戦国†無双   作:ウィングゼロ

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だいたい4000文字か…6000は行きたかったな


第一話

人生……何が起きるかわからない

 

そう黄昏ながら、少年、八神響はふらふらとした足取りで山道を歩いていた。

 

響の服装は至る所が破け、服から晒されている手や足などは汚れが付き、顔などもげっそりとした顔つきで朧気な意識を繋ぎ止めながら体制を崩さないように一歩また一歩と前に進んでいく。

 

どうして……どうしてこうなったかと自問自答な考えを頭に過ぎりながらもそんな答えあるはず無いと直ぐに吐き捨てた。

 

なぜ彼…八神響がこのような状況に立たされているのかそれは今から約三週間ほど前のことである。

 

八神響は現代で暮らしている平凡な高校生であった。

 

運動もそこそこ、勉強もそこそこと特に目立った特技もない、どこにでもいる普通の学生であった。

 

そんな彼……いや彼らがこの現状へと発展とした起因は突然と起きた。

 

八神響が通う高校はまだ入学してからはまだ浅く、クラス別の親交行事で合宿地にやってきていた。

 

何事もなくまだまだ馴れていない親交を深めるという点で間違ってはいないその親交行事は問題なく終わるはずであった。

 

だが異変は突如として八神響達をおそった。

 

突如として八神響達のクラスは真っ白の光に飲まれ気がつけば見知らぬ土地へと飛ばされていた。

 

知らない土地への一瞬の移動、突如として起きたそれは八神響はもちろんのこと八神響のクラス、果てには教師までもパニックを起こすことであった。

 

全員がパニックになったものの、時がたち次第に落ち着いた教師が八神響達生徒達と引率し取りあえず近場にあった誰も住んでいない村へと腰を据わらせて大人達が今後のことで話し合いをしはじめた。

 

その間、八神響達生徒達は一カ所の大きい屋敷に一纏めで固まって未知なる怪異にその身を震わせた。

 

恐怖するもの、泣き出すもの、不安になるもの、まさに負スパイラルが充満する中、ただただと時が過ぎた。

 

大人達の話し合いの結論からこの場を動かずに助けが来るのを待つという方針に決まった

 

だが、それはただ打つ手がないと救援など広大な砂漠からダイヤ1カラット探すほど希望など無いとこの場にいた全員が気づいた。来ない助けを待つ、こんな現状に居てもたっても居られなくなるのは目が見えていた。

 

直ぐに我慢の限界となった生徒が五人いた、その中の一人が八神響だった。

 

その八神響を含めた五人はこんな状況で座して待つことなど受け入れられず自身の荷物を持って教師達の静止を振り切り、広大は未知の大地へとバラバラに散っていった。

 

行く当ても帰るための手掛かりすらない果てしない旅路ただ響は歩くしかなかった。

 

持っていたお菓子をほんの数量食べて腹の空腹を紛らわせひたすらに誰かがいるであろう町か村を目指した

 

響がこの未知の土地に来て三日後漸く人が住んでいそうな村を見つけたが…そこは建物が焼かれ壊滅していた村だった。

 

遠くでもよくわかるのだがそういった判断能力も衰えている響にはそんなことにも気付かずに村に近づき広がる光景に響は顔の色を変えた。

 

 

大勢の死体…

100から200はあるではないかと老若男女の死骸、至る所には血がこべり付き、すさまじい異臭に気分を悪くした響はその場で蹲り嘔吐した。

 

一度吐いた後直ぐに立ち去りたい響だが何かあるかもと嫌気を抑えながらも死体が散乱する村の中に入って捜索を開始する。

 

村を東西南北捜索した結果、生き残りなどは猫一匹もいなかった。生き残りはどこかへ去ったか、本当に全滅したのか、その真意は響にとってはわからないが者はなかったが物はあった。

 

誰の物なのかとわからない畑に踏みつぶされて食い物にならない作物のなか、潰されていない作物が少量、それと村の死角に落ちていた血も付いていない刀剣。

 

恐らくは村の死角に落としたために忘れていた物なのだろうと当時の響はそう思い、こんな治安の酷い場所なら護身用と腰に差して村から離れていった。

 

それからも元の世界に戻るために歩き始めたのだが何も成果など得られるはずもなくただ日付だけがすぎていく。

 

その途上では何度も山賊に襲われ、正当防衛でありながらも山賊を殺したこともあった。

 

元の世界では間違いなく重罪の罪だが生き残るためなら致し方なしと響は少々割り切れない顔をしながらもこんな世界にいたくないとひたすらに歩みを止めなかった。

 

そして今現在なけなしのお菓子という名の食料も底をつき、山賊に目をつけられまいと獣道の山道を選んで進み危険を回避しようとするも既にそのようなことが出来る体力など何処にも存在などしなかった。

 

響は遂に力尽き前のめりでその場に倒れ込んだ。

 

ああ、ここで死ぬのか…と響は心の底からそう思った。

 

こんな未知の世界で1人ぼっちで死ぬ、やはりあの村に残っていれば生きられたのではないかと響は後悔したが最後はもう苦しい思いをしなくてすむかと…もう疲れたと考えるのを投げ捨てて体を自然のまま委ねた。

 

……

 

「………じょ……か…」

 

ふと、誰かの声が聞こえてくる。

 

沈んでいた意識が徐々に覚醒していき響は瞼を少しずつ開けて真っ暗な視界に光が差し込み、前のめりで倒れている、体を起こして、響に声を掛けられた、誰かの姿を捕らえる。

 

可憐な少女…

第一の先入観から響はそう思えた。

 

少しウェーブした薄紫色の髪や赤紫色の瞳、顔からは幼さを見せる少女、響はつい、少女を見ほれていると少女から少し困った顔をして口を開けた。

 

「へぅ…そんなに顔を見られると恥ずかしいです」

 

と少女は小恥ずかしそうに頬を赤らめ、言葉を理解した響も漸く見惚れているのを止めて言葉を返そうと口を開ける。

 

「え、あ、ごめんなさい、つい、見惚れてしまって」

 

咄嗟に返した響の返答慌てていたとはいえ素直に少女の第一印象言葉をにしたことで少女は更に赤らめる要因となる。

 

「へぅぅ~」

 

見惚れた話で一向に話が進まない状況、何とか話を戻さないとと響は話を変える。

 

「その、声を掛けていただいてありがとうございます。もし、掛けてもらえなければどうなっていたか」

 

響は畏まった言葉づかいで少女にお礼を述べ、少女も赤らめ小恥ずかしそうな表情であったがお礼を述べられてはっとした表情を見せた後笑みを浮かべた。

 

「どういたしまして、それでどうしてこんな山中にお一人で?」

 

少女は響のお礼を受けてから響がこんな山の中に生き倒れていたのか、それが気になり優しい声で響に語りかけてくる。

 

響は知ってはいないが、実は響が倒れていた場所は村がある近くであったために人はそれほどではあるが行き来することもある場所であった。

 

そして響と出会った、その少女もたまたまこの村に来ていて偶然が重なり合って二人は出会うことになった。

 

「…どうしてでしょうかね」

 

少女の質問を有耶無耶な解答で答える響に少女は首をかしげる。

 

そんな中、響はもう帰れないのではないかと諦めている表情で胸の内を打ち明けた。

 

「俺は…ここから遠い遠い…場所から来たんです…ここまで来たのはいいけど帰り方がわからなくなりましてね必死に探し歩いていたんです。でも見つからなかった…こんな知らない場所で野垂れ死ぬんだと思った矢先です…」

 

「私に出会ったんですね」

 

響の胸の内を聞き、だいたいの事情を理解した少女は先程の笑みとは打って変わった表情をみせる。

 

遠いところから来て、右も左もわからずこの大陸を彷徨っていたのだろう、そして力尽きそうになっていた。

 

そんな彼を私はどうすればいいのかと、悲しみの表情を浮かべる中、響の心中を少しでも晴らせればと優しい少女は考えていた。

 

「その、言葉だけなのですが、生きることを諦めないでください」

 

「え?」

 

少し考えが纏まり少女は響に生きていくことを諦めるなと強い真っ直ぐな眼差しで響に見つめ、あっけとられた、響は思わず言葉をこぼす。

 

「生きていればきっといいこともあると思うんです。死んじゃったら楽しいことも嬉しいことも何も出来なくなっちゃいますよ?」

 

そう、生きていれば楽しいことや嬉しいことがきっとあって報われると少女は響にそう答え、響は少女の言葉を受けて少し気が晴れた表情で少女に顔を向ける。

 

「本当にありがとうございます…全く、見ず知らずの女の子に励まされるなんて男としてどうなんだろうな」

 

響は自分の思っていたことに気を晴らしてくれた少女に誠心誠意のお礼をし苦笑いをした表情で自分のかっこ悪さに少し嘆き、脚に力を入れて座らせていた体を立たせる。

 

「あれ?それは?」

 

響が立ち上がると学生のシャツとブレザーの隙間から長方形の物体が落下して地面に落ちそれに気付いた少女が声を出す。

 

その声に釣られて響も自身の足元に視線を向けると落ちていたのは日に当たりきらきらときれいなワインレッド色の響のスマフォ。

 

この世界に来てからは懐にスマフォを持っていたことも忘れ、今に落としたことで漸く自分はスマフォを懐に入れていたことを思い出した。

 

「そういえば懐に入れてて忘れてたな」

 

響はそう言いながら落ちたスマフォを広い、付いた土を手で払い、傷が付いてないかを隈無くスマフォを見渡して傷が付いてないのを確認する。

 

「きれい…」

 

響がスマフォを懐にまたしまおうとしたときぼそりと少女が光に反射して輝くワインレッド色のスマフォを見て率直な一言を呟く。

 

その一言は響の耳にしっかりと聞こえており懐にしまうのを止め少女に一度向くとまた自身のスマフォに顔を向けた。

 

俺はこの女の子に助けられた、なのにお礼もなしには流石に罪悪感がある。

 

いま彼女は自身のスマフォを見て綺麗だと口をこぼしていた。今となっては充電も切れ、ただの箱と化したスマフォ、そう思った響はスマフォのバッテリーを取り除いてから少女に向きスマフォを差し出すように手を伸ばす。

 

「あげますよ」

 

「え?そんな、それってあなたの大切な物なんじゃ…」

 

少女にお礼としてスマフォを上げようと短く伝えると少女も少し遠慮してよそよそしい顔をする。

 

「別に構いませんよ、野垂れ死にそうな自分を助けてくれたあなたへのせめてへのお礼ですから」

 

「…それじゃあ…お言葉に甘えまして、お受け取りいただきます。そろそろ村に行きましょう案内しますね」

 

少女は響のスマフォを受け取り、その後、少女の案内で村人がいる村の入り口前へと辿り着いた。

 

「それでは私はこれで」

 

「あ、待って!」

 

そういって少女は何処かへと立ち去ろうとしたとき響は少女を呼び止める。

 

「本当にありがとうございます、お礼もちゃんとして無かったですけど、もしまたあったときその時ちゃんとしたお礼をさせてください」

 

そう響は一期一会かもしれない状況の中再会した場合、その時は自分にも余力があるときだと考えてもっとちゃんとしたお礼をしたいと少女に伝えると少女は始めは響に顔を向けてきょとんとした顔をみせるが直ぐに微笑みをみせて響に返答した。

 

「はい、その時が来たら楽しみにしてますね」

 

そう言葉を残して少女は何処かへと立ち去っていき、それを見送った響は少女に言われたとおり生き残ろうと心に決めて村のほうへと足を運んでいくのであった。

 

 




オリキャラ紹介

八神響
姓 八神
名 響
字 なし
真名 なし
性別男
年齢 15(1話)

どこにでもいる平凡な高校生
クラス事業により響のクラス全員が外史世界に飛ばされ、元の世界に戻るために彷徨っているととある少女に救われて、この世界で生き残る覚悟を決める。
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