吸血鬼に恋愛なんて出来るわけがない!   作:緋月霊斗

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書きます。


人外デート~本番2~

お化け屋敷

美桜side

 

うーん、怖がるフリして一樹に甘える作戦だったんだけど……。

「さて、美桜。お前は大丈夫だよなぁ?」

「う、うん。全然平気だひょ。(ガタガタガタガタ)」

薄暗くて本当に怖い。もう無理。

にしても涼しいなぁ……。

「(べちゃっ)~~~!?」

何!?なんかヌルッとしてた!

「美桜?本当に大丈夫だよな?」

「……(コクコク)」

一樹……頼りになる……。

「(ぐわし)いやぁぁぁぁぁぁぁ!?掴まないでぇぇぇぇ!」

今度は手!?いきなりだとビックリするって!

「おいこらぁ!お化け役の奴!ぶっ殺すぞ!」

手の人「す、すみません!」

い、一樹……私の為に……。

「ううぅ……一樹ぃ……」

もうダメ、リタイアしたい。

唐笠お化け「ばあっ!」

「「……」」

唐笠お化け「あ、あれ?」

「行こうか」

「うん」

怖くないなぁ、こいつ。

ん?前から誰か

ゾンビ「ウボァァァ」

「……(すっ……がっ)」

ん、一樹?何して――

ゾンビ「あっ」

「(がっ――ずりっ)ひゃぁぁぁぁぁぁ!?スカートがぁぁぁ!」

いやぁぁぁぁぁぁぁ!?なんでピンポイントで下げてくの!?

ゾンビ「……(頭ぶつけて気絶)」

「ふぇぇ……一樹……見た?」

「……すまん、少し」

「もうやだぁぁぁぁ!」

うぅ……恥ずかしい……リタイアしようよぉ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……それは災難だったね……」

「天音ちゃん……私、もうお嫁に行けない……」

「大丈夫だ。一樹が貰ってくれるさ」

「なっ!?霊斗お前、なに言って!」

「おやおやぁ?照れてるのかなぁ?」

「小雪まで……」

「まぁ一樹なら責任は取ると思うし」

「久遠……」

さて、一樹を程よくいじった所で。

「さて、俺達の番だな。天音、行くぞ」

「はーい!じゃ、行ってくるねー」

この勝負、貰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お化け屋敷

霊斗、天音ペア。

 

さて、入った訳だが……しっかり見えるな。

吸血鬼にお化け屋敷って反則なんじゃ……。

「さて、天音。準備はいいか?」

「オッケーだよ!」

こいつ元気だなぁ……。

さて、最初は……蒟蒻か。定番ですな。

「よっ(ヒョイ)」

「わわっ(スッ)」

あ、やっぱり天音も見えてるんだな。

ま、進むか。

「霊君、やっぱり見えてる?」

「まぁな……」

手か……じゃあ……。

「お疲れ様です(握手)」

手の人「あ、どうも」

「頑張ってね(タッチ)」

手の人「楽しんでくださいね」

いい人だなぁ。

はい次次。

唐笠お化け「ばあっ!」

「おー、よくできてんな」

「ちゃんと和紙で張ってあるんだね」

唐笠お化け「……」

「あ、頑張ってください」

唐笠お化け「どうも……」

あれ、落ち込んでる?まぁ、ビックリしないから仕方ないね。

「いやー……涼しいな」

「ふふっ、霊君の猫耳がピクピクしてる」

なんか動いちゃうんだよ。ほっとけ。

お、次はゾンビか。

ゾンビ「ウボァァァ」

「演技力高いっすね」

「本物みたーい!メイクとか!」

ゾンビ「あ、自分でやったんですよ」

「凄いっすね……あ、頑張ってください」

ゾンビ「どうもー」

いやー、まさか自分でやってるとは。

あ、そういえば一樹達はここでリタイアだったっけ。

この先は……お、後もうちょいじゃん。

「ん、なんだあれ、テレビ?」

砂嵐状態……地デジにしてないのか?

「ひっ……霊君……あれ……」

まてよ、テレビ画面から手が……。

「いっ、いや。まさかな?CGだろ?」

「でも……近付いてきてない?」

つか、人?が出てきてる?

「さ、貞子みたいだな」

「うん……なんか、ヒトならざる者みたいな雰囲気……」

「……」

「……」

……あ、出てきた。

なんかゆらゆらしてるし……。

……これは……。

「霊君!走ってきた!」

「っ!出口はこっちだ!走れ!」

逃げるしかねぇ!

「うわぁぁぁぁぁ!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」

出口だぁぁぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ……死ぬ……」

「本当に、怖かった……」

た、助かった。

「霊斗、大丈夫か?」

「一樹……あのお化け屋敷、ヤバいぞ」

「ヤバい?」

「人外が居やがる」

「そうか。どんなのだ?」

「貞子みたいなの」

「貞子?」

「ああ。テレビからヌルッと……」

「待て。あのアトラクションにテレビなんてないはずだぞ?」

「は?どう言うことだ、久遠」

「私は小雪を抱えてあの道を通ってきたんだが……テレビなんかどこにもなかった」

って……ことは……。

「あれって……」

「本物の幽霊?」

嘘だろ……。

「まぁ、着いてきてる訳じゃないしいいんじゃないか?」

「そういうもんか?」

「そういうもんだろ……んじゃ、解散でそれぞれ楽しむように。以上!解散!」

「はぁ……じゃ、行こうか……天音?」

「う、うん……あのね……」

「なんかあったか?」

「腰が抜けちゃって……」

「だから座りっぱなしなのかよ……んじゃ、よっと」

「あ……ごめんね」

「いいんだよ。それよりそろそろ飯にしようぜ」

「うん……何食べる?」

「うーん……どうするか……」

「あ!あの屋台で焼きそばとか買って食べよ!」

「そうだな。んじゃ、俺はたこ焼きにするかな」

よし、買おう。

 

 

 

 

 

「人を抱えたまま買い物するって大変だなぁ」

「ご、ごめんね。もう大丈夫だから」

「そうか……ほら、焼きそば」

「ありがと……頂きます」

「頂きますっと……熱っ」

「んー。おいしい」

「あふふひふぇ、あひはははははひ(熱すぎて、味がわからない)」

「霊君は猫舌なんだね。あ、焼きそば食べる?」

「(ごくん)ああ。貰おうかな」

「はい、あーん」

「い、いや。自分で食えるし」

「あーん」

「外だし、恥ずかしいだろ」

「あーん」

「……あーん」

「うん、よろしい」

「(もぐもぐ)ん、旨いな」

「でしょ?あ、私もたこ焼き貰っていい?」

「ああ。ほら」

「ん」

「……ほら、あーん」

「あむ……おいしいっ」

「そりゃ良かった」

恥ずかしいな……ん?

「なあ、天音。このあと、あの観覧車……乗るか?」

「観覧車!乗る乗る!」

喜んでんな……。

「んじゃ、さっさと食うか」

「うん!」

俺もあと焼き鳥と肉まんも食っちまわねぇとな。




また次回!
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