NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

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拙い文章ではありますが、楽しんでくださったら幸いです。

では、7話をどうぞー


007.支援物資輸送任務 戦闘

 

「気付かれたか」

「仕留めきれてないのかよ・・・なんでぃガキばっかじゃねぇか。木ノ葉はチビを戦争に出すくらい人手不足かよッ」

「こいつら殺せばうちの前線はこっちのもんよなぁ!!」

 

 木の上、木の影から現れた男の数は3人。その者たちがつけている額当てにはどれも斜めの波線が4本刻まれていた。

 霧隠れの忍びだ。

 前線近くに敵輸送隊を殲滅する任務についているところから推測すると中忍・上忍の混成小隊だろう。

 

「ほらね。僕らが木ノ葉サイドの物資輸送小隊ってバレてるよ」

 

 口調はやれやれといった具合で、眼光は敵を鋭く睨みつけながらジュウがぼやく。ラクサも「やるしか・・・ないじゃんね」と恐怖心は大いにあるだろうに自分を奮い立たせるためか、そう呟いている。

 

「オビト先生、これはもう腹括るしかないよ。ジュウくん、風遁ちょっとでも使えそうかな」

「そよ風程度って感じならなんとか。カルタは?」

「全くもって同じくって感じだね。じゃあ」

「あぁ、オビトせんせ。火遁の術、最大サイズで出してくれ」

「お、おう。わかった。行くぜッ」

 

《火遁・豪火球の術》

《風遁・小突破の術》《風遁・煽追風(あおいかぜ)》[※]

 

 火遁の術に風遁の術を被せるようにして重ねて発動させると火遁の術が強化される原理は広く認知されていると思う。オレとジュウはそれを利用して、オビトの豪火球に風、酸素を送り込み敵を一気に燃やし尽くそうと画策した。

 この連携をあれだけの会話で成立させるオレとジュウはなかなかに良いコンビネーションを発揮しているんじゃないだろうか。

 

《水遁・三重水陣壁》[※]

 

 が、敵も雑魚じゃない。同時に3つ張られた水遁の壁で防がれる。それもひとつひとつの壁に厚みがある。水辺ではないこの場所でこれだけの水遁を使えるとなるとかなりの力量だということがうかがい知れる。それにいくら火遁を風遁で強化したとはいえ、水遁とは相性が悪いことには変わりはない。

 きっと中の敵も無傷だろう。でも足止めはできている。

 今のうちに雷遁で身体活性をしておこう。

 

《雷遁・(まとい)》[※]

 

「ラクサちゃんは今のうちに里へ戻って救援要請をしてほしいんだ。間違っても道中、敵には見つからないように慎重に。気を付けてね」

 

 もちろん、今から里に戻ってもこの戦闘が終わるまでに帰還できるわけがない。嘘も方便。ラクサを逃がすための理由付けでしかない。

 

「で、でもっ!」

 

 そんなこと、こんなしょうもない嘘はラクサにだってお見通しなんだろう。自分ひとり逃げるわけにはいかないと言わんばかりに拒絶しようと抗議の言葉を挙げようとする。だが、それを遮るようにしてジュウが口を開く。

 

「今の戦いを見てわかるだろ。今のお前じゃ足手まといなんだよ」

 

 突き放すように冷たくそう言い放って、言葉を続ける。

 

「僕の影分身を1体つけるから安心しろ。大丈夫、僕の仲間は絶対、殺させやしないよ」

 

 そういってジュウは影分身を2体出した。1体をラクサそっくりに変化させ、1体を本物のラクサにつけた。

 

「ラクサ、生き延びろ。生き延びてこのことを里に報告する。それがここでのチームワークだ。行けッ」

「うん・・・わかったじゃんね。みんな、ご武運を」

 

 まだ豪火球を発動中のオビトは片手を挙げ、オレとジュウも頷いて返事をした。

 そして瞬身の術を使えないラクサは影分身のジュウとともにここを走り去った。

 

「さんきゅ、オビトせんせ。もうそろそろチャクラも限界だろ」

「3・2・1でその豪火球を切ったら一旦、後に下がって兵糧丸食べてて。その間はぼくとジュウが敵を食い止めるよ」

 

《雷遁・影分身の術》

 

 そしてオレは3体の分身体を出した。

 

「ジュウ。ぼくの影分身が突っ込むから敵と接触した瞬間、縛ってね」

「りょーかい」

「じゃあ、いくよ・・・3・2・1ッ!先生は解除!影分身は突撃!」

 

 オビトの豪火球が切れたと同時にオレの影分身が敵に突っ込む。突っ込む直前に敵の発動していた水遁の壁が消えた。

 

「ちッ!雑魚餓鬼どもが!!手ェ焼かせやがって!!」

 

 敵が水遁の壁から出てきたと同時に雷遁影分身3体が敵と接触した。

 

「もらったッ!」

「おっせーんだよ!クソチビがッ!うっ・・・」

 

 接触と同時にオレの影分身は放電し、敵は感電。痺れて動けなくなっているところに追い打ちをかけるジュウの・・・

 

「てめーの敗因は・・・たったひとつだぜ霧隠れ。たったひとつの単純な答えだ・・・『てめーは俺を怒らせた』」

 

《忍法・影首縛りの術》

 

 発動の最後のキーとなる『子』の印。それを結ぶと同時にジュウの影がぐーんと伸び、敵の首へと纏わりつく。

 

「ッ!!」

「なんだっ!これあいつの影が!?」

 

「あとは絞め殺すだけだ。せいぜいこの僕、筧ジュウを恨むといいさ。地獄でなッ」

 

 7歳児が人を殺す・・・それが戦争か。つーか、正真正銘の7歳児にそんなもん背負わせてんじゃねーよ、オレ。

 

「ジュウくん。ジュウくんだけには負わせないよ。お前たちを殺すのは羽衣カルタだ」

 

 吹っ切れることなんてない。今だって殺されたくなんかないし、もちろん殺すのだっていやだ。でもだからってそれを子どもに押し付けていい訳ないだろ!オレッ!!

 

 丑。卯。申。

 

 今までの人生で一番気合を入れて結んだ3つの印は、バチチチチッ!!!!!と、けたたましい音を立てながら発光した。

 それは、オレの手の中に雷を宿したチャクラだった。

 

「カルタ・・・お前、それ」

「ジュウくん。敵、絶対に離さないでね」

 

 雷遁を纏って肉体活性していることもあり、とてつもない速度で敵に接近する。そして最後、全力で敵の胸を、心臓を貫く。

 

「千鳥ッッッ!!!」

 

 

 

 




※風遁・小突破とは
 風遁・大突破の小規模・小威力バージョンの術。

※風遁・煽追風とは
 火遁の術の威力増加させるための術。
 術を解いた後も少しの時間は効果が残る。

※水遁・三重水陣壁とは
 霧隠れの忍び3名が張った水遁・水陣壁。通常の3倍の効果がある。

※雷遁・纏とは
 三代目・四代目雷影エーが使用する雷遁チャクラモードと同じ効果を持つ。
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