この素晴らしい変態に下ネタを!   作:ビーター/beater channel

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黒いパンツ

ふと気が付いたら、微かに町が見えた。

それはそれは気が遠くなるような旅だった。

棒に体重を掛けながら大げさに歩き、ため息をついてから大きく息を吸った。

 

「スポーン地点くらい考えろやぁぁぁあああ!」

 

この間歩いた距離1km。

ニートには厳しい距離だ。

 

「せめて自転車が欲しい」

 

という願いも虚しく、あるのは縞パンツだけ。

...パンツと棒を持ち、大草原を歩く姿は滑稽だった。

 

☆☆☆

 

やがて町に入り、

ちょっとしたお店に着いた。

 

店の名前は、まるで魔王程の難易度があるんじゃないかというくらい難しく(要するに馬鹿)、

仮に店Aと変換したのは言うまでも無い。

 

「しつれいしまーす」

 

...そこには、女性の胸倉を掴む仮面男がいた。

...方や入り口には、パンツを持つ不審者。

シュール。

 

「しつれいしましたー」

 

とりあえずその場を去る。

 

い、いや、しかし、冒険する上で情報は不可欠。

ここを逃したらもう無いかもしれない。

という言い訳を言いつつ、実はあの場面が見たかっただけなのかもしれない。(何言ってるんだろう)

 

「おじゃましまーす、てかおじゃましてまーす」

「いらっしゃいませー」

 

やはりさっきのは幻覚だったのかもしれない。

とりあえず、棚からレジまで目をとおして...そこで目止まった。

 

なんか生えている。

 

しかしこれも幻覚かもしれない。

左側の棚に目を移し、再度確認する。

 

なんか生えている。

 

あ、あれは足か?...アシカ?いやそれは哺乳類だ。

全く、こんな所に海でぷかぷか浮いてるやつがいるわけ無いだろう。てかいたら困る。

まあ確かに足が生えているのいるのならば哺乳類か...

ん?

 

なんか蠢いている。

 

なんだ?地震か?でも蠢いているのはあの装飾ひ...哺乳類だけだ。

まったく、この店の耐震設備はどうなっているんだ、と視線を店員にふってみる。

 

滅茶首を振っていた。やたら汗も出ている。

「世の中には触れていいものといけないものがあるんだよ」

まるで意味が分からなかった。

 

☆☆☆

 

「ということで、私がこの店を切盛りするバニルで、あそこでめり込んでるのがウィズです」

「○△□×~(私が店長のウィズですぅ~)」

「ああ、どうも、駆け出してさえもいない冒険者です」

 

そもそも冒険さえしていない。

 

「ふむふむ、なるほど...どうやら武器や防具、アイテム、そして情報を探してるといった状況でしょうか」

 

こ、こいつ、、、できる人だ!

 

「でも所持品がパンツだけなんですよ」

「そ、それはいたたまれないですね...。とりあえず、そのパンツを手放す気が少しでもあるならば、それを売るという手も...なくはないですが,,,」

「いや、これは...額に飾りたいんだ!」

 

その前に洗え。

 

「そういえば...」

 

と、バニルは店の奥に姿を消した。

その間に床に埋まるウィズを見入る。

...黒いパンツだった。

は!いかんいかん!もうパンツは充分なんだ!(?)

と、そうこうしてるうちにバニルが何かを抱えて出てきた。

 

「これ、ウィズがぼろ糞にかってしまった物なので、良かったら持ってって下さい」

 

受け取り、商品説明を読んでみる。

 

[肩こりが治る太ももマッサージ改]

 

胡散臭いにも程がある。

しかも改良版が出せたのは驚きだ。

 

[\13280]

 

...そして地味に高かった。

 

 





反省はしている。
後悔はしていない。
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