愛しき龍神と過ごす日々   作:shin-Ex-

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サブタイ通り同居人が増えます

誰なのかは予想出来ると思いますが

それでは本編どうぞ!


同居人が増えました

「なるほど・・・・・・想像以上に大変な目に遭ってたんだな」

 

食事を終え、食後のお茶を飲んでいる時に、女性・・・・黒歌から事情を聞いた俺は、思わず彼女に同情してしまった。

 

猫又の中でに得に強い種族であった黒歌は、かつて妹と共に懸命に生きていた。そんな時にとある悪魔に拾われ、黒歌はその悪魔の眷属となったようだがその悪魔というのが酷かったらしい。黒歌に結構な無理をさせていて・・・・黒歌はこのままでは妹まで無理をさせられると思ったようでその悪魔を殺害。そうして悪魔から追われる身になってしまった黒歌はやむを得ず妹を残して逃亡することとなってしまったのだ。

 

そして、追撃部隊の悪魔達との戦闘で負傷してしまい、偶然うちの門前で倒れて意識を失ってしまったところを俺とオーフィスに発見されたというわけらしい。

 

酷い話だと思った。黒歌の話では、悪いのは彼女達を拾った悪魔で、黒歌は妹を守ろうとしただけだというのに・・・・・悪魔達からは罪人の烙印を押され、妹と離れざるを得なくなった。悪魔を殺害してしまったので、黒歌にまったく罪がないとは言わないが、情状酌量の余地は十分にあると思う。だというのにこれは・・・・・

 

「別に同情してくれなくていいわ。私は後悔なんてしてないにゃん」

 

「残念ながら無理だね。俺はいい人間なんかじゃないから黒歌がどう思おうがそれを無視して同情する」

 

「随分と身勝手なお人好しだにゃん」

 

「お人好しなんて身勝手なもんだろうが。大抵が自己満足のためにやってるんだから。俺もその例に漏れないし」

 

だからといって今更それをどうこうしようとも思わないしな、他人にどう思われようと生き方を変えるつもりはない・・・・・オーフィスに何か言われたら変えるかもしれないけども。

 

「まあ、咲良がそれでいいって言うなら私もそれでいいと思うにゃん。そういうの嫌いじゃないし」

 

とりあえず、嫌われてはいないようでなによりだ。

 

ちなみに、黒歌には話を聞く前に俺達のことを先に話しておいた。そのほうが黒歌も事情を説明しやすいと思ったからな。まあ、案の定というかなんというか無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)であるオーフィスがこんなところにいることと、そのオーフィスを力でねじ伏せることができる爺さんがいることについては相当驚いてはいたが。

 

「さて・・・・それじゃあ私はそろそろ行くにゃん。私の着物返してくれない?」

 

お茶を飲み終えた黒歌は、着ていた着物を返すように行ってきた。

 

「・・・・黒歌、もう行っちゃう?」

 

「いつまでも長居するわけにはいかないのにゃ。今頃この近辺で悪魔達が私の事探してるだろうし・・・・薄情で気まぐれな自覚はあるけど、咲良とオーフィスにはご飯と手当の恩があるから流石に迷惑をかけたくないの」

 

「・・・・・」

 

にゃははと笑みを浮かべながら言う黒歌であったが、オーフィスは納得いってないという様子だ。そしてそれは俺も同じ・・・・事情を聞いてしまったからには、このまま黒歌を行かせるわけにはいかない。

 

「・・・・オーフィス。ちょっと」

 

俺はオーフィスに顔を近づけ、俺の考えを耳打ちして教える。

 

「・・・・わかった。我もそれでいい。それなら明日から寂しくない」

 

「よし、決まりだな」

 

「二人して何を話してるにゃん?早く着物を返して欲しいんだけど・・・・・」

 

早く着物を返すように促してくる黒歌だが、そういうわけにはいかない。

 

「悪いけど、着物を返すわけにはいかなくなった」

 

「どういうことかにゃ?」

 

「黒歌、ここに住んでほしい」

 

「・・・・は?」

 

オーフィスの一言に、黒歌は疑問の声をあげる。

 

「な、何言ってるにゃん!そんなことしたら悪魔達に・・・・」

 

「どうにかされると思うか?オーフィスがいるのに?」

 

「我、強い。悪魔達に負けない」

 

「・・・・むしろ悪魔達が哀れになるにゃ」

 

「だろう?」

 

悪魔だろうが魔王だろうがオーフィスには勝てないだろうからな。黒歌と同じで俺もそうなったら悪魔達を哀れんでしまうだろう。

 

「まあ、オーフィスの事抜きにしてもここは安全だけどな。この家には俺かオーフィスか爺さんの許可がないと門さえくぐれない超ご都合主義結界が貼られてるからな」

 

「ご都合主義にも程がある気がするにゃん」

 

「それはほら、その結界張ったの爺さんだし?」

 

「・・・・さっきの話を聞いた時から思ってたけど、そのお爺さんは本当に人間かにゃ?」

 

それについては全面的に同意です。一体どんなバグが発生してあんなトチ狂ったバケモノが生まれてきたのやら・・・・

 

「ともかく、ここにいれば安全なんだ。追っ手の悪魔達の事は気にしなくてもいい。隠れ家として考えるならここ以上のところはそうないとは思うが?」

 

「確かにそうかもしれないけど・・・・でも、私を匿って咲良達に一体どんな得があるっていうにゃん?」

 

「得ならあるさ。さっきオーフィスが言ってただろ?明日から寂しくないって」

 

「・・・・明日から咲良学校に行かなきゃいけない。咲良が学校に行ったら我、留守番で寂しい。けど、黒歌がいれば寂しくない」

 

「つまりそういうことだ。黒歌をここに住まわせる対価として、俺が学校に行ってる間に黒歌にはオーフィスの相手をしてもらいたい」

 

仕方ないとは言え、オーフィスに寂しい思いをさせるのは嫌だからな。けど、黒歌がこの家に住んでくれればオーフィスが寂しい思いをせずに済む。対価としては、十分すぎるほどだ。

 

「もちろん無理にとは言わない。黒歌が嫌だって言うなら・・・・着物持ってくるよ」

 

「我も。無理強いしない」

 

「咲良・・・・・オーフィス・・・」

 

俺達の名前を呟いた後、黒歌は目を閉じて考え込む。俺とオーフィスは、何も言わずに黒歌の答えを待った。

 

そして数十秒経って・・・・黒歌は目を開き、返事を返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はははっ!猫又女を匿うとはお前も男を上げたなぁ!』

 

「大きなお世話だよ爺さん」

 

オーフィスと黒歌が風呂に行ってる間に、俺は爺さんに電話をかけた。

 

『せっかくだし、お世話になるにゃん。まあ、私気まぐれな野良だからいつの間にかふらふらっといなくなっちゃうかもしれないけどねん♪』

 

それが黒歌の答えだった。これから黒歌はここで暮らすこととなる。この家は元々爺さんのものだから、爺さんに報告するのは義務だと思って電話したわけだ。

 

『にしても黒歌ねぇ・・・・そいつの事は俺も知ってる。表向きの事情も把握してた』

 

表向き、というのは黒歌が主である悪魔を殺して逃亡したというところまでだろう。細かい事情までは知らないとしても、普通は悪魔じゃない爺さんがそんな情報得られないだろうに・・・・

 

「毎度思うが、爺さんの情報網どうなってんだよ?悪魔のことにも精通してるって・・・・」

 

『そこはまあ俺の人望がだな・・・・』

 

「ダウト」

 

『ひでぇな』

 

酷くなんてない。こんなハチャメチャな爺さんに人望なんてあるわけないんだからな。

 

『まあそれはそうとしてだ、その家の結界は弄っとくぞ。黒歌のことも組み込んどく』

 

「家から離れてるのに結界弄るなんてできるのか?」

 

『ああ、問題ない』

 

「ならいいが・・・・・」

 

ほんと、規格外だなこの爺さん・・・・色々と助かってはいるから感謝してなくもないけど。

 

『まあともかく、黒歌をそこに住まわせるのは構わん。ただ、ちゃんと責任は持てよ?』

 

「わかってる。住んでもらうからには衣食住は保証するよ」

 

『それでいい。それが男の甲斐性ってもんだからな。そうだ、いっそオーフィスもろとも嫁にしてみるか?』

 

なんでこの爺さんは余計なことをいうかね。

 

「なんでそうなんだよ・・・・嫁にするのはオーフィスだけだ。約束もあるしな」

 

『ああ、10年前のあれか。あの時は笑わせてもらった』

 

「・・・・あの時のことは思い出させるなよ。それに約束っていうのはそっちのことじゃない。ちょっと前に改めてオーフィスと結婚の約束をしたんだよ。高校卒業したら結婚するってな」

 

『・・・・そっか。改めて約束したんだな』

 

なんだ?やけに真剣な声色だな・・・・・

 

「どうした爺さん?」

 

『いや・・・・結婚式で何言ってやろうかなと思ってな』

 

「気が早い。それにあんたにスピーチ頼む予定はないから」

 

『おいおい、たった一人の家族に対してそれはないだろ』

 

「スピーチしたいならもうちょい大人しくなってくれ」

 

本当に・・・・この爺さんのおかげで頭が痛くてたまらないからな。最近は特に・・・・なんか思い出したらイライラしてきたな。

 

「・・・・爺さん、そろそろ電話切るけど最後に言っとくことがある」

 

『なんだ?』

 

「・・・・カエッテキタラカクゴシロヨ?」

 

『え?ちょっと覚悟って・・・・』

 

爺さんの言葉を最後まで聞かずに、途中で切ってやった。せいぜい不安に駆られるがいいさクソ爺。

 

「咲良、お風呂上がった」

 

「はやく入ってくるにゃん」

 

後ろからオーフィスと黒歌の声が聞こえてくる。どうやらちょうどいいタイミングでお風呂から上がったらしい。

 

「ああ。すぐに入って・・・・」

 

返事を返そうと、後ろを振り返ったのだが・・・・俺はそれを目にして思わず固まってしまった。

 

俺の目に映るのは・・・・・パジャマを上半分だけ着ているオーフィスの姿だった。下は履いておらずパジャマの裾から太ももと下着を覗かせている。さらに上のパジャマもボタンが上から二個ほど外れているという素敵仕様だ。

 

ちなみに黒歌は引き続き俺のジャージを来ているがそれはどうでもいいだろう。

 

「咲良。我せくしー?」

 

こてんと小首を傾げながら聞いてくるオーフィス。セクシーというかなんというか・・・・まあ眼福であることは確かである。すっごく良い。脳内メモリーに永久保存しました。

 

「ふふん♪ここに住ませてくれるお礼にオーフィスをセクシーにしてみたにゃん。褒めてくれてももいいのよ?」

 

そうか、このオーフィスの格好は黒歌の入れ知恵なのか。ものすっごく眼福だから感謝してるよ。

 

だけどね・・・・

 

「黒歌、ちょっと俺とO☆HA☆NA☆SHIしようか?」

 

感謝はしてても・・・・オーフィスに変なこと吹き込んだからには説教させてもらうぞ?

 

「・・・・にゃ、にゃははは」

 

冷や汗を流しながら苦笑いをしている黒歌。覚悟しろよ・・・・お前の想像を超える説教をしてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか咲良の説教があそこまで悍ましいものだとは思わなかったにゃん」

 

「我、よくわからない」

 

「まあオーフィスには説教したことないからな。さっきのは黒歌が悪いし」

 

「咲良に恩返ししようと良かれと思ってやったのにあんまりにゃん。嬉しかったくせに~」

 

「まあ、いいものを見れたとは思っている。というか・・・この状況は一体なんなんだ?」

 

黒歌に説教をし、お風呂から上がった俺は、なぜか2人と同じ布団の中で横になっていた。現在、なぜかうちにある二人用の幅の広い布団を客間に引っ張り出して、俺を真ん中にして3人で寝転がっている。

 

「せっかくだから一緒に寝ようと思ったにゃん」

 

左から悪戯っぽい笑みを浮かべている黒歌が言う。さっきの説教で懲りてないのかコイツは。

 

「咲良と一緒に寝るの久しぶり」

 

右から嬉しそうに言うオーフィス。確かにオーフィスと同じ布団で寝るのは久しぶりだ。

 

「両手に花。世の男共が羨ましがる光景だにゃん」

 

「確かにそうだけど・・・・はあ、もういいや」

 

「あら?一緒に寝てもいいの?」

 

まさか受け入れられるとは思っていなかったのか、意外そうにする黒歌。おおかた、また説教されると思ってたんだろうが・・・・両親がいないから俺にだって人肌恋しがる気持ちはわかる。それを求めてると察していながら拒否するほど鬼じゃない。

 

「今日だけな。明日からは別々の布団だ」

 

「我も?」

 

「・・・・オーフィスは検討しておく」

 

「贔屓だにゃん」

 

そりゃ贔屓するに決まってるだろ。オーフィスは結婚の約束した婚約者・・・・俺の最愛なんだからさ。

 

「いいから、今日はもう寝ろ」

 

「うん。おやすみ咲良」

 

「おやすみにゃん・・・・咲良、ありがとう」

 

おやすみの挨拶をして、眠りにつくオーフィスと黒歌。最後の感謝の言葉・・・・聞こえないようにしろっての。

 

「二人共、おやすみ」

 

俺もまた挨拶をして目を閉じて眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・って、寝れるわけないだろ」

 

まあ、結局寝れなかったけどな。好きな子とスタイル抜群な女に両側から擦り寄られて寝れるわけなかった。

 

 




というわけで、黒歌さんが同居人となりました

一応言っておきますがこの小説はハーレムものではないので黒歌さんはヒロインではありません

ポジションとしては居候兼悪友といった感じになります

この小説のヒロインはやっぱり可愛いオーフィスちゃんなので

それでは次回もまたお楽しみに







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