全く、ここの作者は季節感を意識していないのかということなのですが、まあ、気にしたら負けです。
追記:UAが2000超えていました。ありがとうございます。
第十話『月野瀬=ヴィネット=エイプリルは夏休みに小さな妖精を見つける。』
終業式の後のSHR終了後、悠人が立ちあがり大声で叫んだ。
「夏休みだ!!」
その声に惹かれたのか一斉に騒ぎ出した。
「「うおおおおー」」
「悠人、ちょっといいかな?」
私は、悠人の肩をつかんでガヴリールのところに連れてきた。
「痛いよ、ヴィーネ、鬼、悪魔!」
悠人が何か言ったような気がしたけど、聞き流した。
「何とでも言いなさい、ほら、ガヴも聞いて」
私はぐでーとなっているガヴリールを無理やり話に乗せた。
「と、いう訳で今年の夏休みは悠人を加えてみんなで『勉強会の合宿』をしようと思います。」
「「勉強会の合宿??」」
私の提案にガヴリールと悠人は『?』を浮かべていた。
「待てよ、ヴィーネ、勉強会って言ったって部屋は?」
「部屋はちゃんと用意してあるからそれにみんな知っている人の家に泊まりに行くだけよ。」
ガヴリールが私に聞いた。
「みんな知ってる?」
私は少しにやけて言った。
「そう、とりあえず、明日十時に私の家のアパートまで来てくれないかしら?」
悠人は何か嫌な予感がすると呟いたが私は気にしないようにした。
◆
9時50分、私はみんなを待つために自宅のアパートの表札のところにいた。
「や、ヴィーネ、早いじゃん。」
後ろから声が掛かり、振り返ると悠人が手を振っていた。
「悠人も早い方だと思うよ。それより問題はガヴなんだけど…」
私はガヴリールが来るか心配でいた。
ガヴリールの事だ、どうせ『ネトゲのイベントが!!』とか『ごめーん、忘れてた~』とか考えていた。
悠人は自信満々に答えた。
「ああ、それなら問題ないよ。ガヴ、昨日話したけど『ネトゲができるWi-Fi環境だ。』って言ったら絶対にいくとか言ってたよ。」
私は首をかしげながら言った。
「でも、悠人、今から行くところにWi-Fi環境なんてあるの?っていうかそれ以前に行くところ知っているの?」
「さあ?知らないよ。でもそうでも言わないとガヴ、きっと来ないよ。」
「それもそうね。」
ガヴリールの扱いには慣れているのか知らないけど…とまあ、こんな話をしているとガヴリールが来た。
「はよ~、早いね2人とも」
ガヴリールはひらひらと手を振って言った。
「まあな、んで、そろったから行こうか…」
悠人は私に聞いた。
「そうね、揃ったことだし、それじゃ、ついてきて…」
私はくるっと振り返るとアパートの中に入っていった。
「お、おいおい、まさか…知っている人って…」
そして、私は
「ここが、知っている人の家よ。」
「僕の部屋じゃねーか!!!」
悠人は叫んだ。それはもう、近所迷惑と言ってもいいくらいに…
ガヴリールは興味津々に目を輝かせて言った。
「何?ここ悠人の部屋なの?」
「悠人、貴方何を叫んでいるの?そんなことより、開けて頂戴。」
「おう、まずは状況を説明してもらおうか…」
悠人は私に聞いた。
「私が知っている人の家なんて悠人の家しか知らないもん、それに悠人君はこんなかわいい女の子を前に自分の部屋に入れてくれないのかな?」
私は悠人の前でもじもじした、それを見た悠人はため息をついて言った。
「はぁ…ガヴ、僕の家にWi-Fiはあるからケーブル使ってネトゲをするならしてくれ、ヴィーネ、絶対に荒らすんじゃないぞ。」
悠人はそういうと、しぶしぶ家のカギを取り出し、ドアを開けた。
「とりあえず、中に入って、今、お茶淹れてくるから…」
「「「お邪魔しまーす。」」」
私とガヴリールは部屋に入ったが、玄関にいた悠人が手を挙げて言った。
「待て、2人は良いっていったが、誰もお前を入れていいなんて言ってないぞ。後、どうしてここにいる。
私とガヴリールが振り返るとそこにはラフィエルがいた。
「嫌ですわ、兄さん、兄さんのいるところ私、アリです。」
「ちょっとー、私が陰に隠れているんだけどー」
何とラフィエルだけなくてサターニャもいた。
悠人は両手を上げ降参というポーズをとって言った。
「サターニャもいたのか…もういいや、勝手に入ってくれ…」
ラフィエルは残念そうに言った。
「兄さん、意外と素直なのですね。てっきり、もう少し粘るかと思っていたのですが…」
悠人は疲れた表情をしていった。
「お前たちの扱い方は慣れているからな。それにさほど迷惑じゃないし…」
ラフィエルは笑顔になって言った。
「では改めて、お邪魔します。」
「お邪魔するわよ~」
2人が入ってきて悠人は玄関の扉を閉めた。
「それで、勉強会って言ったって具体的には何をやるんだ?」
「そうね、まずは、自分がどのくらい分かっているのかはっきりさせた方がいいかも…」
私がそう言うと悠人は少し嫌そうな顔をした、でも、その表情を私とラフィエルは見逃さなかった。
「兄さん、そういえば、『あの子』はどこに行ったのでしょうか?」
「あの子?」
その言葉に悠人はビクッとして、後ろを向いた。
「さ、さあ、何のことかな~ははは。」
ラフィエルは笑顔になって言った。
「ふふふ…兄さんの
そこまで行ったところで悠人がラフィエルの口をふさいだ。
「わぁぁぁー、ラフィエル、お前は言ってもいいことと悪いことがあるんだぞ…」
でも、もう遅かった。私は無意識に悠人の肩をつかみ言った。
「はーるーとー、隠し子ってどういうことかなー??」
「うわわ、ヴィーネ、落ち着け、そういうことじゃない。」
悠人がなんか言い訳をした気がしたけど私は気にしていなかった。
「そういうことじゃなかったら、どういうことなのかなー?ちゃんと説明してくれないかなー?」
その言葉に恐怖を感じた悠人は手を挙げながら言った。
「わ、分かったよ、いずれ、みんなにも見せようと思っていたことだ…ちょっと待ってて、今、連れてくるから…」
悠人は部屋の奥に引っ込んだ。
私はその間に、ラフィエルに悠人について聞いた。
「ねぇ、ラフィ、悠人って昔、なんかやっていたの?」
ラフィエルは口に手をやりながら言った。
「兄さんは、昔、とあるゲーム会社に史上最年少でスカウトされたことがあるんです。まあ、その時は私たちは天界にいたんですけど…」
「じゃあ、私も魔界にいた頃か…」
「ええ、なんでも兄さんは世界初の
私はラフィエルが言ったことが信じられなかった。
「じゃあ、悠人は…」
そこまで言ったところで部屋が開いた。そこにはパソコンを抱え込んで、いそいそとしている悠人がいた。
「や、お待たせ、これが、ラフィエルの言っていた僕の最高傑作であり子供でもある。コンピューターアーキテクチャで実行するプログラムを限界まで底上げしたAI、その名も『アリス』だ。」
そういうと、悠人はパソコンを広げアリスを呼び出した。
「アリス、いるか?今日は大事なお客様が見えているんだ。」
そうすると、悠人の言葉に反応するかのようにノイズが発生し、ぴょこんと小さい妖精みたいなのが出てきた。
『マスター、おはようございます。おや?そちらの方々は?』
悠人はパソコンの画面をみんなに見せると手を広げて言った。
「右からラフィエル、ガヴリール、サターニャ、ヴィーネ、みんな僕の大切な友達だよ。」
アリスはみんなの方を一周見ると、一礼して言った。
『皆様、初めまして、ラフィエルさんはお久しぶりですね。アリスと申します。』
これが、私たちが夏休みに出会った、
ふい~何とか間に合わせることが出来ました。結構リアルが忙しくてこっちにこれないかもしれませんがそれでもノルマは達成したいと思っています。
さて…作中にあったアリスの説明を、というかアリスって言ったら大体の人は思いつくかもしれませんが、モデルなったのはソードアートオンラインの整合騎士のアリスさんです。というか名前はアリスなのに姿はユイちゃんっていうことには気づきましたでしょうか?
も、もちろん、名前が浮かばなかったわけではないですよ、決して…(汗)
では、次回の『やはり彼女は駄天使には相応しくない』第一一話でお会いしましょう。