マダンロンパ〜超高校級達の数列〜   作:†AiSAY

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遂に学級裁判が始まります!
マダンロンパの物語も段々と動きを見せていきます!



そのハズ・・・・

よろしくお願いいたします。


第2問 ⑦イキキル 非日常編

モノクマによって指定された赤い扉の先はエレベーターになっており、生徒達が全員乗ると動き出した。

そして、再び扉が開くとそこには円状に並べられたら立ち台があった。

その装飾は学級裁判と言うだけあって、被告人が立つようなものになっている。

 

苗木「ここが裁判所?」

 

苗木がそう呟く。

すると、奥にある垂れ幕が開かれる。

 

モノクマ「やあやあ、やっと来たね!どうコレって?いかにもな感じじゃない?」

 

大和田「悪趣味な空間だぜ!」

 

モノクマの言葉に大和田が吐き捨てるように言う。

すると、珍しく霧切がモノクマに尋ねた。

 

霧切「ちょっと良い、議論の前に聞いておきたいことがあるのだけれど、あれってどういうこと?」

 

そう言って、彼女が指すのは席に立てかけられた舞園と江ノ島の写真であった。

白黒に撮影されたそれには大きく赤いバツじるしが書かれていた。

それに対してモノクマが答えた。

 

モノクマ「死んだからって、仲間外れはカワイソウでしょ?」

 

守亜「なるほど、だがそれならキミはもっと可哀想なことをしていることになるネ。」

 

その言葉に全員が守亜を見る。

モノクマもまた彼の方に向き直った。

 

モノクマ「ん?どゆこと?」

 

守亜「何、舞園クンは確かに息を引き取ったが、江ノ島クンは生きているからネ。」

 

その言葉に全員が驚き、一部の生徒からは安堵の声があがる。

 

モノクマ「ホントに?」

 

守亜「ああ、もっとも生きていると言うだけで今後復帰するのは難しいだろうがね…。止血剤や包帯で応急処置程度のことは保健室で出来たが、これ以上のことは、ここでは難しいだろう。」

 

モノクマ「あらら、残念・・・。でも、生きているのに回復が無理なんて、絶望的だね!ウププ、ホント絶望的に残念なコだよ~!」

 

苗木「自分で殺そうとしておいて!」

 

モノクマ「そんな、ボクは悪くないよ!キチンと言ったでしょ、それを守らない方が悪いんじゃないか!?」

 

と、苗木の言葉に怒るモノクマ。

しかし、モノクマは何事もなかったように再び姿勢を正すと話を続けた。

 

モノクマ「ま、別に良いけどね!守亜君の言い方じゃ、あのコはもうダメみたいだし。しばらくはこの人数でやっていきまショー!」

 

苗木「ッ・・・。」

 

そして、遂に学級裁判が行われた。

 

苗木「本当にこの中に犯人がいるのか・・・。」

 

モノクマ「当然です!それは間違いありません!」

 

と、苗木の言葉にサムズアップして答えるモノクマ。

石丸はどこぞの教員のように目をつむって挙手するように言うが、大和田によって一蹴される。

 

朝比奈「議論しろって言われても・・。」

 

山田「何から話したものか?」

 

霧切「まずは犯行に使われた凶器について、検証を始めましょう。」

 

朝比奈と山田の疑問に霧切が答える。

すると、石丸が口火を切った。

 

石丸「舞園君の腹部に刺さった包丁、間違いないアレが凶器だ!」

 

大和田「そんなの見りゃわかんだろう!」

 

石丸の言葉に再び大和田が突っ込む。

しかし、苗木はその言葉を重要であると思い、大和田に言った。

 

苗木「いや、大切なことだよ。誰かが厨房から包丁を持ち出したってことだよ。」

 

朝比奈「じゃあ、厨房に出入りした人が犯人ってこと?」

 

桑田「つーかさ、結局のところ苗木が犯人なんだろ?」

 

朝比奈の言葉に桑田が興味なさそうに、考えもせず依然と苗木を犯人であると言う。

しかし、それに対して朝比奈が思い出したように言った。

 

朝比奈「ちょっと待って、包丁を持ち出したのは苗木じゃないよ?」

 

その言葉に全員が驚いた顔をする。

朝比奈は皆の反応にたじろぎながらも続けた。

 

朝比奈「私、昨日ずっとさくらちゃんと一緒に食堂にいたから・・・。」

 

セレス「失礼ですが、《さくらちゃん》とは?」

 

大神「我だ。」

 

世界が止まった・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

そして、その《さくらちゃん》が口を開く

 

大神「我は昨夜、朝比奈と一緒に紅茶を飲んでいた。」

 

大神の話によると、どうやら朝比奈は夜に1人でいるのが怖かったらしく、大神と一緒に行動していたという。

 

腐川「あ、あんたたちが共犯関係にあって口裏を合わせていたら何とでも言えるわね!」

 

と、腐川がどもりながら朝比奈たちの言葉が嘘ではないかと指摘する。

すると、それまで口を挟むことの無かったモノクマが付け加えるように言った。

 

モノクマ「えー、共犯者がいたとしても卒業できるのは実行犯であるクロ一名のみです。」

 

十神「手帳にもそう書いてあるな。」

 

セレス「つまり、誰かを庇っても何の得もないということですわね。」

 

さらに続けて、朝比奈の話を聞く

すると、厨房にてロイアルミルクティを入れていたところ、1人だけ昨夜厨房を訪れた人間がいた。

その人物とは他でもない、舞園さやか本人であったというのだ。

そして、彼女が厨房を出た後に包丁が一本無くなっていたことに気づいたと大神が語った。

 

苗木はそれは護身用のためだと言ったが

 

十神「だとしてもだ、舞園は自分で持ち出した包丁を奪われ、それで殺されたことになるな。」

 

と指摘され、納得せざるをえなかった。

十神はさらに続けて、まだ苗木の容疑が晴れたことにはならないとも付け加える。

その言葉に腐川と山田が再び疑いの目を苗木に向ける。

 

守亜「いや、それもまた早計ではないかネ、諸君?」

 

と、守亜が口を開いた。

全員が驚き、守亜を見る。

 

十神「どういうことだ?」

 

守亜「苗木クンの部屋にて殺人が行われたのは事実だ。しかし、それは苗木クンと舞園クンが部屋を交換したためにある。」

 

桑田「は?何を言い出すかと思えば、そんなの苗木のデマカセだろ?」

 

しかし、守亜は首を横に振る。

 

守亜「だが、それを私だけは証明できる。何故なら、舞園クンが苗木クンの部屋を訪れた時、私もその場にいたのだから。」

 

十神「何!?」

 

石丸「本当か!」

 

守亜の言葉に全員が驚く。

が、霧切だけは努めて冷静に守亜を見ていた。

 

十神「何故、今まで黙っていた?」

 

守亜「何、キミたちが苗木クンを冷遇していた時、私は江ノ島クンを保健室につれて言ってたのでね…。」

 

と、皮肉めいた笑顔で全員を見渡す。

その言葉に全員が居心地の悪そうな顔をする。

 

十神「では、お前ならば舞園が苗木の部屋にいることを知っていたわけだ?ならば、お間になら犯行は可能と言うことになるが?」

 

葉隠「そうだべ!」

 

腐川「じゃ、じゃああんたが犯人なんじゃないの!」

 

と、今度は守亜に疑いの目がかかった。

しかし、守亜はそんな疑いに笑顔で答える。

 

守亜「確かに、私なら犯行は可能だろう。だが部屋の交換と同時に鍵もかけられていたはずだ。荒らされていたのは部屋の中。扉の鍵には特に傷といった痕跡はなかったはずだが?」

 

と言い、自分の犯行について否定する守亜。

それに加えて、苗木が言った。

 

苗木「うん、鍵も交換したし。舞園さんも誰が来ても開けないって言ってたから・・・。」

 

すると、今度は霧切が口を開いた。

 

霧切「その他にも苗木君が犯人出ないという根拠はあるわ。」

 

大神「聞かせてくれ。」

 

そう大神に促され、霧切は推理を始めた。

 

霧切「現場の状況を思い出して、犯人はすんなりとシャワールームに入れたのかしら?」

 

セレス「どういうことですか?」

 

苗木「僕のシャワールームはドアノブが壊れてて・・・。」

 

山田「確かに壊れた形跡がありましたな。」

 

腐川「苗木が無理やりこじ開けて壊したんでしょ!無理やり!」

 

霧切「それが苗木君が犯人ではないと言える根拠。」

 

大和田「何言ってんだ?壊すしかねーんだったら壊すだろ?中から鍵をかけられてたんだからよ?」

 

その大和田の言葉に苗木が反応する。

そして、苗木の言葉が弾丸となり大和田の証言を打ち砕いた。

 

苗木「それは違うよ!シャワールームに鍵がかかるのって、女子の部屋だけだったよね?」

 

大和田「あ、どういうことだよ?」

 

守亜「つまり、男子の部屋である現場にてドアをこじ開ける形跡があるのはおかしいということサ。何せ鍵がないのだから。」

 

と、大和田の疑問に苗木の代わりに答える守亜。

 

不二咲「じゃあ、どうして苗木君のシャワールームの鍵は開かなかったの?」

 

苗木「それは、ドアの立て付けが悪かったからなんだ。犯人はドアが開かないのは、中から鍵をかけられたせいだと勘違いしたんだ。だからこそ、ドアノブごと壊そうとしたんだ。」

 

霧切「苗木君が犯人なら、そんな面倒なことしなくてもドアを開けられたわ。」

 

腐川「じゃ、じゃあ苗木じゃないってこと?」

 

霧切の証言と苗木の推理により、苗木の犯行が否定され一同は押し黙った。

苗木は自らの身の潔癖を証明してくれた、霧切に笑顔を向ける。

 

苗木「霧切さん」

 

霧切「まだ終わってないは、安心しないで。」

 

守亜「そうとも、苗木クン。むしろ今から始まるのだよ。真の学級裁判が・・・。」

 

苗木は2人に言われると、気を取り直して正面を見た。

そうまだ何も始まっていない。

最初の学級裁判は今やっと振り出しに戻り、始まったのだ。

 

to be continued…

 

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