続けて第4話となります。
まだまだ序盤ですのでしばらくは平和(?)な監禁生活が続くこととなりますが、徐々に物語が動き始めてくることになります。
長い目でおつきあい下さい。
2日目の朝が来た。
これからこの希望ヶ峰学園での監禁生活が始まるとなると気が張ってしまい、苗木はとてもではないが眠れなかった。
しかし、朝起きて部屋を出ると舞園とばったり出会い、話を聞く内に彼女と一緒に護身用に使えるものを探しに行くこととなった。あまりめぼしいモノは見あたらず、苗木はショウウィンドウにあった模造刀だけを持って行った。
苗木「そういえば、おなかが空いたね?」
舞園「そうですね…。食堂の方に言ってみましょうか?」
そういって、2人は食堂へと向かったのだが、どうやら先客がいたらしく、しかも何か賑わっていた。
何かあったのだろうかと、急いで駆けつけてみるとそこには頭を抱えている葉隠と朝比奈、そして愉快そうに微笑んでいる守亜の姿があった。食堂のテーブルの上にはどこからもってきたのかトランプがばらまかれている。
何をやっているんだと思いながらも、苗木は彼らに近づいた。舞園のその後に付いてくる。
守亜「おや、苗木クンに舞園クン。おはよう、今日も仲むつまじくてうらやましい限りだ!」
昨日と同様、2人を見てはからかう守亜に対して苗木はもはや何も反論することなく、目の前の状況について聞いた。
すると、どうやら守亜は今朝目が覚めてから、校内をもう一度散策がてら散歩してみたところ、メダルを見つけたのだという。そこにモノクマが現れ、そのコインはモノクマメダルというモノで、校内にあるガチャガチャを使用する際に使うものだそうで、試しに引いてみたところ、トランプが景品としてでてきたのだという。
折角だから、気晴らしに誰かとゲームでもしようかと思ったところ、食堂にいた朝比奈と大神、葉隠を誘ったと言う。しかし、いざ始めてみると守亜の圧勝だそうで、そのため葉隠と朝比奈は意気消沈しているというのが今の状況らしい。
葉隠「くっそ~、いくら何でも強すぎだべ!」
朝比奈「う~、さくらちゃん~」
大神「泣くな、朝比奈よ。勝負とは時に残酷なものだ。」
と口々にする3人を見て、守亜は嬉しそうだ。
どうやら、やっていたのはブラックジャックらしく、苗木は何故そこまで勝っているか不思議に思い聞いてみた。
すると
守亜「いや、何ブラックジャックは確率さえ予想できれば8割は勝てるゲームだからね!」
と言い放つ守亜を見て苗木たちは驚いた。
昨日の出来事から彼は頭がいいとは思っていたが、それにしてもこの状況は常軌を逸している。確かにブラックジャックは他のトランプゲームと比べて勝ち易いと聞いたことはあるが、そのためには52(あるいは+ジョーカー)という枚数を全て把握していなければならない。それこそ、自分の手札はもちろんのこと、場に捨てたカードと山札もだ。
それを軽々とやってのけたように言うなんて彼は…。
朝比奈「ねぇねぇ!もしかして守亜もセレスちゃんと同じ超高校級のギャンブラーなんじゃない!」
葉隠「あ!そうにちげえねぇべ!じゃなかったら、ここまで俺ッチたちが惨敗することがあるわけね~」
確かに苗木も2人と同じように考えたが、だとしたら昨日の大和田と十神の才能を見抜いたことが説明できない。
本当に彼は何者なのか、未だつかめない守亜定爾の才能とその正体に深い疑問をもった。
因みに、別に超高校級のギャンブラーでなくても2人に勝つのは難しいことではないと思ったが、それは口に出さずにいた。
守亜「いや、私はギャンブラーではないだろう。確かに今は私が圧勝したが、それはあくまでもカードの確率を計算したに過ぎないよ。他のゲームなら勝てるか解らない。それこそ、スロットやダービー等では勝てないだろう。予測という意味では他の人間よりも上手くいくだろうがね。そういう意味ではセレス嬢は本物のギャンブラーサ。彼女はそういった技術に加えて、運を味方に付ける才能もあってのあの才能だろうからネ。」
と、守亜は散らばったカードを集めながら言った。
朝比奈「うーん、絶対そうだと思ったんだけどなぁ~。守亜の才能が解れば、もうちょっと皆も仲良くしてくれると思ったんだけど。」
守亜「フフ、ありがとう朝比奈クン。だが、少なくともキミ達はこうして私と時間をともにしてくれている。それだけでも私は嬉しいよ。」
と朝比奈の優しさに対して笑顔を見せる守亜。
苗木もまたそのやりとりを見て張っていた緊張が少しほどけたような気がした。
葉隠「でも確かに守亜っちの才能が何か気になるべ?」
朝比奈「でしょ!?何かいい方法無いかな?」
大神「確かに、このままでは守亜も周りの者も落ち着かなかろう・・・」
舞園「うーん…。そうですね…。」
と、その場にいる皆が悩む。
すると苗木が口を開いた。
苗木「じゃあさ、守亜君の得意なことを考えてみるところから始めてみるのはどうかな?」
朝比奈「あ!それだ!苗木、ナイスアイデア!」
大神「うむ、確かに才能とは言い換えれば自が長所であるからな。」
葉隠「じゃあさ、守亜っちの得意なことってなんだべ?」
そう言われ、皆が考えを巡らす。
今、解っていることと言えば…。
先ほどのゲームでみせた、カードの全てを把握する記憶力。そして、そこから確率を導き出す計算力。そして、昨日みせた記憶がなく、初対面にも関わらず他者の才能を当てた推理力、本人曰くあれは「計算」らしいが・・・
苗木は1つの答えを導き出した。しかし、それは確実に違うと根拠のない否定が自分の中にあった。
すると朝比奈、自分が導き出した答えと同じ言葉を口にした。
朝比奈「ねぇねぇ!もしかして守亜ってさあ、探偵なんじゃない!」
その言葉に反応し、全員が守亜の方を見る。
苗木もまた、その真偽を確かめるために真っ直ぐと守亜の顔を見つめた。
しかし、やはり何故か苗木には根拠のない確信があった。
彼は、守亜定爾は探偵などでは決してない。もっと別の卓越した才能を持った人間であると・・・
to be continue...
以上第4話でした。
守亜の才能、それは皆さん予想がついているとは思いますが…。
どちらにしろ、彼の才能がどう苗木達の運命を左右するのでしょうか?
はい、作者も悩んでますorz
では、また次回もよろしくお願い致します。
追伸 タイトルを変えました!