田中の力で!   作:田中!

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第三話!

試験から暫くの時間がたったある日の昼下がり。

「カナター!試験結果の封書来てるぞー!」

「え!?まじ!?早く封切って見せて!」

「分かった。ちょっと待ってな?」

 

ビリビリビリリ!

 

「母さん…雑杉内(すぎない)?」

「ん?私は杉内(すぎうち)さんじゃないぞ?お前がよく知ってるだろ?

それに、一々ハサミとか取ってきてたら手間だし、合理的だ。」

「一回母さんの頭の中を覗いてみたいよ…どうして、当て字を読み当てる事が出来るのさ…

それに、その考え方…今年も旦那さん見つからないよ?」

 

ビリッ!

 

「ゴメンナサイ ケッカヲハヤクミセテクレルオカアサマノココロヅカイカンシャシテマス」

「よろしい。あ、紙破れてる。」

「この野郎めーーー!!」

「おい、親に向かってこの野郎とは何事だ?」ミシシ.....メリリ...バキッ!

「何?今の不吉な音?」

「すまん、カナタ。どうやら怒りに任せて同封してあったよくわからんものも壊してしまったみたいだ。」

「ー!!」

 

この日一番の絶叫が家に響いた。

 

「ど…どうすんだよ…これ…まさか雄英にまた問い合わせて結果とかを再送して貰うのか?でも嫌だよ。『絶対これだから田中はw』とか、『田中だから目立ちたいのは分かるけどやっていい事と悪い事があるよ?』とか言われちゃうよ…入学さえしてないのに、ダメ中とか後ろ指さされるよ…」

カナタは涙目…いや、既に泣いている。

「お前の中で雄英の教師陣の民度はどんだけ低いんだ?

まあ、安心しろ。私の個性を使えば元通りになるから。」

「ほ…本当?てか、僕母さんの個性知らないけど、本当に大丈夫?」

「おう。見てろ…【逆行】ほら元通り。」

「え、何その個性?今逆行って言ったよね?修復系じゃそんなこと言わないよな…?」

「ほら、下手な事考えずにさっさとこれ見ろ。母さんちょっと買い物に行ってくるから、その間に見とけよ。」

カナタに個性について言い当てられたら、自分の容姿と年齢の違和感を勘付かれる可能性があると感じた逆子は、思考のタゲを試験結果に移す。

そして、逆子自身の存在を忘れさす為に少し外出する。

最も、これは合格でも不合格でも、一人にさせてあげる時間を作りたかったのと、合格なら合格祝い、不合格なら次から頑張りましょう、という名目でご馳走を作りたかったという親心もあったのだが。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「え?合格通知の紙がないぞ…?」

そんな親心など露知らず、カナタは困惑中であった。合格(不合格)と書かれた紙が無いのだ。最も入学案内の書やその他申請書等々が内封されていた為、十中八九合格ということは確信できたが。

やはり、貴方は合格です!と書かれたものを見ないと合格した気にはならない。

「怪しいのはこれか。」

カナタが手に取ったものは、一つの映像投影機。

先ほど逆子が壊してしまったものだ。

「とりあえず…見よう。」

スイッチオン!

『私が投影された!』

「うわっ!オールマイト!?」

『やぁ!田中少年!んん?なぜ私がここにいるのかって!?それは私が来月以降雄英に勤めることになったからさ!

そして、初めての仕事がこの合格発表というわけさ!』

「ほ…ほう」

『さて…田中少年の結果だが、まずは筆記試験……

ダラダラダララー

やたら豪勢なドラムロールである。

「なげぇ…」

ダラダラダララー

まだ鳴る。

「早送りボタンはないのかな?あ、あった。」

ちなみにオールマイトは、田中カナタの合格発表について、別の少年並に気合いを入れて撮ったのである。

しかし、それが見られることはなかった!哀れ!オールマイト!

 

(早送りした結果…取り敢えず結果は合格と。途中オールマイトがなんやらかんやら言ってたから後で聞こうと…

取り敢えず肩の荷がおりた気がする。

取り敢えず、寝よう)

( ˘ω˘ ) スヤァ…

 

「ただいまーむ?返事がない…まさか!あ、寝てる。」

(一瞬返事がないので落ちてしまい、気が塞がっているのかと思ったが、なんだい寝てるだけか…

ふふ、それにしても締まらない顔だ。)

逆子は、その寝顔で合否を察し、まだ冷えもある為、風邪をひかないようにと毛布をかけその場から静かに離れたのであった。

 

 

 

 

 

後話。

クラス名簿を見た田中少年「飯田位しか一般で見る名字がない!流石雄英!」

 

 

 




イメージだと逆子氏の個性はアクセルワールドのチユが使うシトロンコール…
今思うとチートすぎましたな。
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