裏切りの中に   作:スタージャンク

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小町は天使?

恐るべき事件から数日たったが、あれ以来あの男子は特に接触してこない…おかしい、普通なら翌日も絡むんじゃねえの?いや別に絡んで欲しくないけど。

やっぱ、何か引っかかるんだよな…今気にしてもしょうがないか………

 

「お兄ちゃん?小町の話聞かないとか小町的に、ポイントひくいよ?」

 

「あぁ〜ごめんごめん。で何だって?」

 

「はぁ…これだからごみいちゃんは…だから、コンビニでプリン買ってきて」

 

「えぇぇ…今9時だよ?」

 

「うん」

 

「いや、うんじゃなくて…」

 

「じゃあ小町に行けっていうの?こんな暗い夜道に」

 

「わかったわかった行けば良いんでしょ、いけば」

 

「さっすがお兄ちゃん!!はいお金」

 

「珍しいな小町がお金くれるなんて」

 

「だってそれお父さんのだもん」

 

「親父…強く生きろよ」

 

「何貧民街の人みたいに言ってんの?」

 

「小町分かるの?」

 

「お兄ちゃんの本棚にあったし」

 

なんだよ小町知ってるのか。あれ結構面白いよな。特に2章が、1番好きだな…うん

 

「じゃあ行ってくる」

 

「行ってらっしゃ〜い」

 

「行ってきま〜す」

 

 

 

最近小町俺の扱い酷くね?いやいつも通りか…いやいつも通りってのもどうかと思うが………

にしても寒いな。もうすぐ春なんだけどな。

 

 

 

ウィーン

 

「いらっしゃいませ〜」

 

プリンプリンっと…お、あったあった…

えーと…プレミアムプリンとデラックスプリン?どっちがいいんだ?聞いてこれば良かった。プレミアムプリンでいっか。

 

「240円になりま〜す」

 

「………」スッ

 

「300円お預かりました」

 

「60円のお釣りです」

 

「レシートは入りますか?」

 

「あ…大丈夫です」

 

「ありがとうございましたー」

 

ウィーン

 

「うぅ…寒い…早く帰ろ」ドン

 

「…………」ドン

 

「あっ…すいません」

 

「いえ…こちらもすいません…ん?」

 

「ん?お、お前…あの時の」

 

「お前は由比ヶ浜さんのストーカー」

 

おいおい何だよストーカーって、脅し野郎から、ランクアップしてんじゃん…

つーか、お前まだ認めてないのか…マジかどうすれば………

 

「ストーカーじゃないからな…」

 

「そうかよ……」

 

「お前も認めろよ…」

 

「絶対に認めねえよ」

 

「はぁ…」

 

「何時かお前が由比ヶ浜さんにした事全部暴いてやる」

 

「はいはい…んじゃ俺もう行くから」

 

 

 

 

しっかし、あいつまだ諦めてねえのか。一応由比ヶ浜に報告しとくか…ん?電話?

 

「もしもし」

 

『お兄ちゃん!!何やってるの!?もう9時30分だよ!!』

 

「うっそ!!悪い今すぐ帰る!!」

 

『早くしてよね』

 

「おう!」

 

今は家の天使をどうにかしないと…


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