ぎゅいいいいいん。聞きなれたスラスターの音が二つ聞こえる。そうか、今、戦ってるんだ――戦って、戦って――生きるために、明日のために、戦ってるんだ――
「はああああああああ!!! SSS、まずは左腕だ! もってけえええええええ!」
「ふっ。お前なんてSSSを使うほどでもなかろう!」
アーミーナイフでけん制しつつショットガンを打ち込む。
「つ……!? あいつ、SSS使うのはやすぎだろ……!」
「お前さえ倒せれば――お前さえ倒せればああああああああ!」
「なり下がったな、ナナト・ユウセイ!!」
アーミーナイフとアーミーナイフが重なり合う。すかさず接触回線を開く。そいつがどんなやつなのか、確かめるために。
「ナナト・ユウセイ――なぜその才能を世界の明日のために使わない!」
「世界のために使っているさ! この反乱を成功させ、西暦を守るためにっ!!」
「何故西暦に、地球にこだわる!」
「決まってるさ! 人類は地球を愛している――たとえ一部の人間だけだとしても! その気持ちに嘘をつきたくないだけ――だああああああ!」
肩のキャノンを打ち込む。
「強襲仕様!? あちらのが手数は上か!」
きゅいいいいいん。スラスターを急速で吹かせ旋回するヴェーゼス。しかし、待ち構えた先にはSSSにより未来予知の可能になったナナトによるキャノン砲の連撃。数発何もない場所、改め未来にヴェーゼスが旋回で着地する場所に打ち込んだ。致命傷だった。ヴェーゼスは肩の稼働個所の関節にダメージを負う。しかしそこで時間切れになった。
「ちっ、演習中でSSS積んでねえってのに――!!」
「SSSは――危険すぎる――」
「もう息切れしてんのかよ、だらしねえ」
「う、うるさい――」
「まあいいさ。いずれぶつかり合うんだしな。SSS同士が」
「怖くないのか――!? 体の一部の感覚が失われていくのが!」
「怖い? むしろわくわくするねえ――一瞬でも高みに行けるんだから――なあ!」
離脱際の蹴りでサージエストが大きく吹っ飛ばされる。急速にスラスターを吹かせ、衝撃を吸収はしたが、どちらにせよここまでか――
向こうはSSSを搭載していない演習型だといっていた。となると、向こうが一回分有利か……これは、考えないとな……SSSの有利分が向こうにある。つまりは向こうは同じく三回使っても確実に一か所は感覚がある。腕さえ動けば――こいつは動かせる。やってしまった……強襲でSSSをつぶしあうつもりが勝手に自分だけつぶれていくなんて……