新「艦娘グラフティ」(第12部)   作:しろっこ

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そして超弩級戦艦が言うことは?

やっぱり迫力だクマ。

何か……深いお考えが?

やっぱり格好良いニャ。



第2話<奇襲>(改1.2)

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新「艦娘」グラフティ

:第2話<奇襲>(改1.2)

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 島風と何か談笑しながら美保司令の元にやって来た武蔵様。

 

夫妻の前に立つと互いに敬礼をした。彼女は言った。

「美保殿……いや父上、お久しぶりです」

 

「元気そうだな武蔵」

 その言葉に武蔵様は少し、はにかんだように微笑む。

 

 その場に居合わせた艦娘たちは、一部の者を除いて驚いた。

「あの武蔵様が?」

 

「まさか……」

 といった感じで。そもそも武蔵様が平時において喜怒哀楽の表情を見せることすら一般の艦娘たちにとっては意外なのだ。

 

 だが武蔵様は直ぐに、きりっとした表情に変わる。

「武蔵、美保に着任だ」

 

「そうか、歓迎する」

 美保司令は淡々と応える。

 

 だが周りの艦娘たちはちょっとした騒ぎになった。

「あの武蔵様が着任?」

「どういうこと?」

「なんで、こんな小さな鎮守府に?」

 

だが大淀を始めとして周りの艦娘たちは美保司令が、この事実にさほど驚かないことに気付く。つまり司令は事前に着任のことを知っていたのだろうか?

 

 そんな艦娘たちの気持ちを受けたするように島風が聞いた。

「司令、やっぱり……こうなったでしょ?」

 

その言葉に周りの艦娘たちがざわつく。

 

彼は応えた。

「ああ……正直ビックリしているよ。だが私の心のどこかにも、こうなることを予想していた自分が居たようだ」

 

「ふーん」

島風には人間の『直感』というものは分からないから不思議そうだった。

しかし彼女も、それ以上は敢えて突っ込まなかった。それは島風なりの心遣いかも知れない。

 

 武蔵様も改めて言う。

「突然で申し訳なかった。まぁ対外的なことも含めて事前告知なく『奇襲』させて貰った。

だがさすが島風は、極秘通信をキャッチしたようだな」

 

「えへへ」

島風は得意そうだ。

 

腕を組んだ武蔵様は言う。

「それを司令にキチンと報告していたことも良い対応だ」

 

司令も彼女に言う。

「では武蔵、着任手続きと詳しい話は今日、09:00から執務室で行う。それまでは休んでくれ」

 

「了解した」

再び敬礼をする武蔵様。

 

 祥高も近くの軽巡に言う。

「球磨さん、確か戦慣用の宿舎に空きがあったはずだから案内して頂戴」

 

「了解だクマ」

「にゃあ」

 なぜか多摩も揃って敬礼をしている。

 

 その場の一同が解散するとき武蔵様が言った。

「私のことは、ちゃんと呼び捨てにしてくれるんだな? 司令」

 

「ああ……お前の気持ちは尊重する」

 

 すると急に真っ赤になった彼女。

「嬉しいぞ……、父さん」

 

 そう言いつつ顔を背けるようにした武蔵様。そのまま島風と球磨に付き従って宿舎へと向かった。

 

 その後ろ姿を見送りながら祥高は言う。

「何か、丸くなったわね彼女」

 

「そうだな。ちょっと気になることもあるが。まぁ、後で確認しよう」

 

司令の、その言葉に副司令は直ぐに悟ったように応えた。

「アレですか? スキルのこと」

 

「ああ。以前、青葉か誰かが言っていたやつだ」

司令は腕を組む。

 

すると祥高は微笑んで言った。

「きっと……横須賀で新しい武蔵が着任したのでしょうね。だから彼女きっと、もう居てもたっても居られなくなったのでしょう」

 

「そうだな……比叡以上に、ストレートな子だからな」

 

「そういえば、ですねっ!」

 いきなり背後から青葉の声がした。

 

「うわ、ビックリした」

驚く司令。

 

「どうしたの? 青葉サン」

しかし祥高は驚くことなく振り返って青葉に問い掛けた。

 

 彼女はパラパラとメモ帳を手繰る。その頭にはLEDライト……まるで探検隊か丑の刻参りみたいだが……さすがだ。

「青葉が仕入れた情報によると横須賀に新しく武蔵が着任したのは事実です。そして……」

 

 だが司令はそこで彼女の報告を制した。

「良いよ青葉。その件は後で聞くから……君も09:00に執務室へ着てくれ」

 

司令の指示に急に嬉しそうな表情になった彼女。

「はいっ! 青葉、09:00まで大人しく待機します」

 

敬礼をすると青葉は、そそくさと行ってしまった。

 

「大人しく?」

司令がつぶやくように言うと祥高も微笑んだ。

 

「あの子らしい含みのある言葉ですね」

 

「まったくだ」

司令は明るくなりつつある東の空を仰いだ。

 

 そこには薄っすらと黒いシルエットを徐々に曙の空に浮かび上がらせる大山の姿が見えた。

「今日も慌ただしくなるな」

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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PS:「みほちん」とは
「美保鎮守府」の略称です。
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