「うむ・・・難しいものだ・・・料理は科学とも言うと人類が口にしていたが、まさしくその通りなのかもしれないな・・・」
「えーと、でも、アドミラールの料理は段々上達しているから何も問題ないと思うわ!」
基地食堂の調理場でアイオワとビスマルク、と妖精さんがジェラードに複数で監視&手取り足取り教えているのであった
他の艦娘も新しく来た子も興味津々で見に来ている
料理教えるのに複数で教えて怒濤の声と悲鳴が度々聞こえるという異様な光景に若干引いている子もいるが
「ありがとう、アイオワ、最初こそダークマターの連続だったけど、ようやく色が黒から別の色へ変貌したからな・・・」
「・・・ジュレーラ様、あと少し料理についてもっと勉学すれば、最低限人間は口にできる料理ができるかと」
「う・・・仕方がないではないか、作った後黒こげになったり、とんでもない新種の味を生み出したりとあまり料理は人間がやっているものしか見たことがないからな・・・」
(oh・・・アドミラールの料理はそれでも食べた後必ずといっていいほど、腹痛に襲われたり、呑み込めるようなものじゃないけどね・・・熱狂的な妖精さん・艦娘が食べようとしてどれだけ救急医療センターへ送られたか・・・)
ジェラードは不思議とどんなにオーブン・コンロなど火元の調整を他の人がやっても、黒こげになるという一見漫画のような展開が見られ、これには艦娘のみんなが首を傾げている
しかし、共通しているのはジェラードの料理はとてつもなく拙いということだ
どんなに手取り足取り材料のチェック、分量、火力の火元を調整してもジェラードが関わることで拙くなる
最早ジェラードには別の天性があるのではないか、と思われているほどだ
そもそも材料・分量・火元の調整などグループ製作となっているが、逆になぜ、ジェラードが関わると料理が拙くなるのか、興味津々の妖精さんもおり、研究する者まで現れる始末だ
今回作る料理はグリルチキンだ
グリルチキンは特別な調理法でも特殊な調味料を使うのではなく、ただ普通の味付けを行い、焼くだけの簡単な料理だ
「・・・お、グリルチキンがそろそろ焼けそうだ、よし、時間ぴったりだし、火力も弱めだ、チェックはしてもらったし、大丈夫のはずだ・・・・」
料理をする司令官を見守る部下が暖かい表情でジェラードを見る不思議な光景となっており、妖精も当番以外はジェラードの料理を見ていた
「よし、蓋を開けるぞ?」
「OK!大丈夫です!アドミラールにアメリカ料理を作ってもらえるなんて嬉しいです!(それに火元はチェックしたし、素材も監視した、見たところ異常はないから大丈夫ね・・・)」
「よし・・・」
ジェラードも何度も料理にチャレンジして、失敗ばかり続いたが、今回はサポート(という名の監視・指導)もあって、上手く出来上がっているはず・・・アイオワも太鼓判を押しているし、始めて「まとも」な料理ができると思うと嬉しく思った・・・・・・・・・・・
蓋を開けると巧みの料理家もびっくりなグリルチキンがあった、その独特の黒みと強烈な焦げ臭いがフライパンから周りへ巻き上がれた・・・
文字通り「黒こげ」ダークマターの完成である
「・・・・・・・・・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・よし、これは上手くいったのか?」
「いえ違います」
「というかなぜ、黒こげになるのですか?」
「あれ?俺、何度も提督の手元を見ていたけど、全く問題ないと思ったけど」
「これは最早天性のものではないでしょうか?」
「・・・でも、若干色があるよ」
外部から発せられるのはなぜ、黒こげになるのか?励ましの声、必死にフォローしている姿であった
「・・・・・・・・・・・・・・」
「oh・・・ま・・・まあ、アドミラールのできたチキンはとっても焼き具合が良くて美味しそうですね!汗」
「・・・・食べる?」
「え?・・・あ」
「美味しそうなアドミラールの料理を味わって食べるのよ?」
「え?ちょっと・・・(待ってビスコ!私でもこれは厳しいわ!大部マシにはなっているけど)」
「(アドミラールのため、OK?)」
「(NONONONO〜!私まだ死にたくないです!・・・・!)」
「へ、へえ〜それならビスマルクも食べるよね?美味しそうと言ったんだしいいよね?」
「!?」
「さあ、頂きましょうか?(道連れよ!)」
「そ、そうですね・・・!(ちょっと待ちなさい!それなら・・・)」
「では、他のみんなもどうですか?(こうなれば道連れよ!)」
『!!!???』
「では私が食べます」
「!大丈夫なのか?どういってはなんだが、食べてくれる人がいるのは嬉しいが、お世辞でも美味しくはないぞ?」
「いえ、提督が作ったものならすべて上手いのです」
「(・・・あれ?加賀さんって提督のこと好きだっけ?いや、でも、提督から航空機の運用法、戦術などを聞いている加賀さんはめっちゃ目がキラキラさせていたけど)」
「大丈夫です、さあ、それを渡しなさい」
少しの間ポカーンとしていたビスマルクとアイオワだが、すぐに気持ちを切り替えた
「なるほど〜ではどうぞ」
「!これはありがたいですね、では頂きます」
「えーと、無理して食べなくてもいいからね?」
ジェラードは今回も失敗したと痛感していたが、副司令官のアイオワとビスマルクによって少し喜びが出て、僅かだが、表情が柔なくなったが、さすがにあまりできたてが悪い状態で食べさせるのは失礼に値すると思い注意した
「いえいえ・・・私も食べますが、アイオワとビスマルクも楽しみましょうね〜」
「・・・oh(拙い・・・かなり拙いわ・・・こうなっては何ともしても逃れる方法を考えないと・・・)」
「モグモグ・・・」
「!?」
「ど・・どうだろうか?少しはマシになったか?」
「はい、とても美味なるものでした、これは提督にももっと料理番を担当してほしいものです」
『『『!!!!!?????』』』
「え?美味しい?・・・(・・・見た目はダークマターだけど、以外にも中身はマシになっているのかしら?)」
「・・・食べるわ」
「!わ、私も!」
二人はそれぞれグリルチキンの皿が渡され、黒こげになったチキンを凝視していた
(・・・・・・・・・・・・・)
外部者がドキドキさせながら、二人を見ていた
「パク!」と二人はチキンをかじる。
「!!!!????」
そこから来たのは、強烈な苦みと何とも言えない肉汁の味、さらに鉄分?の香りが鼻をつつき、二人は意識をなくした。
「!えい・・」
「衛生兵!衛生兵!」
「うわ〜!アイオワとビスマルクが倒れた!」
「やはりだめだったか・・・(うん?でも、なんで加賀は平気なんだ?)」
目をキラキラさせながら残りを食べる加賀がそこにあった
他のメンバーは急いで二人を医務室へ運び、それに続いて他のメンバーが部屋から出た
「やっと終わったー!ミサイル訓練はかなり神経を使うから腹ペコだ〜・・・うん?」
訓練が終わったキーロフは食堂に入ると目の前のテーブルに料理が乗っていることを確認し、周りを見る
「なんだ?誰も食べないのか?もったいないな肉は調達に苦労するのにな〜・・・よし、食べるか、とりあえず見つからないうちに・・・」ニヤニヤ
とキーロフが取ったのはジェラードが焼いたグリルチキンである
「うん?かなり黒こげだけど、そういう料理なのか?確かに肉をカリカリに焼く料理はあるが・・・まあいいか」
とキーロフはグリルチキンをかじる、その時強烈な苦みとと何とも言えない肉汁の味、さらに鉄分?の香りが鼻をつつき意識を無くす
キーロフはそのまま意識を失い、後に戻った艦娘達から医務室に運ばれた
拾い食いはだめ絶対・・・
翌日目覚めた時にはジェラードの料理は危険度sクラスの兵器認定としてされた。
逆にこれを兵器化できるのでは?と考える者まで出始めたという
むむむ・・・現実でやることが多過ぎて執筆が難しいな・・・