ソードアート・オンライン&艦隊これくしょん 2人の黒の剣士 作:不音
昼からパソコンにかじりついてこの程度の自分に改めて逆に驚いています。
では、どうぞ~。
キリト「おお、中々上手いじゃないか」
天龍「ああ、伊達に戦っちゃいねぇからな!っと、オラオラァ!」
俺は今、迷宮区を出たフィールドの帰り道で三人に立ち回りやソードスキルなどの必要な言語、テクニックを教えている。
時間がかかると思ったが、全員飲み込みが早く短時間で実践にまで至っている。現実で剣道でもやってたのか?
いや、それにしては変わった構え方が多いし、さっきの戦いという言葉が妙に引っかかる。
龍田「はーい天龍ちゃん、スイッチー♪」
天龍「おうよ、てやー!」
本来そこそこ高度な技術が求められるスイッチでさえ、2,3回で使いこなせる様になっている。
だが、頼もしい事に変わりはないので今すぐ聞く程でもないだろうか。
っと、新しくポップしたな。
キリト「木曾、やるぞ。俺が先に行く」
木曾「ああ、了解」
先ほどポップした「フレンジーボア」に突撃、ソードスキルは使わず斬りつけ、少し距離をとる。
ようやくこちらを認識したらしく、情けないような可愛いような奇妙な鳴き声を出しつつ突進してくる。
キリト「っと、そっち行くぞ!」
今度は剣で受け止め、剣を構えた木曾へと弾いて方向を向ける。
木曾「はあぁ!」
迷宮区で不発に終わったバーチカルは今度はしっかりと発動、フレンジーボアの側面を切り裂く。
情けない断末魔を上げながら、フレンジーボアはポリゴンとなり爆散した。
龍田「あらー、かっこよかったわよ二人ともー♪」
龍田の言葉をふざけていると判断し、木曾と俺は苦笑しながら視線を向け、全員のHPに余裕があるか確認する。
キリト「あのなあ」
天龍「にしても真っ直ぐな剣って使い勝手が全然違うなー、使えないって訳じゃねぇが」
木曾「ああ、それには俺も同感だ」
キリト「へえ、どんなのを使ってたんだ?」
何処でそんなの振ってるのかも聞きたいが。
木曾「儀礼刀だが、軍刀みたいなもんだな」
天龍「うーん、なんていうんだあれ?まあ曲刀か日本刀か?」
龍田「薙刀だよ~、長さとかもかなり違うから扱いにくいわね~」
お、おう。儀礼刀ってなんだ、あと天龍は自分の武器を把握してないのか。龍田はもう何か武器からして怖い。
天龍&龍田(多分後部マストを模したものなんだろうが{けど})
キリト「まあいいや、とりあえず行こうぜ」
そう声を掛け返事が返ってきたのを確認、この世界に薙刀ってあったっけなと考えながらフィールドを歩いていく。
道中何回か戦闘を繰り返しながら、町に到着した。
木曾「へえ、こんな所もあるのか・・・名前は?」
キリト「ああ、「ホルンカ」っていう町だ」
ここホルンカは、俺にとって様々な思い出がある町だ。強力な武器を手に入れようとし、同じ立場のプレイヤーと出会い、そしてそのプレイヤーは俺を殺そうとした。その後何があったかなんて思い出したら発狂しそうだ。
キリト「あ、情報交換するんだったな。お互い不思議な事だらけだろうから、さっさと済ませよう」
三人「了解」
四人は手ごろな宿屋に入り、一番奥の席に腰掛け、適当に食べ物を注文する。
・・・まさか「鼠」はいないよな。まあ聞かれても困るかどうかはまだ分からないが。
食べ物が来たところで、話を切り出す。
キリト「じゃあ、俺から質問してもいいか?」
木曾「俺たちは別に構わないさ。何が聞きたい?」
キリト「ん、遠慮なく。迷宮区での戦闘が終わった後、天龍が「鎮守府まで案内してくれ」と言っていたよな、それはなぜなんだ?」
天龍「ああ、俺たちは鎮守府に住んでる艦娘なんだが、出撃してる最中に突然・・・・・」
キリト「ちょっと待ってくれ、鎮守府に住んでる?それに艦娘って?」
天龍「知らないのか?艦娘っていうのは一般的には・・・・・」
今まで知りもしなかった、いや、本来なら知ること無く一生を終えたであろう事を教えてもらった。
艦娘は、日々命がけで深海棲艦という怪物と戦っているということ。
艦娘は、昔の戦争時代の記憶を持っていること。
艦娘は、艤装を付けて海の上を走り回っていること。
艦娘は、人を守るために戦っていること。
艦娘は、人間ではなく兵器と言われているということ。
龍田「っていうことよ~。これである程度は分かったかしら?」
キリト「・・・ああ、一応は。だが、一つ言いたいことがある」
龍田「何かしら~?」
これだけは、言わないと気が済まない。
キリト「お前たちは、決して兵器なんかじゃない」
三人「え?」
キリト「兵器がしゃべるか?兵器が笑うか?兵器が罪悪感を感じるか?兵器が謝るか?兵器が人に物を頼むか?」
ー艦娘は、人を守るために戦っていること。
ーなぜ衝撃がなかったかは、後ろを向いてすぐ理解した。
初めに短く会話を交わした女性が、女性が、剣で斧を正面から受け止めていた。
キリト「兵器が、自分で人を守ろうとするか?」
三人「・・・・・」
キリト「そんなのありえないね。兵器にそんなことはできない、人間にしかできない芸当だ。
それを全てできているあんたたちが、人間じゃない?そんなわけないだろう」
木曾「・・・こりゃ驚いた。まさか俺たちを人間扱いする変人が二人もいるとは」
キリト「んなっ!」
思った事を言ったら変人扱いかよ・・・ん?
キリト「今、二人って言ったか?」
木曾「ああ。俺たちの「今の」提督。あいつも俺たちを人間扱いする変人だよ。・・・いや、今ではそう思ってはいないが」
天龍「そうだな。まさか二人目がいるなんて思ってなかったが」
龍田「前の提督は、私たちを兵器として見ていましたからね~」
今の言葉で、思わず少し興味を持ってしまった。
キリト「言うのが嫌じゃなければ、前の提督っていうのがどんな人か教えてもらえないか?」
少し詳しく聞いてみる。
木曾「ああ、いいぞ。」
話を聞いていく。まとめると
・ブラック鎮守府という物とは違って、暴行等は一切ない。
・朝昼晩、食事がない。食事はいつも出撃前に燃料や弾薬、一部がボーキサイトという物を食べるのみだったらしい。
・あくまで戦果のみに執着。重要な艦以外が大きく損傷しても構わず進軍、沈むことも多かったという。
・休みがほとんど、いや全くない。出撃していない艦娘は遠征に絶え間なく送り出され、それでも残る一部の艦娘は書類整理をするらしい。
聞いて唖然とした。そのクソ野郎に心はないのかと思った。
キリト「・・・なんだそりゃ」
木曾「そのままの事だ。運よく鎮守府外に逃げられた艦娘の報告で上層部にばれて、そいつは身柄を拘束。後の事はわからない」
キリト「・・・・・そうか、分かった」
木曾「ああ。今度はこちらが質問してもいいか?」
キリト「ああ、分かることはなんでも答える」
木曾「じゃあ、ここはどこなんだ?アインクラッドと言っていたが」
来ると予想していた質問に答える。
キリト「ああ、ここはアインクラッドだ。仮想世界と言われる空間だよ」
龍田「なら、私たちはその仮想世界って言われてる場所に迷い込んだってことでいいのかしらー?」
キリト「ああ、それでいいと思う・・・だが」
俺は、いや恐らく他の奴らも、艦娘など聞いたこともないだろう。
キリト「俺たちの世界に艦娘と言われてる人はいない。だから恐らく・・・・・」
龍田「何かが起きてこの世界へ迷い込み、さらにその中の仮想世界と言われる場所に入ってしまったという感じかしらー?」
信じがたい上に突拍子もない事だが、それ以外に矛盾なく納得する方法が俺には見当たらない。
キリト「ああ、多分それで合ってる。だけどその「何か」がお互いわからないんだよな」
天龍「そこだよなぁ。出撃してる最中に急に真っ暗になって、気がついたらあの迷宮区っていう場所にいたんだ」
キリト「う~ん・・・ああ、向こうでも練度という概念があるんだったな」
木曾「ああ、俺が9、天龍と龍田が7だった」
天龍「その練度がそのままこの世界のレベルに引き継がれて、艤装もあるよな。俺たちの練度はかなり低い方だが」
龍田「ええ。まあ砲撃や雷撃はできないけれど」
う~ん、これも関連性はなさそうだ。
木曾「じゃあもう一つ。元の世界に戻る方法はあるか?」
これも半分予想していたが、恐らく気づいているだろう。
キリト「残念だが、元の世界に戻る方法は分からないな・・・だが、俺たちの世界に戻る方法ならある」
木曾「それは?」
キリト「ああ、このアインクラッドには全100層のフィールドがあり、それぞれの層にボスがいる。それを全て打ち倒し、100層の最終ボスを倒しクリアすれば脱出できるらしい」
天龍「もしかしたら、クリアした時に俺たちも元の世界に戻れるかもしれねぇな」
キリト「ああ。質問はこれくらいでいいか?なら俺から言わないといけないことがある」
全員が無言で頷き、俺の言葉を待つ。
キリト「もしもこの世界にいる間、一度でも自分のHPが0になれば、その瞬間自分は・・・死ぬ」
どうなるか不安だったが、反応は思いもよらない物だった。
木曾「そうか」
天龍「なるほど」
龍田「わかったわ~」
キリト「・・・・・え?」
木曾「多分俺たちが驚くと思ってたんだろ?俺たちはいつも命がけだったって言ってたろ?舞台が見知らぬ世界になっただけだ」
後ろの二人も頷いている。
キリト「・・・そうか、どうなるかと思ってヒヤヒヤしてたからそれはありがたい。」
木曾「そうか。だが、この世界はまだまだ分からないことだらけだ。よければ一緒に行かないか?」
そういって、木曾は手を差し出してきた。
キリト「え?」
俺はこの時、少し恐怖を感じた。
またあの友人のように見捨ててしまうかもしれない。
そんな悩みを悟ったのか、さらに口を開く。
木曾「別にどちらでもいい。たとえ断られたりしても俺たちは何も文句は言わないし行動を制限するつもりはない、
俺たちがお前についていけばいい」
確かに悪くはない、むしろ最高の条件だ。こちらにはほぼ何もデメリットがなく、心強い味方ができる。
だが、と思い悩んでいたら、あの言葉を思い出した。デスゲームが始まってからずっと俺を苦しめている言葉。
(なら、ここで別れよう。何かあったらメッセージ飛ばしてくれ。・・・・・じゃあ、またな、「クライン」)
キリト「ッ!」
もうあんな思いはしたくないし、させたくもない。
これが皮肉にも後押しになり、俺は木曾の手を掴んだ。
キリト「・・・ああ、よろしくな、みんな!」
三人「ああ!(ええ)」
こうして四人は情報交換を終え、共にこのデスゲームを乗り越えると決意したのだった・・・
短い文ですみません・・・
正直、他の艦娘も出すか凄く悩んで現在保留状態です(苦笑)
三人でも少し収拾がつかなくなってると自分で思ってるので・・・
本妻は出すと多分カオスになるので予定はないです(とある陽炎型駆逐艦)
もしミス等あればご指摘いただければ幸いです。