NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

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063.五尾争奪戦 其の玖

「やぁやぁ我こそは!火の国・木ノ葉隠れの里の上忍にして二尾又旅、四尾孫悟空、七尾重明の人柱力。羽衣一族の末裔、羽衣カルタである!!五尾穆王よ・・・いざ尋常に勝負ッ」

 

 

 

 結果から言うと。

 結論から先に言うと。

 

 なんとも仰々しい名乗りから始めてみたカルタであったが。

 まるで戦国時代の武将のような名乗りから始めたカルタだったのだが。

 五尾穆王は意外にもすんなりとカルタの手によって封印された。

 

 戦闘シーンを望んでいた方々には申し訳ないが、実質的な戦闘にも、ましてや死闘にも発展しなかったのだ。

 精々言うなれば力比べ。

 

 その力比べでカルタのことを認めた穆王が簡単に言うと降ったのだ。

降ったなんて言い方をしたら、尾獣たる五尾穆王に失礼かもしれない。それに時代錯誤な言い方でもあっただろう。

 言い換えるならば、穆王ゲットだぜ!(某スーパーマサラ人のサー◯シくーん風で)・・・だろうか。友情ゲット的な感じで。

 

 カルタはもちろん相手は尾獣ということもあり、当初は一癖も二癖もある相手だと考えていたためこの結果に拍子抜けしていた。

 故に達成感が湧かないのは否めないが任務は成功したのだからと割り切って次の任務はなんだっただろうと巻物から口寄せしたスケジュール表を見る。

 

「うわ、やっべ!穆王の居場所探すのに時間かかりすぎて次の任務まで時間ないじゃん!!」

 

 ちなみにカルタのスケジュール表に記入されている次の任務があの神無毘橋爆破任務の陽動作戦である。

 

 木ノ葉はブラック企業かよーっ!と叫びながら次の目的地へと走り始めるカルタ。

 

 カルタと愉快な仲間たちが織り成す物語はまだまだつづく・・・。

 

 to be continued...

 

 

 

 

 

 さて、先ほどは話の締めをしてしまったような形になってしまったのだが(しまったが多い)。

 ところがどっこい、話はまだ終わらない。

 

 以下、説明回というか後日談的話になる。

 

 

 

 オレこと、羽衣カルタは無事木ノ葉の里へと帰郷していた。

 

 今回複数の任務を終えたことの報告を三代目 J Soul Brothersに、いや間違えた。

 オレが報告すべき人は決してパフォーマンス集団(from EXILE)ではない一個人であるし、それにランニングマンなどしないのである。

 

 ・・・こほん。

 

 というわけで、テイク2。

 

 オレは任務の結果を三代目火影様に報告をしに。それともう一つ。オビトとカカシの治療のために木ノ葉の里へと戻って来たのだった。だがしかし、この後はすぐに別任務が入ってるんだよ。まったく。この世界に労働基準法はないのか。子どもをコキ働かせ過ぎだろう。プラチナむかつく。

 上記2つの用事が終わったら家に立ち寄る暇もなくまた東奔西走だ。

 

「岩隠れに所属していた五尾の人柱力は死亡。その後、封印を解かれた五尾を無事に保護しました。その際、恐らく木ノ葉と同じような目的で現れた雲隠れの人柱力とも交戦しましたが・・・」

 

 停戦中の雲隠れとの間に大きな溝は作りたくないし、キラービーが途中で死んだふりをしてくれたこともあって大きな外交問題には発展しないだろう。きっと雲サイドとオレの衝突なんて初めから無かったことにされる。それにあの後いそいそと雲忍3人がキラービーを回収していったのも確認できたしな。

 

「次に陽動作戦参戦に遅れた件ですが・・・」

 

 もともと。

 日程がギリギリに設定されていたこともあったが、見込み以上に五尾の居場所特定に時間がかかり、尚且つその後も実は更にいざこざに巻き込まれていたのだった。

 

目的地(ポイント)(原作でミナト先生が飛雷神の術で岩隠れ50名相手に無双した戦場)に向かう途中、マイト・ガイ、不知火ゲンマ、エビスで構成されている三人一組(スリーマンセル)と遭遇。その直後、霧隠れの忍刀七人衆と交戦し、ぼくが木ノ葉の雷皇だと知るとすぐに撤退。こちら側に被害はありませんでした」

 

 そもそも。

 どうして霧隠れの忍刀七人衆が本土から遠く離れた場所に現れたのかは謎だが。

 原作にもあったガイ、ゲンマ、エビスと忍刀七人衆の邂逅に遭遇できたのは幸運だったかもしれない。

 

 忍刀七人衆が去った後に現れたガイの父、マイト・ダイが戦死することなく終われたのだから。

 

 いや、でもどうして霧隠れから遠い木ノ葉の西側でガイ、ゲンマ、エビスの3人と忍刀七人衆の邂逅が起こってしまったのか甚だ疑問だが。

 まぁ、これも歴史の修正力というやつなのか。とかそんな陳腐な御都合主義的感想を抱いてみたりもしつつ。

 

 ま、結果オーライだし深く考えることはやめにしよう。と、思考を放棄するオレ。

 

「その後、目標地点(ポイント)へ行くよりも神無毘橋へ直接行った方が距離的にも時間的にも近く早いということもあり神無毘橋へと急行。しかし、現場に到着した時にはすでにはたけカカシ上忍によって爆破済みでしたので目標地点(ポイント)へと向かったのですが・・・」

 

 崩れた洞窟の近くに潜んでいた岩隠れの数小隊と交戦。

 そして崩れた洞窟の下には死に体のオビトとカカシ、リンが。詳しくは外伝を参照してくれ。

 

「はぁ・・・あ、以上です」

 

 オレが一通りの報告を終えると三代目様がようやく口を開く?

 

「何故お主がため息をついておる。ため息をつきたいのは儂のほうじゃ」

 

 まったく、野良猫を拾ってくる気軽さで尾獣を拾ってきよって・・・。と頭を抱えて悩ませている三代目様。

 最近、ますます老けてきているように見えるのはオレの気のせいだろうか。いや、気のせいではないだろう(反語)。

 

 それでは火影様、失礼します。と挨拶をして退室するオレ。

 さてと、この後は病室巡りと大蛇丸の研究所へと行きますか・・・。

 

 いや、時間無いな。やっぱり影分身に行かせるとするか。

 

 

 




五尾出現の章は今回でおしまい。

次回は別のお話ですたい。

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ではではー

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