落第騎士の英雄譚〜最強の剣舞姫〜   作:やっぱりマグロ食ってる奴は駄目だな。

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これは、何となくアニメと小説見てて作りなさたくなった作品です。自分のメイン作品である『ハイスクールD×D〜災厄のシスター〜』と同時に作ろうと思っております。ちょっとメインのほうが先の物語は出来ているが、それに行くまでどう作ろうかと悩んでなかなか完成しないので、その休憩として別作品を作ろうと思ってこの作品にしました。

駄作でしょうけれど、頑張って作っていきます!


1話

時は戦時、第二次世界大戦。日本は3人の英雄のおかげで戦に勝利し平和を勝ち取った。その戦場を生き抜いた3人の騎士……否、侍であり、『黒鉄』『南郷』の好敵手とされた歴戦の猛者である『姫柊』。この3名の活躍によって歴史が進んだのだった。

 

戦時から時は過ぎ、いまは平成。いま世界では己の魂を武器に変えて戦う現代の魔法使い伐刀者(ブレイザー)という者が存在していた。

 

己の魂を武装―――《固有武装デバイス》として顕現させ、魔力を用いて異能の力を操る千人に一人の特異存在。それが伐刀者(ブレイザー)。

 

古い時代には『魔法使い』や『魔女』とも呼ばれてきた彼らは、科学では測れない力を持っており、最高クラスならば、時間の流れを意のままに操り、最低クラスでも身体能力を超人の域に底上げすることができた。

 

――人でありながら、人を超えた奇跡の力。

武道や兵器などでは太刀打ちすることすら叶わない超常の力。

 

伐刀者(ブレイザー)と呼ばれる者達は、皆、その様な異能の力を操るため、伐刀者(ブレイザー)になった者は重い社会的責任を背負うこととなるが、代わりに元服制度が適用され、15歳で成人となり、飲酒や結婚などが認められている社会となった。

 

いまや、伐刀者(ブレイザー)が国力――つまり戦力となっており、伐刀者(ブレイザー)が多い国ほど力の強い国となっている。伐刀者(ブレイザー)とは国にとって何よりも大切な人材なのであった。

 

そのためか、今や警察も軍隊も――戦争ですら、伐刀者(ブレイザー)の力なくては成り立たない。

 

だが、大きな力には相応の責任が伴う。その一つが《魔導騎士制度》である。

 

魔導騎士制度とは、国際機関の認可を受けた伐刀者ブレイザーの専門学校を卒業したものにのみ『免許』と『魔導騎士』という社会的立場を与え、能力の使用を認めるというものだ。

 

そしてここ、日本の東京都に東京ドーム10個分という広大な敷地を持つ『破軍学園』もその免許を取得するための、日本に七校ある『騎士学校』の1つである。

ここでは若い伐刀者(ブレイザー)たちが『学生騎士』として日々己の技を磨き、切磋琢磨している。

 

そして、その学園の正門前に一人の少女……いや、少年が立っていた。

 

瞳が青く腰まで伸びた枝毛一つもない艶やかな髪とその細くくびれた腰を持った美少女。

 

そんな美少女な彼は、この学園に入学するために入学試験を受けに来たのだ。

 

人のみでありながら人を超越した力を持つ伐刀者の存在は社会にとって財産だ。国是といってもいいほど社会にとって貴重な存在。故に、騎士学校には試験がなく、素質があれば誰でも入学ができるのだが、破軍学園は違う。

 

全寮制と支援金による衣食住の保証+学費全額免除という特典が存在するため、その投資に見合う伐刀者を選別するのだ。

 

「……はぁ。なぜ俺は学生なんぞやらなきゃいけないのだろうか…?」

 

そんな彼はぶつぶつと文句をいいながらスーツを着た女性とベンチに座っていた。

 

「まぁ、そう言うな。お前のご両親と祖父母の命令だろう?しかたがないことさ。いい加減諦めろ。」

 

黒いスーツを着た女性がいう。

 

「そうは言っても……面倒臭いのはしかたがないです」

 

「ふふ。相変わらず面倒事が嫌いなのだな。……む?そろそろ時間か。では編入試験会場に行くか。ついてこい」

 

黒いスーツを着た女性が席を立つ。彼はその後に続き背中を追う。

 

スーツの女性に連れられて学園内を歩く。この世界観は不思議と理解している。伐刀者(ブレイザー)という存在がいることくらいだけだが。学園内は活気に溢れ、普通の学校と同じように思える。

 

スーツの女性が渡り廊下の先で足を止める。そこには両開きの大きな扉があり、その上に第2訓練場と書かれている。

 

「私の案内はここまでだ。私はあくまでもお前の保護者代わり兼この学園の案内で着いてきただけ。私にも仕事があるのでな、ここで帰らせてもらう。お前なら大丈夫だとは思うがこれだけ言わせろ。頑張れ」

 

「うん。頑張るよ」

 

彼が笑顔でそう言うと、スーツを着た女性はそうかと鼻で笑いそして来た道を戻り帰った。

 

彼は彼女の背中を見えなくなるまで見たあと、会場の扉を開き中に入る。

 

中に入るとまず目につくのは中央のリング、そしてその周りを階段状の観客席が囲んでいる。その中央にはここの教員と思われし人物と、対戦相手なのだろうか?1人の男子学生がいた。

 

「お前がこの試験会場の試験者、姫柊楓だな?」

 

「はい。姫柊楓です」

 

「よし、ならば双方固有礼装(デバイス)をだせ」

 

「こい!――迦楼羅(カルラ)」

 

「来たれ――叢雲(ムラクモ)」

 

相手は大太刀の様な赤い刀身を持っていた。それに対し姫柊楓は黒い刀身に赤い波紋がある太刀を持っていた。

 

試験監督と思われし先生が固有礼装デバイスを装備した二人に確認をとる。

 

「よし。準備はいいな?ではLET's GO AHEAD(試合開始)!」

 

始まってすぐは対戦相手は動かなかった。相手の能力がわからないからという理由もあったがそれ以上に別の理由があった。

ここは試験会場、たしかに力を見せる場とはいえ、ましてや相手は女子、自分よりも小柄でひ弱そうな少女だ。ならば向こうの出方を見ようと思ったのだ。すぐに倒してしまっては試験にならないと。なんせ、自分はインターンの世界試合で序列5位に入った実力者なのだからと……

 

一方、姫柊楓は始まってすぐ行動した。といっても黒鉄に近づくわけではない。彼女が行ったのはただの簡単な動作だ。

 

「斬る!」

 

姫柊楓はただ真っ直ぐ進んだ、ただそれだけの動作だった。しかし、相手からすれば前かがみになったと思えば視界から消える。そう、見えていた。

 

そして―――

 

「さようなら」

 

対戦相手であった少年はそれを最後に意識が暗転する。

 

「斎賀選手、意識不能。よってこの勝負、姫柊選手の勝ちとする!」

 

「ふぅ…この程度の相手、遊び相手にもなりませんね」

 

姫柊楓は自身の固有礼装(デバイス)を消したあとその場を後にする。

 

この後、この先、彼には様々な事が起きるがいまの彼にはそれを知るすべがない。そして、そんな事件や出来事を通して更に高みえと上り詰め後に最強の名を持つものと戦うこともいざ知らず……

 

そんな彼が後に『最強の剣舞姫』と呼ばれるようになるとは、この時の彼は思いもしなかったのだった。




ちなみにですが、叢雲の見た目はワンピースのゾロの刀『黒刀 秋水』です!
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