三人称SIDE
さて、今は、悠斗が犯人の男は吹き飛ばして、当麻が爆弾の爆発を打ち消してから1時間ほどが経っている。
爆弾騒ぎがあったため、現在、ショッピングセンターは封鎖されて、爆弾の検証が行われている。
上は30代、下は10代という幅広い年齢の捜査官が、現場写真を撮ったり、粉々に吹き飛んだスーツケースを集めたりしている。
そんな中に1人のツインテールの少女がいた。
彼女の名前は『白井 黒子』。
常盤台中学の1年生で、レベル4の
彼女の所属している
彼女は今、事前に読んだ資料と、今回の手口と、捕縛した男の証言をもとに、この事件に関しての自分なりの推論を立てている。
「どう白井さん。捜査は進んでる?」
「へ?」
考えるのに集中していたからか、突然知った声をかけられた彼女は、驚いて急いで振り返る。
そこにいたのは、長い金髪を先の方で結った女性『フェイト・T・ハラオウン』だった。
「あ、テ、テスタロッサ執務官。お久しぶりです」
「うん、久しぶりだね」
この二人は、過去の事件でも何度か一緒に捜査をしたことがあり、顔見知りだった。
まあもっとも、これらの事件の解決の際には黒子が敬愛する
「捜査状況は微妙ですわ。今、残っているスーツケースの破片を
「うーん………そっちの方も微妙かな。相変わらず『俺は頼まれただけで何も知らない』って言ってるだけだし。………まあ、もしその言葉が本当なら、他に黒幕がいるってことなんだけど………」
「そちらの方は情報量が少なすぎて、あてにはならないという事ですわね」
黒子は心の中でため息をつく。
多くの人を危険にさらしたのに、得られた成果がほとんどないことに対してだ。
今回は下手すれば、犯人を捕まえるどころか、爆発による死傷者が出たかもしれなかった。
しかも、爆発を止めて、犯人を行動不能にしたのは管理局員でも
「そういえば、例の二人の黒髪の少年の事ですけど………」
黒子は今、頭の中の40%ほどを占めている少年の事を口にする。
「ああ、爆発を右手でかき消した男の子と、犯人を吹き飛ばした男の子のこと?」
「はい………正直彼らがいなければ、犯人を捕まえるどころか、爆発を止めることもできなかったでしょうし………彼らの身元は見つかりそうなんですか?」
「それがね、そっちの方も情報量が少なすぎて難しいの。爆発を処理した男の子は魔力を持ってなかったみたいだし、監視カメラの映像を見る限りだと、何か超能力を使ったようにも見えないの。だから、
黒子は無言でうつむく。
確かにこれだけの情報で、この多次元世界から2人の人物を探し出すのは不可能と言ってもいいだろう。
その時、調査をしていた局員がフェイトのもとに駆け寄ってきた。
「テスタロッサ執務官、少しいいですか?」
「はい、今行きます。それじゃあ白井さん、また今度ね」
「はい、また………」
そう言ったフェイトは、局員とともに歩いていく。
黒子も、自分の仕事に戻っていった。
悠斗SIDE
気が付くと真っ白い空間にいた。
「あれ? すんごいデジャブ」
「お久しぶりです、悠斗さん」
「あー………やっぱりあなたでしたか」
声のしたほうを見てみると、俺を転生させてくれた幼女がいた。
「どうしたんですか? もしかして、またここに来たってことは、俺はまた死んだんです
か?」
あの爆弾事件のあと、俺は自分の家に帰ってそのまま寝たはずだが、そのまま心臓麻痺とか?
それだったら、当麻以上の不幸だぞ。
「え? あ、そうではなくてですね。少しこちらの方で手違いがありましたので、それをご報告しようかと」
「手違い? なんですかそれ?」
「あなたのご要望で、『とある魔術の禁書目録』と『魔法少女リリカルなのは』の混合世界を作成したのですが、その際、ロキ様が、あなたの記憶の中にあったアニメのキャラクターをその世界に取りいれてしまったんです」
ロキ。
北欧神話に出てくる神様で、オーディンやほかの神々に悪戯をする、北欧神話のトリックスター。
思わぬ大物が出てきたな。
「それと、お詫びとして何か贈り物をさせてもらいたいのですが、何か欲しいのもはありますか? 転生特典ではないので、あまりすごいものはダメですけど」
「うーん………」
欲しいものか………
あまりすごいものはダメとなると………デバイスかな。
俺が今使ってるのは大量生産品だし。
あ、そうだ、どうせならデザインは、アレにしてもらおうかな。
「デバイスを。仮面ライダーゼロノスのベルトの形のデバイスが欲しいです」
ゼロノスは俺が特に好きな仮面ライダーだ。
未来を守るために、人々に忘れられながらも戦う仮面ライダー、かっこいいじゃん。
変身する人と名前が同姓同名だし。
「はい、分かりました。ではおまけにユニソンデバイスとして、デネブもつけますね」
「それはさすがに無理がありますよ。俺みたいな普通の子供が、突然ユニソンデバイスを持ったら違和感ありますもん」
「そこは、神様パワーで何とかするので大丈夫ですよ。それではまた」
「あ、ちょ………」
俺は何か言おうとしたが、意識がなくなる方が早かった。
ゼロノスのベルトに関しては完全に趣味です。
俺と同じくゼロノスかっこいいと思っている人は、感想書いてくれるとうれしいです。