魔道学園   作:ともゆっきー

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3話

んじゃあ、今日測るのはパワー、スピード、対応力、体力、魔法の使用力だ。」

 

体育担当の五十嵐颯(いがらしはやと)は筋肉質の身体からだに長身で、目つきが鋭い……というより目つきが悪いと言ったほうがいいかもしれない。

なにより目に付くのは、その手に持った竹刀だ。見た限り、だいぶ年季が入っている。赤黒く変色したその染みがなんなのか、とても気になる反面できれば知りたくないような複雑な気分にさせる1品だった。

 

「じゃあまずはパワーからだ。そこにある魔石に攻撃を打ち込めばその威力を数値化してくれる。方法はなんでもいい1番から始めてくれ」

 

と、五十嵐先生は投げやりに言った。

 

「最初は俺か」

 

最初にでてきたのは皇樹翔斗(すめらぎはやと)だ。涼やかに整った顔立ち。柔らかい金髪、ダークブルーの深い瞳をもつ美青年である。彼が前にでた途端女子達からは黄色い歓声が上がった。

 

「穿うがて、光ひかりの聖槍せいそう、シャイニングスピア!」

 

翔斗の魔法が放たれる。光の槍が魔石に突き刺さった。そして、結果は218となった。

 

「単発だったから威力が低くてだめか」

 

っと、呟いてあまり悔しそうにせずに戻った。

 

「では次」

「今度は俺の番だぜ!」

 

次にでてきたのはライネル・マックフェイルだ。

 

「行くぜ!」

 

ライネルは獣人形態(ビーストモード)で白狼のと化したライネルが轟っ!と間合いを詰め、強烈な獣爪による一撃を魔石に叩き込んだ。

結果は738となった。

 

「次!」

「私の番か」

 

ライネルの次にでてきたのは姫路花梨(ひめじかりん)だ。

 

「行く」

 

花梨は身体中を剛鉄にかえ、強烈な拳による一撃を魔石に叩き込んだ。

結果は727となった。

 

「次!」

「今度は俺か」

 

次にでてきたのは吹雪士鋃(ふぶきしろう)だ。

 

氷柱(アイシクル)!」

 

士鋃は魔石の頭上にを生み出すと、魔石に向かって氷柱を落とした。

結果は436となった。。

 

「次!」

「私の番ですか」

 

次にでてきたのは古岡八重(ふるおかやえ)だ。

十重壊(ディエス・フィンガー)!」

 

八重の回りに複数の重力球が出現し、魔石とぶつかり合った。

結果は488となった。

 

「次!」

「は、はい、次はぼ、僕です。」

 

おどおどでてきたのは茂木綾乃(もてぎあやの)だ。綾乃は他の男子より背が低く、可愛い顔立ちをしている。そのためよく女の子と間違えられることが多い。

 

「頑張って! 綾乃君!」

 

と、女子達が綾乃を応援している。

 

「い、行きます! エナジーボム!」

 

綾乃は無属性魔法を魔石に放った。

結果は150なった。

 

「次!」

「私の番がきた!」

 

嬉しそうにでてきたのはクラスで1番元気が良く、男女共に人気がある神崎真琴(かんざきまこと)だった。

そして真琴はスケッチブックとペンをとりだし、絵を描き始めた。

 

「よしできた!」

 

そういって、スケッチブックからでてきたのはゴーレムだ。

まるで石を積み上げて作られた人形の巨人のような姿のゴーレムだった。

 

「あの魔石に攻撃をして」

 

真琴はゴーレムに命令をだした。命令をだされたゴーレムは拳を振り上げ――魔石へと振り下ろした。

ズドンっ、と魔石を叩く音が敷地内に木霊した。その結果は892となった。

 

「次!」

「あっ、はい次は私です」

 

次にでてきたのは詩穂だ。

 

「光の精霊よ、我に集いし力を貸与え、我が身に宿れ!」

 

精霊語の詠唱(スペル)を唱えた途端―――光が増し、手にはガントレット、足にはライトブーツが出現した。

 

「我が身に光の神速を得ん、輝く獅子となれ! 光神瞬身光神瞬身(ライトニングアクセル)笹木流体術(ささきりゅうたいじゅつ)―瞬月拳|瞬月拳《しゅんげつけん!」

 

詩穂は全身に加速の光を駆け巡らせた。そして加速した動きでさらに身体を捻りながらジャンプし、魔石に拳を叩き込んだ。

どがんっ、と音をたてて、破壊音が敷地内木霊する。そして結果は1526となった。

 

「ええええ!?」

「すごいです!」

「1000を超えた!?」

 

1000以上だした詩穂に真琴、八重、花梨は驚きを隠せなかった。

 

「次!」

「おっ、やっと私の出番が来たみたいっすね、じゃあ私も頑張ってみますか」

 

次にでてきたのは忍だ。

忍は腰から短刀を抜き出し構える。

 

「そいじゃあ、行くっすよ! 忍法(にんぽう)―――真月斬(しんげつざん)!」

 

一足跳びで間合いを詰めると、閃光のような速度で袈裟懸けに斬り下ろす。

そして結果は999となった。

 

「あらら、これは惜しいっすねあと一歩のところで1000まで届かなかったか」

 

そう呟いて忍は戻っていった。

 

「次!」

「おっ、俺の番がきたか」

 

次にでてきたのは悠輝だ。

「んじゃやるか、矢阪流弓術(やさかりゅうきゅうじゅつ)―――流星弾(メテオショット)!」

 

悠輝の左手に光が集まり、彼の背丈と同じほど長い弓となった。

右手には一本の矢が現れた。

長弓から、一本の矢が上方へ向けて放たれた。

上方へと向けて放たれた一本の矢は一本から二本から三本、四本、五本と数を増やし、百本以上の数の矢となり魔石めがけて突き刺さった。

結果は956となった。

 

「俺も1000まで届かなかったか」

 

悠輝は忍の結果より下回ったため少し落胆した。

 

「次!」

「次は僕の番か」

 

次にでてきたのは悠輝の弟優太だ。

 

「よし! 準備OK、矢阪流弓術―――爆発弾(ボンバーショット)!」

 

優太の左手に光が集まり、彼の背丈と同じほど長い弓となった。

右手にはいつもの矢が現れた。

長弓から一本のが一直線上に放たれた。

一直線上に向けて放たれた矢は魔石に突き刺さると爆発をした。

結果は969となった。

 

「こんなもんかな」

 

優太は結果をみるとまぁまぁ満足だったようだ。

 

「次!」

「おっ、やっと僕の出番がきたか」

 

次にでてきたのは真白だ。

 

「よーし頑張るぞい! 神原神明流剣術初伝(かんばらしんめいりゅうけんじゅつしょでん)―――僉蛟龍(みなみずち)みなみずち!」

 

一足跳びで間合いを詰め、剣閃らしきものが煌めいたかと思うと、魔石が十文字に切り刻まれる。

結果は876となった。

 

「次!」

「…僕の番か」

 

次にでてきたのは真白の弟黒那だ。

 

「…行く、神原神明流剣術初伝―――鵜駕龍覩(うがたつみ)うがたつみ!」

 

一瞬で間合いを詰め、剣閃らしきものが煌めいたかと思うと魔石がV字型に切り刻まれる。

結果は855となった。

 

「次!」

「私の番か」

 

次にでてきたのは今日転校してきたお姫様のエリスだ。

 

「紅き焔の精霊よ、いまこそ我の契約に従い、我が下に馳せ参じ給え!」

 

エリスが精霊語の詠唱(スペル)を唱えた途端―――光が増し、手には細剣レイピアが出現した。

 

「炎の破壊者の叫び声よ、燃え盛る憤怒を解き放て! クリムゾンスラッシュ!」

 

エリスは足と腰に重心をかけ溜めの構えをした。そして一気に距離を詰め寄り必殺の突きを放った。

結果は1518となった。

 

「ええええ!?」

「エリスさんも!?」

「詩穂とほぼ同じ結果だ」

 

1000をだしたエリスに真琴、八重、花梨がまたしても驚いていた。

 

「次!」

「私の番がきましたか」

 

次にでてきたのはセリカだ。

 

「行きます!」

 

セリカはルーン刻印が施された指輪―――魔道士の宝石箱へと魔力を注ぐ。固有魔力波に反応して、突如として何もない空間から槍が出現した。

 

「アルディギア流魔槍術―――緋蜂(ひばち)!」

 

セリカは魔槍に風属性の付与をした。そして鋭い突きをほぼ同時に三発、魔石に三段突きを放った。

結果は798となった。

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