戦国†無双   作:ウィングゼロ

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どうも!

今回で話がかなり一区切りになると思います。

これからもこの小説をよろしくお願いしますね

それでは本編をどうぞ!


第十六話

「…くそ!」

 

真矢が誤って落ちて死んだことに響は悔しさを滲ませて地面を叩いた。

 

例え響達を騙し自らの妹を生け贄にしていたとしても殺す気はなかった。

 

しかし現実は彼女は転落死してしまい、元凶もここまで追い詰めた響達にあると実感があることから重々しく感じていた。

 

「響さん……一度あの場所へ戻りましょう」

 

悔しがる響を見て心中を案じる司馬懿は此処にいても何も出来ないとふんで真矢の居た集落へと戻ることを推奨する。

 

それを響は無言ではあるが首を縦に振って肯定して集落へと戻った。

 

 

集落に戻った響達であったが、響は割り振られていた寝室のベッドに座り酷く落ち込んでいた。

 

「…………俺は……」

 

(「あんたもそうじゃない……偽善ぶってるくせに」)

 

(「あんただってあの司馬仲達に上手く媚びて生きながえてるじゃない。どうやって司馬仲達を手篭めにしたか知らないけど…あ、もしかしてなに?男女の仲だったりするの?やりまくって落としたってところ?」)

 

「くっ!」

 

響の頭に彼女が残した話しかけられた声が鮮明に思い浮かぶ。

 

(確かに俺は……)

 

偽善なのかも知れないとそう響が思っていると外から司馬懿が心配しているか顔でやってきた。

 

「響さん、少しいいですか?」

 

「仲達様…別にいいよ」

 

と響は了承するとそれじゃあと司馬懿は響の横に座った。

 

「…………」

 

「……………」

 

座ったものの何を言って良いのかわからず無言の間が続き、その無言の中口を開けたのは響だった。

 

「気にならないのか?」

 

「え?」

 

「……津島さんがいっていたあのこと……」

 

と響は司馬懿に死ぬ最後に言い放った言葉が気にならないのかと指摘される。

 

「それは気になるけど……」

 

司馬懿も真矢が言い放った言葉のことを気にしていて、それを確認した響は少しの間を開けてから決心したのか口を開けて語り出した。

 

「…大凡…1年前ぐらいになるかな……とある行事の途中でこの世界にやってきた一つの集団がいました。右も左もわからない彼らは一つの打ち捨てられた村を使い一夜を過ごすことになりましたが、その日の夜とある少年を含めた数名が散り散りにどこかへと去って行ったのです。去って行った少年は元の故郷へと帰るために西へ西へと直向きに歩き続けますが食料もつき、体力も限界を迎えたとき、とあるひとりの少女に出会いました。そんな少女に生きて欲しいと願いられ、少年はこの時代に生き残ることを選びまた歩き始めたのです…その後とある都市から太守からの求人のことを耳した少年は都市へとむかい…そして」

 

「……私にあったのね」

 

誰かの冒険譚を語る響に司馬懿はその冒険の主こそが響であることを悟った。

 

「……まあ…こんな感じだよ…」   

 

何処かすっきりとした顔つきで俯く響に司馬懿はそっと響を抱きしめる。

 

「仲達様?」

 

「嫌だから…」

 

「え?」

 

「響さんは私にとって必要な人だから…何処かへ行ってしまうなんて嫌だからね」

 

抱きしめられたことに戸惑う響に追撃を仕掛けるように司馬懿は寂しそうな声で響を引き留めようとする。

 

「仲達様…どうしてそこまで…っ!?」

 

引き止める司馬懿に響は理由を聞こうとしたところを口を何かに塞がれた。

 

そのなにかとは…

 

「…ん…ちゅっ…」

 

司馬懿の唇である。

 

「ん、んん…ぴちゃっ…んちゃ…」

 

唇と唇が合わさっているためキスをした司馬懿はそのまま強引にも舌を出して響の舌に絡めてくる。

 

そして1分ほど舌を絡めていると司馬懿は響から顔を離して、うっとりとした顔向きで響を見る。

 

「響さん…大好き…」

 

離れたすぐ後に司馬懿は響に告白をして、次々と起きることに響は戸惑いを隠せない。

 

「仲達様…どうして」

 

「……如月……」

 

「え?」

 

「私のことは真名で……如月って呼んで?主君じゃないから呼び捨てで」

 

戸惑う響に次は司馬懿…如月は自身の真名で呼ぶのと呼び捨てでいいと告げる。

 

「……きさ…らぎ」

 

「うん、響さん…ううん、響…私は響がどんな存在でも……響のことが大好き…響以外に好きな人なんて出来ない」

 

戸惑いながら如月のことを呼び捨てで呼ぶ響に如月は響のことを呼び捨てにして愛の告白を次々と述べる。

 

「だからね」

 

とそう言うと立ち上がって自身の服に手をかけて脱いでいき下着だけの姿になる。

 

「き、如月!?」

 

服を脱ぐとは思っていなかったために驚く響に司馬懿は後一押しと響に語りかけた。

 

「あの人が死んだ悲しみを全部ぶつけて……私全部受け止めるから……私を抱いて」

 

その時響の支えていた理性が崩壊した。

 

「っ!」

 

「あっ…!うちゅっ!ちゅぱっ…響ぃ…」

 

自分から司馬懿を求めてベッドに押し倒すと司馬懿の唇を強引にも奪い舌を絡め始める。

 

「…ごめん…如月…俺は…」

 

「ううん、うれしい…来て…響…私を…愛して」

 

その言葉と共に響は司馬懿と……

 

 

 

 

 

 

……

「ん…ん~」

 

ふと眠りから覚める響…

 

昨日何があったか思い出そうと考えると自分の体について気がつく。

 

いま、響は生まれた時と同じく全裸であり、ふと昨日の夜のことを全部思い出し、ベッドの横に顔を向ける。

 

向けるとそこには響と同じで全裸になっている如月がすやすやと幸せそうに眠っている。

 

「そうだ…俺…如月と…」

 

と少し顔を赤くしながらも…ベッドから起き上がるとまずは脱ぎ捨てていた服を着て、ズボンとTシャツにYシャツ来た後ブレザーに手をかけようとしたときふと、如月の寝る姿を見て…考えるとブレザーを全裸の如月に被せる。

 

「……さてと……」

 

 

響は何かを決して家を飛び出し少し荷物を持って行く先は昨日真矢が転落していった崖である。

 

「………」

 

崖の前で昨日のことを思い浮かべた後すぐに頭の思考を切り換えて作業に取りかかる。

 

太い棒を二つを、十時にして交差しているところを縄で縛りそれを地面に突き刺すというかなり斬新な物であった。

 

「やっぱり此処にいた」

 

作業終えた直後響の後ろから声が聞こえてくる。もちろんその声の主は服をしっかりと着てその上に響のブレザーを羽織っている如月であった。

 

「これは?」

 

と響が作っていた物に興味を示し如月はこれが何かと聞くと響はすぐに答えた。

 

「お墓だよ…津島さんの…この国の墓じゃなくて俺の時代の…異国の墓…」

 

響の朧気な記憶から確かキリストがこういう十字架の墓であったかなと掘り起こして簡易で作っていた。

 

「そうなんだ……響…響はこれからどうしたい?」

 

真矢の墓だと納得した如月は次に響にこれからのことを確認してくる。

 

「…………だいぶ大雑把だけど……如月と一緒に過ごしていたい……男として責任は取らないとな」

 

と小恥ずかしく言うと如月も顔を赤くして微笑んだ。

 

「もう……ちゃんと責任取ってくださいね」

 

「…………さてと…そろそろ行こうか…といいたいけど…」

 

此処に長居する用もないと一度集落に戻り荷物を持ってから旅を再開しようと思った響であったが一つあることに気付いて如月のある部分をみる。

 

「歩きずらそうだし…移動するのは明日かな」

 

「う、ううぅ…」

 

歩き方がぎこちないのを見て今日に集落を経つことを取りやめてゆっくりすることを決めた響、そしてそのことを指摘された如月は恥ずかしさから顔を赤らめた。

 

(津島さん……あなたが言うとおり俺は他人を利用しているのかも知れません……けれどこれからは……如月と一緒に生きていこうと思います……利用して生きるのではなく、支え合って生きていくために)

 

そう響は墓を背に真矢に言われたことへの導きだした答えを心の中で述べる。

 

「さて、いこうか」

 

「うん!」

 

決意を新たに響は歩きづらそうにする司馬懿を支えながら集落へと戻っていくのであった。

 

 




オリキャラ紹介

津島真矢
年齢16歳(登場回)
性別女

響と同じく学校行事中に転移してきたクラスの一人
明るく優しそうな性格であり双子の姉妹ということで余り覚えていなかった響でさえ再会しても覚えていた。

響とは違い村に残留していたがある日、妹の詩穂と共に村から出てしまい、食料などが付きようとしたとき妹の詩穂を闇市場で奴隷として売りさばいた。
その後性格は歪んでしまい、ハニートラップで男を誘惑し油断した所を殺害するという所為の暗殺者になっていた。

そして偶然にも響と再会して、響を暗殺しようとするも響と如月に看破され失敗、逃走するも追い詰められて、誤って崖から転落し死亡した。

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