潜水戦闘空母の第二の生   作:ミュラ

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戦闘

 

 

島の開発は順調に進み、新たなに建造されたアイオワを旗艦とする矢矧、響、不知火、島風は島の哨戒、輸送艦の護衛等を務め、資源の調達も順調に進んでいるようだ。

 

「・・・なあ、アイオワ」

「はい、なんでしょうか?admiral」

「別に英語を教えて欲しいとは言った覚えはないと思うのだが・・・」

「no!、admiralはもっとEnglishを学ぶべーきです!それともadmiralは学ぶは嫌いですか?」

・・・そんな潤んだ目で見るな・・・

「そういう訳ではないが、アイオワの英語は分かりやすいのだが、ちょっとペースが早くてな・・・もう少しゆっくりにしれないか・・・それに今は島の開発等で忙しいから、英語の勉強は勘弁して欲しいんだ・・・」

「む〜・・・admiralが忙しいことはmiでも分かりますけど、admiralがEnglishを学べばもっともっと私と話せまーすから、頑張りましょう!」

「そ、そうか・・・」

どうやら、まだまだ続きそうだな・・・と思っていた時、司令室の通信機が鳴った。

ジェラードはそれを取るといつものように話した。

「どうした?何かあったのか?」

『はい、こちらは早期警戒レーダー網の妖精ですが、北西400k地点で、深海棲艦と思われる艦隊の出現を確認。恐らく南東部にある日本軍泊地への強行偵察部隊と思われ、数時間後にはこの本島を通過する模様です。』

「敵艦隊の編成は?」

『大型艦6隻、小型艦9隻、空母が3隻、戦艦3隻、巡洋艦4、駆逐艦5隻の編成のようです。』

「うむ・・・少し哨戒している部隊と交戦しても苦戦は間違い無しだな・・・よし、私が出撃する。」

「admiral!何を言っているのですが、admiralはこの基地の司令官です!もしものことがあれば大変ですよ!」

「大丈夫だ、それに私は深海棲艦を知らない、指揮官である私が敵を知らなくて一体どうする?それに用が済めば、さっさと沈める」

「of・・・なら、miも同行させて下さい「悪いが、今回は一人で行きたい」!admiral!」

「大丈夫だ、潜水して接近し、艦隊を撃滅するし、あなたは潜水できないでしょ?」

「うっ・・・」

「大丈夫よ」

「う〜・・・分かりました!admiral・・・」

「だが、万が一待機しておいてくれ、この基地にも接近する艦隊がいるかもしれないからな、その時は頼むぞ?」

「OK!任せてadmiral!」

ジェラードは執務室を後にして、艤装を装着したあと、ドックの射出機から出撃した。

「・・・相変わらずこれには慣れないな・・・訓練にも出るとはいえ」

『我慢して下さい、これが一番効率の良い出撃方法ですから』

「うむ、では、これよりジェラード潜水戦闘空母出撃する!」

ジェラードは基地から出た後、潜水モードに切り替え、敵艦隊へ接近した。敵艦隊には空母、戦艦が含まれ、空母の数が多いのはできるだけ艦載機の情報を得るためだろう・・・

ジェラードは艦隊と3000mまで接近したところで、潜水戦闘機の発艦させた。艤装の壁に付いた扉が空き、艦載機を射出させた。

ジェラード級は元々隠密性を増すために、艦載機は海中でも発艦させることができる。発艦させる際、航空機が収納されている区画から航空機を船体の側面の射出口から一気に海中へ潜水させ、航空機を発艦させる。潜水戦闘機と潜水戦闘空母があるからこそ、できる技だった

ジェラードは航空機を12機程の編隊を送り、敵艦隊がどう攻撃するか、観察する。

「艦載機発艦せよ、目標敵艦隊攻撃、航空隊は小型艦を優先的に攻撃せよ」

とジェラードが告げると、潜水戦闘機に搭乗した妖精さんが親指を立てて、発進した。

 

一方深海棲艦では、日本軍の泊地へ向けて、強行偵察を行っていた。

「ああ〜・・・こうも敵が来ないと暇になるな〜」

「無駄口をたたくな、我々は占領下の海域を航行しているとはいえ、潜水艦がいる可能性もある、警戒を厳とせよ」

深海棲艦は対空、対潜警戒しているところに、ジェラードの潜水航空隊が海中の中高速移動しながら、接近した。

手始めに艦隊を守っている駆逐艦へ対潜レーザーを直撃させ、撃滅させる

 

ドゴーン!!!!

 

「!!!艦隊へ告ぐ!敵艦隊が襲来した!直ちに対潜要員は潜水艦へ攻撃せ「ドバーン!!!!!」!!」

「駆逐艦と軽巡が多数轟沈しました!敵潜水艦は数多くいると思われます!」

おかしい・・・潜水艦だとしても、こうも簡単に駆逐艦を撃沈しただと?一体敵潜水艦は何隻いるんだ!

この時、ル級は自分たちを襲ったのは潜水艦で、多くの潜水艦による飽和攻撃だと思っていた。それもそうだろう、まさか、海中にいる潜水艦がただの潜水艦じゃなくて、この世界最強の潜水艦で、航空機も潜水するなんて、あり得ないからだ。

ドゴーン!!!!

「ち・・・艦載機は何をしている!早く敵潜水艦を見つけないか!このままでは全滅だ!」

 

戦闘様子を見ていたジェラードは静かに観察していた

なるほど・・・あの異形の化物は特殊技能、能力はなく、通常の砲撃、水雷激戦、対空戦、対潜攻撃等があるが、特にこれといった脅威はない。だが、私も潜水できるのと同時にあの深海棲艦達も潜水でき、情報では艦艇どころか、基地そのものが深海棲艦になっている個体も存在し、それらがすべて、潜水機能を持っているとすれば、厄介だな・・・

だが、通常戦闘を行う際は海上に浮上しなければ、潜水艦タイプ以外攻撃は不可能というところか・・・

あの深海棲艦を鹵獲し、調査すれば、なぜ、生まれるのか、手がかりになるかもしれない。

よし、密かに放った潜水艦セラとミラからの情報は十分、この艦隊には用はない。

ジェラードは艦載機達に攻撃命令を出した。

 

ドヴォオオオン!!!

このまま撤退するか、と思案したところにジェラード航空隊は標的を大型艦へ標準し、攻撃を開始した

ル級は必死に潜水艦を見つけ出してもらうよう指示するが、この努力も虚しく、艦載機の対潜レーザーによって撃滅した。

 

 

「・・・敵艦隊撃滅を確認・・・さすがに艦載機12機でもオーバーキルだったか・・・まあ、いい、情報は取れた。こちらジェラード、これより帰還する」

妖精さんからは『了解』と通知が来て、ジェラードは思案する

「・・・どうやら、深海棲艦は統制されている組織的行動が可能のようだな・・・さらに潜水可能ときた、少し厄介だな・・・」

と思っていると撃滅した海域から光が発生した

「?・・・まだ、敵艦が居たか・・・」と攻撃しようか、という時に妖精に止められた

「うん?なぜ、止めるんだ?あれも深海棲艦ではないのか?」

妖精さんは頭を横に振って、嬉しそうに光の球体を拾い、艤装に収納した。

 

 

妖精が拾った光の球体には興味があるが、それは帰ってからでいいだろうと思い、帰還した。帰還したところにアイオワが待機していた。

「OF、admiralお疲れさまです!」

「ありがとう、ちょっと工廠へ行くぞ」

「OK!」

工廠へ着いて、妖精さんが拾った球体をドック装置の機械へ投げると再び光り出し、重厚な扉が開いた・・・

中から現れたのは金髪女性の帽子を被った重厚な二門の主砲を4基の艤装を装着した女性だった

「Guten tag 私はビスマルク型のネーシップ、ビスマルクよ、よーく覚えておくのよ」

わーいと妖精さんが万歳しているところで、隣に居たセラが補足してくれた

「ジェラード様、ビスマルク型一番艦ビスマルクはドイツ帝国の戦艦で、最強と呼ばれている艦です。」

「そうか、私はこの基地の司令官を務めているジェラードだ、よろしく頼む」

「ええ・・・admiralから私たちと同じ者が感じる・・・」

「おや、どうやらあなたの勘は冴えているようね、そうよ、私は貴方達と同じ艦娘であり、ジェラード級潜水戦闘空母一番艦のジェラードよ、よろしくね」

「・・・聞いたこともない艦だけど、admiralが私のadmiralであることは間違いないわ、これからもよろしくね」

その後、ビスマルクとジェラードは艦隊の規律において意気投合したのか、深くまで話し込み、アイオワに止められるまで続いた。

 

一方、人類側では深海棲艦との激戦の末、艦娘の存在により自国の領海を取り戻すことには成功したが、まだまだ全地球上の7割の海を支配する深海棲艦との戦いはさらに激しさを増し、今日も深海棲艦に対して各地の鎮守府からの対策会議をしていた。

大日本帝国 東京

「全く・・・横須賀から援軍が来なければ、今頃舞鶴鎮守府は落ちていたのかもしれぬ・・・礼を言うぞ」

「いえいえ、舞鶴は我が大日本帝国にとって重要な基地です。ここを失っては日本軍が更なる劣勢となることは間違いないですからね」

「うむ・・・だが、深海棲艦の通商破壊工作には手を焼いている、何とか対策をしなければ、現在消費している原油、物資等が不足するぞ」

「そうですね・・・さらなる護衛艦隊整備も急ぐ必要がありそうですね・・・」

「・・・そうえば、左世保鎮守府の艦娘からの報告ですが、南方海域で深海棲艦が活発な動きを見せているとあった」

「何?深海棲艦は次の大きな作戦があるのか?」

「いえ・・・不思議なことに深海棲艦達は戦力の何割かを南東へ向かわせている動きを見たとのことです」

「・・・深海棲艦が南東へ・・・?だが、あそこは完全に深海棲艦の手に落ちているはずだ。現地人は全員大陸へ避難したか、虐殺されたはず」

「まだ、詳しい調査は分かっておりませんが、深海棲艦が南東部で大きな動きを見せているのであれば、十分警戒は必要かと、情報収集し、南東部へ偵察部隊を編成して調査に向かわせてはどうでしょうか?」

「うむ・・・危険だが、潜水艦で行けば何か情報を得ることができるかもしれぬ・・・よし、それは横須賀と呉鎮守府へ依頼しても良いか?」

「ええ・・・いいわよ、うちの第一潜水艦隊なら、出せるから、その艦隊で付近を調査させます。」

「はい、第六航空部隊で強行偵察部隊を編成し、調査に当たらせます。」

「うむ、よろしく頼む」

 

アメリカ ホワイトハウス

「糞・・・まだ忌まわしい魚どおを駆除できないのか?」

「我が国の西海岸、東海岸の領海奪還は出来ましたが、二方面の戦線を抱えているので、やつらの物量攻撃には手を焼いております・・・」

「何とか艦娘も量産することはできないのかね?」

「研究部が全力を上げて解析中ですが、これといった結果は出ていません。」

現在アメリカは日本より後に艦娘が登場したため、まだまだ全盛期のアメリカ海軍には程遠い、現在アメリカ海軍は航空母艦20隻、戦艦30隻、重巡洋艦56隻、軽巡洋艦75隻、駆逐艦121隻、潜水艦78隻、軽空母45隻等だ。

アメリカは同種の艦娘等を利用し、各基地へ配備されているが、まだまだ戦力が足りず、アメリカの猛烈な航空支援と陸上攻撃で深海棲艦達を押し返している。

ヨーロッパ等も確認されている艦娘は50種未満で、自分たちの領海を防衛に精一杯だ。

「そうか・・・何とか我がアメリカ海軍を復活させねば、再び世界を統制することはできぬ、何としても結果を出すのだ」

「しかし・・・あまりにもやり過ぎると妖精との協定に違反しませんか?」

「ぬ・・・」

全世界で共通なのは艦娘は妖精から生まれ、妖精によって補給、改修、改造がされるもので、そこに人間が入るところはあまりない。

人類側も艦娘がなぜ、攻撃できるのか、研究してるが、妖精との協定によって艦娘を解剖することもできずにいた。

「・・・仕方ない、研究部には注意するよう言っておけ」

「了解しました、それと大統領、太平洋の南東部で深海棲艦の活発な動きを見せています。」

「何?あの魚どもは次の大規模作戦でも実行するのか」

「それは分かりませんが、深海棲艦達は南東部へ何割かの戦力を回しているようで、潜水艦隊から報告がありました。」

「そうか、よし、更なる調査することは可能か?」

「はい、第二、第八潜水艦隊で調査することは可能です。」

「よし、ジャップのやつらはどうなっている?」

「日本軍は自国の領海を取り戻し、更なる作戦を大きく建てているようで、活発な動きがあるようです。」

「そうか、ジャップに遅れをとる訳にはいかん、何としても戦力拡張せよ」

「イエッサー!」

糞・・・艦娘の存在によって今の状況は助かっているが、まだまだ戦力が足りない・・・やつらに対しても情報が一切ない状況では何もできぬ・・・

 

各国は自身の防衛に頭を抱え、太平洋の南東部に深海棲艦の活発な動きがあると報告を受け、調査艦隊を派遣することになった。

 

 

 

もう一つの勢力、深海棲艦でも会議に上がった

太平洋のど真ん中、ハワイ諸島で深海棲艦達の巨大施設が存在し、本拠地となっていた。

オワフ島司令部で、各方面の姫が集結し、今後の作戦ついて会議していた

「戦艦棲姫、舞鶴強襲作戦は失敗したようだな」

「・・・飛行場姫、ああ、敵部隊の増援の動きが早くてな・・・あと少しで制圧できたのに・・・」

「何があと少しよ、泊地棲姫と潜水棲姫が救援に来なければ、あなた全滅してたわよ?」

「それ以上余計なことを言えば、潰すぞ・・・」

「あら?・・・やる?」

二人の間で今すぐにも戦闘がはじまりそうな雰囲気が出た時、空母棲姫が止めた

「はいはい、二人さん、やるのは構わないけど、それはあとでね、今は会議中・・・というか忘れてない?」

「・・・ち」

「各方面からは以上かしら?」

「はい、あと一つ南方海域で複数の艦娘を発見したそうだ」

「何?南東海域で同胞が艦娘の姿が確認した?」

「はい、偵察及び輸送艦隊が突如謎の攻撃を受け、被害甚大とのことで、既にいくつかの艦隊がいなくなっています。」

「どういうことだ?あそこは完全制圧したはずだぞ?まさか、人類側があの海域まで進出したのか?」

「いえ、アメリカ、日本からの艦娘の艦隊は確認されておらず、せいぜい潜水艦が確認されたくらいです。」

「そうか、よし、あの海域へ調査しよう、艦娘艦隊が居れば、戦力をそっちへ回し、撃滅する。」

「了解しました、それともう一つ気になる報告が・・・」

「なんだ?」

「艦娘の中に見たことない艦娘を艦載機で確認したとのことで、新型の可能性があります。」

「何!?タイプはなんだ?」

「飛行甲板と巨大な構造物から航空戦艦ではないか?と見解を出しているのですが、まだまだ情報が足りません」

「そうか、よし、南方海域と南西海域から姫クラスの艦隊を集結させ、その海域の制圧準備に取りかかろう」

「分かりました。」

ジェラード達の存在は徐徐にだが、世界勢力に感知され、魔の手が伸びようとしていた。

 

 

 

 

 

 

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