IB〜インフィニット・ベースボール   作:エンリコ・プッチ

3 / 3
取り敢えず代表決めるとこです。


3回 代表

試合があった日の夜、裕之は1人トレーニングをしていた。担任の千冬に怠慢なプレーはしないと公言したにも関わらず、試合中に気を抜いたからだ。

 

自分はまだまだ甘い。

 

このままでは自分を見下している女子を見返す事は出来ない。

 

そう考えた裕之は就寝時間が過ぎたにも関わらずトレーニングを始めていた。

 

トレーニングを始めて2時間ほどが経っただろうか。裕之を呼ぶ声がした。

 

「ひろくん、こんな時間に何してるの?」

 

ふわふわした雰囲気を醸し出している女の子だ。

 

「ファッ!?なんだ、本音さんか。本音さんこそこんな夜中に何を?それにひろくんとはいきなりどうしたんですかねぇ…」

 

「ん〜、私の名前覚えてくれてたんだ~。私はたまたま外でひろくんがいたから見に来ただけだよ~?それにひろくんの名前裕之って言うんだしひろくんの方が呼びやすいからね~♪」

 

「俺のことあだ名で呼んでくれる人は珍しいかな。俺もあだ名で呼んでもいいかい?」

 

「ん~、いいよ~♪好きに呼んでね~」

 

「じゃあ、のほほんさんでいいかな」

 

「じゃあ私は今日からのほほんさんなのだ〜」

 

(ただ単に名前短くしただけなんだけどなぁ…)

 

裕之がのほほんさんと呼ぶ、彼女の名は布仏本音。裕之は一夏と同じクラスメイトの女の子だ。

本音は女尊男卑に関しては全く興味はなさそうで、裕之のIS適切にも興味はなさそうな感じだった。

 

裕之からしたら身近にこんな話しやすい人がいるとは知らず心の中で静かに喜んでいた。

 

「ひろくんはそろそろ戻るの〜?」

 

本音が裕之に聞いてきた。裕之は間髪入れずに、

 

「今日は久しぶりの試合だしそこそこ疲れ溜まってるからそろそろ戻るよ」

 

そう言って2.5kgほどある木製バットをケースにしまい、部屋に戻ろうとした瞬間だった。聞き覚えのある、この時間には絶対に聞いてはいけない声が聞こえた。千冬だった。

 

「貴様ら…こんな時間に何をしている」

 

「トレーニングした帰りです。」

 

裕之は即答して、辺りを見渡す。しかし、そこには裕之と千冬しかいない。

 

本音はいつの間にか千冬が来るのを察していち早く逃走していたようだ。

 

「時間帯を考えろ馬鹿者。さっさと部屋に戻って寝ろ」

 

「わかりました。失礼します。」

 

裕之はそのまま部屋に戻り、シャワーを浴びて就寝した。

 

 

そして次の日。

 

「授業を始める前に、クラスの代表を決めるぞ。」

 

「「「「「クラスの代表????」」」」」

 

教室に入って開口一番、千冬がクラスの代表を決めると言い出した。

 

(俺には関係ないな)

 

裕之は関係ないと思いつつも千冬の話を聞いていた。

 

このクラス代表というのは、、1年生の代表がISを使って戦う、クラス代表戦の為の代表である。決まれば1年間は代表を全うしなければいけないそうだ。

 

「自推他推は構わん。意見のある者は手を挙げろ。」

 

(面倒なことになってきたぞ)

 

勘のいい裕之は気づいていた。一夏に集中することを。

 

裕之の予想通り、その後は雪崩の如く声が上がった。

 

「織斑君を推薦します!」

 

「私も織斑君!」

 

「私も!」

 

当然の結果だった。一夏が大多数に推薦された。

 

「えっ!?お、俺!?」

 

一夏は朝から寝不足なのか、惚けて内容を理解していなかったようで、素っ頓狂な声を上げる。

 

当然、裕之には誰も推薦の声は上がらない。

 

所詮ISを起動できるだけで後は何もできない雑魚だと言う認識があった。

 

「ちょ待って、俺やるなんて」

 

「推薦された者に拒否権はない。諦めろ織斑」

 

(頑張れ一夏。お前ならできるだろ)

 

裕之は内心一夏を応援していた。

 

「じゃあ俺は裕之を推薦する!」

 

「何言ってんのお前」

 

突然の推薦に冷静に突っ込む裕之。

 

「うわー、織斑くんきっちくー」

 

「そりゃないわー」

 

「ひろくん、ファイトだよ!」

 

完全アウェーな状況なのに裕之を応援する本音は人格者だった。

 

「俺を推薦する理由は」

 

「俺だけだと不公平だからだ!」

 

(いやいや推薦に公平もクソもないだろ何いってだこいつ)

 

そんなやり取りをしていた最中、

 

「バァン!」

 

机を叩く音が聞こえた。イギリスの代表候補生、セシリアだった。

 

「このような選出、私は納得がいきませんわ!何故男が代表なのですか!恥晒しも程々にして頂きたいですわ!だいたい文化も発展途上の国で生活するのも嫌ですのに」

 

挙句の果てに日本自体を貶したことについてクラスの女子が数人眉間に皺を寄せた。

 

「イギリスの方こそ自慢することないだろ。何年連続不味い飯ランキング1位なんだよ」

 

「あなた!私の祖国を侮辱しましたわね!?」

 

「先に言ったのはお前だろ」

 

水掛け論とは正にこの事だ。論点はズレていて、最終的にはただの口喧嘩になっていた。

 

(うるせぇ。周りの迷惑考えてくれよ)

 

半分以上呆れた表情の裕之。そんな裕之を千冬は時折観察していた。

 

(状況を見極めてるのか?それともただ単に呆れているだけなのか?)

 

裕之がどう考えているかは千冬には感じて取れなかった。

 

「裕之!お前もなんか言ってやれよ!」

 

江戸時代の木造住宅かお前らは。俺に延焼するな。

 

「あら、そちらのド底辺の方は身分の違いを弁えてますのね」

 

(俺は穢多でお前は将軍か?まぁいいか、そう言えば農民から将軍になった男がいたな)

 

「………」

 

裕之は沈黙を貫く。するとセシリアが、

 

「こうなったら決闘ですわ!」

 

「おう上等だよ」

 

「わざと負けたりでもしたら一生私の小間使い、いえ、奴隷になってもらいますわよ!」

 

「おう、考えてやるよ」

 

プロレスのチャンピオンのように勝ち誇った態度のセシリア。

 

「そうかい。ハンデはどうするんだ?」

 

「あらぁ?早速お願いするんですの?」

 

「いや、俺がどうするかだ」

 

一夏の一言でクラスに笑いが起きた。

 

「織斑くん候補生甘く見すぎだよー」

 

「今じゃ男子は女子より弱いのが普通だよー?」

 

一夏は女尊男卑なのをすっかり忘れてしまっていた。表情に焦りが見える。

 

「ならハンデはなくていい。」

 

一夏は開き直って言った。それに対し、

 

「織斑くんがハンデ貰った方がいいよー?」

 

「何もできずに負けるかもよー?」

 

軽く嗤っているような雰囲気だった。

 

「男に二言はない」

 

「ふぅ…」

 

裕之は小さく溜息をついた。

 

一夏は煽られてるのを察したか、言い返そうとしたその瞬間、

 

「俺はハンデをつけさせて貰うぞ。」

 

裕之の声が聞こえた。




のほほんさんこんな感じじゃない気がしてきた…
アニメと原作見なきゃ…(使命感)
取り敢えず次回は決闘です。裕之をどう戦わせようか読者の皆さんの意見も頂きたいので宜しければ提案オナシャス!

一応私の案としては、
・キン○マンみたいに肉弾戦
・状況判断等を活かしてガソダムのト○ワみたいに銃火器系
・ある日突如覚醒してスタソド発現
などです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。