愛しき龍神と過ごす日々   作:shin-Ex-

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サブタイ通り、ちょっとした考察があるけど本当に大したことではないです

それでは本編どうぞ


戦闘の才能のない奴の考察とか深く考えずに済むから楽

まもなく始まるグレモリー眷属とシトリー眷属のレーティング・ゲーム。俺、オーフィス、黒歌はその観覧に招待されたのだが・・・・・・案内されたのは明らかにVIPルームと呼ぶにふさわしい部屋であった。

 

魔王であるサーゼクスさんとセラフォルーさん、堕天使総統のアザゼルさんとヴァーリ。北欧の主神たるオーディンさんとその護衛のロスヴァイセさん。ほかにも偉そうな方々が何人も居る。別に今更そういった人たちの集まりの中に突っ込まれて物怖じしたりはしないのだが、なんでこんなところに俺はいるのだろうか?そんなに俺は重宝されているのだろうか?

 

「ついでに爺さんまで居るし・・・・」

 

「咲良、仮にも祖父である俺をついで扱いはないんじゃないか?」

 

「「「・・・・え?」」」

 

「なんでそこで疑問の声を上げるんだよ!?しかもオーフィスと黒歌まで!?」

 

オーバーなリアクションをとっている爺さん。まあ爺さんも一応重鎮といえば重鎮なのでこの場にいてもおかしくはないと思うので居ても不思議はないのだが、こういうノリはデフォルトであるので特に気にはしない。

 

それよりも気になるのは、やけに視線が俺の方に集まっていることが。

 

「なあ黒歌、爺さんはともかくとして人間の俺がここに居るのってやっぱりおかしいよな?さっきからすっごい見られてるし・・・・」

 

「いや、見られてるのはどう考えてもそれだと思うにゃ」

 

そう言いながら、呆れた様子で黒歌は俺の膝の上に座るオーフィスを指差した。

 

「え?オーフィスが俺の膝の上にいるのはいつものことだろ?」

 

「咲良の膝の上、我の特等席」

 

「それは知ってるにゃ。だけど、ここにいる連中はそれ見慣れてないから。最強の無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)が人間の膝の上に座ってるってとんでもないことよ?」

 

と、そうか。そういえばオーフィスって世界最強のドラゴンなんだっけか。なんか最近そのことを忘れちゃいそうになるんだよなぁ・・・・・オーフィスは俺にとって可愛い婚約者だし。

 

「まあ確かに見慣れない光景であるのは確かだな。そんな光景が見られる日が来ることさえ本来はありえないはずだ・・・・・・やっぱり君はとんでもないな」

 

話を聞いてたらしいヴァーリが言う。なんというか、見てる方はこの光景に違和感を覚えているようだけど、俺からしたらそう思われることに違和感を覚えるんだよなぁ。

 

「まあ、そんなことはさておいてだ。咲良、お前はこのレーティング・ゲーム、どっちが勝つと思う?」

 

アザゼルさんが興味深そうに俺に尋ねてくるが・・・・・正直そんなこと聞かれても困るんだよなぁ。俺、戦闘の才能皆無だから的確な考察とかできないと思うし。

 

それに何より・・・・・サーゼクスさんとセラフォルーさんがじっとこっちを見つめてきて答えづらいし。二人共、自分の妹ことだから気になるっていうのはわかるけどさぁ・・・・・

 

「咲良、お前が戦闘の才能がからっきしだっていうのはわかってる。だが、わかった上でアザゼルは聞いてるんだよ。熟練の戦士でもあるアザゼルは、素人がどう考えてどう考察するのかってのに興味があるんだろう」

 

「伊槻の言うとおりだな。素人目の考察ってのも聞いてて割と楽しいものだからな。だからお前が思ったままのことを聞かせてくれ」

 

まあ言ってることは理解できなくもないかな。というか、ここまで言われたからには的外れかもしれないけどちゃんと考察したほうが良さそうだな。

 

「なら言わせてもらいますけど・・・・・勝敗についてはなんとも言えませんけど、有利なのはシトリー眷属の方だと思います」

 

「ほう、どうし・・・・」

 

「どうしてそう思うの?」

 

アザゼルさんを押しのけて、セラフォルーさんが食い気味で俺に聞いてきた。自分の妹の事とは言え、随分とグイグイくるなぁこのひと・・・・・

 

「えっと・・・・まずはやっぱり今回のゲームのルールですかね。今回は屋内戦で、建物を壊してはいけないってなると力任せの派手な戦闘はできない。ゲームに参加するひとたちの力量を全員理解できているわけではないですけど、少なくともイッセーとゼノヴィアがそういう戦闘に向いてないってことは友人として知っていますのでこの二人の力が削がれるだけでもグレモリー眷属側にとっては痛手だと思います」

 

言っちゃ悪いが、イッセーもゼノヴィアも細々としたことは苦手だろう。

 

「まあ確かに、あのふたりはパワーで押し切るタイプだからな。今回のルールでは実力を発揮しきれなくはあるだろう。それで?『まずは』って言うからにはほかにも理由はあるんだろ?」

 

「はい。あとは地の利ですね。今回のゲームは駒王学園近くのショッピングモールを模したフィールドで行われる・・・・・よりフィールドを把握しているのはシトリー眷属側だと思いますので地の利はこちらにあると思います」

 

「なぜそう思うんだい?あのショッピングモールならリアス達も知っているはずなんだけれど?」

 

今度はサーゼクスさんが聞いてきた。まあ、自分の妹のほうが不利と言われてしまっては気になるのは当然なのだろう。

 

「それはそうなんですけど、グレモリー眷属側は全員が全員フィールドを正しく把握しているわけではないと思います。アーシアは春から駒王に来ているのでもしかしたらショッピングモールに訪れる機会はそれなりにあったかもしれませんが、少なくともゼノヴィアはつい最近駒王に来たわけですから他のひとよりも地形に対する理解は深くはないはずです。あ、あとつい最近まで外に出ていなかったギャスパーもですね」

 

少なくともこの二人に関しては地形の理解はそこまで深くはないだろう。それが勝敗に影響するかしないかまではわからないけど、地の利という面では多少遅れをとっていると思う。

 

「あ、それとギャスパーについては他にも不利な面はありますね。ギャスパーって元々は吸血鬼だったんですよね?ショッピングモールなら吸血鬼の弱点をつくものがいくつか置いてあるでしょうし・・・・・そこは不利になると思います」

 

食料品売り場にはにんにくはあるだろうし、アクセサリー売り場には十字架を象ったものだってあるだろう。そういったものを利用されればキツいだろう。まあ、十字架に関しては吸血鬼だけじゃなくて悪魔共通の弱点だから利用するのは難しいかもしれないが。

 

「とまあ、これが俺の考察です。なんというか、シトリー眷属が有利な面というよりは、グレモリー眷属が不利な面ばかり話してた気もしますが・・・・・」

 

「ふむ・・・・・まあ、素人の考察としてはまあまあだな。実際はそこまで単純ではないが間違ってるわけではない。ただ今の考察からしてやっぱり戦闘の才能があるかって言われるとな・・・・・」

 

「だから言っただろ?戦闘に関しては咲良はマジでこんなもんだぞ?ぶっちゃけ普通の一般人並だ」

 

・・・・・確かにそうなんだろうけど、そこまではっきり言わないでくれ爺さん。俺だって男なんだから傷つくぞ。

 

「大丈夫。咲良がいくら弱くても我が守る。咲良を傷つけようとするやつは消す」

 

オーフィスは俺の頭を撫でながら言う。慰めているつもりなんだろうが・・・・・正直さらにダメージが増した。まあ、撫でられるの嬉しいからいいんだけどさ。

 

というか、なんか部屋のいる一部のひとの顔が青くなってる気がするんだが・・・・・まあそれだけオーフィスの消す発言が怖かったということだろう。

 

(これは・・・・・今顔青くした連中は咲良にちょっかいかけようとしてたってことか?)

 

(こいつら、まさか咲良を?今のオーフィスの発言で多少萎縮してくれたようだけど警戒はしておいたほうが良さそうにゃ)

 

「爺さん?黒歌?なんか顔が険しいんだがどうかしたのか?」

 

「なんでもないにゃ。気にしないで」

 

「俺もなんでもないにゃ♪」

 

「「「「キモッ・・・・・」」」」

 

「・・・・・悪い。自分でも今そう思った。吐き気が・・・・」

 

こうして、素人である俺のレーティング・ゲーム事前考察は爺さんのせいでいたたまれない空気で幕を下ろすのであった。

 

「爺さん、今度の爺さんの晩飯、密室でシュールストレミングな」

 

「ヤメて!?」

 

 




深く考えるのが苦手だから咲良さんに戦闘の才能がなくて本当によかったと思う。主な理由は作者である私がそういうの苦手だからだが・・・・・

そして人目を気にせず咲良さんの膝に座るオーフィスちゃん・・・・・うん、可愛いですね

それでは次回もまたお楽しみに!
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