吸血鬼に恋愛なんて出来るわけがない!   作:緋月霊斗

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続きです。


ちょっとした思い出2

「ほぇー、久遠と雪ちゃんがねぇ……」

「俺も意外だったな」

「それでそれで?次は?」

「あぁ、次はその翌日だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい久遠、開発って何するんだ?」

「そうだな、基本は魔力をカートリッジに込めるだけだな」

「魔力?」

「吸血鬼化したときに使えるようになるエネルギー源みたいなものだな。普段でも訓練すれば使えるようになる」

「まじか……で、カートリッジとはなんぞ?」

「これだよ」

久遠の手にあるのは……

「マガジン?」

「基本的にはそうだな。それをこいつに装填する」

「銃……か?」

「正式名は"試作型魔弾拳銃"だな。これを使うと殺さずに戦闘不能にできる」

「へー……スタンガンとかで良くね?」

「効かない場合があるからな」

「なるほど、理解した」

「じゃあやってみてくれ」

「はいよ」

エネルギーを込めるように……そいっ!

ボンッ!

「やりすぎだ馬鹿者」

「ご、ごめん」

「私が手本を見せるから」

久遠がカートリッジを握ると、わずかにカートリッジが発光している。

「ファンタジーだな」

「諦めろ、お前ももうこちら側だ」

はぁ……じゃ、もう一回やるか。

そっと……力を……。

「おお、成功だ。だが……」

「何か問題でもあったか?」

「いや、この属性……初めて見る属性……」

「属性?」

「ああ。特に強弱関係とかはないんだが、例えば小雪なら"氷属性"。私や一樹は"木属性"だ。だが……」

「俺の場合、それらに該当しない、と?」

「ああ……まぁ、こちらで調べておこう」

「頼んだ。で、後は?」

「今日は十分だ。助かった」

「いいさ。それより、この後委員長とデートだろ?頑張れよ」

「んなっ!……まぁ、頑張る」

はぁ、リア充め。

「んじゃ」

「また明日」

俺はここで帰路に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久遠って天才なの?」

「ああ、こちらの方面に関してはな」

「で、次はいつ?」

「いや、まだこの日に事件が起きたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、疲れた」

吸血鬼化するの、疲れるんだよな。

に、しても……謎の属性か。

「わっかんねぇなぁ……」

「ならば、教えてやろう、少年」

誰だ!?

「ふむ、良い具合に成長している。この短期間でここまでとはな……やはり君は危険だな」

覆面の男……。

「何者だ?」

「反人外派、と言えば分かるか?」

「っ!」

こいつは危ない。

本能的な部分が危険信号を発している。

逃げよう。

「逃がさぬよ」

「ぐぁっ!?」

速い!

「クソッ!」

「甘い」

「ぐっ!」

駄目だ、このままじゃ勝てない。

「少年、本気でかかってくるがよい。まだ吸血鬼化していないだろう」

「ばれてたのかよ……じゃあ、本気でいくぞ‼」

やりたくはないが……仕方ない。

俺が吸血鬼化したときの変化……それは。

「緋色の瞳に真紅の髪が一房。噂通りの見た目だな」

「そこまで知られてんのか。俺も有名人だな」

「当たり前だ。人間が人外になるなど本来有り得ない」

「だが、そのイレギュラーが発生した。そしてその脅威を取り除きに来た、ってとこか?」

「ふむ、良い勘をしている……」

よし、今だ!

「(ガッ)遅いな。予備動作が見え見えだ」

「チッ、まだ見切られるのか」

「ほう、まだ速くなると?」

「ああ。このくらいなっ!」

「(ピッ)む……。ここまでとなると……勝ち目は薄いか……」

「どうする?」

「今日の所は一端退かせてもらおう」

「ああ、そうしてくれ」

「では、さらば」

暴風とか発生させんじゃねぇよ!

わざとだろ!

「ふぅ、助かった……」

ああ、急にどっと疲れが……。

あ、まずっ……力が入らねぇ……。

(ガッ)

ん、誰……だ?

「全く……無理して。駄目だよ?」

「あ……ま、ね?」

「今はゆっくり眠って。おやすみ」

意識が途切れる瞬間、天音に翼と尻尾がついてるように見えたのは気のせいだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んで、俺は吸血鬼化を解いたところまでは覚えてるんだけどなぁ……」

「へ、へー。大変だったんだね」

「まぁ、その後家に居たってことは、久遠か一樹辺りが助けてくれたんだと思うんだが……」

「う、うん」

「でも、二人共知らないって言うんだよなぁ……」

「へー……で、続きは?」

「ん、あとは……大体今日から三週間前かなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと……完成だ」

「やったね、桜坂君!」

「ああ、小雪のお陰だよ」

「あ、ありがとう……」

チッ

「あのー……お二人さん?」

「ひぁっ!?あ、緋月君?」

「どうした霊斗」

「いや、イチャイチャすんなら外行けよ」

「イチャイチャしてないよ!」

「なんだ?羨ましいのかい?」

「その喋りやめい」

「というか。緋月君だって天音ちゃんと散々イチャイチャしてるでしょ」

「っ!?なに言って!」

「図星か」

「図星ね」

「うわぁぁぁぁぁっ!そんな目で見るなぁぁぁ!」

恥ずかしい!恥ずかしいよぉぉぉ!

「まぁ、霊斗。こいつを持て」

「なんだ?魔弾拳銃じゃん」

「お前専用に調整してある。それと、お前の属性は……"神属性"だ」

「は?神?」

「ああ。他に例を見ない属性だが、過去に一人だけ……"神属性"を持った吸血鬼がいた」

「吸血鬼?」

「エリス・ラ・フレイア・カーミラ。吸血鬼カーミラの末裔で、その時代ではたった一人の純血の吸血鬼だったそうだ」

「たった一人……?」

「つまり、この"神属性"は……イレギュラーな存在にしか発現しない、極めて特殊な属性だ」

なんだそれ。主人公感パネェ。

「あと、これはあくまでも噂だが……彼女はまだ生きている、らしい」

「まぁ、吸血鬼だしな。不老不死でもおかしくないだろ?」

「いや、私でも不死ではないな。そもそも純血の吸血鬼以外に不老不死を持つ人外なんていない」

「なん……だと?」

じゃあ、俺も普通に死ぬんか……。

「まぁ、お前の武器は特殊だから、すぐ死ぬことはない……はず」

「おい、断言しろよ」

「まあ、緋月君。なんか凄いし、良いと思うよ?」

「ああ。まぁ、頑張るよ」

「じゃあ、今日は解散で。小雪、帰ろう」

「うん!あ、緋月君、またねー」

「ああ、お幸せにー」

はぁ、いろいろあって疲れたなぁ。

帰ろう。




じゃ、また次回!
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