NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

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なぜ、こんなことになってしまったのか・・・。

高熱が治ったテンションで、勢いのみで書き上げたら、こうなってしまった。

おかげで今日も更新はできたのですが・・・。

皆様方。お覚悟をっ!!


068.風と砂と離間の計 其の伍

 以上、回想終わり。

 よってこの出来事から2週間後あたりになる現実へと話を戻すことにしようと思う。

 

 え?結果はどうなったかって?それに戦闘描写もねぇぞってか?

 

 んなもんどーでもいいんだよ。ちっちゃいことは気にすんな。男はでっかく世界征服することだけを考えてりゃあいいのさ。

 あとはでっかいパクラ様のお胸のこととかな。

 

 まったく、しょうがないな。

 でもまぁ、権利を行使する前に義務は果たすべきだろう。

 

 では。細かい戦闘の描写は割愛させてもらうが、結果とその後に起こった出来事くらいは語っておかなくてはならないだろう。

 一応これでも語り部なんでね。

 

 まずは枇杷十蔵、無梨甚八、氏名不明の男はオレの影分身9体の手によって片付けられていた。

 戦闘はどうやら激しかったようで周辺はめちゃくちゃになっていた。

 影分身も最後は3体しか残ってなかったしな。

 

 そしてオレ本体がパクラと共同戦線を張った対西瓜山河豚鬼&黒鋤雷牙(仮)戦はというと。

 当初はオレは黒鋤雷牙(仮)。パクラは西瓜山河豚鬼を担当していたのだが、雷遁を吸収してしまう雷刀『牙』。チャクラを吸収してしまう大刀『鮫肌』では相性が悪く(正確に言えばオレは雷遁が使えなくなったくらいではなんの問題もないが、一応年長者のパクラに気を使ってそういうことにして)対戦相手の交代を持ちかけた。

 パクラもこのままではジリ貧だということをわかっていたのか、すぐさま交代。

 

 その後が可哀想だった。

 

 主に、西瓜山河豚鬼が。

 

 刀であるのにも関わらず、謎に意志を持つ大刀『鮫肌』が突然寝返ったのだ。オレに。

 

 原作でも確かに所有者だった干柿鬼鮫を裏切ってキラービーに懐いて?いたが・・・まさか同じような展開になろうとは思ってもみなかった。

 

 河豚鬼がノリノリで「この大刀『鮫肌』は斬るのではなく、削るッ!」とかなんとか言いながら、オレに向かって振り下ろして来たのだが、何故かオレを避けるようにして『鮫肌』はグニャリと曲がった。そして、地面に突き刺さる。

 そんなことは今までは一度も無かったようで、河豚鬼も驚き、そして動揺していたようだが、テイク2と言わんばかりに同じように攻撃をしたら、またしてもグニャリとオレを避けるようにして曲がって、地面に突き刺さり、握っている柄の部分から『鮫肌』の棘?が飛び出し、河豚鬼は思わず『鮫肌』を落とした。

 河豚鬼が地面に落としたことによって晴れて自由の身となった『鮫肌』は、もぞもぞとまるで尺取虫みたいな動きでオレのところへと来た。why?何故だ。オレ『鮫肌』に好かれるようなことしたか?確かにそこの巨漢よりはチャクラ量は多いが。お前にはまだ味見の一口たりともオレのチャクラはやっとらんはずだ。

 

 それからというものは完全なるワンサイドゲーム。

 忍刀を持たない忍刀七人衆なんざ、ちょいとばかし強い上忍(というのはオレの主観なので異論は認める)でしかない。

 というわけで、河豚鬼を難なく倒した後、忍刀七人衆史上(恐らく)最弱の男。黒鋤雷牙(仮)も撃破。

 とりあえず転がっている忍刀を回収していると例のパクラの彼氏様が満を持して登場(満を持し過ぎだ)。

 

「ふっ・・・ヒーローとは遅れてやってくるものさ」

 

 などと戯言を抜かしながら。

 無駄にチャクラを使ったエフェクトを加えながら現れたのは、砂隠れが誇る赤髪の天才傀儡使い。傀儡部隊の天才造形師。

 つまり、あの赤砂のサソリだった。

 どうやら厨二病を現在進行形で拗らせているらしい赤砂のサソリだった。

 

 ・・・あれ?パクラってもしかして男の趣味悪い??

 

 そんな疑惑が生じた瞬間でもあった。

 

 恐らくパクラはその魅力的で魅惑的で、いやむしろ蠱惑的と言ってもいいようなバディに反して20歳(はたち)を超えておらず、10代後半といったところだが、サソリは心も身体も(身体はまだ傀儡じゃなく生身かもしれないが、心は確実に)永遠の14歳。いや、本当の年齢は知らんが。

 ただ精神年齢の差の開きは見た目以上に大きくありそうなカップリングだった。

 未来のサソリの旦那の黒歴史になりそうな現在のサソリだった。

 

 そのサソリは、どういうルートでパクラの危機を知ったのか。もしくはたまたま偶然パクラのフェロモンを嗅ぎ付けてやってきたら途中でパクラが戦闘していることに気がつき急いで駆け付けただけなのかは知らないが、オレがパクラに対して状況の説明をしていたら、パクラの隣で聞いていたサソリが激怒した。

 

「つまりは(うち)の長がこの俺の女を謀殺しようとしたってことか?」

「まぁ、端的に言うと」

 

 そういうことになるね。と、オレが言い切る前にサソリは少し斜に構えながらこめかみに人差し指と中指を当てながら(そのポーズがかっこいいとでも思っているのだろうか)次の言葉を言い放った。

 

「世界は残酷だ。これだから人間は・・・。やはり間違っているのは俺の方ではなく、世界の方だったようだな。こうなれば俺ら3人は一蓮托生の運命共同体だ。行くぞ。修羅の道へ」

 

 うん。何を1人で自己完結しているのかオレにはよく理解できないが、決してオレは運命共同体ではない。

 

「悪いパクラさん。今の翻訳してくれ」

 

 というオレに、パクラは苦笑しながらも答えてくれた。

 要は3人でパクラを殺そうとした現風影と里の上役たち。それから水影を倒しに行くぞ。と言ったらしい。な、なるほど・・・。

 

 そういうわけで。

 

 こうした成り行きでオレは赤砂のサソリの一行に迎え入れられて砂隠れの里内部に侵入。その後は、当時の贄殿一族の長であったパクラの父と現在の長となったパクラの兄に状況を話す。しかしながら当初は半信半疑といった様子だったのだが(当然のことだろう)、贄殿一族虐殺事件が起こり、パクラの父は死亡。兄は間一髪で生き残りオレに復讐の手助け助太刀を願い、オレは承諾。そして現在。つまりはこの出来事から約2週間後の地下決起集会へと場面は戻る・・・。

 

 これで本当に今度こそ回想はおしまい。

 

 

 




作者のことは嫌いになっても・・・

サソリのことは嫌いにならないでください!!


以上!次回更新は明日の予定です。

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