インフィニット・ストラトス 死神のEndles Walts 作:とろとR
気づけば朝だった。
眩しい太陽が顔を直撃していた。
何かの焦げる香ばしい匂いが充満していた。
これ、褒めていないぜ。
ボケた視界でキッチンの方をみると、千冬が当番でも無いのに朝食を作っていた。
「おい、千冬。何作ってんだ?」
「何って朝御飯だが?」
フライ返しを片手に彼女は少し笑いながら答えた。
「今日のは上手く出来た!はずだ……。」
正直な所、千冬は料理は上手い方では無かった。
いや、これまで食べてきたのがたまたまそうだったのだろう。
失敗の原因はいつも単純で塩や砂糖の見間違い、それとも調味料の分量のミス。
こんなミスが千冬の時にはいつも起こっていた。
「今日は千冬の当番じゃないぜ、どういう風の吹きまわしだ?」
千冬は皿にサラダを盛り付けていた。
トングを置いて、一言。
「現状、このIS学園の生徒で最強と判断したからだ。だから、これはお祝いだ。」
朝食が千冬の手によってテーブルに置かれて行く。
今日は無難にトースト、スクランブルエッグ、ソーセージ、サラダ。
そして、デザートにヨーグルトといった品だった。
俺は席についた。
「何ともまぁ、お粗末なことで。」
「文句があるなら食わなくても良いぞ?」
千冬の目は冷ややかだった。
いや、寧ろ死んだ魚の目をして、こちらを向いてきた。
「食います、食います!!。食いますとも!」
俺は目の前に置かれた朝食を掻き込んだ。
そして、本音がポロリこぼれた。
「美味い……。」
千冬は満足そうな顔をして、自室に戻った。
着替えに向かったのだ。
時計は既に7:30を回っており、寮長としての時間が始まる頃だった。
俺は今日は昨日のような失態は起こさないように部屋でゴロゴロするつもりだったが、今日から学校に行くという義務を昨日の夜、貰っていたのだった。
ソファーの上に無造作に置かれた白い制服に俺は着替えた。
俺は違和感が無いか確かめるため、鏡の前に立った。。
どうも、俺は白っていうのが嫌いだぜ。
だからこの制服は気に入らない。
だが、これを着ろっていうのだから仕方がない。
鞄は俺たちの世界でも使われていた鞄だった、尤もこの世界じゃこれは流行遅れの旧式らしいが。
部屋を出て、真っ直ぐ向かった先は目の前にある校舎だ。
昨日と同じ通路で通って来たが今回は、校門を堂々と潜ろうとすると。
「ちょいちょい君。君は一体ドウイウヨダイ?」
昨日と同じ婆さんがいた。
俺のことはまだ知らされて居ないのだろうか?
「俺は、ISに乗れる男だぜぇ。詳しいことは千冬か真耶に聞きなっ!」
そう言い残し俺は半ば強引に校門を潜った。。
後ろで婆さんが電話をして確認をしっかりとったのを見てから、姿を消した。
この時俺は、あの婆さんが偉い人だったなんてこれぽっちも思っていなかった。
前篇は学校にいくまでの、朝の話です。
中編はバトルへの布石と、自己紹介。
細かく区切ってすいません~。