NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

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そしてお待たせいたしました。

外伝最終話です。どうぞー


054.後日談

 今回の後日談的お話。

 

 俺、うちはオビトは結果から言うと救われていた。

 

「・・・ここは誰?俺はどこ?」

「なにバカなこと言ってるじゃんね。オビト先生」

 

 そのボケをかますなら昨日病院に運ばれて初めて目覚めたときにしてください。と、そう言うラクサの表情は冷ややかなものだった。

 冷気を帯びた視線が俺に突き刺さる。

 

 ナースさんにそんな視線を浴びせられたら俺・・・か、快感がっ!!

 

 ・・・って、まぁ。そんなアホなこと言ってるけど実際は何も見えてないんだけどね。俺は。

 

 つーわけで、俺が目を覚ましたのは木ノ葉の里内にある病院のベッドの上だった。

 

「カルタの診察通り、実践復帰までは早くても半年はかかるだろうって先生がおっしゃってました」

「そうは言ってもなぁラクサ。俺は両眼とも無いんだぞ?俺はカカシみたいに天才じゃねーから目が無いと戦闘どころか日常生活すらままならない」

 

 もう死ぬからと思ってあげた両眼とは言え、生き延びちゃったから返して、っつーのもかっこ悪いしな。

 という言葉は心の中だけで済ます。

 

「いや、それもカルタが何とかするって言ってましたよ?」

「マジでっ!?」

「はい。一両日中には、と」

 

 あいつ。一体何者なんだ・・・。

 

「すげーな。あいつ、マジで」

「ほんとですよねー。年齢偽ってるって言われても納得しちゃいます」

「だよなー」

 

 あいつのやる事なす事すべてが規格外というか、既知の外というか。

 

 あ、そうだ。そんなことよりも!

 

「そういえばカカシはもう目は覚ましたのか、とか状態とか何か知ってるか?」

「カカシさんですか?んー、一応部外者には情報漏らしちゃダメなことになってるんですけど・・・まぁ、チームメイトですし・・・いっか。カカシさんはですね、今はまだ目を覚ましてはいませんが状態自体は極めて良好です。詳しくはカルタに直接聞いてもらったほうが」

 

 いいと思います。と続いたはずの言葉が発せられる前に病室の扉が開いた。

 

「あ、オビト先生起きてたんですね。ラクサちゃんもやっほー」

 

 噂をすれば何とやら。

 

 羽衣カルタ、その人が入ってきた。

 

 以降、カルタから聞いた事の顛末と俺の身体や眼のこと、カカシに関わる話だ。

 

 結局ミナト先生が参戦することになった戦場にカルタが遅れた理由としては、その前に土の国、岩隠れの里領内奥地へと潜入し、岩隠れの保有する尾獣・五尾の人柱力の捜索が難航したかららしい。

 そしてその任務が無事終了し、神無毘橋破壊工作の陽動へと向かう途中に「あれ?それならこのまま神無毘橋に行ったほうが距離的に近いじゃん」ということに気が付き、神無毘橋へ向かうともう既に破壊工作済み。

 「あれれ〜おかしいぞぉ?」とコナンくん風に(つーか、コナンって誰だよ)頭を傾げる前に「そうだ。戦場に行こう」と某有名なキャッチコピー風に思い立ち(とカルタは言っていたが俺には元ネタがわからん)、まっすぐ戦場へ向かっていたら崩れた洞窟を発見。それと同時に岩隠れの数小隊も発見。その戦闘後、俺らを見つけて助けてくれたということらしい。

 

 そのとき死に体というか、すでに死体だった俺にハシラマサイボウ?という非合法の薬品を投与してから心臓に雷遁を流すと・・・あら不思議。俺はまた息を吹き返したらしい。そしてその後、リンの治療を受けてこの病院へと天送されたということだった。

 投与した薬品の副作用も激しくは出てないし、ペシャンコに潰れていた身体も半年も経てば綺麗さっぱり元通りになるだろうと言われた。

 

 それから俺の眼のことだ。

 なんでもカルタは今、細胞や遺伝子の研究を手伝っているみたいで(ただし、詳細な内容はぼかされた)俺の眼を完全に回復させようとしているようだった。

 そのためには何度か人体実験的な経過が必要で、それを何度か俺の身体でやると宣告された(オイ、俺の人権はどこへ行った)。

 まぁ、一応きちんと説明してくれて、要は俺がカカシにあげた俺の両眼をゼロから作り出すらしい。

 その試作品をつけて外して、改良版を作ってつけて外して・・・を繰り返して完全なる俺の両眼とするらしい。

 それが完成すればこの世に同じ眼球が左右共に2つずつ。という状況になる。

 その医療技術が確立されれば本当にありがたいことだ。

 というわけで、近いうちに試作の眼を入れてもらえることになった。

 

 そして最後にみんなも気になっているであろうカカシのこと。

 洞窟でチャクラ切れを起こし倒れたカカシはそれから今まで昏倒したままだが、チャクラ量も体力も回復しているので問題はないらしい。

 うちは一族ではないカカシは、写輪眼状態を解除することができないらしくすぐにバテるということを何らかのツテで知ったカルタは(そのツテの信頼度を聞くと100%と言っていたが、ツテ自体のことは教えてくれなかった)昏倒中のカカシに俺にも打ったハシラマサイボウを注入して、チャクラの潜在容量を増やすという荒療治を行ったらしく、今まで眼を覚まさないのはその副作用なんじゃないかと言っていた。

 このまま目を覚まさなかったらどうするんだという気もしなくはないが、カルタがそう言うんだから大丈夫なんだなという気がしてしまうからカルタはすごい。

 

 と、まぁ。こんな感じで俺の話は幕を閉じていいかな。

 

 話の幕は閉じたけど、人生の幕は閉じなかったみたいなまとめ方で。

 

 え?全然上手くないって?

 

 まぁ、細かいことは気にすんなよ。

 

 つーわけで、オビト外伝はこれにてお終い。

 

 あとの語り部は本編の主人公であるカルタに任せるわ。

 

 

 




木遁オビト、木遁カカシの伏線ですかねー笑(他人事のように言ってみました

次回、本編に戻ります。

ストックが無いので、更新は近々ということでお願いします!

ではっ

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