では、どうぞ。
私は訳あってここ、ショートランド泊地で提督をしている。
現在時刻〇五五〇、そろそろ総員起こしだ。
私の朝は秘書艦と任務を管理している大淀とのブリーフィングから始まる。
今日の秘書艦は叢雲。この鎮守府では一番の古株、所謂初期艦、というやつだ。
「あー、提督。おはよー。」
叢雲はどうやら朝には弱いようだ。毎度朝は眠そうである。
「提督、揃いましたね。始めましょう。」
と大淀。さあ、今日も一日頑張るぞい!
〜 〜 〜
と、ゲームのグラフィック作る勢いで意気込み、今日の任務を決める。
最近は深海棲艦の抵抗も虫の息、さして激しくはないが慢心する訳にはいかない。
時計は〇六二〇を指している。眠気覚ましに珈琲でも淹れようか。
私こだわりの珈琲豆、そしてサイフォンを出す。
叢雲も私の行動を見て気づいたのか、ミル、カップ、ソーサーを用意してくれる。
しっかり豆を炒り、叢雲の用意してくれたミルで砕く。今日はコロンビアを使う。コクとマイルドさが特徴で駆逐艦の舌にも合いやすいはず。
「ホント、アンタってなんでかコーヒー淹れるのうまいよねぇ…」
とか言いながらも嬉しそうな顔でこちらを見ている。かわいい。
昔は軍から手を引いたら喫茶店でもやろうか、と本気で思っていたこともあったか。私はサイフォンにフィルターをかけ、粉を入れ、アルコールランプにマッチで火をつけ、水を沸かす。
水が上がってきたところで竹ベラでまぜ、火を弱め、しっかり抽出する。
よし、しっかり三層だ。と、安心する間も無くもう一度撹拌する。
用意していたカップに注ぎ。完成。これが私の朝の日課である。
ミルク、砂糖その他をいれ、叢雲も美味しそうに飲んでいる
ふぅ、と二人揃い息をつく。
時刻は〇六四五、そろそろ朝食か。
我が鎮守府では朝食は食堂で集まって摂る。みんなの顔を見て、会話とともに朝食を摂る。こうすれば一人一人の体調が分かる。
そうやって出撃の編成を決める。
〜 〜 〜
〇九〇〇を過ぎ、そろそろ出撃の時間だ。
今回は昨日と同じように霧島、体調の悪そうだった妙高に変えて那智、龍驤、最上、熊野、そして翔鶴の編成かな。
呼び出しをかけて任務内容を伝える。
「何か変化があったら絶対戻ってこい。無理すんなよ?」
と毎度声をかける。
大淀に無線の管理を託し、工廠へ向かう。ここは様々な兵装や艦娘の開発、建造、改装を行う。今日は生憎その用はない。
〜 〜 〜
工廠の一角に青いセダンが佇む。これが私のそこまで多くない趣味の一つだったりする。このセダンはスバルのラリーカー、WRX STIだ。さあ、久しぶりに整備をしよう。
〜 〜 〜
時刻は一一三〇。出撃していた艦隊が帰還する。
向こうに影が見えた。
一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ。全艦帰ってきた。
特に損傷もなく、かすり傷程度だ。工廠にいる明石の所へ向かわせる。
間も無く昼食。今日は何のメニューだったか。
〜 〜 〜
あれから特にやることもなく、演習を少しこなした。
時刻は大体一七〇〇。夕日が私の執務室に入って来る。そろそろ終業か。
ここでたわいもない話を振る。
「なぁ叢雲。今度ドライブ行くか?」
「…っ!はぁ?アンタ何言ってんの?誰がアンタなんかとっ!」
と、それは猛烈な拒否。まあ、弱点知ってるから特に問題はない。
「アー、ヒトリカー、サミシーナー(棒)」
「あーもー!仕方ないわね!付き合うわよ!で、いつ?」
ちょろい。顔に出ないうちにさっさと会話を繋ぐ。
「やったぜ!今週の土曜だな!いいか?」
さあ、そろそろ晩飯か。
〜 〜 〜
晩飯も終わり、特にやることもないので建物の外をほっつき歩く。
と、面白いこともなさそうなので私室へ帰る。
時刻は二二〇〇。そうだ、今日は早めに寝ようか。
と、こうやって我が鎮守府の一日は過ぎてゆく。
どうも閲覧ありがとうございます。
感想、評価お願いします。
続編はまた暇を縫って書きます。
ではまた次回ー。
※3/28追記
本文中の提督の車はこちら→http://sp.subaru.jp/wrx/sti/(スバル公式サイトへ)