後、サターニャファンの方お待たせしました。いよいよサターニャ初登場です。
「んで、悠人、この『使いっきり』って役職は何だよ?」
ガヴリールは張り出された『フラッグアウト、役職一覧表』を見ながら悠人に聞いた。
「ああ、書いてある通り、当日までは学校の地形をなるべく覚えてくるということ、当日になったら真っ先に走らせて、敵のチームの拡散を狙う、簡単に言ってしまえば『パシリ』みたいな感じかな?」
その言葉を聞いたガヴリールは笑顔になってサターニャに言った。
「だってよ、よかったな。お前にぴったりな職じゃないか!サターニャ」
「なんで私がこの職なのよ!」
「んでも、サターニャ。この仕事が出来たら大悪魔に近づくって聞いたことあるなぁ~(棒)」
「この職に彼女を推薦したのは君たちなんだけどね…」
何とも棒読み臭かったが正直なところこの職はかなりの重要な職でもある。
まず、このゲームは学校全体で行われるということ…そして、それに関して、他のクラスが隠しそうなところをピックアップしておけば開始数分で回収することができる。
そして1年生が学校の地形を詳しくないというブランクを何とかカバーすることができる。
問題は、『
「それじゃ、各自、自分の職が理解できたか?4時間目からは一斉に作業に移ってもらう。何か聞きたいことがあるなら4時間目に聞いてくれ。」
その時、授業終了のチャイムが鳴った。
悠人は黒板を他クラスに見えないくらいに消した。その時に、悠人は携帯を確認した。そして一瞬で表情を強張らせ、そそくさと教室を後にした。
私はそんな悠人が気になってガヴリールにトイレに行ってくるといい、悠人を追いかけた。
◆
悠人にバレないようにして追いかけるにはとても至難だった。なぜなら、悠人がチラチラと後ろを気にしているのだ。そして、人がいない細い廊下で悠人は止まった。
それにつられて私は一瞬とまり、瞬時に角に隠れた。
その時、悠人がくるっと後ろを向いた。
「ヴィーネ、教室から僕を付けていたのは分かっている。隠れてないで出てきてくれないか?」
どうやら、最初からバレていたらしい。私は観念して悠人の前に姿を現した。
「どうして、付けてきているって分かったの?あなたは一度も私の姿を見ていないはず…」
私は悠人に聞いた。悠人は少し、戸惑った様子で答えた。
「なんて言ったらいいんだろうか…正直、さっきの発言はほんの冗談のつもりで言ったんだ。もし、居なかったらそのまま進んでいたし…」
「じゃあ、私をハメたってこと?」
「まあ、そうなるな、それでヴィーネは僕が教室からそそくさと出て行ったのが気になってきたの?」
何と、そこまでお見通しだった、私は両手を上にあげて言った。
「降参よ、貴方の言っているとおりの事よ。」
悠人はそんな私をじっくりと見て言った。
「うーん、まあヴィーネになら見せてもいいか…朝、助けてくれたお礼っていうことで。」
「?」
私は頭がこんがらがった、悠人が見せるといったけど何を見せるのだろう…
「それじゃ、少しの間、目を閉じてて…」
悠人の真剣な表情の前に私はただ頷くことしかできず、目をつぶった。
「これでいい?」
「ああ、そのまま、そのままだからな…」
◆
それからどのくらい時がたったのだろう、私は限界になり、悠人に言った。
「悠人、目を開けるよ。」
「構わないよ。」
その声は悠人の声に似ていた。私は目を開けた。
「あ、あなたは…」
私はその言葉しかさせなかった。それもそのはず、目を開いたら悠人はいつもの学生服ではなく銀色の鎧を着ていた。そして、背も前の悠人より格段に大きい人が目の前に立っていた。そして、見覚えのある羽が後ろに生えていた。
「驚いたかい?これが、僕の本当の姿、僕は別の世界から来た
その言葉に確信を持った私はくすっと笑うと悠人の羽を見て言った。
「その羽、とても似合っているわよ。
『
その言葉を聞いた悠人は驚いた。
「どうして…僕の名前を?」
その言葉より先に私は自分の姿を変え、三叉の槍を召喚し、持った。
「これが、貴方を知っていた、理由よ。」
「そうか…そういうことだったのか…」
悠人はそういうと姿を元に戻し、いつもの悠人に戻った。
それにつられて私も姿を元に戻した。
「驚いた?私もあなたと同じ悪魔なのよ。」
◆
「なぁ…バカにしないのか?」
「何でよ、貴方が騎士長だということがなんで馬鹿にしないといけないのよ。」
「ヴィーネが優しくて良かったよ。ただ、他の人には絶対に言うなよ。このことは…」
「もちろんよ、貴方も言わないでね。」
こうして、悠人と私はお互いの秘密を知ったのだった。
なんだかんだ言って、ガヴドロが人気なので続編を書いちゃいました。一日に2本は久しぶりの感覚でした。
この作品、昨日作ったのに以外に見てくれる人がいて僕的にもうれしいですね。
さて、少しストーリーの方にふみこんでいきますか…今回の話では悠人の正体が悪魔の騎士長だったということでしたが、このシリアスなシーン、実は最初はもっと違う感じにしたかったのですが書いているうちに納得がいかず、一回捨ててしまい、結果こっちの方がしっくりくるということでこっちを採用しました。
では、次回の『やはり彼女は駄天使には相応しくない』第5話でお会いしましょう。
※次回は明日あたりにあげようと思います。