マダンロンパ〜超高校級達の数列〜   作:†AiSAY

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第2問 ⑤イキキル (非)日常編

苗木が目を覚ますと、心配そうに自分の顔を見下ろす朝比奈と不二咲の顔があった。

 

苗木「ここどこ?」

 

不二咲「体育館・・・」

 

朝比奈「苗木、部屋で気を失ってたんだよ・・・」

 

そう聞き、徐々に自分に起きたことを思い出してきた苗木はまだダルさが残る身体を起こした。

 

不二咲「大神さんが運んでくれたんだ。」

 

苗木「夢じゃ・・ない・・・。」

 

そう言葉をもらし、苗木はハッとなり気絶する間に見たあの光景を思い出し、思わず声を上げた。

 

苗木「舞園さんは!?」

 

その言葉にその場の空気が重くなり、ほとんどの生徒が顔を曇らせる。

すると、特に表情を変えていない十神が口を開いて言った。

 

十神「舞園さやかは死んだ。」

 

死んだ、その言葉によって苗木の頭が必死に拒否していた事実が奥底から引き上げられる。

苗木は息をのむと、その場から急いで立ち上がり走り出す。

しかし、すれ違いざまに石丸に腕をつかまれ、それ以上先へは進めなかった。

 

石丸「どこへ行く気だ!?」

 

苗木「決まってるだろ!!舞園さんを!舞園さんを!」

 

石丸「待て!落ち着くんだ、苗木君!?」

 

しかし、石丸の言葉も聞かず苗木はその手を振り払い舞園の元へ向かおうとする。

そんな苗木に再び十神が残酷な事実を投げかける。

 

十神「さんざん確かめたぞ、舞園さやかは確かに死んでいた。」

 

苗木「じゃあ、ここにいて意味があるの・・・。こんな時に何で体育館なんかに集まっているんだよ!!」

 

苗木は声を荒げながら言った。

すると、十神と同様冷静に腕を組んで壁にもたれていた霧切が苗木に向かって反論する。

 

霧切「私達だってこんな場所にいることは本意じゃない。」

 

苗木「じゃあ、どうして・・・。」

 

その言葉に苗木はますます困惑した。

人が死んでいる、なのにその場に行かずに別の場所に居続ける理由がどこにあるのか。

すると、ずっとおどおどしていた腐川がこの状況を作り出したのはモノクマであることを説明した。

 

なかなか、食堂に来ない苗木と舞園を心配した朝比奈、大神、不二咲が様子を見に行くと気絶した苗木を見つけ、それを見た朝比奈が思わず声を上げたところに他の皆も駆けつけた。そして、荒らされている部屋をよく調べたところ、シャワー室にて舞園が死んでいるのを発見した。

それと同時にモノクマからの放送により全員が体育館に集まるよう言われたのだという。

石丸などは、抗議しようとしたらしいが霧切から今モノクマに反抗するのは危険と言われ、守亜からもこれ以上犠牲が出る前に一度全員が集まる必要があると言われたため、しょうがなく体育館に集まったというのが今の状況だと。

 

それを聞いた、苗木が呟く。

 

苗木「舞園さんは、アイツに殺されたんだ!モノクマに!」

 

すると、体育館奥から声が響く。

 

モノクマ「違うよ、僕はそんなことしないよ!」

 

全員が声の方を向くと、そこには入学式の時と同様教壇の上に立つモノクマの姿があった。

 

モノクマ「あのね、ボクはこの学園生活の趣旨に反するようなことは決してしません!ボクってクマ1倍ルールにうるさいってサファリパークでも有名だったんだから。」

 

不二咲「じゃあ、他に誰が・・・。」

 

その言葉にモノクマはさぞ面白いものを見つけたという風に言った。

 

モノクマ「わかってるくせに~。舞園さやかを殺したのは、オマエラの中の誰かじゃん!」

 

全員がモノクマの言葉により、お互いに顔を見合わせる。

しかし、そんなことはあるはずないと苗木はモノクマに言うが、モノクマは本人はきちんと解っていると言って、再び全員を見渡した。

生徒達は皆、疑心暗鬼となり体育館内はパニックとなる。

 

すると、十神が声を上げ、場が静まるとモノクマを見て言った。

 

十神「おい、ならば殺人を行ったソイツは卒業できるのか?」

 

モノクマ「ウププ、プッヒャヒャヒャハ(*≧m≦*)。そんなの大甘だよ、デビル甘だよ、地獄甘だよ!むしろここからが本番だよ。」

 

苗木「本番・・・」

 

全員が何のことだと、身構える。

 

モノクマ「では、ここで卒業に関する補足ルールの説明を始めます!」

 

セレス「自分が殺人を犯したクロだと他の生徒に知られてはいけない。その点を言っておられるのでしょ?」

 

モノクマ「そう、ただ殺すだけじゃだめなの、他の生徒に知られないように殺さなければならないの。」

 

モノクマの言葉に全員が唖然とする。

しかし、先ほどまでずっと黙っていた守亜だけは前に出てモノクマに言った。

 

守亜「つまり、クロに求められる殺人は完全犯罪出なければならない。そういうことカナ?」

 

モノクマ「そう、それを査定するために殺人が起きた一定時間後に必ず学級裁判を開くことにします。」

 

苗木「学級裁判?」

 

そして、モノクマは学級裁判に関する説明を行った。

 

学級裁判により、生徒は殺人を行ったクロは誰かを議論しなければならない。もしそのクロが正解であれば、クロだけがオシオキとなるが、もし外せばクロ以外の全員がオシオキされる。

オシオキとはすなわち処刑を意味するのだ。

そして、モノクマは最後にこう付け加える

 

モノクマ「つまり、裁判員制度ってヤツだよ!犯人を決めるのはオマエラだ!」

 

すると、江ノ島がモノクマに対して声を上げた。

 

江ノ島「ちょっと、あんたの言ってることむちゃくちゃじゃない!」

 

そう言って、一人と一匹が諍いを始める。

それはドンドン、激しくなり遂に江ノ島が目の前に立ったモノクマを踏みつける。

 

モノクマ「学園長ことモノクマへの暴力を禁ずる。校則違反だね……」

 

江ノ島「は?」

 

モノクマの言葉に江ノ島を含め全員が意味が分からずに、立ち尽くす。

だが、霧切と何人かはその真意に気付く。

そして、急いで江ノ島のもとへと駆け寄る。

 

モノクマ「召喚魔法を発動する!助けて!グングニルの槍っ!!」

 

しかし、完全には間に合わず、守亜が江ノ島の襟をつかみ後ろへと引っ張るものの彼女の身体を床から現れた槍の何本かが貫く。

 

江ノ島「え、何でアタシが…。」

 

そう言って、江ノ島が血を流しながら床に崩れ落ちる。

その様子を見た者は青くするが、霧切と守亜は彼女に近づいた。

 

朝比奈「え、江ノ島ちゃん!?」

 

苗木「な、何を!!」

 

モノクマ「言ったでしょ、学園長への暴力にはペナルティーだって?本当なら、関係のないところで死人は出したくないけど・・・。」

 

そう言いながら、モノクマは元の場所に戻る。

 

モノクマ「でも、これでボクが本気だって解ったでしょ!ここから出たかったら、卒業するしかないの!!それが嫌なら一生ここで過ごすことだね!」

 

そう言って、モノクマは再びどこかへといなくなってしまった。

残された者達は目の前で起きた出来事に頭が追いつかず、ただ顔をひきつらせている。

 

葉隠「え?これってマジなんか?ドッキリじゃないんか?」

 

腐川「あ、あんたまだそんなこと言ってんの?」

 

不二咲「い、嫌だよう・・・。こんな・・・。」

 

そう口々に思ったことを言う面々をよそに、十神とセレスは至って冷静だ。

 

十神「どちらにしろ、これで2人死んだ。これ以上、ここにいたくなければルールに従うほかあるまい。」

 

朝比奈「そんな、ヒドいよ!」

 

セレス「あら、私は言ったはずですわよ。ここで生きるためには順応するべきだと。」

 

そう言い合う、3人に対して守亜は江ノ島の身体を調べながら言った。

 

守亜「盛り上がっているところ、悪いが死亡したのは今のところ1人だ。」

 

十神「何?」

 

守亜の言葉に十神が目を向ける。

他の皆にも聞こえたのか、全員が守亜の方を見る。

 

守亜「江ノ島クンはまだ死んでいない。どうやら、運良く致命傷は避けている。もっともこのままでは出血が酷いため確実に死ぬだろうがね…。」

 

苗木「ほ、本当!」

 

守亜「うむ、だから早く保健室に行きたいのだが良いかね?」

 

朝比奈「あ、なら私もついて行くよ!」

 

守亜「む、そうしてもらえると助かるよ。」

 

そう言って、朝比奈と守亜は江ノ島を担いで体育館を出ていった。

その後、守亜以外の全員が体育館に残った。

すると、各自の学生達の電子生徒手帳に新たな情報が提示された。

《モノクマ・ファイル》と名付けられたらそれには、舞園が殺害された現場が苗木の部屋であることが書かれていた。

 

全員が苗木を見る。

誰も何も言わなくても、苗木には全員が自分を疑っていることが解った。

 

苗木「そんな、僕じゃない・・・。僕は殺してないよ。」

 

十神「では何故、舞園の殺害現場がお前の部屋になっているんだ?」

 

苗木「それは、舞園さんと部屋を交換したんだ・・。舞園さんが怯えていたから・・・。」

 

大和田「部屋を交換だぁ~。」

 

桑田「嘘くせぇ・・・。」

 

他の生徒達も言葉にはしないが、同じようなことを思っているのだろう、苗木を見る目が厳しくなる。

 

苗木「皆、ボクを疑ってるの?」

 

十神「そうだ、お前を疑うのが当然だろう。」

 

十神の言葉が冷たく突き刺さる。

 

十神「違うというのなら証明して見せろ。」

 

苗木「そんな・・・。」

 

証明ならできる、何故なら部屋の交換の件を知っているのは、自分と舞園だけではない。

守亜もまた、あの場にいたのだから。

だが、その守亜は今、江ノ島の手当のために保健室にいる。

ここで、何かを言ったところで無闇に場を混乱させるだけだと思い、苗木は口を噤んだ。

 

十神「さ、ゲームを始めるぞ。」

 

苗木「十神君!?」

 

霧切「健闘を祈るわ。」

 

そう言って、十神に続き霧切も体育館を出ていった。

他の生徒達もそれに続くように、苗木をおいて体育館を後にした。

 

(皆がボクを疑っている・・。何とかしないと…。)

 

自分がクロであると疑われていること、そして自分がクロとなってしまえば全員がモノクマによって殺されてしまう。

その二つが頭の中を巡り、苗木は1人体育館の中で取り残されてしまった。

その状況に苗木は膝から崩れ落ちる。

 

ーーーーーー《絶望》ーーーーー

 

何度もモノクマが繰り返し、言っていた言葉が頭を駆けめぐる。

まさに今の苗木の状況は《絶望》そのものだった。

すると、誰かが体育館に入ってくるのが聞こえた。だが、もう誰かを確認する気力はない。

しかし、足音はだんだん近づいてくる。

そして、足音が止むと頭上から声がかけられた。

 

守亜「おや、苗木クンだけかね?」

 

声が体育館に響く。

苗木が顔を上げるとそこには守亜が立っていた。

 

苗木「も、守亜君・・・。」

 

守亜「うむ・・・。」

 

守亜は当たりを見渡すと、全て解っているといった風な顔をして苗木に手を伸ばして言った。

 

守亜「さて、苗木クン。問題を解き明かしにいこうか。舞園クンの為にも、そしてキミの為にもネ…。」

 

そう言われ、苗木は守亜の手を取ると立ち上がり、体育館を出て行った。

 

 

to be continued ...

 




さて、ちょいちょいと原作と異なる展開を差し込ん出来ましたが…。
今回は少し大きめな改変を加えました。
この変更点がどのように物語に影響を与えるのでしょうか!!

作者も特に考えていません!
ごめんなさいorz

では、また次回です!
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