ソードアート・オンライン&艦隊これくしょん 2人の黒の剣士 作:不音
いつも適当に妄想していたものをまとめてみたらどうなるだろうという出来心から投稿してみます。
うまく出来るかが、不安ですが、よろしくお願い致します。
「ガァッ!」
???「っ・・・」
俺は敵の攻撃を回避しようとしたがあと少しで間に合わず、装備している皮鎧を掠める。
それにより左上に表示されているバーが少し削れる。
HPバーと呼ばれるそれは俺の命の残量を可視化してあるものだ。
HPはまだ6割程残っているように見えるが俺の考え方はそうではない。今、俺は死へ4割方近づいている。
???「ふっ!」
俺は単発水平斬り「ホリゾンタル」を目の前の鎧を着けた亜人・・・「ルインコボルト・トルーパー」に向かって放った。
その攻撃はコボルトに直撃、本来流れるであろう血の代わりに鮮紅の光が飛ぶ。それと同時にギャッっと悲鳴が聞こえる。
技が終わり、光・・・「ライトエフェクト」が消えた時とほぼ同時、長い断末魔が聞こえた。
見ると、敵に設定されていたHPが全て消え去り、バーが消滅していた。
そのまま地面に倒れるか、というところで体が不自然な止まり方をし、ガラスを砕くような音と共にとても細かいポリゴンとなって爆散した。
これがこの世界における「死」となる。一切の痕跡も残さない消滅。
中央に浮き上がるドロップアイテムや取得経験値のリストを確認し、剣を背中の鞘に納める。
???「・・・もうこんな時間か。帰るか」
周りには誰もいないが思わずポツリとつぶやき、出口に向かって歩き始める。
攻略の終わり。今日も生き残ることができた。だが少しの休息を取ればまた戦いが始まる。
いつか自身がポリゴンになってしまう日が近いかもしれない。
問題は、俺がそうなる前にこの世界がクリアされるか否か、というところだろう。
そんな事を考えていたら、聞いてから一か月も経っていないある言葉を思わず思い出した。
「十分に留意してもらいたい。諸君にとって「ソードアート・オンライン」はすでにただのゲームではない。今後、ゲームにおいてすべての蘇生手段は機能しない。ヒットポイントが0になった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し」
「諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される」
ふと現実に戻り、視線を左上に向けると、1290/2152という数字が表示される。
0になった瞬間、俺は脳を焼かれて即死すると、あの男・・・「茅場晶彦」はそう言ったのだ。
しかも、クリア条件はこのアインクラッド第百層にいるラストボスを倒すこと、だそうだ。
RPGというのは死にゲーだ。何回も何回も死んで、プレイヤースキルを高めていくものなのだ、なのに一回も死ねないと。
理不尽極まりないと、バカバカしいと思った。だが同時に、あの男の言ったことは本当なのだろうと瞬時に悟った。
だから俺は走った。自分を強化して生き残るために、必死に町の外まで走った。
その結果、この世界で初めてできた友人を失うことになるのだが。
苦い思い出を思い返しながらふと前を見ると、戦闘中のパーティーの姿が見えた。いや、戦闘かあれ?
まず、ソロの俺から見てもバランスが悪かった。壁となる「タンク」が一人もいない。というかあの剣、初期装備じゃ?
いや、だがあんな防具あったか?妙な形をして、銃口みたいなのもあるし。
応戦してはいるみたいだが、ソードスキルを使いこなせていない。HPを確認するが、辛うじて逃げ切れるかどうか程度だろう、半分を割っている奴がいる。
俺は少し悩んだ末、一番近くにいた人に声をかけた。
???「前、支えましょうか?」
妙な防具?と眼帯を付けた男性・・・いや女性か。は一瞬驚いて目を見開いたが、すぐに頷いた。
???「ああ、頼む」
頷き返した俺は前に突っ込んでいき、前衛を切り替えるためにスイッチと叫ぼうとしたが、恐らく理解できないだろうと判断した。
???「前衛を切り替える!避けろ!」
前にいた女性二人は驚いてこちらを見た後、慌てて後ろへ跳んだ。どうでもいいけど三人中二人が眼帯ってなんだよ。
敵は・・・さっきと同じコボルト2体とリザードか。まあ一人でなんとかなるかは微妙な所だな。
後ろに下がった女性たちを追いかけていこうとしたコボルトにホリゾンタルを放つ。
鎧がない首部分に吸い込まれるように剣が迫り、コボルトの首を斬り飛ばした。
一人目のコボルトがポリゴンになり爆散したのとほぼ同時に、残ったコボルトとリザードが女性たちからこちらへ視線を向けた。
鈍重で一撃の重い斧を持ったコボルト、身軽なうえ牙を使って手数で攻めてくるリザード、こりゃ厄介そうだ。
「グルァッ!」
コボルトが斧を振り下ろしてきたが、それを予想していた俺は剣で斧を叩いた。
直後、ガァン!という大きな音がして斧が俺の真横に叩きつけられた。
次に俺は横に小さく跳んだ。リザードが俺に向かって飛びついてきていたのだ。
飛びかかる対象がいなくなったリザードにすかさず単発斜め切り「スラント」を発動した。
リザードの背中に剣が直撃し、リザードは地面に叩きつけられた。HPはあと2割しか残っていない。
???「せやっ!」
ただの斬撃では削り切れないと判断し、硬直時間が終わったあとすぐに単発垂直斬り「バーチカル」を発動する。
だが、そのとき俺はミスを犯していた。
「グルルルル・・・」
???「!?まずい!」
いつの間にか俺の真後ろでコボルトが斧を振り上げていた。
もう剣はライトエフェクトを帯びてしまっている。無理やり技を中断しても硬直時間を課せられてしまうため、もう手遅れだ。
死ななきゃいいが、と念じながら剣をリザードに向けて振る。
だが、俺に斧の重たい衝撃が伝わることはなかった。
不思議に思いながらも剣技を命中させ、リザードをポリゴンにして爆散させる。
なぜ衝撃がなかったかは、後ろを向いてすぐ理解した。
初めに短く会話を交わした女性が、剣で斧を正面から受け止めていた。・・・いや、どんだけ筋力に振ってるんだよ。
そのまま斧を弾き、俺の見様見真似だろうか。先ほどバーチカルを発動させた時の構えをとっていた。
だが恐らく習得していないのだろう、ライトエフェクトが出ずにそのまま斬る形になっている。
そのせいだろう、クリティカルは入ったはずだが一割程しか削れていない。
そして、直後。
硬直から再度回復したコボルトが、今度は斧を横薙ぎにした。
剣を直撃させ速度を落とせてはいたが、防具の布部分に直撃した。
「ッチ!」
思い切り2,3メートルほど吹き飛ばされたのを見てHPを確認すると、もともと半分近くだったのもありレッドゾーンに突入していた。
そしてとどめを刺さんとコボルトが斧を振り下ろそうとしていた。
???「間に合えェーーー!!」
すかさず下段突進技「レイジスパイク」を発動、斧を思い切り弾き飛ばした。
???「うりゃー!」
???「フフフ・・・」
そこに下がっていた二人が飛び込んできて、斬撃を浴びせる。
???「いいぞっ!」
そして体制を持ち直して、首元を貫いた。
HPバーが消え失せ、ポリゴンとなり爆散した。
そして、この戦闘は幕を閉じた。
疲れて肩で息をしながら全員のHPを確認する。
一人レッドになってる以外は全員グリーンということを確認し、レッドに突入している女性にポーションを渡す。
???「あー、ごめん、危険な目に合わせて」
木曾「別に騒ぐほどの事でもない、こちらが助けてもらったのだからな。ああ、自己紹介をしていなかったな、俺は木曾だ。そっちは?」
キリト「ああ、俺はキリト。こっちも助けてもらったから、何かお礼をしないとな・・・」
天龍「ふーん、キリトって言うのか。俺の名前は天龍。フフフ、怖いか?」
キリト「いや、むしろ可愛い位だと思うが」
俺がそういうと、天龍はわずかに怒ったそぶりを見せた。
天龍「なんだよそれー!っと、お礼ねぇ。情けないが俺たち妙な事があって道に迷っちまっててなー。鎮守府まで道案内してくれねぇか?」
キリト「へ?鎮守府って確か、海軍の拠点みたいなやつだっけ?一体なんで、しかもここアインクラッドだぞ?」
龍田「う~ん、なんだか話が噛み合っていないみたいねぇ~。あ、私は龍田だよ。」
キリト「ああ、確かに噛み合っていないな。あとここで立ち話をするのも危ない。安全地帯か町まで移動してから情報交換しよう」
天龍「あー、確かにそうだなぁ。申し訳ないが町までいかねぇか?ちょっと腹減っちまってな・・・」
木曾「そうか。すまないが町まで頼めるか?」
キリト「ああ、いいよ。んじゃ、さっそく行くぞ~」
三人「ああ!(ええ)」
こうして、奇妙な4人組は町へと移動を始めるのだった・・・・・
はい、まあ主役級の重要人物は6,7割位出せましたかね。
これからどうなるか、正直私もわかりません(苦笑)
でもまあ、頑張っていきます~。
何かアドバイス等ありましたら、よろしくお願い致します。