マダンロンパ〜超高校級達の数列〜   作:†AiSAY

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第2問 ⑥イキキル (非)日常編

体育館から出てきた2人は、まずは現場である苗木の部屋へと向かった。

特に言葉のない雰囲気に耐えられなかった苗木が口を開いた。

 

苗木「ね、ねぇ、守亜君は僕を疑ってないの?」

 

守亜「ん、何故かね?」

 

苗木の言葉に守亜が振り返る。

その顔はいつもと変わらないものであった。

 

苗木「え、何故って・・・。」

 

守亜なら、もう学生手帳に記載されたモノクマファイルに目を通しているだろうし、普通に考えれば他の皆と同じように自分が舞園を殺したと考えるだろう。

しかし、目の前を歩く彼はそんなことかと言った風に答えた。

 

守亜「まず第一にキミの部屋に舞園クンがいたことに関して言えば、私も経緯を知っているからネ。」

 

苗木「それは、そうだけど・・・。」

 

守亜「第2にキミが気絶していた件だ。まさか、自分で殺しておいてその死体を見て気絶する殺人者はいないだろう?もっとも、自分で気絶する方法はないわけではないがキミの身体にはそんな痕跡はなかった。」

 

あくまでも、冷静に分析する守亜の言葉は今の苗木にはありがたかった。

 

守亜「最後に、まだ少ない時間しか共にしていないが、キミがそんなことをする人間には見えないしネ。」

 

苗木「守亜君・・・。」

 

そうしている間に、苗木の部屋へと着く。

守亜はドアノブに手をかけると苗木を見ずに言った。

 

守亜「それにキミがクロであるのならば、部屋の交換を知っていた私にも犯行は可能だからネ。」

 

そう言う、守亜の姿に何も言わず苗木は部屋に入った。

すると、部屋はには霧切がいた。

 

守亜「おや、霧切クンもいたのか・・・。」

 

苗木「き、霧切さん。」

 

2人の声に霧切が振り返る。

 

霧切「あら、来たのね…。」

 

苗木「うん…。」

 

先ほどのこともあって、2人の間には嫌な空気が流れる。

しかし、守亜はそんなことは知らないため、1人シャワー室へと入る。

取り残された2人も特に会話をすることなく、それぞれ調査を進めた。

 

しばらく経ち、守亜が出てきた。

 

苗木「何かあった?」

 

守亜「うむ、確実なことは言えないが少なくともキミがクロではないことは証明できそうだ。」

 

その言葉に苗木が驚き、霧切も目を細めた。

守亜は次に机の方へと近づく。

 

苗木「も、守亜君。それって・・・。」

 

守亜「苗木クン、それは後で話すとして、すまないがトラッシュルームを見に行ってくれないかな?」

 

苗木「え?それは別に良いけど・・・。う、うん、解った。」

 

そう言って、苗木が部屋を出ようとする。

すると、守亜が慌てて一度苗木を引き止めた。

 

守亜「あぁ、すまないがそれが終わったらコレを持って視聴覚室に行ってくれ。」

 

そう言って、守亜は苗木にDVDを手渡した。

そこには「舞園さやか」と書かれており、苗木はそれが何かすぐに解った。

 

苗木「守亜君、これは・・・。」

 

守亜「すまないが、それを私や他の人間が見るわけには言かない。だが、舞園クンもキミになら納得するだろう。」

 

苗木はその言葉に頷くと、部屋を出ていった。

その様子を見送ると、守亜は再び部屋を調べ始めた。

すると、その様子を見ていた霧切が守亜を見て、口を開いた。

 

霧切「随分と彼を気にかけるのね…。」

 

守亜「ん?」

 

と、調べる手を止めることなく守亜は霧切に答えた。

 

守亜「それは、キミもそうじゃないのかね?その手に持っているものはそのためのものだろう?」

 

霧切「ッ!」

 

そう言われ、霧切は持っていたものを隠すように手を後ろに回す。

守亜はその様子を目で確認することなく、フっと笑うと、手を止めて霧切の方を向いた。

霧切の鋭い目が守亜を射抜く。

しかし、守亜はそんな彼女に対して肩をすくめて言った。

 

守亜「キミも別に苗木クンがクロとは考えていないのだろう?」

 

霧切「さぁ、私はただ真実を知りたいだけ。別に彼の為じゃないわ。」

 

そう言って、腕を組む霧切。

守亜はそんな彼女を見ると笑顔を向けて言った。

 

守亜「なるほど、どうやらキミと私のあり方は似ているようでいて真逆なようだ・・・。」

 

霧切「どういう意味かしら?」

 

守亜「別に深い意味はないサ。だが、この状況に関して言えばキミのような人間は心強いよ。」

 

2人の目が交錯し、その間に沈黙が流れる。

すると、チャイムが鳴りモノクマによる校内放送が流れた。

 

モノクマ「えー、ボクも疲れちゃったんでそろそろ始めますか。お待ちかねの学級裁判を!」

 

守亜は服装を整える。

霧切もまた、目線を天井へと向けた。

 

モノクマ「ではでは、学校エリア一階にある赤い扉にお入りください!」

 

放送を聞き終えると、守亜は再度霧切を見て言った。

 

守亜「さて、では始めるとするか・・・。」

 

霧切「いいえ、終わらせるわ…。」

 

そう言う霧切に笑顔で守亜が応えると、2人は指定された場所へと向かった。

遂に学級裁判が始まる。

しかし、この時霧切には一抹の不安があった。

それは、これから始まる学級裁判に対してではなく。

ましてや、この希望ヶ峰学園での生活でもない。

 

ただ目の前を歩く男の姿に霧切はただならぬ不安を感じていたのだ。

 

 

to be continued…

 

 




次回、遂に学級裁判に突入です!
よろしくお願いします!
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