取ることを許そう」
「畏まりんした、アインズ様」
挨拶をしたシャルティアが部屋を出ていく
さて、シャルティアがナザリックを出発したという事は、いよいよエ・ランテルへ行くことになりそうだ
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やってまいりましたエ・ランテル!私は黒い髪に肩だけ肌が出た黒いミニスカ忍び服にタイツ(網タイツじゃないよ)、チャームポイントは口元が隠れるくらい大きい赤いマフラーです。って街中でこんな服装してたら目立つけどね!隣にもっと目立つ人が居るからあまり気にならないかな。
「活気がありますね~」
「そうだな」
「まずは宿屋でしたっけ?」
「ああ、この辺りにあるはずなのだが…」
「あ!あれじゃないですか?」
「そうみたいだな…」
アインズさんが宿屋のウエスタンドアを押し開き中へと入る
店内の全員の視線が私たちを突き刺す。アインズさんは気にせず奥へと歩き出す
「宿だな、一泊5銅貨だ」
「2人部屋を希望したい。食事は不要だ」
「ん?お前さん
「先ほど、組合で登録してきたばかりだ」
「一日7銅貨、前払いだ」
「それで構わん」
「ふん、部屋は二階の奥だ」
無事部屋を取り二階へ移動しようとしたらアインズさんの前に男が足を出してきた。アインズさんがその男の足を軽く蹴ると男たちが待っていましたと言わんばかりに話しかけてきた
「おいおい、痛ぇじゃねぇか。どうしてくれるんだ、うん?」
バカな男が私をまじまじ見てきた
「こりゃぁ…そっちの女に優しく介抱して貰うしかないなぁ」
私は絶対嫌だけどね!
「くっくくく」
「なんだ?」
「いやすまない、あまりにも雑魚に相応しいセリフだったので笑いを堪えきれなかった」
アインズさんが片手で男を持ち上げる
「お前とならば、遊ぶ程度の力も出さないでよさそうだな…飛べ」
そして男は宙を飛び見事にブリタのポーションを壊す。ちょっとスッキリしたよ!
「で、次はどうする?面倒だから一緒に」
「おきゃーーーー。ちょっとちょっとちょっと、あんた何すんのよ!あんたのせいで私のポーションが割れちゃったじゃない!弁償しなさいよ!」
「私が食事を抜き、酒を断ち、倹約に倹約を重ねて貯めた金で今日、今日!買ったばかりのポーションをあなたが壊したのよ!」
「ならば、こいつらに請求したらどうだ?」
「金貨1枚と銀貨10枚よ?ここで飲んだくれてるような奴らが払えるわけがないじゃない。あんたさぁご立派な鎧を着ているくらいなんだから治癒のポーションくらい持っているんでしょう?現物でも構わないからさ」
「わかった、これで問題ないな?」
「ええ、ひとまずは…」
これでンフィーレアから依頼が来るはず
ブリタの興味がポーションに移ったので、私たちは二階の部屋までやってきた
「さて、それでは私は変化の術で化けて陽光聖典の装備を売ってきますね」
「ああ、頼んだぞコノハ」
「了解しました。《スキル・変化の術》」
私は商人風の男に化ける
「では行ってきますね!《スキル・闇渡り》」
私は影から影へ転移できるスキルを使い宿屋から離れた誰も居ない路地へ移動した
その後無事に装備を換金して誰にも気付かれる事無く宿屋に帰ってきた
今回はナーベを出すか出さないか非常に悩みました。
サクヤが居るとナーベを出す理由が無いんですよね…
アインズ様は気軽なサクヤと出かけたいでしょうし、原作でもテキトーに人選して後悔してますし…
途中までナーベが居る設定で書いてましたが途中で説教シーンになってしまい面白くないので、居ないバージョンで行かせていただきます。
ナーベ好きの読者の皆さま申し訳ありませんでした!
次回は土日あたりの更新を目指します!