思いつかなかったもので。
悠斗SIDE
気が付くと真っ白い空間にいた。
「あれ? 俺、今、自転車に乗ってたのに………どうなってんだ?」
俺の名前は『桜田 悠斗』。
少し不運なことを除けばいたって普通の少年だ。
「あなたは、こちらのミスで死んでしまったんです」
後ろから声がしたので振り向くと、幼女がいた。
「えーっと、なんだって?」
俺は聞き返すと、幼女は顔を曇らせた。
「あなたは、こちらのミスで死んでしまったんです。本当に申し訳ありませんでした!! さらに言うと、あなたが小さいころから不運なのは、あなたが生まれたばかりのときに、こちらのミスで幸運値を大幅に減らしてしまったからなんです」
そうだったのか。
まあ、確かに小さい時から、物をなくすなんて日常茶判事で、少し大きくなってからは、なぜか他人のトラブルのよく巻き込まれてたけど。
「それでですね、これまでのお詫びも兼ねて、あなたをどこか違う世界に転生させようと思っているんですけど」
おー、テンプレだな~。
二次創作とかでよくあるよね、こういうの。
まさか、自分がその立場になるなんて思わなかったけど。
「同じ世界じゃ………」
「………すみません、それは出来ないんです」
俺は頭を抱えた。
「それじゃあ………アニメの世界を融合させることってできますか?」
「融合ですか? できなくはないですけど」
おお、できるんだ。
「それじゃあ、『とある魔術の禁書目録』と『魔法少女リリカルなのは』を混合させた世界に行きたいです」
「分かりました」
うん、うん。
俺の好きなアニメの混合世界に行けるなんて夢みたいだな。
「あ、そういえば」
俺はこのテンプレ的な展開で、欠かすことのできない、もう一つのイベントを思い出したので口にする。
「能力とかって、貰えるんですか?」
俺はさっき言った通り、他人のトラブルのよく巻き込まれてたから、主人公が同じように他人のトラブルのよく巻き込まれるような、漫画や、アニメ、仮面ライダーなどはかなり好きだ。
そして、彼らのような能力があったらいいと思ったことは、1度や2度ではない。
出来ることなら使えるようになりたい。
「あ、忘れてました。能力は希望を3つまでかなえて差し上げます」
禁書目録もリリカルなのはも魔法がある世界だから、俺のこだわり的に魔法系のものがいいな。
じゃあ、アレにしようかな。
俺は希望を言った。
① ネギまの全魔法を使えるように。
② 闇の魔法の副作用をなしに
③ ネギ並みの魔法の才能
「ですね」
「分かりました。ほかに何か聞いておきたいことはありますか?」
「いいえ、とくにありません」
「では、このステータスで転生させます。では行きますよ」
幼女がそう言ったとたん、俺の意識がブラックアウトした。
さて、転生して12年がたった。
俺は、ミットチルダに生まれJS事件までは平和に暮らせていた。
しかし、原作の最終決戦の時、俺たち一家はガジェットドローンに襲われたため、俺は能力を使いそれらを倒した。
しかし親は両方とも殺されてしまった。
第二の親といえども、その日まで俺を育ててくれてきた親なので、その後俺は軽いひきこもりになってしまった。
今はもう元の状態まで戻っているけど。
食べ物などは、名前をごまかして傭兵の仕事をしたお金で買っている。
こうして4年が過ぎた。
そして、俺の止まっていた物語が再び動き出すことになるとは、この時はまだ知らなかった。
はやてSIDE
「今すぐ来てほしい? どういうことやカリム?」
私は、突然通信をしてきてそんなことを言ってきたカリムに問う。
「許可は取ってあるわ。詳しい説明がしたいからすぐに来てくれるかしら?」
「分かった。今すぐ行くわ」
カリムの有無を言わせない口調に、ただならぬものを感じた私は、すぐにカリムのいる、聖王教会に出発した。
カリムSIDE
はやてとの通信を切った私は、突然現れた私の予言にもう一度目を向けた。
そこには、
『数多の世界を管理する地 古き時代の翼が世に再び蘇るとき 戦士は倒れ 死者達が踊り 中つ大地の法の塔 文明の街は虚しく焼け落ち 其れを先駆けに数多の海を守る法の船も砕け落ち すべてを滅ぼす戦が始まる しかし 竜の魂を宿す右手を持つもの 闇の力を操るもの 黒き翼を操るものが現れるとき その幻想が打ち砕かれる』
と書かれていた。
「なにが起こるの……………」
その言葉にこたえるものはなく、冷たい部屋にこだましていった。