NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

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さて。今日から新章突入です。

では、どうぞー。


第4章 暗部篇-少年期
074.独立暗殺戦術戦略特殊作戦部隊


 第3次忍界大戦が終戦して間もなく、木ノ葉隠れの里は体制の見直しと改革が行われた。

 いままで長きに渡って木ノ葉の里長として君臨していた三代目火影・猿飛ヒルゼンは現役を引退し、今後はご意見番として同期の水戸門ホムラとうたたねコハルとともに陰から木ノ葉という大樹を支えることとなった。

 そして新しい火影が木ノ葉が誇る伝説の三忍がひとり。

 

 蝦蟇仙人・自来也。

 

 その四代目火影を支えるのは同じく伝説の三忍のひとり。

 

 大蛇丸。それから綱手。

 

 大蛇丸は暗部長と兼任して今回から新しく設立された忍術開発局の局長に就任。

 綱手は医療忍者の育成と医療忍術の更なる発展に携わる医療大隊長に就任した。

 

 

 

 そしてある日のこと。

 

 オレは暗部長に就任なさった大蛇丸から直々にお呼び出しを受けていたのであった・・・。

 

「至急に。ということでしたので参上いたしましたが・・・。何かありましたか?大蛇丸さん」

 

 暗部のお面をつけた人物が木ノ葉病院にてオビトとカカシのお見舞いに来ていたオレに用件だけを伝えて立ち去ってしまったのだ。

 その内容が、「大蛇丸様がお前をお呼びだ」というもの。

 前から面識はあったどころか、ある分野においては共同で研究を行っている大蛇丸だが、わざわざ人を寄越してくることは初めてだった。

 

 なんとなく面倒ごとの臭いがしたものの。しかしながら、立場的には完全に上の人物からの呼び出しを無視するわけにもいかず、オレは渋々大蛇丸の研究所へと足を運んだのだった。

 

「あら。意外と早かったのねェ。アナタのことだから警戒してもっと遅れてくるかと思っていたのに・・・」

 

 警戒してるからすっ飛ばして来たんだよッ!という言葉は、ぐっと飲み込んで。

 いやいや、そんなことないですよ。と、無難に返事を返す。

 

「そう・・・まぁいいわ。そんなことよりもアナタにお願いしたかったのはコレよ」

 

 そう言って大蛇丸の手から渡された書類には、『極秘』の二文字が。

 

「・・・なんですかこれは」

「いいから読みなさい」

 

 有無を言わさず読まされたその書類の内容は、新組織『独立暗殺戦術戦略特殊作戦部隊』の設立について。というものだった。

 

 テイク2。

 

「なんですかこれは」

「木ノ葉の里の害になるものを他の人間が気づく前に見つけ、事前に摘み取るための組織よ。その頭にアナタを据えることにしたの。人事権はアナタに一任するからよろしくネ」

 

 ウィンクまでしそうな笑みでそういう大蛇丸。

 

 ・・・。

 

 えぇ~。

 

「でもこれって、結局のところダンゾウとやってること同じじゃないですか?それにこんな無茶な計画、自来也さんが認めたとは到底思えないんですけど」

「当り前じゃない。あのバカ正直な自来也やジジイババアに知られたら止められるもの。それに私とアナタなら上手くやれるでしょう?あの老害(ダンゾウ)よりも」

「ちなみにこの計画を今から白状しに行くと言ったら?」

「初代の墓荒らしの件と柱間細胞の件。それから」

「わかりました。わかりました。やればいいんでしょ。やれば。喜び勇んで謹んでお受けいたしますよっ」

 

 オレがやけ気味に快諾すると、大蛇丸はうふっと笑みを浮かべながら、素直でよろしいと言わんばかりに頷いた。

 

 うん。きもちわるい!!

 

 

 

 オレはその場を光の速さで後にすると、その日の内に編成の構想に取り掛かった。

 

 実行部隊は少数精鋭で、尚且つ情報が漏れるおそれがほぼないと言ったら、砂隠れの抜け忍衆。

 サソリとパクラと+4名。

 それにオレを加えて7名体制でいいだろう。とりあえずは。

 人員が欲しい案件はこれからいくらでも増えてくるだろうことは予測できるが、無いものねだりはできない。

 

 理想の人員がいないなら、つくればいいじゃない(マリーアントワネット風大蛇丸の真似)。

 

 というわけで育成部門。青田買いとも言う。

 

 オレは原作知識を生かして、これからの将来で優秀になる人材を今のうちに確保しておくことにした。

 育成部門とは体のいい名称だ。

 四代目火影に代替わりしたタイミングで暗部養成部門「根」は解体させられたからな。

 

 候補としては。

 

 まずは、うちはシスイ。

 原作通りだと彼は将来、万華鏡写輪眼を開眼し、『瞬身のシスイ』として名を馳せる強者だ。

 年齢で言うと、オレの1つ下かもしくは同い年くらいなはずだ。今は忍者学校(アカデミー)にでも通っている頃だろうか。

 

 そして、うちはイタチ。

 言わずも知れた彼のすべてにおける高スペックさ。そして何より、里の平和を願う心。

 それも弟に対する深い愛情には敵わないようだが、それを差し置いても素晴らしい人間性であることには間違いはないだろう。

 アンチイタチなんて聞いたことないからね。こういう兄に私はなりたい。まぁ、オレは一人っ子だけど。

 年齢は、戦争が終わって間もないから4歳か5歳くらいのものだろう。

 

 次に薬師カブト。

 あんまりスパイ活動をさせて自分を見失われたらいつか裏切られそうで怖いから長期任務はナンセンスだが。

 その心配があったとしても、彼の医療忍術に対するセンスや原作では最終的に仙人にまで登り詰めてしまう能力は魅力的だろう。

 彼を孤児院から引き取れたとしても、大蛇丸には引き合わせないようにしよう。うん。

 年齢はオレと同い年のはずだ。

 

 将来的には、原作で「根」に所属していた山中フー。油女トルネ。シンやサイといった人材も引き入れられると僥倖だろう。

 

 といっても。フーやトルネはともかく。シンやサイはどこから探せばいいのか、皆目見当すらついていない状態なんだけどな。

 

 あとは開発部門だろうか。

 後方支援的な意味合いも含めてだが、科学忍具班を作ってもいいかもしれない。あとは禁術再現開発班とか。iPS細胞とかSTAP細胞(笑)とか再生医療班とかな。

 

 わーい。夢がひろがるなぁ(白目)。

 

 

 


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