NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

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皆様、お久しぶりでございます。
そして、大変長らくお待たせ致しました。

なんとこの拙作に推薦を書いてくださった方がいらっしゃいました。
最恐之忍神様、この場を借りて御礼申し上げます。


111.最強への道 中編

 さてと本格的な修行パート。

 

 え、見たい?

 

 オレとしてはサクッと流そうと思っているんだが。

 

 ・・・いやいやいや、とても見て面白いようなことはしてない。絵的に地味で淡々と同じ動作の繰り返しみたいな感じだ。

 テレビだときっと何時間経っても魚が釣れない釣り番組を流しているようなものだろう。

 

 そんなつまらないものを見たいか?否、オレは全くもってみたくはないね。

 

 何故そのような事態になってしまったかというと、つまり端的に言えば、医療忍術の修行中は、写輪眼の利用は認められなかったからである。

 

 確実に写輪眼で見て術をコピーしたほうが効率がいいのにも関わらず何故使わせてもらえなかったかというと。

 

『基礎は基礎。土台は土台。戦時中なら許可どころか積極的に使って負傷者を治せと言っただろうが、今は平時だ。ならばズルをせずにきちんとした医療忍術を覚えたほうが良いだろう。将来後進の育成をする際にもその方が基礎をきちんと理解して教えてやることもできるだろうしな』

 

 という綱手様様のオレにとってはとてもありがた大迷惑な指導方針のせいだった。

 

 ふ、不幸だーっ。

 

 こうなったら致し方ない。有言実行でサクッと物語を進めようではないか!

 

 はい、それではみなさんご一緒にっ。

 

 キ〜ングクリムゾンンンッ!!

 

 

 

 

 

 ・・・。

 

 ・・・・・。

 

 ・・・・・・・。

 

 てなわけで、綱手に弟子入りして医療忍術の修行に入ってから早1年。

 

 ようやく免許皆伝いただきました。

 

 もっと正確に言うならば、医療忍術だけに関して言えばもう半年前には当時の綱手の力量に追いついていましたー。

 

 え、早すぎるだろって?色々端折り過ぎだろって?

 

 うん、まぁね。普通に写輪眼(チート)を使わずに半年で医療忍術を習得っていうのは早すぎるとオレも思うよ。

 

 でも、もう一つのチートの存在を忘れてやしないかい?

 

 そう。

 

 その名も多重影分身修行法。

 

 膨大なチャクラ量を誇る者のみが使える荒業。

 

 オレはこれを使って効率良く、仕事と修行と私生活の両立ならぬ鼎立(ていりつ)を可能にしたのだ(いや、鼎立じゃ対立してしまうから意味合い的に真逆だから間違いか)。←オレはただ3つ別々のことを同時並行でやりましたよと表現したいだけ。仕事サボって修行に明け暮れていた訳じゃないからね!と主張したいだけ。

 

 前半の半年で通常の医療忍術はもちろんのこと、これまでは死んだ設定と化していたオレの額にある百豪の印(ていうか知っている人いたのかな)を解放する術、つまり創造再生をも覚えた。

 後半の半年は、綱手にお願いをしていままでは千手一族のみが代々契約していた蛞蝓と口寄せ契約を結ばさせてもらったことと、初口寄せということで気合を入れ過ぎてしまった結果、完全体(100%)の蛞蝓を口寄せしてしまいその直後に突然逆口寄せされてしまったことから始まった仙人化の修行などこの1年はオレにとってとても充実した期間となった。

 

 オレの頭に手を置いた巨大な蛞蝓仙人(他の皆は最長老様と呼んでいた)に潜在能力を限界まで引き出してもらったり、その方に7つ集めると願いが叶う龍の球がこの世のどこかにあるという話を聞いたり。

 それから仙人化修行期間の最後の2日間は2年間という時間を圧縮したような濃密な修行をすることもできたしな(意味深)。

 いやぁ、まさか蛞蝓仙人全員が全身緑色だったなんて下界の人間には嘘でも言えないぜー(意味深)。

 というか、何人かいた仙人のうち1人の付き人の方は真っ黒クロスケなタラコ唇で服装がなぜアラビア風に頭にはターバンを巻いているという・・・。

 

 こほんっ!

 

 それはひとまず置いといて・・・まったく、蛞蝓仙人には頭が上がらないどころか足を向けて寝ることすらできないぜー。

 ま、蛞蝓仙人の住んでいる湿骨林がどこにあるかは知らないから、いつのまにか知らぬ間に足を向けて寝ることになりそうなんだけどね。

 

 

 

 話はガラッと変わって『宵』のこと。

 

 不肖、このオレがトップを務めている秘密組織だが、この1年である程度の戦力を充実させることができた。

 

 養成部門に所属していた山中フー、油女トルネ、シンの3人は忍者学校(アカデミー)卒業資格の獲得と同時に暗部としての基礎訓練が終了し、とりあえず正規部隊の下忍班として活動をしている。もちろん、担当上忍はこちらの息がかかった者が務めている。

 

 そして新たに加入したのが霧隠れ出身で撤退戦の時に知り合った白とかぐや君麻呂。

 そのあとしばらくしてから鬼灯新月が一族の者たち(クーデターの際は中立派(どっちつかず)だったらしいがそのせいで現水影派から執拗な嫌がらせを受けていた)を呼び寄せて一族丸ごとまとめて木ノ葉隠れの里の庇護下に入った際に紹介された従弟にあたる鬼灯水月。

 水の国から火の国に逃げてきた難民の中に紛れ込んでくる忍びを処分する任務の際に仮の難民キャンプで見つけた長十郎なる者の4名が養成部門に入った。

 

 実働部隊の方でも動きがあった。

 原作からお馴染みの桃地再不斬と先程から名前が出ている鬼灯新月。そして彼の従兄であり、水月の実兄でもある鬼灯満月の3名が新たに実働部隊として『宵』に加入した。

 これにより、オレのタンスの肥やしになっていた霧隠れの忍刀を十全に扱える人材が出てきたため、以前から構想はあった木ノ葉にて忍刀七人衆を再興させることに正式に決めた。

 

 再不斬には原作通り、断刀・首斬り包丁を。

 新月には理由はないが(なんとなく)、鈍刀・兜割を。

 満月にはとりあえず今後も使う人が居なさそうな(どーせなんでも使えるんでしょという考えで)、爆刀・飛沫を渡した。

 それに加えてオレが大刀・鮫肌を今まで通り使って当面は四人衆でやっていこうと考えている。

 

 それ以外の3振り、双刀・ヒラメカレイ、雷刀・牙、長刀・縫い針に関してはまだ担い手が育っていないというのもあるし、他にもちょっとした考えがオレにはあるからもうしばらくは空席でいいと思っている。

 

 そして最後は開発部門。

 特に報告すべき事項は無し。去年からほぼ変わらず、相変わらず。忍術開発班のカブトは医療忍術の腕を磨いているだけだし、科学忍具班も相変わらず試行錯誤の最中で予算だけ浪費している。

 どちらも芽が出てくるのには、もう少し気長に待つ他ないということだろう。

 

 

 

 ま、この1年間はこんな感じでオレも『宵』も最強への道を邁進してるって感じかな。

 

 




久しぶり過ぎて難産でした。

あと1,2話で物語として前に進める予定です。
まぁ、あくまでも予定ですが。笑

また来年も宜しくお願いします。
それではみなさん、良いお年を〜

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