愛しき龍神と過ごす日々   作:shin-Ex-

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またしてもひどいサブタイ・・・・・

サブタイの意味するところは本編にてお確かめを

それではどうぞ


浴衣は下着をつけないっていうけど、やっぱり嘘だよね?

グレモリー眷属とシトリー眷属のレーティング・ゲームは、グレモリー眷属の勝利で終わった。戦術面ではシトリー眷属が優位に進めていたが、結果としては地力の差によってグレモリー眷属が勝ったようだ。もっとも、爺さんは言うには結果はともかくとして、ゲームの内容はシトリー眷属の方が洗練されていたということで勝ったグレモリー眷属側よりも負けたシトリー眷属側の方が評価を上げたようだが・・・・・その辺りは戦闘の素人である俺にはよくわからなかった。

 

レーティング・ゲームの観戦も終わり、冥界での用もあらかた終えたということもあり、俺達は人間界へと帰ってきた。もっとも、まだ用事があるという爺さんとグレモリー眷属である白音はまだ向こうに残っているため戻ってきたのは俺とオーフィス、黒歌の3人なのだが。

 

人間界に戻ってきたのは8月の最後の週。夏休みもあと数日で終わりを迎える。夏休みが終われば、またオーフィスと一緒に居られる時間が減ってしまうのはなんとも残念だ。なので俺は残り少ない夏休みをきっちりオーフィスと満喫しようと思い・・・・・・今日は駒王町で行われる祭りにやってきた。

 

「ん~・・・・冥界のパーティで出た豪華な料理もいいけど、こういうお祭りの屋台の料理も美味しいにゃ」

 

「我もそう思う。咲良の料理には及ばないけど美味しい」

 

黒歌はたこ焼きを食べながら、オーフィスは焼きそばを食べながら言う。確かにこういう祭りの屋台の料理は何故か美味しく感じる。祭りの雰囲気もあるんだろうけど・・・・現に今俺が食べてるお好み焼きも普通の店で食べるよりも美味しく感じる。

 

「これであとお酒でもあれば文句なしなんだけど・・・・」

 

「甘酒なら向こうに売ってたぞ?」

 

「いや、さすがに甘酒は・・・・今は強めの日本酒の気分にゃ」

 

「さすがに日本酒は売ってないだろうなぁ・・・・・ラムネで我慢しておけ。ほら、オーフィスも」

 

俺は近くで買っておいてラムネを黒歌とオーフィスに渡す。

 

「零さないように注意しろよ?爺さんが珍しく裏のない善意でいい浴衣用意してくれたんだから」

 

「わかってるにゃ」

 

「この浴衣いい。伊槻に感謝」

 

そう、二人共現在爺さんが用意した浴衣を着用しているのだ。二人共黒を基調とした浴衣で非常によく似合っている。髪型もいつもと違い纏めていて新鮮だ。

 

「咲良、この浴衣似合ってる?」

 

「ああ、似合ってるよ。この世にこれ以上浴衣姿が似合う奴は居ないと断言できるほどに似合ってる。超絶可愛いぞ」

 

「うん。なら良かった」

 

「相変わらずオーフィスには過剰な賛美を送るわね咲良・・・・」

 

「過剰って・・・・・本当にそう思ったから言っただけだが?」

 

「でしょうね・・・・・わかってるにゃ」

 

黒歌は呆れ顔でラムネを飲む。黒歌がこういう呆れ顔をするのは最近多いが・・・・やはり俺のせいなのだろうか?

 

「でもこの浴衣、スースーする」

 

「ん?まあ、浴衣って普通の服より隙間とかあるし風が入りやすいからそう感じるかもな」

 

「それもある。けどやっぱりパンツはいてないのが・・・・」

 

「・・・・は?」

 

一瞬、オーフィスの言っていることの意味が分からずに俺は呆けた声を出してしまった。

 

「ちょ、ちょっと待てオーフィス。お前今下着はいてないのか?」

 

「うん。伊槻が浴衣の時はパンツはかないのがマナーだって言ってた」

 

「爺さんぶっ殺す」

 

「落ち着いて咲良。気持ちはわかるけどいつもよりも暴言がストレートすぎるにゃ」

 

黒歌はそう言うが、今回ばかりはあの爺さんに結構真面目に殺意が湧いた。次会った時がこれまでなあなあになっていた説教を炸裂させる時になりそうだ。

 

「黒歌、今度爺さんに説教してやるからその時はお前も手伝ってくれよ?」

 

「了解にゃ」

 

これは逆らえないといった様子で了承した黒歌。とりあえず協力は取り付けた・・・・・マジ覚悟しろよ爺さん。

 

「とりあえずオーフィス、何が何でも浴衣がはだけないように気をつけてくれ」

 

「わかった。それじゃあこうしてればいい?」

 

そう言いながら、俺の腕にしがみついてきた。密着していれば見られにくいと思ったのだろうか?ただ、これだと擦れる面が多くて余計にはだけやすいような気が・・・・・・けどまあ、さすがに引き剥がすのはアレだし、このままでいいか。

 

「オーフィス、離すなよ?」

 

「わかってる」

 

「結局こうなるのかにゃ・・・・」

 

またしても呆れ顔となる黒歌。仕方がないだろう・・・・オーフィスがあまりにも愛らしいんだから。

 

「さて、それじゃあ次は何を買おうか・・・・」

 

「咲良?」

 

「ん?」

 

次に買うものの目星をつけようと周囲を見わたす俺の耳に、聞き覚えのある声が聞こえてくる。振り返るとそこには桐生がいた。

 

「なんだ桐生か。お前も来てたんだな」

 

「う、うん。まあそうなんだけど・・・・・」

 

どうにも歯切れの悪い桐生。どうしたんだ?

 

「ね、ねえ咲良。あんた・・・・・二股してるの?」

 

「・・・・は?」

 

急におかしなことを言い出した桐生。どうしたのだろうかと思っていたが・・・・・桐生の視線が黒歌の方に向けられていることに気がついた。

 

「もしかして黒歌のこと言ってるか?こいつはうちの居候でそういう関係じゃないぞ?」

 

「そうね。まあ、一緒に寝たことはあるけどにゃ♪」

 

黒歌、こいつ余計なことを・・・・

 

「・・・・・咲良、あんたを見る目がまた変わりそうだわ」

 

桐生の俺を見る目が、かなり冷たいものになっていた。

 

「ちょっと待て桐生、誤解だ。一緒に寝たといってもやましいことは全くない。本当に一緒に寝ただけだ」

 

「咲良の言うとおり。その時は我も一緒に寝たから保証する」

 

ちょっと待てくださいオーフィスさん。この場においてそれはフォローにならない可能性が・・・・

 

「同じ布団の中で男一人に女二人・・・・・これで咲良、やましいことがないって言われても説得力ないわよ?」

 

「ですよねー・・・・・」

 

案の定、桐生からの疑いは晴れなかった。仕方がない。だって俺が聞く側だったとしても疑わしく思えるし・・・・マジでどうやって誤解を解こうか。このままだと桐生から女たらしクソ野郎だと思われてしまいかねない。

 

「と、まあ冗談はここまでにしておきましょう。ね、黒歌さん?」

 

「そうするにゃ」

 

「・・・・え?」

 

どうやって誤解を解こうかと頭を悩ませている俺の目に、悪戯な笑みを浮かべる桐生と黒歌の姿が映った。これはまさか・・・・

 

「お前たち・・・・・元々知り合いだったな?」

 

「ええ、そうよ。前に休みの時に知り合って色々と話をしたの。黒歌さんが小猫ちゃんのお姉さんだってことも知ってるわ」

 

「じゃあ今こうしてここに桐生がいるのは示し合わせていたからか・・・・?」

 

「そうにゃ。家を出る前に私が連絡してちょっと揶揄おうと思って来てもらったにゃ」

 

この駄猫が・・・・随分と手の込んだ悪戯を・・・・!

 

「黒歌、次の晩飯さんまの骨でいいか?」

 

「それは勘弁してください」

 

黒歌は即刻俺に頭を下げて謝罪してきた。まったく、謝るぐらいならはじめからするなよ・・・・

 

「まあまあ、そんなに怒らないでよ咲良。黒歌さんから聞いたけど、普段この子とイチャイチャしまくって黒歌さんを疲れさせてるんでしょ?だったらこれぐらいの仕返し可愛いものじゃない」

 

「うっ・・・・」

 

それを言われるとなぁ・・・・確かに普段からオーフィスとのやり取りで結構疲れさせちゃってるのは事実だし。

 

「・・・・わかった。今回はお咎めなしだな。というか黒歌、本当にごめん」

 

「我も、反省する」

 

「別にいいにゃ。今の悪戯で結構すっきりしたし・・・・それに、どうせこれからも人目をはばからずイチャイチャするんでしょ?」

 

「うん、それは否定できない」

 

「我、もっと咲良とイチャイチャしたい」

 

「わかってたけど・・・・・少しぐらい否定して欲しかったにゃ」

 

「えっと・・・・ドンマイ黒歌さん」

 

俺とオーフィスの返答を聞き、遠い目をする黒歌と、そんな黒歌を不憫そうな目で見る桐生。

 

多少悪いなとは思いつつも、俺は今現在もしがみついてくるオーフィスを引き剥がすことなく、むしろ抱き寄せるのであった。




不憫な黒歌さん、ようやく一矢報いる・・・・・それでも到底相殺されませんが

それとノーパン浴衣のオーフィスちゃんを想像した方々・・・・・おじさん怒らないから正直に名乗り出なさい(嘘です)

それでは位階もまたお楽しみに!
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