とあるリリカルの禁書目録(更新停止)   作:文房具

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第3話 行間とデバイス入手

三人称SIDE

 

さて、今は、悠斗が犯人の男は吹き飛ばして、当麻が爆弾の爆発を打ち消してから1時間ほどが経っている。

 

爆弾騒ぎがあったため、現在、ショッピングセンターは封鎖されて、爆弾の検証が行われている。

 

上は30代、下は10代という幅広い年齢の捜査官が、現場写真を撮ったり、粉々に吹き飛んだスーツケースを集めたりしている。

 

そんな中に1人のツインテールの少女がいた。

 

彼女の名前は『白井 黒子』。

 

常盤台中学の1年生で、レベル4の空間移動( テレポート)使いである。

 

彼女の所属している風紀委員( ジャッチメント)一七七支部も今回の爆弾事件の捜査を担当している。

 

彼女は今、事前に読んだ資料と、今回の手口と、捕縛した男の証言をもとに、この事件に関しての自分なりの推論を立てている。

 

「どう白井さん。捜査は進んでる?」

 

「へ?」

 

考えるのに集中していたからか、突然知った声をかけられた彼女は、驚いて急いで振り返る。

 

そこにいたのは、長い金髪を先の方で結った女性『フェイト・T・ハラオウン』だった。

 

「あ、テ、テスタロッサ執務官。お久しぶりです」

 

「うん、久しぶりだね」

 

この二人は、過去の事件でも何度か一緒に捜査をしたことがあり、顔見知りだった。

 

まあもっとも、これらの事件の解決の際には黒子が敬愛する電撃使い(エレクトロマスター )も関わっているのだが、ここではその詳細については触れないでおこう。

 

「捜査状況は微妙ですわ。今、残っているスーツケースの破片を読心能力者( サイコメトラー)が調べていますけど、破損がひどくてどこまで読み取れるか………捕縛した犯人の方はどうですの?」

 

「うーん………そっちの方も微妙かな。相変わらず『俺は頼まれただけで何も知らない』って言ってるだけだし。………まあ、もしその言葉が本当なら、他に黒幕がいるってことなんだけど………」

 

「そちらの方は情報量が少なすぎて、あてにはならないという事ですわね」

 

黒子は心の中でため息をつく。

 

多くの人を危険にさらしたのに、得られた成果がほとんどないことに対してだ。

 

今回は下手すれば、犯人を捕まえるどころか、爆発による死傷者が出たかもしれなかった。

 

しかも、爆発を止めて、犯人を行動不能にしたのは管理局員でも風紀委員(ジャッチメント )でもない―――

 

「そういえば、例の二人の黒髪の少年の事ですけど………」

 

黒子は今、頭の中の40%ほどを占めている少年の事を口にする。

 

「ああ、爆発を右手でかき消した男の子と、犯人を吹き飛ばした男の子のこと?」

 

「はい………正直彼らがいなければ、犯人を捕まえるどころか、爆発を止めることもできなかったでしょうし………彼らの身元は見つかりそうなんですか?」

 

「それがね、そっちの方も情報量が少なすぎて難しいの。爆発を処理した男の子は魔力を持ってなかったみたいだし、監視カメラの映像を見る限りだと、何か超能力を使ったようにも見えないの。だから、希少能力(レアスキル)かと思ったんだけど、そんな能力は書庫(バンク)には載ってなかったし………もう一人の方は、魔力を持った普通の魔導師。犯人を吹き飛ばした攻撃も、魔力付与打撃と魔力弾を一緒に発射しただけのものだったから。しいて言うなら、この年にしてはかなりの技術を持ってるってことだけど………」

 

黒子は無言でうつむく。

 

確かにこれだけの情報で、この多次元世界から2人の人物を探し出すのは不可能と言ってもいいだろう。

 

その時、調査をしていた局員がフェイトのもとに駆け寄ってきた。

 

「テスタロッサ執務官、少しいいですか?」

 

「はい、今行きます。それじゃあ白井さん、また今度ね」

 

「はい、また………」

 

そう言ったフェイトは、局員とともに歩いていく。

 

黒子も、自分の仕事に戻っていった。

 

 

 

 

 

悠斗SIDE

 

気が付くと真っ白い空間にいた。

 

「あれ? すんごいデジャブ」

 

「お久しぶりです、悠斗さん」

 

「あー………やっぱりあなたでしたか」

 

声のしたほうを見てみると、俺を転生させてくれた幼女がいた。

 

「どうしたんですか? もしかして、またここに来たってことは、俺はまた死んだんです

か?」

 

あの爆弾事件のあと、俺は自分の家に帰ってそのまま寝たはずだが、そのまま心臓麻痺とか?

 

それだったら、当麻以上の不幸だぞ。

 

「え? あ、そうではなくてですね。少しこちらの方で手違いがありましたので、それをご報告しようかと」

 

「手違い? なんですかそれ?」

 

「あなたのご要望で、『とある魔術の禁書目録』と『魔法少女リリカルなのは』の混合世界を作成したのですが、その際、ロキ様が、あなたの記憶の中にあったアニメのキャラクターをその世界に取りいれてしまったんです」

 

ロキ。

 

北欧神話に出てくる神様で、オーディンやほかの神々に悪戯をする、北欧神話のトリックスター。

 

思わぬ大物が出てきたな。

 

「それと、お詫びとして何か贈り物をさせてもらいたいのですが、何か欲しいのもはありますか? 転生特典ではないので、あまりすごいものはダメですけど」

 

「うーん………」

 

欲しいものか………

 

あまりすごいものはダメとなると………デバイスかな。

 

俺が今使ってるのは大量生産品だし。

 

あ、そうだ、どうせならデザインは、アレにしてもらおうかな。

 

「デバイスを。仮面ライダーゼロノスのベルトの形のデバイスが欲しいです」

 

ゼロノスは俺が特に好きな仮面ライダーだ。

 

未来を守るために、人々に忘れられながらも戦う仮面ライダー、かっこいいじゃん。

 

変身する人と名前が同姓同名だし。

 

「はい、分かりました。ではおまけにユニソンデバイスとして、デネブもつけますね」

 

「それはさすがに無理がありますよ。俺みたいな普通の子供が、突然ユニソンデバイスを持ったら違和感ありますもん」

 

「そこは、神様パワーで何とかするので大丈夫ですよ。それではまた」

 

「あ、ちょ………」

 

俺は何か言おうとしたが、意識がなくなる方が早かった。

 




ゼロノスのベルトに関しては完全に趣味です。

俺と同じくゼロノスかっこいいと思っている人は、感想書いてくれるとうれしいです。
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