今回も間に合いましたが……うん近頃ひそかにISの二次小説かいているんですよ……
だから今回結構短いです
「っ!!」
「きゃっ!?」
唇と唇があと少しで合わさる寸前、響は左手を真矢の背中を通して真矢の左腕を掴み、引っぱると小さい悲鳴をあげる真矢、そんな彼女を気にすることなく、響は真矢の背後を取って動きを封じ込める。
「い、痛いよ…離して」
少しきつく絞めているからか痛々しい顔をしながら響の手を離して欲しいと懇願する真矢、しかし響は手を緩めることはなく、先程とは違って真剣な口調で語り出した。
「気付かなかったと思ったか?…津島さん、ブレザーの袖に仕込んである…暗器用の短剣に」
と真矢を睨み付けながら響は指摘すると、目を大きくして動揺する。
その動揺した真矢の表情はまさに図星だと言わんばかりの物で響は持っている真矢の左腕のブレザーの袖の中に入れて隠されていた短剣を取り出す。
「……いつから……気付いていたの?」
と先程とは声を低くして響にいつ頃真矢が響を殺そうと気付いたのか訪ねた。
「……合って間もないときだ。津島さんから殺気を感じてな……だからもしかしたらと思ったら案の定だ」
と真矢は言葉にしていなかったが、響が感じ取った真矢の殺意に疑問を持ち気付かれずに真矢の真意を探っていたのだ。
「なるほどね……初めっから疑ってたんだ」
乾いた笑い声を上げながら響と話す真矢
「でもね、八神さん…あなた気付かない?」
「なにがだ?」
何故か笑みを浮かべた真矢は響に問いかけ、響は質問に返事を返す。
「連れの女の子、別の家にしたのは…獲物は一人でいいからなんだよ」
「っ!!お前まさか!?」
真矢は司馬懿のことについて指摘して、指摘された響はまさかと嫌な予感が頭を過ぎった。
「ここに来る前にあの家の扉を外側から抑えて枯れ木で火をつけたの!今頃あの子は燃えている家の中にいるだよ」
「津島さん!あんたはぁ!!」
真矢は響が泊まっていたこの家に来る前に司馬懿を始末するため司馬懿が寝ているはずの家に火を放ち焼死させようとしていることを述べると響も司馬懿に手をかけたことに激怒して真矢の腕をもつ手に力が入る。
「あははは、八神さんが悪いんだよ、八神さんが一人じゃなかったから関係ない人まで巻きこんじゃったんだよ」
と笑みを浮かべて笑いだす真矢に…
「響さんもう演技はいいですよ?」
「え?なに!?」
家の外から第三者の声が響いて、いきなりの声に困惑する真矢、響は誰なのかわかっているのか少し溜め息を吐き捨てた。
「全く…津島さんに火を放たれたって聞いたときは本当に冷やっとしたぞ…仲達様」
「ごめんなさい、でも焼き討ちは想定内だったから安心して」
そういって家に入ってきたのは先程真矢が笑いながら話していた司馬懿本人であり、本人が現れたことにより真矢は大きく取り乱した。
「あ、あなた!?どうして!?どうやってあの家の中から!?」
「私、響さんの主君だったのよ?強引にでられるように家の中に木を割るための斧を隠しておいて、それを使って外に出て来たのよ」
激しく動揺する真矢に司馬懿は冷静に自分が脱出した方法を説明しその中で司馬懿は響の主君であると述べたことに真矢は疑問に思った。
「あなたが八神さんの主君?」
真矢は一度も司馬懿の名前を聞いておらず何者なのかも知らなかったために当然の問いかけをして、それに応じて司馬懿も自身の名前を名乗ろうと口を開けた。
「名乗っていなかったわね、私の名前は司馬懿、字は仲達、此処から西の長安で軍師をしていたものよ」
「司馬懿!?まさか曹魏の丞相の司馬仲達!?」
司馬懿が名乗ったことにより響より三国について知っていた真矢は顔を青くする。
「曹魏の…丞相?」
しかし司馬懿にとってはその話は未来のこと知らなくて当然の情報のために首を傾げた。
それを隙と見たのか真矢は咄嗟にしばられていない右腕の袖に隠していたもう1本の短剣を取り出して響目がけて短剣を振るう。
振るったことにより響は咄嗟に真矢の縛り付けていた腕を放し体を後ろに後退させて短剣を紙一重で避けるがこれによって解放された真矢は暗殺は失敗と踏み切って家の出口に走り、出口傍に居た司馬懿を思いっきり押して体を突き飛ばすと外へと逃げていった。
「なっ!?待て!」
逃げたのを見て響も真矢を追いかけそれに遅れて司馬懿も響の後を追いかける。
真矢は夜中の山道を必死になって走りだして追跡を逃れようとするが、響の方が運動能力があるために徐々に距離が詰まっていく。
そして真矢は何かに気付いて足を止め、その後を追っていた響がようやく真矢に追いついた。
真矢が足を止めた理由それは目の前に道がなく崖になっていたから、気付かずに走っていれば崖から転落し命はなかっただろう。
「はぁ…はぁ…追いついたぞ津島さん……あんたがなぜこんな暗殺をしているのかなんとなく分かるが……今でも遅くない汚れごとから足を引くんだ」
走ったことにより息が乱れ、乱れた息を整えながら、真矢が行ったことについて察しがつきながら悪行から手を引くように進める。
「津島さんは生きたいからこんなことしてるんだろ?……みんな死にたくないから……たとえ悪いことでも生きるために仕方なかった……そうだろ?」
「……………」
「やってしまった過去は変えられないけど明日は帰られるだからクラスの人達が住んでいる村にいる妹さんのためにも……」
「何言ってるの?」
必死に説得をする響にしばらく黙って聞いていた真矢は意味の分からない言葉をいって響の言葉を遮った。
「妹のため?ははは、馬鹿じゃないの?」
「津島……さん?」
「一つだけ訂正しておいてあげる…妹は村には居ないわ」
真矢から言い放たれた真実に目を大きくして驚く響
では真矢の妹は何処にと言おうもしたとき真矢は話を続けた。
「本当は逃げ出したんだよ妹の詩穂と一緒に……けど、すぐに食糧が尽きて、食べ物を買うお金ない……飢え死ぬかもしれない状況に陥ったわ」
「だからね、私は……売ったのよ」
「……なにをだ?」
本当のことを話し出す真矢に、恐る恐る何をしたのか聞く響
そして訪ねてすぐにニヤリと笑みを浮かべながら真矢は話し出した。
「なにってわからない?妹をよ」
「っ!!」
妹を売ったという衝撃的な事実に体に寒気がほとばしる。
「運良く近くの街で闇市場があってね、上手く話をして詩穂を売ったのよ……」
「あ、あんた……自分が何したか分かってるのか!?この世界に居る……唯一の肉親を……妹を金にしたんだぞ!」
至って平然な表情で淡々と話す真矢を見て響は大激怒し真矢に言い放つ。
「あんたもそうじゃない……偽善ぶってるくせに」
「偽善……だと!?」
「あんただってあの司馬仲達に上手く媚びて生きながえてるじゃない。どうやって司馬仲達を手篭めにしたか知らないけど…あ、もしかしてなに?男女の仲だったりするの?やりまくって落としたってところ?」
「おまえぇぇぇぇぇぇっ!!!」
流石の響も堪忍袋の緒が切れて持っていた剣を抜き放ち構えた。
「響さん!」
そこに追ってきていた司馬懿も到着する。
「あなたも馬鹿だね、こんな男に媚びでも売られてころっと落ちちゃったみたいだけど、この男は生きるために司馬仲達という存在であるあなたを利用しているにすぎないだよ」
「そんなことないわ!響さんがそんなことする人じゃないわ!」
ここに来た司馬懿に突然真矢が響が司馬懿を利用していると言い放つとすぐに司馬懿はその事を否定する。
「なら、本人に聞いてみれば?そうすれば早い話なんだしね」
と否定されたことを本人が居合わしているために此処ではっきりとさせておこうと考えて真矢は司馬懿に言い放つ。
「響さん、そうですよね?」
「…………」
聞くとなると怖くはなったものの響にそのことを聞いてみる司馬懿。
しかし、その響はなにやら思い当たるのか司馬懿から目をそらし黙り込む。
「響さん……そんな……!」
黙っているということは肯定であると理解した。
「あははっ!やっぱりそうなんだね!」
響も生き残るために司馬懿を利用していると肯定していることに真矢は笑いだす中、響もそんな真矢に怒りが抑えられたのか平常心で語りだす。
「……あんたよりかは…幾分もマシだ」
「な、なんだって……」
怒りで我を忘れるわけでもなく、図星で落ち込むこともなく……いって平然、その態度に真矢は動揺して数歩『後退った』。
「っ!!!」
真矢は動揺したことで自分が置かれていた状況を忘れていた。彼女の背後にあるもの…それは…崖であることを
数歩後退ったことで真矢は完全に足を踏み外し体が真っ黒で何も見えない奈落へと落ち始めた。
響と司馬懿もそれに気付いて駆け寄ってきたがもう遅かった。
すでに真矢の体は地面から離れて崖の下へと落下していった。
そして響が見たのは誤って落ちた真矢の絶望した顔と悲鳴という断末魔であった。