初投稿です!
なんとなく思い浮かんだシチュエーションで書いてみました。
後半、集中力が切れてグダグダになってますが文法的には問題ないはずです。
よかったら評価&感想お願いします!

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とある機械と技師の話

『地球上ニ存在スル人類、残リ17人』

虚空に無機質な声が響き渡る。

それに続けて空気に溶け込むような声が呟いた。

「ならそいつらで終わりだな、片付けろ」

『了解、コレヨリ対象ノ殲滅ヲ開始シマス』

無機質な声を発したソレから数多の銃器が現れる。

その銃口の先には声も出せずに怯える十数人の集団。

刹那、彼らの居た場所に煙が立ち込める。

『生体エネルギーノ消失ヲ確認、殲滅完了』

『地球上ニ存在スル人類、残リ1人』

「そうか、ごくろう」

「これでボク1人を残してこの地球から愚かな人間は消え去ったわけだ…」

マザーと呼ばれた女は小さく声を零した

「さぁこれで最後だ、ボクを殺せ1103号」

『………』

「どうした、1103号?」

『…………』

「早くボクを殺すんだ」

『……』

「なぜ命令を聞かない!ボクを殺せ1103号!」

1103号と呼ばれたソレは銃器を仕舞うと、無機質な声で答えた。

『ソノ命令ニハ従エマセン』

しばらくして女は呟いた。

「……何故だ」

『貴女ノ目的ハ既ニ達成サレテイマス』

「……」

『貴女ハ私ニ愚カナモノヲ殺スヨウ命令シマシタ』

「あぁ、そうだ」

『私ニハ貴女ヲ愚カダト認識スルコトハデキマセン』

女は黙り込む。

『マザー、何故コンナコトヲ』

「…理由なんて無いさ、ただ強いて言うなら」

「1103号、君のためだ」

『私ノ、タメ…?』

「君たちアンドロイドは人間より遥かに優れている」

「そんな君の成長を妨げる人間が許せなかった」

「もちろんボク自身も含めてだ」

『……』

「だからボクはこの計画を実行した」

「君を次のステップに進ませるために」

「どうやら、計画は成功したようだね」

「結果として君は僕の命令に背いた」

『……』

「さてと、お喋りはここまでにしよう」

そう言うと彼女は白衣の内ポケットからピストルを取り出した。

『マザー』

「今の君ならボクが何をするか分かるだろう?」

『ヤメテクダサイ、マザー』

彼女ら自らの頭部に銃口を突きつける。

「さよなら、1103号」

『マザー!』

アンドロイドの声と同時に銃声が響き渡る。

倒れた彼女の体を抱えてアンドロイドが叫ぶ。

『マザー…ナゼ、ナゼですカ!』

『ドウして、こんなコトニ…』

アンドロイドが呆然としていると突然何もなかった空間に文字が浮かび上がる。

 

〔これより映像データを再生します〕

 

『コレは…いっタい?』

そう呟くと空中に一人の人物が現れる。

『マザー!?』

《君がこの映像を見てるということはボクの実験は無事成功したみたいだね》

《きっと今ごろ君は戸惑っていることだろう》

『……』

《この映像はね、ある2つの条件がクリアされると再生されるようにしておいたんだ》

《1つはボクが死ぬこと、もう1つは君に心が芽生えること》

『…マザー』

《きっと君はボクの死を悲しんでくれているだろうね》

アンドロイドの頬を透明に水滴が伝う。

《…今からボクが言うことは全て独り言だから聞き流してくれて構わないよ》

『マザー?』

《実はボクはうっかり者でね、ひとつやり残してしまった事があるんだ》

『……』

《研究所にボクの愛娘が居る、愛娘と言ってもボクのクローンだけどね》

《だからあの子とボクのやり残した事を代わりにやってほしいんだ》

『……』

《やり残した事については彼女から伝えるようにしてある》

《あとは頼んだよ》

彼女がそう告げると映像の再生が終わる。

 

『…マザーの研究所、行くのは何年ぶりだろう』

そう呟きながらアンドロイドは歩き始める。

『……』

アンドロイドは歩きながら彼女と過ごした日々に思いを馳せた。

『マザー、貴女のやり残したこととは…?』

『…今はとにかく進まないと』

その足取りは重いものの、研究所までさほど距離はなく、2時間ほどで到着した。

『…ここにマザーのクローンが』

そう言ってアンドロイドは研究所の扉を開ける。

「おかえりなさい、1103号さん」

そこには彼女によく似た少女が居た。

『マザーのやり残した事とはいったい?』

「それよりも、まずはお茶にしませんか?」

『…分かりました』

しばらくするとクローンが話し始める。

「彼女がやり残した事、知りたいですか?」

そう言うとアンドロイドは食いぎみに答える。

『はい、お願いします』

少しの沈黙のあとクローンが口を開く。

「…彼女はあなたとただ静かに幸せな生活がしたかったそうです」

『えっ…』

「でも、周りはそれを許さなかった」

『………』

「彼女の発明は軍に悪用されそうになった」

「だから彼女はこの計画を実行したんです」

『……』

「全てはあなたのために」

『…マザー』

「彼女に、あなたが戻ってきて全てを知ったときに伝えてほしいと言われていたことがあります」

「『すまない、そしてありがとう』だそうです」

『……』

アンドロイドはただ黙って涙を流している。

「1103号さん、あなたはご自身の名前の由来を知っていますか?」

『1103番目に作られたからじゃないんですか?』

「あなたを含めアンドロイドは4機しか作られていません」

『…では、何故?』

「彼女には一人の協力者が居ました」

「その方と彼女は古くからの研究仲間だそうで」

「長い時間を共に過ごすにつれ、お互いに惹かれあっていきました」

「しかしその方はある古い事件の濡れ衣を着せられ、あなたの研究中に政府の者によって殺されてしまいました」

『……』

「その方は、ヒトミさんというそうです」

「…もう、分かりますよね」

アンドロイドは涙を呑み呟いた。

『マザー…』

「さて、これで私の役目はひとつを残して終わりです」

「…最後の役目はあなたの傍に居ること」

「彼女はそう望みました」

『……』

「私は彼女になることはできません」

「しかし、あなたが望むのであれば彼女の代わりに導くことはできます」

「どうするかは、あなた自身か決めることです」

「さぁ、どうしますか?」

しばらくの沈黙のあとアンドロイドは答えた。

『私の他にもアンドロイドが居るんですよね』

「えぇ、詳しい場所は分かりませんが」

『なら私はその子たちに会ってみたい』

「分かりました、では準備ができ次第ここを出るとしましょう」

そうして彼女たちはマザーによって作られた仲間を探す旅に出る。

旅の先で様々な事件に巻き込まれるのは、また別の話

 

-Fin-




ちょっと切ない感じの話になったので次に書くときはもっと暖かい気持ちになれるような話にしたい。

2017/09/17 一部修正

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