銀の魔法先生スイ   作:フリーク

2 / 3
連続投稿です。


Episode 1 少年の邂逅

ー寒い…

 

それが意識が浮上してきて一番初めに感じたことだった。

目を開けると、目の前には見た事もないほどの巨大な大木があった。

大きさだけならば、スイも驚かないが《右目》で集中してみると

 

「…やっぱり、《魔力》が流れてる」

 

目の前にある大木ほど、綺麗に魔力回路が出来ているのは初めてだ。

その事が気になりずっと樹を観察していると、

 

「そこの貴方、何をしているの?」

 

そんな声が聞こえた

 

 

シャークティSide

 

はじまして、私はシャークティといいます。麻帆良学園の教会でシスターをやっています。

今日も、いつもの見回りで学園内を歩いていたのですが、世界樹に見知らぬ人が近付いていました。

遠目からみても明らかに制服は着ていませんでした。

その事から私の警戒心は跳ね上がり、急いで駆け寄りました。

 

「そこの貴方、何をしているの?」

 

その声が聞こえたのかゆっくりと私の方に振り返りました。

その人は長い銀髪を後ろで結び、蒼と金の瞳に、中性的な顔立ちをしていた。

正直、服飾の情報がなければ女性と勘違いする程だった。

 

 

ー…不覚ですがその美貌に少し見惚れていました

 

 

気がついてその少年をみると、彼は倒れていました。

慌てて駆け寄り顔を見ると顔色が、悪かった。

怪しい人物匿うのは、正直だめだが、良心に従い教会へと連れ帰ることにした

 

 

 

スイSide

 

僕の二度目の覚醒はベッドの上だった。

起き上がり周りを見渡した。

するとシスターが一人やって来た。

 

「気づいたんですね」

「あの、アナタは?」

「私の名前はシャークティと言います。この教会のシスターをしています。それでアナタは、誰ですか?」

「僕の名前はスイです」

「ではスイ、アナタはあそこで何をしていたんですか?」

 

その質問に少しだけ抵抗感があった。

彼女は僕の話を信じてくれるだろうか。

少し考えた。

 

(話してもいいと思うわ)

 

ふとそんな声が頭に響いた。

 

(これって…マリステイス?)

(ええ、宝玉に込められている精神から話しかけてるの)

(やっぱり、それで良いってどういう?)

(少なくとも彼女は信用できるわ。それに、自分の事情を知っている人がいた方が、何かと融通が効くわ)

(ふ〜ん、わかった。彼女に話してみるよ。…ちなみに、なんであの時いきなり気絶したわけ?)

(それは、多分転移してすぐだったから身体が、変化についていけなかったからだと思うわ)

 

悩みが解消されると、マリステイスとの会話を終了した。

ふと前見るとシャークティがこちらをじっと、見ていた。

 

「…話せないんですか…?」

「いえ、その信じてくれないと思ったんで…」

「大丈夫です。一先ず話してみて下さい。少し楽になるかもしれませんよ」

「えっと実は…」

 

魔法関係の事は出来るだけ触れず、僕が孤児であること、そして…

 

「異世界から…」

 

異世界からやって来た事を話した。

シャークティは、少なからず驚いているように見えた。

だけど、何か納得したのか

 

「わかりました。スイ、アナタの話を信じます」

「信じるんですか?この話を…」

「ええ、少なくともアナタが嘘をついているようには見えませんから」

 

(ね、言ったでしょ?)

 

そんな声が聞こえた気がした。

 

「一先ずそこで休んでいてください。夕食の準備が出来次第、呼びに来ますので」

「ありがとうございます」

「いえ、それでは」

 

そう言いシャークティは部屋を出ていった。

さて僕も少し寝ようかな。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。