機動戦士ガンダムーレイジングフォルテー   作:ジャンマル

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開戦間近

 あれから数か月。ついに完成した……対ヴェーゼス用兵器、サージエスト。換装することで戦略を変えていく。出撃制限4回――稼働時間7時間。だが、それは向こうも同じはずだ。それ以前に向こうがSSSとOSを完成させてるとは思えない。あれは僕しか持っていない端末に入っているのだから。

 戦争をするためだけに反対派は戦車まで買いそろえていた。だけど――僕はMSで戦う。この意味を分かって乗らなければ。乗って倒すだけではない。未来に示すのだ。その強さを。MSの存在を。

「行けるか?」

「はい」

 SSSの関係上4回目以降は別のパイロットになる。だが――必ずこの4回で決着をつける。SSSの空間認識能力アップや基礎能力向上があれば確実に届くはずだヴェーゼスのパイロットがいかに優れていようと――開発者には勝てないことを知らしめてやろう。

 ヴェーゼスで出撃する。実質的な戦闘は4時間程度になるが向こうは7時間フルで動けるだろう……そこで、換装して、砲撃タイプに切り替えることにした。近距離でも使える肩のキャノン砲。両手に装備されたショットガン。そして――頭部バルカン。最後の締めにアーミーナイフ。これで――これでヴェーゼスは武装の差で勝てるはずなんだ。

 ぎゅいいいいん。スラスターの音が耳に染み込む。それでも耐えて、耐えて――出撃した――

 

 ヴェーゼスを手に入れた俺はSSSの取り外した状態での訓練をしていた。おそらく反対派もMSを使って襲撃してくるだろう。という上層部の判断からだ。しかも反対派には開発者のナナト・ユウセイがいるらしい。つまり、ナナト・ユウセイが反対派のMSに乗っている可能性が高い……MSを誰よりも熟知している。そのため、技量で抑え込まなければならない……

「うおおおおおお!」

 ぎゅいいいいいん。スラスターをふかし始める。最初こそGが乗ったものの、すぐに飛行機に乗ったようにGの感覚がなくなった。

「こいつはすげえ……まるで俺の手と足だ」

『どうだ』

 賛成派の俺の上司、「アバ・スクインド」。彼の教えの元MSを動かしている。耳に残るスラスターの音……次第に安心感さえ感じるようになってくる。

「ねらい打つ……!」

 パンっ。パンっ。パンっ。

 ショットガンから三発の弾が発射される。

『全弾命中。なかなかだな』

「これくらいどうってことないですよ……」

 金属音に近いバネの音。次弾装填だ。そしてまた撃つ。次のターゲットにだ。

「ふむ。初乗りにしては良好だな」

「たいちょおおおおおおおお!」

「どうした?」

「敵です!あれは……MSです!!」

「ついに来たか!」

 いよいよ戦場の幕が開ける。

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