NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》 作:新名蝦夷守
UAは90,000突破!!
みなさまありがとうございます。
今後ともお付き合いいただきますようよろしくお願い致します。
では、続きをどうぞ。
「ごめんごめん!今日はギリギリセーフだろ?」
そう言いながらヘッドスライディングを華麗に決めた俺は集合時間との勝負に勝った。
「ま、3秒前だったけど許すとするか」
木ノ葉の外れにあると山林の開けた場所。
今回、ミナト班はそこに集合していた。
うげぇ。滅茶苦茶ギリギリだったな、俺。
もし遅れてたら殺されてかもしれねぇ。精神的にだけじゃなく、物理的にも・・・。いや、マジで。ガチで。
「ん!セーフはセーフだよ。今回はきちんとオビトも時間を守ったんだからそのくらいにしてやりな、カカシ。でも、オビトももう少し早く来られるといいね」
そう言うのはミナト先生。
「今日は俺にとっても大切な日なんだからさ、いつもより少しくらい頑張って早く来たっていいだろ・・・」
そうひとり愚痴るカカシにミナト先生、それからマイスウィートエンジェルであるリンも確かに・・・という雰囲気を醸し出す。
え、俺が悪いの?ちゃんと時間内に滑り込んだよね!物理的にも!!
「そ、そうだよねぇ・・・」
「あれ、なんかあったっけ。もしかして誕生日だった?おめでとう!カカシ」
「いや、違うし」
そんなどこかズレたコントを繰り広げている俺ら3人に笑みを浮かべながらミナト先生が近づいてくる。
「はい。カカシの上忍昇格祝いに、俺はこれをあげるね」
そう言ってカカシに手渡ししたのは1本の特殊な形をしたクナイ。
それに対してカカシは不愛想に「どうも」とだけ返す。
「私はこれ!はいっ!」
そう言って、(俺の)リンがカカシに渡したのは個人用特別医療パック。
くっそー。いいなー!カカシの野郎!!
つーか、カカシの野郎そういえば上忍になったんだった!!やっべぇ・・・忘れてたっ!!
「ん・・・」
・・・。
カカシの手が俺に向かって伸びてくる。
なんだ。なんなんだ。
俺、お前にプレゼントなんか用意してないぞ!・・・何故なら頭の中から綺麗さっぱり忘れてたから。
「悪いな、家に忘れちまった。いやー絶対に忘れないようにと思って昨日の晩のうちから玄関のドアノブに引っ掛けて置いといたんだけどなー」
「はい、それウソでしょ。そんな墓穴掘らないでいいから」
「むっかーっ!!」
まぁ、そうなんだけどさ!!
でも、噓も方便っていうことわざもあるじゃん!!
「まったく。人の優しい嘘をスルー出来ないような冷徹人間がどうして上忍になんかなれるんだぁぁぁ!!大体、カルタよりも年上なのに弱いくせに!」
「それ、お前には言われたかないよ・・・」
それから移動を開始し、1日経ったころ。
「んー、そろそろ今回の任務について説明しようと思う。国境も近づいてきたことだしね」
そうして足を止め、地図を出したころ。
ピロロ~と、天空で鳥が鳴く。
それを睨みつけるようにして見上げるミナト先生とカカシ。
空から何かが降って来る。
それをキャッチし、広げ読み込むミナト先生だったが、数秒で顔を上げる。
「俺、早急にということで、前線に呼ばれたからここで君たちとは別れることになる。このあとの君たちの動きを簡潔に言うね」
そう言ってからミナト先生の説明が始まる。
今、土の国岩隠れの里が草隠れの里に侵略侵攻しているラインが西部戦線・対岩隠れの里との最前線。
少し前よりもかなり前進してきており、草隠れの領内はかなり荒れ果てている。
そこで木ノ葉は岩隠れの侵攻を草隠れの里領内で留めたいが故に草隠れサイドとして参戦中。
これだけの進撃速度を保てるということは後方支援や補給がスムーズに働いているということに他ならない。
そこで、カカシを班長とする
その橋の名前が『神無毘橋』。
この神無毘橋という橋を破壊し、敵である岩隠れの支援補給機能を分断させ、その間に木ノ葉の本隊が前線の岩隠れの忍び軍を撃破する。という、そういう流れだった。
もうすでに前線に到着して、この神無毘橋破壊工作の陽動として前線で暴れる予定だったカルタが何らかの理由で到着が遅れており、逆に岩隠れに戦況が押されかけているため、急遽、西部戦線の前線近くにまで来ているミナト先生に出撃命令が来た。ということらしい。
まったく。
カルタの奴、約束の時間に遅れるなんて、なにしてやがるんだよ。一体、どこで道草してるんだ?あいつは・・・。
「じゃあ、俺はもう行くから、みんなカカシ班長の言うことをちゃんと聞いて、慎重に行動するんだよ!」
一応、いつも口を酸っぱくして言ってるからわかっているとは思うけど、任務を達成する上で忍びとして一番重要なのは“チームワーク”だからね!と、最後に付けたしたミナト先生は通常の瞬身の術で去っていった。
うわー。
先生ってば、普通の瞬身の術ですら滅茶苦茶速い。
そこに痺れる憧れるぅー。
それからしばらくして・・・。
俺たち3人は岩隠れの忍びに囲まれていた。
「オビト、リン。お前たちは下がっていろ。ここは俺の新術で片付けるッ!!」
そう言うと僅か3つの印を結んで術を発動させる。
《千鳥》
バチチチチッ・・・と、カカシの右手に雷遁のチャクラが収縮する。
あー、カルタの術と同じ術だなと分かった俺はその術の強さも知っているし、カカシの言葉をきちんと聞いて(ミナト先生にも言われたしね)後方待機していた。
だから、そのときは考えてもみなかった。
あの術はカルタであるから忍術として機能するのであって、それをカルタから比べると格下になるカカシが使っても同じ効果は得られないということを。
そして、自分自身の術の速度に動体視力がついて行かず、敵のカウンター攻撃にカカシが倒れ伏してしまうことも・・・。
こんにちは。新名蝦夷守です。
改めまして、お気に入り登録1,000件。本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
さて、この間章は5〜6話程度で終わらせたいと思っています。
カルタは絡むのか絡まないのか。
オビトはどうなってしまうのか。
カカシはどうなってしまうのか。
次回以降の更新で明らかになっていきます。
明日も更新しますので、よろしくお願いします。
ではっ!