愛しき龍神と過ごす日々   作:shin-Ex-

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スランプのため今回は短いです・・・・・

そしてサブタイにもあるように今回は咲良さん以外の視点でお送りします

誰なのかは見てのお楽しみ

それでは本編どうぞ


たまには気分を変えるために別の視点も悪くないよね

咲良と白音が夏休みに入ったある日、私は中庭で白音に仙術の修行をつけていた。この修行は今日が初めてじゃなくて、以前から行っていた。なんでも、主であるリアスちゃんのためにもっと強くなりたいかららしい。我が妹ながら健気だにゃ。

 

「よし、今日はここまでにするにゃ」

 

とりあえず今日はここで切り上げることにする。仙術は扱いを間違えると危険だから、あまりこん詰め過ぎるのも良くないにゃ。

 

「はい。いつもありがとうございます」

 

「お礼なんていらないにゃ。私は白音のお姉ちゃんなんだからこれぐらい当然にゃ」

 

悪魔に追われるようになってからはずっと会えなくてお姉ちゃんらしいことは何もできなかったから・・・・・せめてこれぐらいのことはしてあげないとね。

 

「確か明後日から冥界に行くんでしょ?冥界にいる間の修行内容はノートか何かに書いておくにゃ。一応言っておくけど、度を超えた修行はダメよ?」

 

「わかってます」

 

扱いを間違えれば人格さえ歪ませてしまいかねないのが仙術。だけど、それ故にその力は強力にゃ。姉としては白音が仙術の飲まれることなく、使いこなして強くなることを祈る限りね。

 

「さて、それじゃあ家に上がって咲良にお茶でも淹れてもらいましょ」

 

修行をつけている側の私はあまり疲れているというわけではないけれど、それでもひと仕事終えたあとの咲良のお茶は格別にゃ。

 

「あの、姉様。姉様はこの家の居候なのですからいちいち咲良先輩にお茶を入れてもらうのは図々しいような・・・・・」

 

「え~・・・・でも咲良の淹れるお茶美味しいし。白音だって好きでしょ?」

 

「それは否定しませんが・・・・」

 

「なら淹れてもらうにゃ。咲良~、修行で疲れた私と白音にお茶を淹れてにゃ」

 

白音は図々しいと言うが、私は構わずに麩を開けながら居間にいるであろう咲良にお茶を淹れるようにお願いした。だけど・・・・・

 

「にゃ?」

 

どうやら私のお願いが聞き入れられることはなさそうだ。咲良は確かに居間にいたけれど昼寝をしていた。もちろん、オーフィスも咲良に寄り添うように寝ている。

 

「あらら・・・・・これじゃあお茶は期待できないわね。仕方ないにゃん」

 

私は二人の傍に腰を下ろして、二人の頭を撫でる。オーフィスはともかくとして、咲良まで髪がサラサラにゃ。女としてなんか悔しい気持ちになるわね。

 

「姉様は本当に咲良先輩とオーフィスを大切に思ってるんですね」

 

「え?」

 

「今の姉様、ものすごく優しい顔をしています」

 

私が優しい顔・・・・か。私も随分と丸くなったものね。

 

「二人のことが好きだっていうことは否定しないわ。私をこの家に住ませてくれたわけだし。頻繁に訪れる甘々タイムはちょっと勘弁だけど」

 

「それに関しては全面的に同意します」

 

どうやら白音も咲良とオーフィスのイチャイチャっぷりに相当参っているようにゃ。まあ、あんな甘々なの耐えられるひとなんてそうそういないだろうけど。

 

「でもまあ、それでも二人のこういうほのぼのとしてるところを見たら癒されるからそれはそれでいいんだけどね」

 

「それも同意します。だけど咲良先輩にお茶を淹れてもらわなくてもいいんですか?」

 

「寝てるところを起こすほど私も鬼畜じゃないにゃ。咲良とオーフィスも普段家事で結構疲れたりしてるだろうし休ませてあげるにゃ」

 

「そう思うなら姉様も家事を手伝ったらどうですか?ほとんど何もやってないじゃないですか」

 

「いや、家事に関して私は戦力にならないし」

 

正直家事に関しては全く自信がないのよね。私が何かしようとすればかえって二人の仕事増やすことになるだろうし。

 

「だから私は家事以外のことで役に立つにゃ」

 

「例えば?」

 

「咲良の留守中にオーフィスの相手をしたり、咲良のこと守ったりにゃ」

 

「・・・・・思ったよりもまともですね」

 

思ったよりって・・・・・白音は私のことなんだと思ってるにゃ?

 

「そういえば、以前から思ってたんですが・・・・」

 

「なに?」

 

「姉様は咲良先輩のこと好きなんですか?」

 

「んにゃっ!?」

 

白音からの問いかけの内容に、私は思わず変な声が出てしまった。

 

「し、しししし白音!?何を言ってるのにゃ!?」

 

「今の反応で察しました。まさかこんな慌てふためく姉様を目にする日が来るなんて・・・・」

 

しまった・・・・・あんなに慌てふためいてしまったらバレるに決まってるにゃ。失態だわ。

 

「それにしてもお姉様が咲良先輩のことを・・・・」

 

「そ、そうよ。私は咲良のことが好きにゃ。咲良にはオーフィスが居るってわかってるけど・・・・・それでも好きになっちゃったにゃん」

 

容姿は平均以上とはいえ、特別いいというわけではないけれど、悪魔から追われてるところを優しくされてこの家に匿ってもらって、その上悪魔のトップである魔王に私の減罪を訴えてくれたのだ。女心としては好きになっても仕方がないにゃ。

 

「まあ好きになってしまったのは仕方がないと思いますが・・・・・その気持ちを咲良先輩に伝えようとは思わないんですか?」

 

「それはないにゃ」

 

白音の質問に、私は迷うことなく即答した。

 

「咲良にこの気持ちを伝えるつもりはないにゃ。咲良がオーフィス以外を選ぶことはないってことはわかってるから私が気持ちを伝えたところで咲良を困らせるだけだから」

 

「姉様はそれでいいんですか?後悔はしないんですか?」

 

「後悔・・・・・そうね。いつか後悔する日が来るかもしれないにゃ。でも、それでもこの想いを伝えることはしないにゃ。私はそれで満足してるから」

 

この想いを伝えないことが最善かどうかは私ではわからない。だけど、それでもやっぱり私は咲良に想いを伝えたりはしない。近くで咲良とオーフィスのことを見守ることができれば・・・・私はそれでいいにゃ。

 

「姉様は強いですね。私だったらきっと黙っていることはできません。好きな人が別の誰かと添い遂げるところを近くで見守ることなんて・・・・きっと耐えられません」

 

「うん、白音はそれでいいと思うにゃ。白音に好きなひとができたときは、ちゃんと思いを伝えなさい。そして添い遂げられるように頑張りなさい。白音は私のような不憫な思いをしたらダメよ?」

 

たとえ傍から見て強いとか素晴らしい生き方だと思われようとも、好きなひとと添い遂げられないのは悲しく、辛いこと。白音にはそんな思いはして欲しくないにゃ。

 

願わくば、白音とは愛するひとと添い遂げて欲しい・・・・これは姉として、家族としての私の純粋な願いだから。

 

まあ、それはそれとして・・・・

 

「あんた達もあんた達よ咲良、オーフィス。私が潔く身を引いてあげてるんだから、絶対に幸せになりなさい」

 

私は安らかに眠る咲良とオーフィスの頬に手を当てながら言う。その瞬間、言われるまでもないといったように二人の表情が綻ぶ。それを見て、私は思わず微笑みを浮かべるのであった。




うちの黒歌さんはマジ健気です

こんな黒歌さんもいいと思うマジで

健気な黒歌さんマジ可愛い!

それでは次回もまたお楽しみに!
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