最初は一人の相談者に1ページの予定でしたが、書いてみて案外難しいことが分かりましたので特にページ数を決めるということはしないことにしました。
最初の相談者は斎藤という男性です。斎藤編の1ページ目なので斎藤1となります、ご理解くださいませ。
ある日、そのカフェに一人の男性が現れた。
冬のため日が短い。夕陽を眺めながらコーヒーを飲んでいたマスターは顔を上げる。
その男性は、『癒しカフェ』と書かれた店内看板なんかを不思議そうに眺めている。如何にも会社帰りという出で立ちだった。
マスター「何の用かな?」
不思議なことに、相談者はみんな、この一言で自然と相談を始める。
男性「ああ、はい。。実は僕の大事な大事な子供が家出してしまったんですよ。。」
男性は立ったまま喋り出した。
マスター「あ、まあまあ、まずはこちらの椅子に座ってください。此処は一応カフェですから、御注文はどうされます?」
男性「では、ホットブラックコーヒーをいただけますか。」
男性はマスターに促されるままに上等のイスに腰掛け、冷えきった体を暖めるべく、ホットコーヒーを注文した。店内は適度に暖まっているが、この男性は薄着な上に異常な寒がりなので、少し肌寒いのだ。
マスター「かしこまりました。上等のコーヒーを淹れさせて頂きますよ。」
自信に満ちたその顔で、もうコーヒーの美味しさが分かる。
マスターはコーヒーを淹れながら男性と話す。
マスター「あなた、名字はなんと言うんです?」
男性「ああ、斎藤と言います。」
マスター「斎藤さんですね。」
マスターは、コーヒーを淹れつつ、ポケットからメモ用紙とボールペンを取りだし、なにかメモをしている。
マスター「先程、お子さんに家出されたと言いましたね。詳しいことを聞かせてください。」
斎藤「はい、僕、昨日子供と喧嘩をしてしまったんですよ。それが原因かなって。」
マスター「なるほど、よくあるパターンですなあ。。因みにお子さんの年齢とお名前、それから簡単で良いので容姿なんかを聞けると良いのですが。。」
斎藤「聞いてどうするのでしょうか。。こんなこといっては失礼ですが、正直不信感がちょっとあるんですよ。。」
マスター「まあまあ、ではそこから説明させて頂きますね。丁度コーヒーもはいりましたので。」
そういってマスターはコーヒーをひとつと、先程のメモ用紙・ボールペンをもってきた。
マスターと斎藤は、机を挟んで向かい合って座っている状態だ。そんな中、マスターは口を開いた。
マスター「斎藤さん、このカフェの目的ってなんだか分かりますか。」
斎藤「そんなこと分かりませんよ。ただ、何故かすんなりと悩み事を打ち明けることができるし、癒されますが。。」
マスター「そうですか、いや、そんなものですよね。あなたはここに無意識に踏み込んできたのでししょうから。では、これから、このカフェの目的、僕がこのカフェを熱心に経営する理由。このふたつをお話しします。この話に納得出来たら先程聞いたお子さんの情報を教えて下さい、それで良いですか?」
斎藤「んん、まあ・・・。」
あまり良い顔では無かったが、此処の癒しの力は相当感じていて、拒否することもできず、了承した。こんな状況だからか、コーヒーがいつもより複雑な味に感じる。が、まずいといことはない。
マスターの口から出てくる言葉は、どんなものなんだろうか。。
今回は第三者視点で書いてみましたが、マスター視点や相談者視点でも書いてみたいと思っております。
感想や評価もすごく楽しみに待ってますんで、どんなものでも遠慮せずにどうぞ!
今回も読んでくださりありがとうございました!