司令
毎回、青葉には参るよ。
クマ
うんうん時々、困るクマ。
タマ
でもそこが良いニャ。
大淀
憎めない性格ね。
「これが美保鎮守府だな」
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新「艦娘」グラフティ(第12部)
:第26話<これが美保鎮守府>
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司令は微笑んだ。
「私も行く予定だ」
『……』
加賀と青葉は少々驚いた。
「こ……」
思わず『懲りずに』と言いかけた青葉は口をつぐんだ。
すると場の空気を読んだように加賀は言った。
「もう出ましょう青葉さん」
「あ、はいはい」
意外な言葉を意外な人から聞いた青葉は、その言葉に押されるように敬礼して退出した。二人が退出して急に静かになる執務室。
秘書艦が口を開いた。
「やはり行かれますか」
司令は頷く。
「そうだね。作戦というのもあるけど、やはり、この歳になっても事務は苦手だ」
祥高は微笑む。
「早苗も、そんなところがありますね。ジッとしていないというか」
すると司令は反論した。
「いや、君だって本来は前線タイプだろ?」
彼女は文具を筆箱に入れながら答える。
「そうね、出来れば私も行きたいところだけど」
その時誰かがドアをノックした。司令は直ぐにピンと来た。
(あいつかな……)
「どうぞ」
「失礼する」
低い声で入ってきたのは司令が察したとおり武蔵様だった。
司令は言った。
「君か」
武蔵様は軽く頷いた。執務室の二人は直ぐに、彼女に隠れるようにして付いてきている、もう一人の艦娘を見た。
祥高が口を開いた。
「あら、清霜さん?」
武蔵様は困ったような表情で言った。
「あぁ、例の遠征の話……既に広まっているのだが」
すかさず司令も笑った。
「それは青葉か……で、その子も行きたいと?」
武蔵様は頷く。
秘書艦が立ち上がって言った。
「二人とも入って下さい」
「失礼する」
「失礼します」
長身と小柄な艦娘たちは執務室へ入った。
「そこに座ってくれ」
「ハッ」
直ぐに祥高は内線でお茶を頼む。
艤装を外しているとはいえ武蔵様の存在感には圧倒されるなと司令は思うのだった。
軽くため息を吐いた武蔵様は、眼鏡を軽く持ち上げて言った。
「私の用件は察していると思うが……どうだろうか? まぁ私としては危険なことは十分に承知しているのだが」
「そうだな……ところで君は武蔵と行動を共にした経験はあるよな?」
少し不安そうな表情で見つめている清霜を見ながら司令は聞く。
その問いかけで急に目をキラキラさせる彼女。
「うん……じゃない」
清霜は頭を振った。その仕草は妙に可愛らしかった。
「えっと『はい』です! それに今回は特殊な任務と聞き及んでいますから!」
(誰に聞き及んでいるんだ?)と思いながら司令は言った。
「それなら安心だな……祥高さん、今回のリストにもう一名追加だ」
「はい」
秘書艦は改めて帳面を取り出すとサラサラと書き付けた。
一瞬、思案したような清霜は直ぐに笑顔になって頭を下げた。
「あ、有り難うございます!」
司令は微笑んだ。
「礼には及ばないよ。慣れた組み合わせの方が望ましい。それに……」
ちょうどその時、入り口の扉をノックする音がした。
「どうぞ」
祥高が応えると同時に扉が開いた。
「お茶です……済みません、何度も」
そこには少し焦った表情の青葉が居た。
「やっぱり……か」
司令は既に苦笑していた。
「え、へへ」
妙な笑顔で、お茶を配り始める青葉。
すると清霜が言う。
「青葉さん、今回は貴重な情報を有り難うございました!」
「す、ストーップ!」
慌てる青葉。その滑稽さに他の者は笑った。
武蔵様が腕を組んだまま青葉に言った。
「案ずるな青葉。情報源は皆、知っていることだ」
「あ、はは……」
バツが悪そうに苦笑する青葉。
「青葉さんも腰掛けたら?」
秘書艦の勧めに頷く彼女。
「では遠慮なく」
その姿には皆、改めて笑った。
「これが美保鎮守府だな」
司令は呟くように言った。
窓の外には久しぶりに大山が良く見えた。
(第12部:完結)
一旦、このシリーズは休止となります。
当面は
1)美保鎮守府サイトの拡充
2)過去作品の改訂
3)挿絵の色塗り、補充などを行う予定です。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
最新情報はTwitter
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PS:「みほちん」とは
「美保鎮守府」の略称です。