この素晴らしい変態に下ネタを! 作:ビーター/beater channel
「最近ワシの太ももがアレでのぉ~~」
「いや、アレってなんだよ」
今日はちょっと古めな武器屋に来ていた。
店の左右には武器が掛けてあり、煌びやかさが男の精神を振るわせる。
「ところでお主、金は持ってなさそうじゃが買えるのか?」
商人としては当然の反応だろう。
この異世界に来た当時のままのTシャツ1枚に、肩掛けベルトを利用して縞パンツをさげているとなれば、そういう行動を取るのも必然だ。
「いえいえ、今日はトレードに来たんですよ」
と言ってカウンターにコトっと物を置く。
[肩こりが治る太ももマッサージ改]
...吹き出しそうになる笑いを堪えながら。
「ふむなるほどのぉ、ワッシのアレな太ももへの特効薬、そんな類かの?」
どちらかというと肩だと思う。
「まぁまぁ、百聞は一見にしかずといいますし、どうぞ使ってみて下さい」
「こんな高いもん、使ってよいんかの?」
「僕には宝の持ち腐れってやつです」
てか死んでも使いたくない。
「ところでお主、もしコレが効いたら何を強請るつもりじゃ」
「そうですね、なにもないんでなんか武器を下さい」
僕の返事を確認すると、商人はズボンを脱いで太ももに塗りだした。
...oh,トランクス~(男物)
誰か助けて下さい。
「おお!ワッソのアレが治っていくぞぉ~!」
自分の呼び方統一しなさいな!(汗) 「本当ですか!」
...言う事と考える事が統一しない人もここにいるようだ。
「ふむふむ、なかなか良い効き目じゃった」
「あの、じゃあなにか武器を下さい!」
「そうじゃったのぅ」
ぽりぽりと頭をかきながらカウンターの戸から何かを出す。
「ほらよ」
[サバイバルナイフ(包丁に似た何か)]
ワーォ、オソウザイガヨクキレソウダ
☆☆☆
「舐めとんのかくそったれぇぇええ!」
ナイフでちょっぴり肩掛けベルトが豊かになった変態さんが、ウィズの店で激怒していた。
「まぁ、あなたの物でも無かったわけだし、儲けたと思えばいいじゃないですか」
仮面男バニルがフォローに入る。
「ついでに仲間集めもして置いてあげたので、それで勘弁してください」
は?見通す能力は未来も有効なの?
「え”?マジ?」
「本当ですよ、ここだけの話、中々の可愛い子さんでした」
「魔法使いかなんかか?」
「それは本人に聞いて下さい」
「それもそうだな」
ズズっと茶を啜る。
とそこへ、店の扉が開く音がした。
「すみませ~ん、遅れましたぁ~><」
手をぱたぱたしながら、女子が入ってきた。
少々古びた本を持ち、胸には軽装の鎧が着けてある。
そして、その鎧まで架かるオレンジ色の髪が、質素な鎧に趣きを出していた。
「...役者は揃った!」
不意に、相対して座っていたバニルが思いっきり立ち上がる。
「は?」と、俺。
「へ?」と、これは彼女。
「実はこの店の地下にダンジョンを作った!
勿論そこには宝も置いてある!
...2人で協力して制覇してくれたまえ!」
町になんてモン作ってんだよ。
「だ、ダンジョンですか...
BOSSはどなたなのですか?」
彼女が手を上げて質問する。
「ああ、それはウィズの役目だ」
「思いっきり幹部じゃねぇか!」
少々気になったので、俺は彼女の様子を窺ってみる。
...どうやら顔色が悪そうだ。
「勿論手加減するように言ってあります」
「そうじゃなきゃ死ぬわな」
「それではそれでは、2名様ごあんな~い」
カウンターの奥の、扉の隙間から白い煙が噴出して3人を包み...
...少しして煙が晴れると、360°ゴツゴツした肌の洞窟内部にいた。
「「...」」
2人とも、開いた口が塞がらなかった...。
反省はしている。
後悔はしていない。