NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

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075.各方面の研究者たち

 ある日の黄昏時。

 涼しい秋の風が心地よく流れている木ノ葉病院からそう遠く離れてはいない広場。

 

 はたけカカシ。うちはオビトの両名は実践復帰のためにリハビリを行っていた。

 

 タンッ。タンッ。と交互に拳を出し合い組手を行う。

 

「身体はどうだ?」

「鈍ってはいるが、全然イイね。何なら前よりも軽いくらいだ」

 

 全然イイは、言語として使いかた間違ってるでしょ。とはカカシの言葉。

 それからしばらく、無言での拳の打ち合いに興じる。

 

「そういうカカシはどうだ?俺の眼は馴染んでんのか?」

 

 そうやって数分間、無心になって組手をしていただろうか。オビトが不意に語り掛ける。

 カカシとオビト。2人の瞳には赤く発光する写輪眼があった。

 

「あぁ。おかげさまでな」

「そっか。ならいい」

 

 そろそろ最後(おわり)にしようぜ。と、言ったのはオビトの方。

 カカシもそれに同意する。

 

 そして双方が一斉に距離を取り・・・。

 

《木遁・挿し木の術》

 

 双方の右腕から伸びた木の枝は空中で衝突し、砕け散った。

 

 

 

 柱間細胞の適合者となったこの2人。はたけカカシとうちはオビトは木ノ葉病院を退院した後もすぐに日常生活へと戻れたわけではなかった。

 

 再生医療や遺伝子を研究している施設へと送られたのだ。

 

 主治医というわけではないが、綱手や大蛇丸、羽衣カルタら3人が彼らを担当していた。

 

 カカシとオビトは身体の定期検査を1日に一回することを退院後1ヵ月は義務付けられ、その後半年間は半月に一回。その後3年は月に一度の検査を言い渡されている。

 

 そして今日もその検査を終えた2人は研究所を後にしていた。

 

 以降はその研究所に残った3人の会話である。

 

「この細胞はどんな細胞にでも変化し、再生能力が極めて高い超万能細胞だが、これは汎用性があるとはいえない。ほぼ全ての人間含めた生物はこの細胞に乗っ取られてしまうだろう。よくもまぁ、こいつらは耐えたものだ」

 

 というのは綱手の言葉。

 暗に臨床データがなかったオビトやカカシに柱間細胞を投与した当時での使用は博打だったと言われたのだ。

 そして金輪際の使用の禁止。

 

 ちなみに綱手には間違っても初代の墓からDNAをもらってきましたとは口が裂けても言えなかったため、あの手この手で再現した木遁細胞という名称を使っている。

 

「やっぱりそうでしたか。では、この細胞と実験結果は破棄ということで。別の再生医療の道を探しましょう」

 

 聞き分けよくそういうのはカルタ。

 そして、「そういえば、話は変わりますが」と前置きをして話始める。

 

「カカシさんの眼に入っているオビト先生の眼球の細胞を培養して、複製したものをオビト先生の眼軸に戻した件ですが。術後は良好なようですね。この再生医療技術を応用したら、将来的には皆が病気やケガで失ったり悪くなった臓器や四肢といった部位のバックアップとして複製人間(クローン)が推奨されるようになるのでは?」

 

 そんな内容の映画が昔ハリウッドであったような。と回想するカルタであったが。

 

「カルタお前。大蛇丸みたいな思考回路になってきているぞ。そんなこと倫理的に認められるものか」

 

 綱手にチクりと一蹴され、ですよねーアハハーと言って笑うカルタ。大蛇丸は本人を目の前にしてそういうこというのね、とぼそりとつぶやく。

 

「大蛇丸!お前はカルタに悪い影響を与え過ぎだぞ」

「酷い言い草ねェ。カルタの問題解決力や発想力自体が道徳やら倫理やらを超越して合理的な判断をしているだけかもしれないじゃない」

「だとしてもお前の悪知恵が吹き込まれていることには違いあるまい」

 

 むしろ悪知恵を吹き込まれているのは私の方なんだけど・・・。というつぶやきは綱手の耳には届かない。

 

「まったく。こんなことになるならカルタのことは私が最初から面倒を見ておくべきだったな。こいつなら戦闘力と医療忍術を兼ね備えたおじい様に匹敵する忍びになれたかも知れん」

「綱手さん!ぼく弟子入り志願してもいいですかっ!?」

 

 ひとつの可能性を示した綱手に対して。

 忍界最強と謳われる初代様はぼくの目標なんです!!と、パァーっと目を輝かせながら懇願するカルタ。

 相変わらず猫かぶりがうまい・・・というのはともかくとして。

 

 尊敬し敬愛する自分のおじい様を、そこまで言われることは嬉しいことだ。

 それにカルタのような実際にはおじい様のことを知らない若い世代からのそういう言葉は思った以上に嬉しかった。

 そう感じた綱手の頬は自分が思っている以上にゆるんでいた。

 

「そうかそうか。そんなにおじい様のようになりたいか」

「もちろん!」

「だったら私に弟子入りすることを許可しようじゃないか。ただし!私の修行は厳しいぞ。途中で根を上げても知らんからな」

「はい!師匠!」

 

 さっさと写輪眼で盗める術や技術は盗んで、今はただただ死んでいる裏設定となっている自身の額当てに隠れている百豪の術を有効利用できる創造再生を取得しようとゲスいことを考えているであろうカルタ。

 ただ、そんなことをおくびにも出さず、きらきらとした目で綱手を見ている。

 綱手もそんなこととはつゆ知らず、才能あふれるカルタを弟子とすることに決まり燃えていた。

 

 

 




木遁カカシ、木遁オビトやっと登場させることができました!!


ヒロインアンケート結果です。

1位 13票
小南

2位 10票
照美メイ

3位 7票
綱手
夕日紅
サムイ
マブイ
みたらしアンコ
パクラ

たくさんの参加ありがとうございました!
この結果を参考に今後のストーリーを進めさせていただきます。
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