東方如月録 〜とあるスタンド使いが幻想入り〜 作:クロス・アラベル
今回は長くなってしまいました。
第5話、三人称です。どうぞお楽しみください!
暁「シッ!!」
SP『オラァ!!!』
ガキィィィィイン!!
暁という妖怪は、先程まで手入れしていた刀を気合いと共に左上から振り下ろし、黒須の『スタープラチナ』は倒れていた妖怪から太刀を奪い取り、同じく左上から振り下ろした。
刀と太刀がぶつかり合い、響く大きな金属音。
黒須「くッ……!!(い、一撃が……重い……『スタープラチナ』でも、ギリギリ……し、しかも………早い!!軌道が見えなかった……)」
暁「……力、スピード……どちらも高い……今回は楽しめそうだ……」
攻めぎ合う刀と太刀。しかし、次の瞬間!
ピシッ!!
『スタープラチナ』の持っていた太刀に小さなひびが入った!
黒須「(!?まさか…こいつの刀が強すぎて、太刀にひびがッ!?マズイぞ……これッ!!)『スタープラチナ』!!」
SP『オラァッ!!』
『スタープラチナ』は暁の刀をうまく流した。その隙に黒須は後ろに移動する。
暁「………この妖刀、『朧月』(おぼろづき)はな、普通の刀とはかけ離れた切れ味、耐久力を持つ。数々の名刀を作りあげてきた、名人『真田』が打った、最高の一振りだ。そこらの既製品とは訳が違う。」
暁の妖刀『朧月』は妖しい光を放っている。
黒須「へぇ……『妖刀』か……確かに普通の太刀じゃあ、太刀打ち出来ない訳だな……(うーん……どうするかな?『スタープラチナ』で真剣白刃取りか?……いや、あいつの刀は『妖刀』だ。特殊効果でもあるかも知れねぇな……)」
暁「考えている暇はない。」
黒須「!?」
作戦を練っていた黒須の隙を暁は逃さず、左からの水平斬りを叩き込もうと『朧月』を振る。
黒須「くっ!」
黒須はなす術無く、後ろに跳んで避ける。
そこから、黒須は回避と太刀での攻撃流しばかりを繰り返す。
黒須「ぐっ!!……(太刀もそろそろ壊れるッ!その前に……落ちてる太刀をッ!!)『スタープラチナ』!!」
SP『オラァ!!』
一瞬、『スタープラチナ』がひびの入った太刀で『朧月』受け止め、黒須がその隙に太刀を拾うが……
黒須「うっ!?(くそッ!!結構太刀が重い!)」
そう、黒須の予想より太刀が重かったのだ。『スタープラチナ』は近距離パワー型のスタンドなのでなんの問題も無かったが、黒須は人間。しかも、高校一年生。本物の太刀を持った事の無い黒須には重い。
が、ギリギリ太刀を拾うことが出来た。
そして、また攻防戦が始まった。とは言っても、まだ暁に押され気味だ。
黒須「くっ!!(埒があかないッ!!)」
暁「なかなかもった方だ。…………だが、そろそろ終わらせる!」
暁が『朧月』を横に一閃し、『スタープラチナ』、黒須に大きな隙が出来てしまう。
黒須「うおッ!?」
黒須は瞬時に反応し、『スタープラチナ』に持っていたもう一本の太刀を渡した。
SP『!!』
ガキィィィィイン!!
『スタープラチナ』は二本の太刀を交差し、攻撃を防ぐ。
黒須「くそったれッッ!!」
SP『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァア!!!』
激しい雄叫びをあげながら二本の太刀をでたらめに振る。
暁「………無駄だ。」
暁は朧月を左腰に据え、
暁「翔宝流 ~翔白閃~!!」
『朧月』が白く輝く。そして、一瞬で二本の太刀を斬った。
黒須「なぁッッ!?」
黒須は驚き、怯んだせいで動けない。
構え直し、暁は垂直斬りを黒須に向かって放つ。
黒須「!!」
『スタープラチナ』のスピードでも流石に間に合わない。
黒須は驚き、怯んだせいで動けない。
暁「終わりだ。」
黒須「!!」
紫「あっ!!駄目ッ!!」
紫は、黒須が斬られるところを想像し、我慢出来ず両手で顔を隠した。
キンッ!!
金属音が響いた。
黒須も『スタープラチナ』も何も持っていない。
なのに何故か金属音が聞こえた。
暁「!?(なん……だと………!?)」
黒須「!!……こいつは……」
紫「………!?」
三人は驚いた。何故なら………
暁「こ、この守護霊は………一体………」
そう、黒須の頭上に浮かぶ鎧を着たスタンドが持っている『細剣(レイピア)』で『朧月』の攻撃を防いでいる。
黒須「『シルバーチャリオッツ』………!!」
そう、攻撃を防いでいたのは、ジョジョの第3部「スターダストクルセイダーズ」に登場するスタンド、『シルバーチャリオッツ』だったのだ!!
SC『!!』
『シルバーチャリオッツ』が『朧月』を跳ね返した。暁は驚き、後ろに跳んだ。
黒須は『シルバーチャリオッツ』を見る。
黒須「まさか……こいつが味方とは………頼もしい限りだな……。」
そして、黒須が暁を見た瞬間、『シルバーチャリオッツ』がレイピアを片手に構えた。
紫「し、『シルバーチャリオッツ』………新しい……守護霊………」
暁「………………」
暁はかなり『シルバーチャリオッツ』を警戒している。
暁「新しい守護霊か…………。だが、無駄だ。必ずお前は負ける。例え、どれだけ守護霊が来たとしても…………!!」
黒須「さーて……それはどうかな?…………今までの借り………全部お返しさせてもらうぜ!!」
『最終ラウンドだッ!!!』
『
OPEN THE GAME!!!!
オープン・ザ・ゲームッ!!!!
』
黒須「『シルバーチャリオッツ』!!」
SC『!!』
暁「はっ!!」
両者は同時に攻撃を仕掛けた。
二人のスピードはほぼ同じ。
互角の戦いを見せる黒須と暁。
紫「………!?(凄い!さっきまで押されっぱなしだったのに………互角に戦ってる!!)」
だが、まだ『シルバーチャリオッツ』が発現して間もない黒須は、『シルバーチャリオッツ』の扱いに慣れていなかった。ましては、暁は戦闘のプロ。
部が悪いのは黒須だった。
少しずつ暁のペースになっていく。
暁「ふっ!!」
SC『!?』
黒須「っく!!」
押されていき、レイピアを弾き、『シルバーチャリオッツ』に隙が出来る。
暁はそれを逃がさない。
暁「『翔宝流~雷閃斬~』!!!」
次の瞬間、朧月が金色に光り、『シルバーチャリオッツ』の鎧を斬った。
SC『ッ!!』
黒須「ぐあぁぁッ!!!!」
その衝撃で後ろに飛ばされていく黒須と『シルバーチャリオッツ』。
暁「これで一撃目………あと数発当てれば……………!?」
紫「!?あ、あれはッ!?」
暁と紫は驚愕した!何故なら………
黒須が空に浮いているからだ!!
そして黒須は起き上がって暁を見た。
黒須「ブラボー!おお、ブラボー!!ここまで追い詰めてくるとは………」
暁「何故っ!何故浮いていられるッ!?」
黒須「俺のスタンドが見えてるお前にとったら、こんなの簡単だろう………?」
暁「簡単?……!?」
紫「?………!?」
二人は気づいた。黒須の体を下で支える『シルバーチャリオッツ』に!
そして、『シルバーチャリオッツ』がレイピアを使って大きく跳ね上がる。
暁「………!?」
そして、もうひとつ驚いたことがあった。
暁「守護霊の鎧が…………完全に斬れていない………だ……と!?」
そう、『シルバーチャリオッツ』を見てみると鎧はへこんでいるだけだった。
紫「あの強烈な斬撃を食らって………鎧がへこむ程度!?」
流石の暁も驚きを隠せず、動揺している。
黒須「ここまで俺を追い詰めたのは、お前が初めてだ………だから、それに敬意を払って………」
「『本来のスピードをお見せしようッ!!』」
暁「本来!?まさか、本気では無かったのかッ!?」
紫「………」
黒須「その通りだ!………さあ…………『シルバーチャリオッツ』、甲冑を脱げッッ!!!」
黒須がそう言った瞬間『シルバーチャリオッツ』の甲冑が勢いよく外れた。
そして、『シルバーチャリオッツ』に早速、変化が現れた。
暁「……!?な、何が………起こって……」
そう、『シルバーチャリオッツ』が………なんと8体に増えたのだ!
黒須「………見えるか?…………この『シルバーチャリオッツ』は、8体の内7体が残像だ!」
暁「ざ、残像………だと………!?」
黒須「そうだ!お前は『シルバーチャリオッツ』の残像を見ているんだッ!!…………さあ、終わらせようか………この勝負……俺が勝つッ!!!」
そう黒須が言った瞬間、8体の『シルバーチャリオッツ』は動き出した。
黒須「ホラホラホラホラホラァア!!!」
暁「くっ!!」
暁は焦りながらも戦おうとするが、戦いは一方的だった。
暁「うっ!!………くっ!!」
どんどん暁の服が斬られ、頬を斬られて血が出る。
SC『!!!』
暁「あっ!?」
そして、レイピアで『朧月』を落とされ、そして………
『シルバーチャリオッツ』が暁の首にレイピアを付きつけ……
黒須「………『チェックメイト』だ。」
暁「…………」
………そう、黒須は勝ったのだ。暁に…………
黒須「勝った!計画通り!!」
クロス「ということで黒須が勝ちました!」
紫「い、イエーイ!!」
暁「…………………」
クロス「はい、次回は紫を殺そうして刺客を送り込んだ黒幕の正体が判明します!」
黒須「次回もー」
「「「お楽しみにーーー!!!」」」
暁「…………」